~次の日放課後~
梓「こんにちわ~!」
律「おっ!元気一杯だな!」
梓「はい!放課後が待ち遠しかったです!」
律「それじゃあさっそく・・・!!」
梓「練習ですか!?」
律「お茶にするか~」
そこにはティーカップを持った唯、律、ムギがいた
紬「梓ちゃんもどうぞ~」
そう言ってムギは梓の方に紅茶の入ったティーカップを差し出す
梓「ねえ兄さん・・・音楽室でこんな事しても大丈夫なの?」
俺に話をふられてもなぁ~・・・・・
泰「多分ダメだろうけど怒られていないし・・・」
律「大丈夫大丈夫ッ!」
圭「普通は大丈夫じゃないけどな・・・|(俺も今さっき始めてこれ見たし何も言えんが・・・)」
正「オメーも何やってんだよっ」
楓「いいじゃんいいじゃん!差し出された物はちゃんと頂かないとっ!」
柳瀬さんもくつろいでいるし・・・・・
兄さんは唯と違って意外と真面目だからなぁ~・・・
正樹はくつろぐときはくつろぐけど梓が入ってからやる気出しているのに・・・
ガチャン!
あ、山中先生だ
泰「(この人の行動が大体把握できる・・・)」
正「(こいつは絶対・・・)」
圭「(おい山中が来たぜ!大丈夫なのかよ!?)」
兄さんは慌てている、そりゃあ普通こんな事していればそう慌てる
柳瀬さんはそんな事おかまいなしにくつろいでいる
あなたすごいですね・・・・・
梓「あっ、あのっ!これは・・・」
さ「私ミルクティーね!」
圭・梓「えぇ!?」
泰・正「(ホ~ラ、やっぱりね|(な)・・・・・)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
さ「顧問の山中さわこです。よろしくね!」
圭「宜しくお願いします|(綺麗な人だなぁ~)」
楓「宜しくお願いしま~す|(綺麗だね~)」
梓「よ、宜しくお願いします・・・|(綺麗な人だな~)」
さ「(ツインテールの子は猫耳とか似合いそうね)」
紬「お菓子もどうぞ~」
律「わぁ~!」
唯「今日もおいしそう~」
ガヤガヤガヤガヤガヤガヤ!
結局ガールズトークが始まってしまった
まあ澪はベースについての本を読んではいるが・・・・・
圭「(おいおい、お前ら1年間こんな事ことしてきたのかよ)」
泰「(まあね・・・俺はあんまり乗れないけど)」
正「(まあ俺達も食べたり飲んだりしてたがな)」
梓「(ここ軽音部だよね・・・?もしかして私の自主性が試されているのかな?)」
すると梓はテレキャスターのギターを取り出して・・・
♪~
さ「うるさーーーーーーーーーーい!!」
梓「えぇ!?」
律「さ、さわちゃんのアホーーーーーー!!!!」
正「あんた顧問としてサイテーだな!」
さ「だ、だって・・・静かにお茶したかったんだもん・・・!」
その言い訳はおかしい。そもそも音楽室でお茶する自体がおかしいし・・・
律「言い方ってもんがあるだろ!」
圭「(この人顧問かよ!?)」
楓「(私もビックリした~!)」
泰「梓大丈夫かい?」
正「すまないな、あいつの事は気にしないでくれ」
澪「ゴメンな~、あの先生ちょっと変なの・・・」
さ「おい・・・・・」
紬「気にしないでね!」
唯「さっ!ケーキ食べよう?」
律「ティータイムがうちの売りだから!」
正「おいこら」
澪「あ、梓ちゃん・・・?」
まだ泣いている・・・まさか・・・・・
梓「こんなんじゃダメですぅーーーーーーー!!!!!」
あ~あ、キレてしまった・・・
こいつキレるとしばらく治まらないんだよね・・・
梓「皆さんやる気が感じられないです!」
律「い、いや、新歓ライブが終わったあとだし・・・」
梓「関係ありません!音楽室を私物化するのも良くないと思います!ティーセットは全て撤去すべきです!」
さ「それだけは勘弁してぇーーーーーー!!!」
梓「なんで先生が言うんですか!!?」
正「あんたは何を言ってるんだ」
律「ま、まあ、とにかく落ち着いて・・・」
梓「これが落ち着いていられますか!!」
泰「いいから梓、落ち着こう!なっ?」
梓「兄さんは黙ってて!!」
泰「はい・・・・・(T_T)」
梓「ちょっとそこに座って!!」
泰「はい・・・・・」
梓「正座ッ!!!」
泰「はい・・・・・」
梓「大体兄さんが・・・・!!」
正「(泰広撃沈・・・・・)」
楓「(泰君かわいそう~)」
圭「(おいおいどうにかした方がいいぞ?)」
澪「(何か方法はないのか?)」
正「(泰広は梓ちゃんに叱られているし・・・ん?)」
すると唯が梓に抱きついて・・・・・
唯「いい子いい子~」
澪「おいおいそんなんで治まるはず・・・」
パァッーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
澪・正「(治まったっーーーーーーーーーーーーーー!!?)」
========================================
梓「取り乱してすいませんでした!!!兄さんもゴメンなさい!!」
梓が皆に頭を下げながら謝罪をする
泰「いいよ・・・皆が良ければぁ~・・・・・(足がぁ~・・・)」
楓「泰君大丈夫ぅ~?」
唯「ううん、全然気にしていないから~!」
梓「えぇ!!?それはそれで・・・」
澪「梓の言う事も一理あるよ。私達ももっとやる気を出していかないと!分かりましたね?」
唯「ほぉ~い・・・・・」
正「少しは真面目に練習しろよ」
圭「そうだな、じゃあ田井中さん俺で良ければ指導するからさ、やろうぜ?」
律「ちぇ~」
===数日後===
泰「そうそうそれで合ってたんだよ!」
圭「だろ?俺の言ったとおりじゃん」
すると・・・・・
泰「あれ?梓?」
梓「兄さん?」
そう目の前にはギターを抱えている梓がいた
どうも元気がないな・・・・・
圭「やあ中野さん」
梓「この前は迷惑を掛けて本当にすいませんでした!」
圭「いいよ気にしていないし、俺もこんな状況って知らなかったし・・・」
梓「えっ?それってどういう・・・」
泰「ああ、兄さんの事『成宮圭哉』と『柳瀬楓』さんは梓と同じ日に入ったんだ」
梓「そうだったの・・・これからも宜しくお願いします圭哉先輩!」
圭「ああ、宜しくね。従姉妹の唯もよろしくな」
梓「従兄妹だったんですか!?それにしては性格が全然・・・」
泰「そんな事は言わないの梓」
圭「あいつがずっとのんびり屋だったからこっちが自然とこうなってしまったのさ」
梓「へぇ~・・・」
泰「とにかくもう行こうよ」
圭「そうだな」
確か澪は先に行ってたハズだ、俺と兄さんは今日日直だったし
===音楽室===
梓「こんにちわ・・・・・・・・・・ッ!!!」
泰「ホラやっぱり・・・」
圭「何の影響も受けてねぇな・・・」
見事なティータイムが花を咲かせていた
正樹もケータイでメールしてるし・・・
会話音に『わいのわいの』という騒いでいる効果音がもろもろと・・・
梓・泰・圭「じーーーーーーーーーーーーーーーーっ」
するとこっちの視線に気づいて・・・
ハッ!
唯「い、今から練習する所だったんだよ?ホントだよ!?」
圭「うそつけ・・・」
======================
おっ唯が珍しく練習し・・・ってあれ?
音がだんだんと弱くなり・・・
梓・泰「(早ッ!!!)」
唯「やっぱケーキ食べないと力が出ないよぉ~」
正「ぜーたくな考えだな」
紬「はい!唯ちゃん」
そう言ってムギはケーキの乗ったフォークの先を唯の口に入れて・・・
キラーン!
♪~~~~♪♪~~~♪~~~~~♪~~~
梓「(う、上手いッ!)」
唯「梓ちゃんも食べてみなよ?おいしいよ?」
唯は梓に寄り添って・・・
唯「はい、あーん」
そして梓がとりあえずみたいな感じで食べると・・・・・
梓「あ・・・おいしい・・・」
律「ん?何だって~?」ニヤッ
梓「お、『惜しい』!!」
泰「(何が!?)」
唯「う~ん、気に入らなかったかぁ~・・・」
すると梓は唯の持っているケーキに視線を向ける
明らかにほしそうな顔してるじゃん・・・
唯「はい!」
唯が梓に向かってケーキを差し出すと
梓は満面の顔をした
またさっきのように引いて落胆の顔
また差し出して満面の顔
これの繰り返し・・・・・
梓で遊ぶとは・・・ある意味すごい
唯「(お、おもしろい!)」
=========================
結局梓も食べる事にした
素直になればいいものを・・・・・
まあ俺も甘さ控えめのを今頂いているけど・・・
ガチャン!
さ「皆練習頑張ってる~?・・・って食べてるじゃん!」
山中先生だ
この人最近ここの出入り多くなったな~・・・
紬「先生どうぞ~」
さ「いただきます!」
パクッ
さ「私・・・もう死んでもいい・・・!」
律「死ぬな」
楓「死んじゃダメですよ~」
正「(気絶してろ)」
さ「そういえば何で結局ティーセット撤去しなかったの?」
先生は梓に向かっていうと梓は・・・・・
梓「そ、それは・・・なんでもかんでも否定するのはダメだと思って・・・・・」
さ「へぇ~」
唯「ねえ梓ちゃんっていつギター始めたの?」
梓「あっ、え、えっと・・・小4くらいからです。親がジャズバンドをやっていたのでその影響で・・・」
澪「へぇ~」
律「全然初心者じゃないじゃん」
圭「中野さんすげぇじゃん」
正「お前黙ってろ」
圭「・・・・・(泣)」
梓「唯先輩がギター始めたきっかけって何ですか?」
唯「え!?私・・・?(言えない・・・軽音が軽い感じの音楽だなんて思ったからなんて言えない・・・)」
梓「あ、あの・・・」
唯「いやーーともかく新入部員が入って良かった!」
律・圭「(ごまかした!)」
パン!
さ「そうそう、私梓ちゃんに圭哉君、楓ちゃんにプレゼント持ってきたんだった!」
圭「何すか?プレゼントって・・・・・」
さ「じゃーーーーーーーーーーん!」
梓・圭「「あの・・・これ、何ですか・・・?」」
楓「かわいい~!」
さ「何って猫耳と衣装だけど?」
梓「それは分かるんですけど・・・・・」
圭「これゲームのですよね・・・」
梓「えっと、これをどうすれば・・・・・?」
圭「なあ中野さん」
梓「何ですか・・・?」
圭「これを不思議がっている俺っておかしい・・・?」
梓「いいえ、全然」
圭「だよな・・・」
泰「(仕方ない、俺には止められない・・・・・)」
律「大丈夫だよ、軽音部の儀式みたいなモンだから」
梓・圭「「何の儀式ですか|(なんだよ)!!」」
さ「もお、恥ずかしがり屋さんね」
梓・圭「「当たり前です!!」
泰「(俺だって絶対ヤダな・・・)」
梓「先輩方だって・・・・・!」
そこにはムギが猫耳をつけ、非常に盛り上がっている
楓「ど~お?」
律「似合ってる似合ってる!」
唯「かわいい~!」
紬「本当の猫みたいだわ~!」
そして柳瀬さんは普通に躊躇無くつけていた
正「あのバカ・・・」
梓「(ねえ兄さん、私がおかしいの?」
泰「(君はおかしくない、と思う・・・)」
正「(あいつらがおかしいだけだ、でもこのままじゃああいつらも黙っていないぞ)」
泰「(梓、早くつけて終わらせよう)」
梓「(うん・・・)」
唯「はい!次梓ちゃんの番!」
梓は戸惑いながらも猫耳をつけた
唯・律・紬「おおっ~~~~~~~!!」
梓「・・・・・・」
唯「すごく似合っているよ!」
さ「私の目に狂いはなかったわ!」
律「軽音部へようこそ!」
梓「ここで!?」
今更・・・・・しかし梓を見るとそこまで猫に似ているでも・・・・・
泰「プッ・・・・・」
俺は今まで抑えていたのを噴出して笑ってしまった
梓「兄さん!///」
泰「ゴメンゴメン!」
梓は頬を赤く染め、泣き目になりながら俺の背中をポンポンと叩いてきた
それでも俺は笑ってしまう
唯「梓ちゃんかわい~!」
律「『ニャー』って言ってみて、『ニャー』って!」
梓「・・・に、にゃー・・・はっ!!つい!!」
唯「あだ名は『あずにゃん』で決定だね!」
さ「じゃあこの服着てみて!猫耳メイド!」
梓「それは絶対イヤです!」
唯「似合うのに・・・・・」
いや似合っても着るのは嫌でしょう・・・・・
==============================
正「泰広律の時といい結構ひどいな」
泰「まあまあ・・・・・」
正「ところでお前どうすんだよ?」
圭「えっ!?俺も着なきゃいけねーのかよ!?」
さ「もちろんよ!」
泰「確かシンフォニアの『ゼロス・ワインダー』だっけ?」
さ「当たり!」
正「当たり!じゃねぇ・・・・・」
圭「でも・・・・・」
さ「じゃあこっち着る?」
そういって猫耳メイド服を兄さんに差し出してくる
圭「遠慮しときま~す・・・・・」
そういって兄さんは逃げた
唯「あっ!圭ちゃん逃げた!」
律「兄さんを捕まえろーーーー!!」
紬「正樹君!!」
正「やなこった、自分達でやれよ」
さ「じゃあ正樹君にこれを・・・・・」
正「・・・はいはい、行ってくりゃあいいんだろ」
こうして兄さんは10分間の逃亡の末、正樹に捕まり・・・・・
圭「離せよ正樹!」
正「離すかよ、着せられてたまっかよ」
=========================
圭「ちっ、恥ずかしい・・・」
ガチャン!
唯・紬・律・楓・さ「「「「「おおぉぉーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」」」」」
圭「ダメだ、ハズイ・・・・・」
律「こら逃げるなーーーーーーーーー!」
唯「ダメだよ圭ちゃん!」
楓「本当にお兄ちゃんって感じだね~」
紬「似合ってます~♪」
さ「でしょでしょ!?私の目には一切の狂いはないわ!」
泰・正「・・・・・・・・・・|((似合ってるけど似合ってるってとても言えない・・・))」
==================
こうして部活は終了
結局は練習はまた出来なかった
律「じゃあ今日はこれでお開きだな!」
唯「みんなでどっか行かない?」
楓「イコ~イコ~!」
紬「行きましょう!私行きたいです!」
圭「ハァ~・・・疲れた・・・」
正「大丈夫かよ?」
律「じゃあ駅前のアイスクリーム屋に行こう!」
泰「ゴメン俺今日用事あるからまた今度ね」
澪「そうか・・・・・じゃあな泰広」
楓「またね~!泰君!」
唯「またねやっくん!」
律「また明日な~泰」
正「気をつけて帰れよ~」
圭「お疲れ・・・・・」
梓「じゃあね兄さん」
泰「じゃあねみんな!じゃあね梓!」
=======================
~辻家・泰広の部屋~
俺は用事を終えて予習をしていた
♪~~~~~~~~~~~
澪から?
泰「もしもし?」
澪「もしもし泰広?あのちょっといい?」
泰「何かあったのかい?」
澪「実は・・・・・」
どうやら話によるとアイスクリーム屋で梓はあまり元気がなかったようだ
澪と正樹、圭哉兄さんが声を掛けてあげたけどそれでも元気がなかったらしい
澪「・・・・・というわけなんだ」
泰「そっか・・・・・」
澪「ねえ泰、このままじゃあ梓やめてしまうかもしれない・・・」
泰「うん、何とかしないとね・・・・・」
澪「・・・というわけで明日7:00に来て。部室で話し合うから」
泰「分かった」
=====================
~次の日~
泰「zzzzzz・・・・・・」
泰「・・・ん?あれ?今何時だ?」
時計を見るとAM6:50
泰「ヤバイ!」
俺は焦って焦った、朝課外がある毎日は大体この時間帯に起きるがこのままでは7:00に間に合わない!
泰「ゴメン母さん、俺もう行って来る!」
泰母「あら?今日は早いのね」
泰「後で金ちょうだい!食堂で買うから」
泰母「行ってきま~す!!!!」
俺は桜高指定鞄とギターケースを抱えて家を出た!
===================
~7:10~
泰「ハァハァ・・・・・」
俺は校内を走っていた
大抵俺の家から桜高までは20分かかる
泰「あと少しで音楽室だ」
目の前に音楽室が見えてきた頃に・・・・・
ガチャン!
泰「ゴメン正樹遅れちゃ・・・・・」
正「どけ!!!!!!」
泰「(なんだ?なんで怒っているんだ?)」
正樹は音楽室から出て行った
一体何があったというんだ?
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