あらすじ
うちの子がまた無理したザマス
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「う~……顔が星でギターもって……ヒーモヒモヒモとか歌いながら……こっちに……近づいてくる~」
「……彼は一体どんな夢を見ているんだ……」
「あはは、それはたぶんアニス君にしか分からないんじゃないかな?」
アースラ内の病室に、眠っているアニスと、なのはとユーノが居た。
アニスは変な寝言を放っしながら、もぞもぞと動いている。
「あぁ……来んな……あ……首が……と……れ……キャアァァァァァァァ!!杉田ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?」
そして、いきなりアニスは何か叫びながら起き上る。
それにびっくりし、なのはとユーノはびくっと体を小さく振るわす。
「ハァ……ハァ……あれ?星の頭出顔付いていた男の人の首がポロッと取れて、そこから杉田の顔になった人は?」
「な、何を言ってるのか全く理解できないよアニス君……」
なのはは少し目を丸くしながらアニスに言う。
ユーノも目を丸くしながらアニスを見ている。
「何かおぞましい物を見た気がする……って、何でなのはちゃんとユーノが居るの?」
「アニス君、覚えてないの?」
「?覚えてないって?」
「君は、魔法を使ってまた倒れたんだ。て言うか落ちたって言った方が適切だね」
「……あぁ、思い出した思い出した」
アニスはポンッと手を叩く。
……古いな……。
「所で、フェイトちゃんは?」
「………フェイトちゃんは……」
なのはは歯切れの悪そうな表情を浮かべる。
その表情を見て、アニスは粗方理解した。
あぁ、またあの人は……罪を重ねてしまったんだ、と。
もし原作通りになってしまったと言うのなら、あの人は。
プレシアは、攻撃を加えたのだろう……そして、その隙にジュエルシードを奪って行った……。
「言わなくて良いよ、もう分かっちゃったから」
「……分かった……?」
「うん、だから言わなくても良いよ」
そして、アニスは大きくため息をつく。
そのため息が何を意味しているかは分からない。
これから先の事なのか、それとも問題が山積みなのに対してか、はたまたこれからどう動けばいいのか……もしくは全部の意味合いを込めての物なのか。
それはアニスにしか分からなかった。
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「それで?あの魔法は一体なんだ?」
「誰が教えるか、この変態」
「誰が変態だ!」
「クロノ」
《クロノ》
「クロノ君」
「クロノ」
「「「《イエーイ!》」」」
上から順に、俺、クイーン、なのは、ユーノの順だ。
そして三人でハイタッチを交わす。クイーンは音声のみでの参加。
「君達ぃぃぃぃぃ!!!」
「あはは、あのクロノ君が良いように弄ばれてますね艦長……」
「そうね。まぁ、これも良いんじゃないかしら?」
「君は!いや、君達は何をしたか分かっているのか!」
「黙れ小僧、貴様にサンの何が分かる!って、サンって誰?」
「僕が知るか!いい加減話を聞けぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
「すぐキレれば良いと思ってるの」ボソッ
「最悪な人だね」ボソッ
「人一人見殺しようとしたくせに」ボソッ
上からなのは、俺、ユーノ。
クロノは、内容こそは聞こえてないとはいえ、こめかみに青筋が出来ていた。
「見なさい、これが現代社会においてのゆとりが生み出した結果だよ……」
《そんな……まさか……あれが……》
「あぁ、クロノだ」
「もう……許さないぞ!」
そう言ってクロノは俺に突貫して掴みかかってくる。
「キャー!助けてぇ!強姦されるぅ!?いやぁ!犯されるぅぅぅぅ!!」
「な、君は何を言ってるんだ!!」
「クロノ……」
「クロノ君……とうとう……」
「この艦に味方は居ないのかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
クロノの悲痛の叫びが木霊する。
これは誰のせい?俺ではない事は確かだねうん。
「それで、アニス君が使っていた魔法について聞きたいのだけれど」
「ふむ、無理ですね。前にも話した通りの物ですが、原理までは教えることはできません」
だって精霊がどうとか言っても信じないじゃんこいつら。
だからお堅い連中にはこんなこと言っても無駄無駄。
「前にも話したって……それって、アニス君がデバイス無しで魔法を行使できるって所かしら?」
「えぇ、そうです。あれがデバイス無しで使える魔法です。原理、理論等は……まぁ、貴方達に教えたとしても使えるわけじゃないですし、信じるわけでもなさそうなので、言いませんよ」
めんどくさいし、こいつらに与える情報でもないしね。
それにしても……プレシアェ……いや、裏人格の方かな?
まぁ……どうしようもないかそっちは……。
「それで、どうして協力しないと言った貴方が、今回はジュエルシードの封印の手助けを?普通なら、ここで拘束されてもおかしくないわよ?」
「別に管理局の手伝いをした覚えはありませんよ?思い上がるなです。貴方達に俺の手を貸す価値なんてありません。俺は友達の手助けをしただけです。それに、自分の力を友達の為に使って何が悪い?それに、地球は管理外だとこの前も言いましたでしょ?」
「手痛いわね」
「全く持って、信用してませんからね。貴方達の事。子供を陥れようとしたり、人一人の命を危険に晒す事もしたし」
「あれはあの子の自滅を待っていたんだ!」
「現にフェイトちゃん一人じゃ出来なかったじゃん?なのはちゃんと二人掛かりでも押されかけていたのに、まだ分からないの君?貴方達は子供を見殺しにする所だったんだよ?そして、あそこで俺が来なかったら、二人は大怪我だけでは済まされなかった……はぁ、正義を豪語する管理局も、所詮口先だけか……」
俺の言葉に反論できるものは居ない。
だって、当たり前だしね。あれは完全に管理局側の判断ミス。
だって、あんな魔力量到底一人じゃ封印しきれない。
はぁ、ホント、何を考えているんだこいつらは……。
もう管理局潰れちまえよマジで。
「さぁ~って……おいちゃんもう疲れちゃったし。家に帰らせてもらうは。趣味の人形作りして残りの人生ゆっくり過ごすんだぁ~」
《アカンマスター、フラグや》
「つう訳で、俺はここで。ノシ」
《あぁん!放置プレイ!でも最高!!》
俺は転移符を取り出して家に座標を合わせる。
「待て!まだ聞きたい事があるんだ!」
「めんどくさいからパス。リク・ラク・ラ・ラック・ライラック」
始動キーを唱えて転移を開始する。
さて……それではみなさん。また今度。
俺は完全に転移して、アースラを後にする。
全く、家に着いたらマジで寝よう……もう無理疲れた。
さて、次はなのは対フェイトの最終決戦か……。
見ない手は無いよね。後はあれの準備っと……。
はてさて、どうなる事やら。
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正義って聞くと、某正義の味方を思い出す……