梓の騒動から2日が経とうとしていた
一応練習は少なからずもやるようにはなっていた
~会議~
正「よし梓と澪と律ははいねぇが会議をする」
圭「秋山さんは先生に呼びだされている」
泰「澪は先生に信頼されているからね」
唯「りっちゃんは日直だよ~」
楓「ところで正樹また何かあるの~?」
正「梓1人だけじゃあさすがにマズイと思わないか?」
泰「確かに・・・・・」
楓「1年生1人だけだもんね~」
泰「つまり言いたい事は・・・・・」
正「そうだ、梓が1人にならないようにもうちょっと勧誘してみねぇか?」
圭「いいかもな、俺は賛成」
泰「俺も」
唯「私も~!あずにゃん1人だけじゃあかわいそう~!」
紬「私もイイと思います」
楓「私も言うまでもなくだよ!」
正「それじゃあ今から何をやるか決め・・・・・」
ガチャン!
梓「あの・・・・・」
圭「おお中野さん」
正「もしかして聞いていたのか?」
梓「はい・・・・・実は・・・」
梓の横には背の少し高めの男子がいた
顔立ちはL'Arc~en~Cielのyukihiroにそっくりだ
泰「あれ?君は?」
『はい、実は・・・その・・・』
梓「この人は私と同じクラスの『黒葛原幸宏(つづらはらゆきひろ)』君です」
幸『えっと、僕も軽音部に入れさせてください!』
正「あれ?お前は確か・・・・・廊下でチラシを受け取ってくれた」
幸「あなたはあの時の・・・・・」
正「あん時はありがとよ、ほとんどが1年の廊下にいなかったからな」
幸「いえいえ、とんでもないです!あなたのチラシを受け取っていなかったら・・・」
ガチャン!
律「よ~!皆頑張ってるか~!!」
澪「こら律騒ぐな!」
ガツン!
律「いった~い!何すんだよ~澪」
梓「あ、律先輩、澪先輩、こんにちは」
幸『あ!!』
律・澪「「あーーーーー!!」」
幸『律姉に澪姉!!』
律「ユッキー!!」
澪「幸宏、幸宏じゃないか!!」
幸『2人とも3年ぶりじゃん!!』
律「小6の聡と一緒に遊んで以来だな!」
澪「久しぶり幸宏」
幸『何だか懐かしいな~』
紬「3人はどういう関係なの?」
3人は幼馴染で昔よく遊んでいたらしい
だが小6を卒業と同時に引越してしまったらしい
現在はアパートで1人暮らしを行っているだそうだ
幸『皆さん宜しくお願いします!!』
正「じゃあ今度はこっちが自己紹介だな」
唯「2年2組の平沢唯だよ~!よろしくね~!」
幸「平沢先輩・・・ですね!・・・あっ・・・平沢って!」
梓「そうなの、唯先輩は憂のお姉さんなんだよ」
幸『へぇ~そうなんだ』
唯「憂も私も宜しくね~!」
紬「2年2組の琴吹紬です、宜しくね、幸宏君」
幸『宜しくお願いします!琴吹先輩』
楓「同じ2年2組の柳瀬楓だよ~よろしくね~!パートはムギちゃんと同じキーボードだよ~」
幸『宜しくお願いします!柳瀬先輩」
正「えっと、同じく2年2組のベースの東正樹だ」
幸『宜しくお願いします!正樹先輩」
正「・・・そこにいる猫っぽい顔しているあの女はいとこだ」
楓「何で私が猫!?」
圭「2年1組の成宮圭哉。パートは全て」
幸『本当ですか!?すごいですね!!」
正「お前は余計こと言うなよ・・・」
圭「それと唯とはいとこ関係だから唯もよろしく頼むな」
幸『はい!!宜しくお願いします!圭哉先輩』
そして幸宏君は俺に視線を向ける
うわ・・・これって結構緊張するな~
泰「えっと、その、・・・同じ2年1組の辻泰広です。パートはギター。よ、よろしくね、幸宏君」
幸『はい!!宜しくお願いします!泰広先輩」
正「何どもってんだよw」
泰「う、うるさい!」
正「あ~そういや思い出した、鈴木純とは同じクラスだろ?」
幸『え?ええ、そうですけどそれが何か?』
泰「純とも仲良くしてあげてね、俺達はあいつとは幼馴染だから」
幸『分かりました!というよりもう自分から言わせてもらうなら仲はイイと思いますよ』
梓「そうだね、純とも仲良く話してたしね」
正「そうか、それならいいや」
律「そして、こっちがギターの中野梓」
梓「よろしくね、幸宏君!」
幸「よろしく、中野さん」
梓「兄さんもよろしくね!」
幸『え?中野さん、兄さんって??」
梓「あー紹介してなかったね。泰広兄さんと私はいとこなの!」
幸『マジで!?知らなかったよ」
泰「言ってないからね(汗)」
幸『ここの部っていとこ関係多いですね』
楓「そこが軽音部の売りだよ~!」
正「何でそうなる!!」
ガツンッ!
楓「いた~い!何すんのさ!」
正「うるせぇ」
律「私達は・・・・・分かるよな?」
幸『えっと、澪姉と・・・あれ?どなた様でしょうか?w」
律「貴様っーーーーーーー!!!」パシッ!
幸『ハハハハハ!嘘だって、ゴメンゴメン!許してよ律姉~」
幸宏君が律にどつかれながら笑う
横にいた澪を笑っている
幼馴染以上で本当に姉弟以上の仲みたいに見える
唯「ねぇねぇユキくんは何を楽器演奏できるの?」
楓「そうそう教えてよ~」
幸「えっと・・・確か俺は・・・キーボード以外は演奏できます」
正「兄さんの2世かよ!!!」
律「じゃあドラムやってみろよユッキー!」
幸『昔みたいに「タッキー」みたいに言わないでよ律姉、分かったよ』
そういって幸宏君はドラムの椅子に座り
幸『じゃあ借りるね律姉!』
律「いいぞ|(私よか上手くないっしょ!)」
幸『じゃあ行っきまーす!』
~♪♪♪♪♪~♪♪♪♪♪~
澪「う、上手い!」
圭「へえぇ~すげぇじゃん」
律「・・・・・」ポカーン
♪♪♪♪♪~♪♪♪♪♪~
そして演奏終了
残念?ながら少なくとも律より上手い
兄さんほどはないが・・・・・
幸「ど、どう?」
律「.........(泣)」
楓「(りっちゃん元気出して~!)」
律「ま、まあ私よりはまだまだだな!」
泰「(見え張った!!)」
唯「上手だね!!次ギター弾いてみてよ!ギター!」
幸『あの、ギターお借りしてもよろしいですか?」
泰「はい」
そういって俺は幸宏君に愛用のストラトキャスターを渡す
幸『では行きますね!』
♪~~~~~♪~~~~~
正「こいつ『READY STEADY GO』を・・・・・」
楓「すごい!」
澪「まあでも泰広と兄さんほどはないな」
泰「そりゃどうも|(実際結構ギリギリの瀬戸際だけどね・・・)」
~~~~~♪~~~~~♪
演奏終了
幸『ど、どうでした?」
泰「上手いね」
正「唯より上手いな」
唯「ひどいまーくん!」
圭「唯よりも上手い」
圭「ムギちゃん!!まーくんと圭ちゃんがイジめる!!」
紬「よしよし」なでなで
正・圭「「((いや正直本当の事だし・・・・・(汗)))」」
澪「ベースも弾ける・・・って事?」
幸『リズム隊のベースは・・・少し苦手かな」
澪「そうか・・・・・」
正「まあ弾いてみろよ、貸してやるからよ」
幸『ありがとうございます!では行きますね!」
♪~~♪~~♪~~♪~~♪~~
正「(悪いが俺たちほどはねぇな)」
圭「(でもすぐ練習すれば追い抜かれるレベルだぞ)」
澪「(本当に私ベース大丈夫かな・・・・・)」
泰「(弱気になっちゃだめだって澪!)」
澪「(う、うん・・・)」
~~♪~~♪~~♪~~♪~~♪
演奏終了
幸『ハァ~やっぱりベースはあまり得意じゃないな~・・・』
そう言って溜息をつきながら正樹にベースを返す幸宏君
でも本人がそうはいってるけど実際は全然上手いレベル
紬「キーボードは弾けないの?幸宏君」
幸『キーボードはちょっと・・・専門外ですね・・・」
楓「え~そんな~!」
幸『そんなって言われても・・・」
ここで唯が大事な事を繰り出す
唯「ユキくんは何でまた軽音部に入ってくれたの~?」
幸『えっと、それは、その・・・』
律「あー!私も思った!何でもっと早く入ってくれなかったんだよ~!」
正「何か理由でもあったのか?」
幸『ま、まあ、ただ単純に1人暮らしが忙しくて落ち着いてからにしようと思いまして・・・」
泰「へぇ~」
圭「そうなのか・・・偉いな、幸宏君は。唯も幸宏君と憂を見習えよ」
唯「何で私!?」
幸『いえいえ、とんでもないッス!それと皆さん俺の事は「幸宏」でいいですよ」
紬「りっちゃんが『ユッキー』っていっているのは?」
幸『・・・あれは勝手にあのカシューチャお化けがつけたんですよ」
律「誰がカシューチャお化けじゃ!!」
バシッ!
幸『いったいな~律姉のチョップは!」
正「じゃあ俺は『幸宏』で」
圭「俺も『幸宏』で」
律「私はやっぱ『ユッキー』で」
澪「私は『幸宏』」
唯「私は『ユキ』くんにする~!」
紬「私も『ユキ』くんね」
楓「私も~!」
泰「俺は『幸宏君』でいいや」
梓「私も『幸宏君』がいいです」
幸・泰「『(別に俺の呼び方にそこまで拘らなくても・・・・・)」』
幸『とにかくこれからも宜しくお願いします!!』
律「またよろしくな!ユッキー!」
澪「よろしく頼むな幸宏!」
幸『うん!分かったよ、澪姉!律姉!』
律「思うんだけど何でいつも澪が先なんだよー」
幸『いや~澪姉が一番の姉貴って感じだし~』
律「何ー!!あたしは澪より下ってかーー!!!」
幸『うん(笑)!!』
満面の笑みで答える幸宏君、この人すごい・・・
律「こいつーーー!!」
幸『ハハハハハ!』
正「本当に仲がいいな、こいつら3人」
泰「何か微笑ましいね」
幸『そういや聡は元気?』
律「まあ元気元気、むしろ元気すぎてやんちゃすぎるけどな~!」
幸『あいつらしいね」
澪「ところで幸宏のご両親はお元気なのか?」
幸『え・・・う、うん、相変わらずの放任主義で高校生の息子を普通に放っておいて外国へ出張へ言ってるよ・・・』
唯「そうなのユキ君!?私のとこもだよー!」
楓「あたしもだよ~!」
幸『何だかお2人とは気が合いますね、これからも宜しくお願いしますね」
唯・楓「「よろしくね~!」」
正「俺たちも頼むわ」
泰「男後輩が少なくて悩んでいたところなんだ」
圭「いいタイミングで入ってきてくれたよ、俺たちも唯も憂も宜しくな!」
幸『はい!宜しくお願いします!色々とお世話かけます!』
梓「これからもよろしくね、幸宏君!」
幸『よ、よろしく・・・・・///』
律「あーーー!ユッキー何赤くなってんだよ~!」
幸『べ、別に・・・・・』
==========================
澪「ところで幸宏はパートはどこにするんだ?」
幸『う~ん・・・ギターとドラムは出来るから苦手なベースにするよ』
正「んじゃ俺たちだな」
澪「私達に何でも聞いて、分かる範囲なら答えるから」
幸『分かったよ、澪姉!んじゃよろしく!正樹先輩も宜しくお願いします!』
律「なー思ったんだけどさ」
正「んだよ?」
律「ユッキーと兄さん、私たちの事を名前で呼んでないよな~?」
澪「そういや・・・・・」
圭「それが?」
幸『どうしたって言うんだよ?』
律「ユッキーは私と澪と男3人以外、兄さんは泰と正樹と唯以外名前で呼ばない?」
幸『え?でもデリカシーってモンが・・・・・」
紬「いいのいいの、むしろ私たちの事を名前で呼んで欲しいわ」
唯「私たちの事を名前で呼んでみてよ、ユキ君!」
楓「どんと来ていいよ!」
梓「わ、私は・・・む、無理しなくていいから・・・///」
泰「(自分が無理しているじゃん・・・)」
幸『分かりました、では・・・」
左から幸宏君の前に唯、ムギ、柳瀬さん、梓と並ぶ
『唯先輩、紬先輩、楓先輩、梓さん』
律「なんだよ~梓は『梓』だろ~!」
幸『し、しかし・・・・・』
梓「・・・・・んで」
幸『え?』
梓『よ、呼び捨てで呼んで・・・///」
正「無理してんじゃねぇか・・・・・」
幸『わ、分かったよ・・・えっーと、その・・・梓///」
律「何照れてんだよ~」ニヤニヤ
幸『うぜぇ~・・・・・」
圭「大変だな、幸宏」
律「何言ってんだよ、お前もだよ兄さん」
圭「は?俺はいいだろ、勘弁しろよ、田井中さん」
律「田井中さんじゃない!ちゃんと名前で呼べ~!」
圭「いやだ」
澪「あ、逃げた」
唯「圭ちゃん逃げちゃダメだよ!」
結局兄さんは男3人以外に追い回された挙句捕まった
その後下校時間ギリギリまで呼ぶことが出来なかったが・・・
「・・・・・・・・・・・・・」
左から律、ムギ、柳瀬さん、澪、梓と並ぶ、そして・・・・・
圭「・・・・・律・・・紬・・・楓・・・澪・・・梓・・・・・これでいいのか?」
律「まあいっか、ちゃんと呼べたし」
唯「あれ?澪ちゃん?あずにゃん?」
澪「・・・・・///」
梓「・・・・・///」
泰「(2人ともどうしたんだろ?)」
正「(こいつら2人はどれだけ恥ずかしがり屋なんだよ)」
楓「そうそう!泰君もちゃんとあたしの事を名前で呼んでね!」
泰「えっ!!?・・・ちょっとそれは勘弁してくれない?」
楓「ダメ!ちゃんと名前で呼んで!呼ぶまで帰らせないから!」
泰「そんなぁ~・・・・・」
正「もう諦めろ泰広、こいつは執念深いぜ」
泰「うー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・楓/////」
楓「ありがとっ♪泰君」ガシッ!
柳瀬さん・・・いや楓が俺に抱きついてきた
泰「はわわわわっ!///」
律「何真っ赤になってんだよ~」ニヤニヤ
泰「べ、べ、べ、べ、べつに赤くなんか・・・///」
正「いや赤ぇぞ」
泰「ま、正樹!!」
澪「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
こうして梓の騒動から2日後新たな新入部員が加入
名前は『黒葛原幸宏(つづらはらゆきひろ)」君
パートはキーボード以外何でも出来る
またすごい人物が加入してきたもんだな~・・・
しかしまだこの時まではあの事件が再び蘇って来るとは思ってもいなかった・・・
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ようやくバンドの主要メンバーが揃いました
では31話目どうぞ~^^