全員「えっ.........?」
回りに緊張が走っていた
唯「それってどういう事なの?やっくん」
澪「説明してよ泰広」
泰「・・・・・・・・・」
しばらく泰広が黙り込む
そして・・・・・・
泰「・・・・・・・・・分かった、皆に話そう」
====================================
~4年前~
・小学校卒業式
泰「やっと終わったね6年間」
正「ああかなり早かったな」
凛「楽しかったね、泰広君、正樹君」
泰「そうだね凛音」
正「まっ中学でもよろしく頼むわ2人とも」
「ちょっと凛音~!!こっちに来て~!!」
クラスメイトの声が響く
凛音はクラスでも正樹と同様にムードメーカーだった
凛「は~い!じゃあ行って来るね泰広君、正樹君」
正「おう行って来い、泰広俺もトイレに行って来るわ」
泰「うん、俺も最後に校内を見てくるね」
~屋上~
泰「この綺麗な太陽が見れる屋上もコレで最後か~・・・・・・」
俺は屋上で周りの町などを見ていた
すると・・・・・・
ガチャン!
泰「(ん?正樹かな?凛音かな?)」
俺がドアのほうに振り向くとそこには・・・・・・
『泰広君・・・・・・・・・』
そこには1人の少女が立っていた
確かこの人は・・・・・・
泰「君は確か同じクラスの・・・秦村(はたむら)琥珀(こはく)さん、だよね?」
琥「嬉しい!覚えていてくれたの!?」
泰「そりゃあ同じクラスだし大切な仲間だしね」
琥「ありがとう泰広君!泰広君ちょっといい...?」
泰「どうしたの秦村さん?」
琥「実はね私ずっと小学校3年から泰広君と同じクラスになって思ったんだけど...」
泰「(なんだなんだ?いきなり改まって?)」
琥「私泰広君が好きなんです!付き合ってください!」
泰「ふ~ん・・・ってえ?」
琥「だから私泰広君が好きなの、お願い付き合ってください!」
泰「・・・・・・・・・ゴメン、俺そういうのよく分からないんだ」
琥「えっそんな・・・・・・」
泰「ゴメンね秦村さん、君にはもっと良い人が必ずいるよ、先に行くからじゃあね・・・」
ガチャン!
琥「・・・・・・私には泰広君しかいないのに・・・どうして!どうしてなの泰広君!私・・・泰広君を諦めないから・・・!」
===================================
・中学校
俺は正樹と共に野球部に入った
凛音はソフトテニス部へと入部した
それでも俺たちの仲は一切変わらなかった
正「なんだ待ってくれていたのか?」
凛「正樹君もだけど泰広君がメインよ~」
泰「や、やめて!凛音!///」
凛音はよく俺の腕に抱きついてきて首の下から突出した柔らかい二つのものが当ててきたりした
凛「泰広君顔が赤いよ?」
泰「べ、別にあ、赤くなんか・・・!」
正「(こいつのデカイな・・・)周りみてんぞー」
周りからはうらやましいとかなんであんなやつなんかにとかそういう声が聞こえてくる
凛「いいじゃんいいじゃん!もっと見せつけてやろうあげようよ泰広君!」
泰「何でこうなるの~・・・」
?「・・・・・・・・・・・・・・」
正「(最近やけに誰かにつけられているような・・・?まっ、いっか)」
俺達は校門を出る、毎日3人で一緒に帰っていた
琥「あの女よくも泰広君を!なんで泰広君あの女とばっかり・・・!あの女許せない!!」
==============================================
泰広・正樹・凛音・・・2年
泰「そっか・・・・・・引っ越しちゃうんだ、純・・・」
純「ゴメンね泰兄、正兄、凛姉」
正「お前が謝る事ねぇさ」
凛「そうよ、謝るのはこっち、詩音と花音連れて来れなくてゴメンなさい。ところで近くの町に行くんだよね?」
純「そうは遠くないからいつでも遊びに来て」
正「ああ、迷惑になるほど厄介になってやる」
純「それはちょっと・・・・・・」
泰「ブッ・・・!」
凛「クスクス・・・」
純「フフフ・・・!」
正「フッ・・・」
全員「アッハッハッハッ!」
俺達は全員笑った
純「あ、もう私行かなきゃ!」
泰「そっか・・・9年間ありがとうね純」
正「またこっちにも来いよな」
凛「皆大歓迎するよ!」
純「ありがとう!じゃあね~!あ、泰兄」
泰「何?」
純「凛姉と仲良くね!」
凛「なっ・・・・・・!///」
泰「?・・・うん??」
正「(この鈍感野郎・・・まだ気づいてねぇのか)」
==========================================
泰広・正樹・凛音・・・3年
詩音・花音・・・1年
俺達は純が引っ越してから1年経った
やはり正樹と凛音は中学校でもムードメーカーとしても活躍
特に凛音はかなりの美貌があったのか学校内でもファンクラブが出来るほどらしい
話によると何人も告白されたらしいが断っているらしい
そしてなぜかいつも俺と正樹についてくる
まあ俺がいつも正樹といるのからかもしれないが...
それはともかくそのおかげで俺は周りのファンクラブの人達から嫉妬されている
だがいじめられているわけではない
正樹ほどではないがもちろん仲の良いやつもいた
圭「おっ!泰広じゃん!」
泰「え?兄さん!」
正「なんだお前も一緒のクラスかw」
圭「俺はオマケみたいに言うな!」
凛「あら君は泰広君や正樹君と同じ野球部の成宮圭哉君?」
圭「そういう君は確か泰広の幼馴染の岩隈凛音さんだったな、1年間よろしくな!」
凛「ええよろしくね圭哉君!」
俺は中3にして兄さんと正樹と一緒のクラスになった
凛音とは小1からずっと一緒だった
~5月~
俺達はいよいよ中体連に入っていた
先に凛音のソフトテニスの中体連に入っていた
凛音は身体能力が高いため部でも2番手の後衛だった
話によると前衛も出来たらしい・・・・・
俺は正樹と一緒に見に行った
凛「ハァハァ・・・」
凛音はテニス自体は上手かった、しかし学校があまり強くないせいか前衛の山崎琴音さんがが全くボレーが出来なかった
不運な事に俺たちの周りの中学はどこもかなりの強豪校だ
しかも今戦っているとこは去年の中体連で2年で入賞しているところだ
今更だが山崎琴音さんは同じクラスだ
琴「ゴメンなさい凛音ちゃん、私がボレー苦手なせいで・・・」
凛「大丈夫よ、まだまだチャンスはあるって!」
今は3回戦でゲームカウント|(セット数)が2-3で負けている
ちなみに個人戦なのでもし相手に4セット取られたら負けてしまう・・・
俺と正樹はコートの外側で見ていた
凛音は琴音さんにああ励ましてはいるものの目は笑ってはいない
やはり凛音がかなり不安になっていたようだ
正「何自分が弱くなってんだよー凛音!!」
凛「!!・・・正樹君・・・それに泰広君まで!見に来てくれてたんだ・・・」
正「ホラお前からも言ったれ!」
琴「あれは・・・!東君に辻君!」
泰「うん!凛音頑張れ!君なら絶対に勝てる!俺が精一杯応援するから!俺達が最後まで見届けるから!」
凛「泰広君・・・うん!ありがとう!行こう琴音ちゃん!」
琴「ええ!行こう!」
この後凛音・琴音さんは1セット取って、3-3のファイナルゲームに持ち込み7点先取のデュースに持ち込んだ
そして・・・・・・
6対5になって・・・
凛「ハッ!」
凛音はかなりラインギリギリの所にショットを打ち込み・・・
相1「うっ・・・!」
相手は辛うじてボールを取るが浅いロブ|(簡単に言えばフライ)になってしまいそこで琴音さんがスマッシュを打ち込む
相手2「ああ・・・」
取れない相手
どうやら凛音達が勝った
琴「ぃ・・・ぃやったーーーーーーーーー!!」
凛「ありがとう琴音ちゃん!ナイススマッシュ!」
琴「いや、凛音ちゃんのナイスショットがなかったらあのスマッシュはなかったよ」
こうして2人はハイタッチして俺たちに微笑む凛音
凛「(ありがとう泰広君・・・君の言葉が無かったら私・・・)」
3回戦を突破したが次の準決勝では惨敗してしまい、最終的には4位で
残念ながら県大会出場を逃した
帰りは凛音は俺たちと一緒に帰った
泰「おしかったね凛音」
凛「ううん、いいの。あそこまで行けたから充分だよ、それに泰広君が応援してくれたから!今度そっちの中体連でも頑張ってね!」
そう言って俺に抱き寄せてくる凛音
周りの人々はおおーなどの歓声やちっなどの嫉妬の声が聞こえてきた
泰「ちょ、ちょっと!ヤメテ!///」
凛「いいじゃない!今日私が4位だったからその御褒美でいいでしょ?」
泰「うー・・・そんな~」
凛「泰広君は私が嫌いなの?」
正「(おっ!こいつ攻めてきたな)」
泰「うっ・・・・・・(そんな泣きそうな目で見ないで)・・・嫌いじゃないけど」
凛「じゃあ好き!?」
泰「え・・・う、うん、す、好きだよ」
正「あーーーっ!泰広が凛音に告ったーーーーーーっ!www」ダーッ!
泰「ま、待て!正樹!逃げるなって、俺は告ってなんか・・・!///」ダーッ!
凛「・・・・・・(泰広君・・・まだ私の気持ちに気づいてくれない・・・どうして・・・)」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
琥「あの女・・・!また泰広君を・・・・・・!もう許せない!」
====================================
泰「ここまでは普段の日常だったかもしれない・・・でも・・・」
澪「でも・・・?」
正「この1ヶ月後に凛音は・・・・・・」
泰「殺されてしまったんだ・・・・・・」
俺は涙を流しながら言う
全員「えっ.........?」
圭「あれは・・・中体連の日だったよな......」
泰「うん・・・・・・」
====================================
凛音の中体連から1ヶ月・・・
今度は俺と正樹、兄さんの最後の大会だ
俺たちの中学校はソフトテニス部と同じあまり強くない
そして監督もあまり厳しくないので正樹のように髪があんなに長くても注意は一切受けない
ちなみに俺は主に守備は外野を担当し、正樹は外野と2番投手、兄さんはショートを受け持っていた
打力は正樹>>>>兄さん=俺ぐらいだ
2回戦まで辛勝ながらも何とか勝ち上がっていた
監督「それではスタメンを発表する!」
俺たちのベンチでも緊張が走り・・・
監督「・・・2番ショート成宮!・・・4番センター東!」
圭・正「「はい!」」
監督「・・・・・・・・・6番レフト辻!」
泰「はい!」
監督「・・・・・・以上だ!3年は最後の大会だ!死ぬ気で戦って来い!」
全員「「「「「「はい!!!!!!!」」」」」」
正「泰広大丈夫か?」
泰「うん、ちょっと緊張してきた・・・」
正「俺がいつでもカバーに来てやる!」
泰「ハハハ・・・そりゃ頼もしい・・・」
正樹は中1からよく代打で起用され、2年ではスタメンだった
俺と兄さんは3年引退してからスタメンでそれ以前は代打や守備要員が多かった
いよいよ試合が始まった
最初は乱打戦になり7回までで6-6の引き分けだった
しかし7回裏守備の時相手ホームランが出てしまいあっという間に追い抜かれた
泰「そんな・・・・・・」
俺はレフトスタンドを越えて行ったボールを見る
9回表
6-8
それからも1点取られてしまい2点差
打順は2番の兄さんからだ
カキーン!
綺麗にレフト前に落ちる
しかし次の3番がフライに倒れる
圭「よし!(頼んだぜ正樹!)」
正樹が左(・)の打席に入る
カキーン!
大きな当たりだ!センターとライトの間に落ちる
兄さんは3塁でストップ、正樹は1塁でストップ
しかし5番もあっという間に凡退に倒れてしまう
2死で俺がバッターボックスに入るのか・・・
俺今日3打数1安打1打点であまりよくないのに・・・
ちなみに4打席目はバントだから打数には入らない
監督「辻!!!」
泰「は、はい!!」
監督「思いっきり行って来い!」
泰「はい!」
俺は右のバッターボックスへ入る
初級・・・ビュン!ズバーン!
審判「ストラーーーイク!」
ドクドクドクドク・・・・
泰「(あれ?俺緊張している・・・)」
第2球目・・・ビュン!ブン!ズバーン!
空振ってしまった・・・
泰「ハァハァ・・・(くそ!俺にはどうする事も出来ないのか・・・!)」
そして・・・・・・
凛「泰広くーーーーーーーん!!頑張っーーーーーーて!!私がついているよーーーーーーー!」
なんと後ろの客席|(キャッチャー側)から凛音の声が聞こえてきた、凛音だ!
泰「り、凛音・・・・・?」
凛「諦めないで泰広君!まだまだチャンスがあるよ!」
すると・・・・・
正「そうだ!何勝手に悲観してんだ!負けてんじゃねぇよ!!」
圭「お前なら出来る!精一杯最後まで頑張れよ!!」
友1「泰広いけーーーーーー!!」
友2「ボールよく見ろ!!」
友3「足元がフラフラだぞ!!」
ベンチからも・・・・・・
泰「(そうだ、何勝手に諦めてんだ俺・・・)」
第3球目・・・ビュン!ズバーン!
審判「ボール!!」
泰「(バカだな、俺・・・皆諦めていないのに俺が先に諦めて・・・)」
第4球目・・・ビュン!
泰「(どうするんだ!!!!!!!!!)」
カキーン!
打球はセンターの前に落ちる
俺はとにかくファーストのベースを目指して
兄さんはホームイン、正樹は3塁で待機
圭「よっしゃー!」
泰「良かった!」
友4「辻先輩やりましたね!」
後輩とハイタッチしながら言葉を交わす
泰「ああ、ありがとう!」
俺は3塁の正樹に指を立てると
正樹も立てて答えてくれた・・・
良かった、打つことができて・・・野球やってて良かった・・・
しかし、次の7番バッターが凡退してしまい俺達は3回戦で3年の夏を終わってしまった
でも悔いはない、自分なりの結果は出せた
凛「泰広君すごかったよ」
泰「ああ、ありがとう凛音!俺野球やってて良かったよ・・・」
俺は泣いてしまった、あの時の俺はみっともなかったな・・・
正樹も兄さんもいたのに・・・
凛「よしよし」ナデナデ
凛音は俺の頭を撫でてくれた、どこか母性的なものを感じた
凛「ところで泰広君ちょっと話があるんだけどいい?///」
泰「うん、いいよ?|(なんだ?顔赤いけど・・・)」
正「(おい、行こうぜ)」
圭「(え?なんでだよ?)」
正「(いいからいいから!)」
圭「(?分かったよ・・・?)」
=========================================
~正樹ver.~
正「しかし、お前負けているとよく打つな~」
圭「まあな、俺の特性『逆境』をなめんなよ!」
正「うぜ~!」
圭「な、なんだよ!」
友1「お~い、正樹!女の人から手紙預かってんぞ!ホラ!」
正「おう、サンキュー・・・・・・」
圭「なんだ?ラブレター?」
正「うるせぇ!」
俺は手紙の中身をみると・・・・・
『どうも、お久しぶりです。正樹君私は同じ小学校の秦村琥珀です
本題に入るけど、私はあなたの幼馴染また泰広君の幼馴染の凛音を今から殺しに行きます
理由は私は泰広君が好きだから、でも泰広君は私に一切目を向けてくれない
それはあの女凛音のせいだから、私は泰広君に向いてくれるためにあの女を殺す
今から助けに行くって?無理よ、私はもうあの2人の手中よ!
あんたがいくら抗っても無理よ!んなははははははははははは!
せいぜいやれる事をやって御覧なさい!じゃあね!』
正「なん・・・だと・・・!!ふざけやがって!!」
圭「どうした正樹!?」
俺は兄さんに手紙を見せる、すると・・・
圭「えっ?凛音ってあの幼馴染の?」
正「ああ!とにかく急ぐぞ!あいつらは思い出の公園に向かっているはずだ!」
圭「分かった!」
===============================
正「急げ!」
俺と兄さんは街中をダッシュする
ププーーーー!!
車のクラクションがなる、しかもその車はパトカーだった
警察1「おい君たち!待ちなさい!」
正「ちっ!余計なものが絡みやがった!」
圭「正樹行け!」
正「しかし・・・・・・!」
圭「いいから早く!あいつらを助けて来い!」
正「すまねぇ!頼んだぜ!」
圭「これが終わったら何か奢れよな!」
=======================================
~泰広ver.~
俺は凛音と共に思い出のあの公園の前まで来ていた
しかし凛音は話を一切教えてくれない
泰「凛音そろそろ話してよ」
凛「う、うん!分かった・・・実は私・・・泰広君の事が・・・!」
泰「?・・・俺の事が?」
凛「・・・・・・好きなの・・・!!」
泰「え・・・凛音が俺の事が好き・・・?」
凛「うん・・・私保育園の頃からずっと好きだった!泰広君見てるとずっとドキドキするの!泰広君以外なんて考えられないの!」
泰「でも・・・しかし・・・」
凛「お願い泰広君!私の彼氏になってください!」
泰「・・・・・・・・・分かったよ・・・」
凛「え・・・?」
泰「俺も凛音の事が好きかもしれない!だから・・・!」
凛「泰広君・・・」
俺達はお互いに抱き寄せ合った
琥「やはりね泰広君・・・あなたって人は・・・!」
いきなり女の人が出てきた
この人は・・・・・・・・・!
泰「君は確か・・・秦村琥珀さん・・・」
琥「そうよ」
凛「こ、こ、琥珀さん、お、お久しぶりね!」
琥「黙れ・・・この魔女め!」
凛「えっ・・・・・・」
琥「泰広君をよくも・・・私はあなたを許さない!」
そう言って琥珀さんは包丁を取り出す
その刃先は・・・・・・なんと凛音だっ!
泰「なっ・・・止めてくれ琥珀さん!」
琥「ダメだよ泰広君・・・私は泰広君が好き、でもその女は嫌いよ。私はその女を殺して泰広君と幸せになるっ!もう誰にも止められない!」
泰「目を覚ませ!琥珀さん!」
琥「ダメよ泰広君!なら泰広君も殺して私も死ぬぅぅぅ!!」
そう言って凛音に走り出す琥珀さん
速い!この人は陸上部だったはずだ!
逃げられそうにはない!
ダメだ!目が正気じゃない!
泰「逃げるんだ凛音!」
凛「でも.........」
泰「俺の事はいい!早く!」
凛「・・・・・・・・・」
琥珀さんの包丁まであと2メートル
もう避けるのはほぼ無理だ
泰「(これで良かったんだな・・・悔いなんて無い、凛音誰かと幸せになってくれ・・・)」
その時・・・・・・・・・!!
ダンッ!
泰「えっ・・・・・!凛音!」
凛音は俺を後ろに突き飛ばし・・・・・
凛音「・・・・・・・・・」
フッ
凛音は微笑む
ザクッ!
ドバァ!
泰「った!何すんだ凛・・・・・・音・・・・・・・・・」
俺は凛音の背中から大量の赤い液体に塗れた尖った刃物が出ているの見えた
泰「・・・えっ・・・・・・・・・・・・・そんな・・・・・・・・・・・・!」
ようやく理解した・・・いや理解してしまったと言うべきか・・・・・・
なんと凛音が俺を庇って刺されてしまった
凛音は琥珀さんの包丁が腹部を貫通してしまい、俺は返り血を浴びていた
来ていた白い野球のユニフォームもエナメルも血で赤く染まっていた
泰「っ!・・・そんな・・・」
凛「やす・・・ひ・・・ろ・・・君・・・だい・・・じょう・・・・・・ぶ?」
泰「っ!・・・っ!・・・う・・・うわああああああああああァあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああああ!!!!!!!」
俺は泣きながら叫ぶ
正「泰広!!!!・・・っ!そんな!てめぇ!!!」
正樹は琥珀さんを殴り飛ばし・・・
正「てめーふざけんなよ!勝手に刺してんじゃねぇぞ!!」
正樹は泣きながら叫ぶ
しかし・・・・・・
琥「フフフフフ.........!」
琥珀さんは狂ったかのように笑う
泰「凛音!」
凛「はぁ・・・はぁ・・・私、もう・・・ダメ・・・みた・・・い・・・」
泰「そんな!勝手に死ぬなよ!諦めるなって言ったの凛音だろ!」
凛「や・・・すひ・・・ろ・・・君・・・どうか・・・わたしは・・・へい・・・き・・・よ・・・」
泰「平気じゃないだろ!君は俺の彼女だろ!俺の彼女はそんな弱気な奴じゃないぞ!」
凛「うれ・・・し・・・い・・・私・・・や・・・す・・・ひろ・・・君の彼女・・・に・・・なれ・・・た・・・んだ!」
泰「待ってよ!死なないでよ凛音!」
正「凛音!しっかりしろよ!」
凛「まさ・・・き・・・君・・・13年・・・間・・・ありが・・・とう・・・そし・・・て・・・や・・す・・・ひろ君・・・愛して・・・る・・・どうか・・・詩音と花音を・・・守って・・・大切な・・・人を・・・・・・守って・・・あげて・・・」ガクッ
凛音は静かに目を閉じる
凛音は死んでしまった...
正「う・・・・・・嘘だろ・・・・・・・・・」
泰「う、うわあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああ!!!りおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおん!!!!!!!」
俺は愛人・・・・・・最も、愛しき人のの名前を叫ぶ・・・
正「待てよ凛音!勝手に死ぬなよ!起きろよ!起きろりおん!!!」
泰「俺が先に死んでいれば・・・!俺が凛音とずっといなければ・・・!りおん・・・!!」
その時大きな夕立が俺たちを襲った
まるでその大雨は俺たちの涙みたいだった
その後凛音は救急車で運ばれたものの即死状態だった
兄さんも姉妹達、凛音の両親も俺や正樹の両親も駆けつけたが皆泣いた・・・
============================================
泰「俺は凛音を守っていれば・・・!こうならなかったんだ・・・!」
全員「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
正樹と俺の父さん以外の全員も涙を流した・・・・・・
俺も凛音が白布で被さっている状態で寝ているベッドの上で呻いていた
すると横で泣きながら凛音の両親が俺の肩に手をを置きながら・・・・・
凛音父
「泣かないでくれ泰広君・・・・・・君はこの子を守ろうとしてくれた、だが凛音は自分の意思で事故犠牲にしてでも君を守った・・・」
凛音母
「あなたには感謝しているわ、確かに私の娘凛音は死んでしまったけど凛音が守った泰広君はここにいる、だからあなたと凛音はいつも一緒なのよ、だから・・・・・・!ううぅ・・・」
凛音の母さんは泣き崩れ俺の父さんと母さんが支える
泰広
「でも俺は・・・俺は・・・・・・あいつを守れなかったんです・・・・・・俺なんて・・・最低な男なんです・・・・・・」
詩音
「お兄ちゃん泣かないで・・・・・・私だって・・・お姉ちゃんを殺した犯人を殺したいほど憎んでいるのよ・・・!」
花音
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
詩音は腕で目に溜まって来る涙をぬぐう
花音も俺の腕に疼くんで無口ながらも大泣きしていた
正樹は泣いてはいないもののとても表情が曇って悲しんでいた
俺の母さんも正樹の母さんも大泣きして俺の父さんは壁にもたれ腕を組みながら下に俯いていた
琥珀さんは15歳である事で警察に逮捕された......
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多分ここが1番の大詰めかと・・・・・・
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