今俺は川辺に来ている。桃香が何やら俺の歓迎の宴を開いてくれるらしく準備の間追い出されてしまった。まあせっかくなのでうろついていたら、この場所を発見した。
とても心地よく、木陰で横になって目をつぶっていると、
??「ワン!(ぺろぺろ)」
一刀「っぷ!な、なんだ」
起き上がってみてみると、首元に赤いスカーフを巻いた犬がいた。
一刀「どうしたんだ?飼い主とはぐれたのか?」
手を差し出すとペロペロとなめてくる。
一刀「人懐っこいな。近くに飼い主らしき人はいないしどうするかな」
いったん横になって悩んでいるとその犬が飛びついてきて、自分の上で寝始めてしまった。
一刀「まあ、後で探せばいいか。俺も眠くなってきた」
さっきまでのこともありいろいろと疲れており、自然と瞼が閉じていった。
一刀「ううん、なんか右腕が重い。えっ!」
右腕に重みを感じ見てみると女の子が俺の腕を枕にして眠っていらっしゃった。
??「すぅ、すぅ、んんっ」
少し反応を見せたがまたすぐに落ち着いた寝息を立て始めた。抜け出そうにもしっかりと服をつかんで離さなかった。
一刀「(できれば起きてほしいけど、でもこの子の寝顔を見ていると落ち着くなー)」
自然と頭を撫でてしまう。しばらくすると女の子がゆっくりと目を開けた。
一刀「あっ!起きた?君名前は?どうしてここで寝てたの?」
??「・・・・・恋」
一刀「へっ?それって真名じゃあ?」
恋「・・・いい。セキトは悪い人には懐かない・・・。それに傍にいると落ち着く。だからいい」
一刀「ええっと、ありがとう?あ、一応真名じゃない名前も聞いておいていいかな」
恋「ん・・・・、呂布」
一刀「(嘘だろ!こんな可愛い女の子が天下無双の呂布!?)」
恋「・・・・名前」
一刀「えっ?」
恋「・・・・恋、名前聞いてない」
一刀「ああ、そうか。俺は北、訳があって真名は言えないんだ。よろしくな。恋それにセキト」
恋「・・・ご主人様・・・・・」
一刀「ふぇ!?」
恋「桃香が言ってた、だから恋にとってもご主人様」
一刀「(あの桃香さん!!あなた全員にそれ浸透させるんですか!?)」
恋「でもご主人様嘘ついている・・・・」
一刀「そ、そんな嘘なんて『・・嘘』いやだから嘘なん『・・・嘘』・・・・・・はぁ」
ダメだこの子にこれ以上言い逃れできそうにない。秘密を他人に言うような子じゃないし大丈夫だろ。何よりこの子の目が悲しそうで、罪悪感でいっぱいになってしまいそうだ。
一刀「・・・わかった。これから本当のことを言うけど、このことは誰にも言っちゃダメだ。約束できる?」
恋「・・・・ん、約束する、セキトもするって」
セキト「ワフッ!!」
俺は仮面を外した。
一刀「そうか。俺の本当の名前は、北郷一刀って言うんだ。俺は記憶をなくしていてそのきっかけを探しているんだ。今は北って名乗っていて、真名を一刀ってことにしているんだ」
恋「・・・・ご主人様寂しい?」
一刀「うーん、寂しくないと言えば嘘になるけど、けどあせってもしょうがないし、それに恋ともこうして知り合えたし、だいじょうぶさ!!」
俺は笑顔で恋の頭をなでながら、そう言った。
恋「・・・・・・んっ、恋もご主人様と会えてうれしい、恋もご主人様の手伝いする」
一刀「ありがとう」
なぜか恋の顔が赤かった、長い間外で寝てたから風邪でも引いたかなぁ?俺は再び仮面をつけた。
一刀「さてと、そろそろ準備終わったかな?というより結構時間たったのに誰も呼びに来なかったな。誰か話を聞いていた人がいたりして。誰かいるのか!!なーんちゃって」
??「ここにいるぞー!!!!!!!」
一刀「えっ・・・・・・!?」
草むらから元気よく女の子が飛び出してきた。・・・・・・・・どうしよう。
あとがき
まあ今回もまた一人・・・・・・・自分で書いといてなんだけど・・・モゲロ・・
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今回はちょっと短い。