No.401732

死にたがりの第五十二話 風邪って辛いね

風邪はつらいよ

2012-04-02 19:10:24 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:2599   閲覧ユーザー数:2476

あらすじ

 

 

クロノを弄りまくりました

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

「う~……ケホッケホッ……」

 

 

「……38度5分……完全に風邪や」

 

 

どうも、アニスたんです。

風邪を引きました。まぁ、あんなにびちゃびちゃの状態で気を失ってアースラで寝てたら。

そりゃ風邪も引くよ……。

 

 

「ったく、帰って来た途端にコレか」

 

 

「ウェヒヒ……ごめんちゃい……ケホッケホッ……」

 

 

「喋んな。ゆっくり休んでろ」

 

 

そう言ってアンクは俺に布団を被せてくる。

あ~、しんどい。

 

 

「今まで無理してた分返って来たんやろ。少し休めば良くなるで」

 

 

「はふぅ……ねぇはやてちゃん、そこに飾ってるうさぎの人形と他二つ取ってくれない?」

 

 

「人形?……あ、これやね」

 

 

はやては小ダンスの上に飾ってあるチャチャゼロ、メソウサ、オオサンショウウオを取って、俺の所においてくれる。

 

 

俺はその三つを抱きしめる。

 

 

「はふぅ……」

 

 

「かわえぇな~」

 

 

「八神、部屋から出るぞ。これ以上いてもこいつの負担になるし」

 

 

「そうですね。それじゃあアニス君。ゆっくり休むんやで?」

 

 

「ほーい……」

 

 

二人は俺の部屋から出て行き、ドアが閉められる。

…………はふぅ。

 

 

「ウェヒヒ。チャチャゼロ~、メソウサ~、オオサンショウウオ~」

 

 

「スリスリスンナ」

 

 

「キツイ~」

 

 

「ささる、チャチャゼロさんのほうちょうがささるケロ」

 

 

「可愛いよ~」

 

 

「駄目ダ、全然聞イチャイネェ」

 

 

「マスター、苦しいです……」

 

 

「だからささるケロ!」

 

 

「はふぅ~」

 

 

良いねぇ……我が子を抱きしめながら眠りにつく。

幸せや~……。

 

 

「良イカラ、少シ緩クシロ、御主人」

 

 

「ふぁ……キツかった?」

 

 

「さっきからきついっていってるケロ」

 

 

「マスタ~……」

 

 

はふぅ……眠たくなって来ちゃった……。

うぅ……。

 

 

「おやすみ……」

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

「……眠っちゃいましたね」

 

 

「ケケケ、張リ切リ過ギダゼ御主人」

 

 

「せめてボクたちがうごければてつだえればケロ」

 

 

「ケケケ、御主人次第ダナ」

 

 

「ですね~」

 

 

人形たちは自分の主人の寝顔を見て話す。

彼らには必要な魔力が供給されていない。ゆえに、彼ら個人で出来る事は、ただ話ができる程度の物。

 

 

動く事も出来ず、主人の手伝いも出来ず。

ただ日々主人のおはようとお休みまでしか見ていない彼ら。

 

 

「……こう見ると、やっぱり可愛いですね」

 

 

「これでおとこだというんだからたちがわるいケロ」

 

 

「将来ハアレダナ。男ニ告白サレマクル人生ダナ」

 

 

「何とも嫌な将来ですね」

 

 

「こくはくにいっぴょうだケロ」

 

 

「迫ラレルニ一票」

 

 

「や、止めましょうよ~。マスターの前でそんな話」

 

 

取り敢えず、思考がそっち方面に向く辺り、やはりアニスに作られたんだなとは伺える。

そして苦労人のメソウサ。

 

 

その時、ドアが唐突に開かれる。

それに気づいた三体は話を止め、押し黙る。

 

 

中に入って来たのはヴィータだった。

何やら周りをきょろきょろしているが……。

 

 

(この前の変態さんですね)

 

 

(そうだケロ)

 

 

(ケケケ、マタ何カ良カラヌ事デモ考エテンジャネェカ?ケケケケケ!)

 

 

何故か喜んでるようにも見えるチャチャゼロ。

……いや、そう言う奴だったよねチャチャゼロって。

 

 

「人形抱いて寝てる……」

 

 

ヴィータはアニスが寝ているベッドの前に立ち、アニスの寝顔を見ている……。

うむ、やはりこうしてみると変態だな……。

 

 

「可愛いな~」

 

 

恍惚の笑みを浮かべながらアニスの頭を撫でるヴィータ。

傍から見ると姉といもうゲフンゲフン。姉と弟にしか見えない。

どちらも赤毛なので、余計そう見えてしまう。

 

 

「家に帰ってきてすぐに熱出したって聞いて見に来たら、幸せそうな顔で寝やがって。ホント、こっちの心配とか他所に良くやるよ」

 

 

(結構良い雰囲気ですね)

 

 

(フインキジャネェノカ?)

 

 

(いや、ふいんきじゃなくてふんいきだケロ)

 

 

そんな馬鹿な会話をしていた三体だった……。

それにしても、このヴィータ。いつまでアニスの寝顔を見ている気なのだろうか?

かれこれ数分はこんな状態でヴィータは固まっている。

 

 

……まさに変態だな。

 

 

「さ、さて……そろそろ部屋から出ないと、はやて達に怒られるな」

 

 

少し顔が赤いヴィータはそんな事を呟きながら立ち上がり、この部屋を後にする。

……ヴィータにしては潔く部屋から出たな。

 

 

「……何もしませんでしたね」

 

 

「ソウダナ。ツマンネェ」

 

 

「めのまえでちたいをみせられるよりよっぽどましだケロ」

 

 

何気に毒を吐く天然記念物事オオサンショウウオ。

 

 

「サテ……俺ハ寝ルゼ。何ダカ眠タクナッテキタ」

 

 

「ボクも何だか眠くなってきちゃいました……」

 

 

「ますたーに充てられたケロ……ボクもねるケロ」

 

 

三体は口々にそう言い、眠りに入ってしまった……。

……三人称キツイ……何も書く事が無い……。

 

 

え?メタ発言禁止?

 

 

すんませーん。

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

「ふぅ……ふわ~……ふぅ……良ふねふぁ……」

 

 

おはようございます、寝すぎて腰が痛いアニスたんです……。

それにしても……今何時だ?

 

 

「……10時……寝すぎやろ……」

 

 

もう夜の10時過ぎだった……。

それにしても、頭痛いのと体がだるいのと寒気が無いな。

……ふむ、薬が効いたか。

 

 

「それにしても、こいつら抱きしめたまま寝ちまったんだ……」

 

 

そこには俺が抱きしめて寝ていた三体が居た。

三体とも何も話さない所を見ると、どうやらこいつらも眠ってる様だ……。

 

 

「……ふむ……汗かいてパジャマがビチャビチャだ」

 

 

流石に熱出したときはワイシャツにスパッツじゃないからね。

ちゃんと普通のパジャマ着てるから。

 

 

「とにかく着替えるか……」

 

 

俺はベッドから降りて、引き出しから下着、タンスから下と上着を取り出す。

 

 

「うんしょっ……ふぅ、下着までびっちゃびちゃとかマジ勘弁」

 

 

俺は下着を脱いで、新しい物に返る。

ここでふと、目の前にある鏡に目が入る。

 

 

「……まぁまぁ、何とも貧相な体」

 

 

アバラ骨とか少し浮き出てるじゃん……。

しかも絞れてるから無駄な肉が無く、くびれも出来てるし……。

 

 

「やはり男らしからぬ体系だなマジで」

 

 

自分に体を触りながら言う。

自分で言うのも何だけど、ホントに女にしか見えないねこれ。

……ふむ……少しご飯を食べないと駄目だね。

 

 

とか言っても、今日はもう二食抜いてるんだけどね……。

あはは、それじゃ駄目じゃーん。

 

 

「うっさむっ……馬鹿な事やってないでサッサと着替えよ」

 

 

全く、俺はパンツ一丁で何やってんだか……。

おぉ、さむさむ。

 

 

「……うし、着替え終わったっと……それにしても、何すっかな」

 

 

がっつり寝ちゃったからそんなに眠たくないし……。

う~む……何も思い浮かばない……。

 

 

「……つか、洗濯物……」

 

 

仕方ない、洗面所に置いてくるとしますか。

 

 

俺はさっき脱ぎ捨てた物を全部持ち、部屋を出る。

 

 

「ふぅ~む、静かだな~。もうみんな寝ちゃったかな?」

 

 

八神家の夜は早い。

11時になる前には、もうみんな自室に入ってしまっている。

特にはやてはヴィータと一緒に寝ると様になってからは、夜本を読むことが無くなった。

 

 

ザフィーラは犬形態でリビング待機、アンクは寝るの早い。

シグナムとシャマルは……よぉ分からない。

 

 

「まぁ、大概どうでも良いか……それにしても、俺ってある意味主人公補正掛かってないか?」

 

 

血なんて出まくりだしまくりなのに、ケロッとしてるし。

……凄いねジオルグ!

 

 

「さてと……グダグダ考えてないで、洗濯物処理してさっさと部屋に戻るか……」

 

 

俺はリビングのドアに手を掛け、ドアを開ける。

ふむ、やはり電機は消してあるか。

 

 

「……ザフィーラも寝てるし……」

 

 

「……………」

 

 

「……うむ、やはりみんな寝ているのか」

 

 

それもそれで何かつまらないな~。

まぁ、良いけども。

 

 

そう思いながら、俺は洗面所まで行く。

 

 

「ふぅ……風呂、誰も入ってないよね?」

 

 

テンプレだと、良く入ってたりするからね。

まぁ、そんな事は無かったよ。

 

 

「よし、これで良いか」

 

 

洗濯機に全て物を入れて終了。

さて、部屋に戻るか。

 

 

それにしても……もう少しで無印も終わりか……。

そして、それが終わったらとうとう……早いな。

 

 

それに、期限も後四日……。

早いとこ何とかしないとな……。

もう収集じゃ間に合わないし……う~ん……まぁ、頑張ろう……。

 

 

頑張れ俺、やればできる子。

 

 

そんな感じで、夜も更けて行ったのでした。


 
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