島津寮に遊びに来る不死川心。
遊びに来た理由は、恋人の直江大和に会うためと手料理を作るため。
「今日は、此方が大和に手打ちうどんをご馳走するのじゃ」
さっそく、エプロンを巻いて台所に向かうが……。
「え~と……」
どうやら作るのは初めてみたいらしく、料理の本と睨めっこ。
「心、手伝おうか?」
不安になった大和も台所に入ろうとする。
「だ、大丈夫。大和は座っておればいいのじゃ!」
心の顔は真剣。大和の手伝いは彼女の心を傷つけてしまうようだ。
が。
「にょわ――――っ!?」
「うっ!」
小麦粉がなぜか爆発。
「けほっ……うう……」
心は涙目になる。
愛する人のために手料理も出来ない。
「心……」
さっきの爆発で顔や服が汚くなってしまった心を大和は、後ろから抱きつく。
「ありがとう……心」
気持ちだけも感謝した。
「無理せずに、俺も手伝うよ」
そして、二人で台所に立った。
「……で、どうして大和ボーイも粉塗れなのかなー?」
外出していた松風が理由を聞く。
「あははは……」
大和は苦笑い。
「結局、此方達ではまだ手打ちうどんは早いということなのかのぉ~」
同じように粉塗れになっている心は、ため息をつくのだった。
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