No.400764

IS-転生者は漆黒の騎士となりて- 第2話

第2話です。最後の方にキャラ紹介もあります。

2012-03-31 22:53:29 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:2898   閲覧ユーザー数:2807

「どうしてこうなった?」

 

うん、かなり突然だが説明しよう。

時間はあれから1日後。場所はソレスタルビーイング号居住区画。

あの後これからどうするかを決めるべくティエリア達と相談しようとソレスタルビーイング号に来ていたわけだが……

 

「ゆーくんゆーくん、これどうなってるの?」

 

何故束さんと千冬さんがここにいる?

 

『マスター。あの人のことですから時間の問題でしたよ?』

「あ、やっぱり?」

 

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遡る事、数時間前…

 

side悠也

 

「さて、どうしたものか。ねえ、ティエリア?」

「まず、主語をいれてくれないと話がみえないのだが?」

 

おっと、そうだった。

でも、面倒だな。よし

 

「DIVA説明よろしく」

『丸投げですか!?』

「うん。正直めんどい」

『分かりましたよ……ティエリアさん実は……』

 

 

「なるほど。事情は分かった。しかし年端もいかない君たちがそんな物を発表したところで誰も信じないのではないのか?」

「うん。問題はそこなんだよ。でも誰も信じないで拒絶なんかしたらあの人何やらかすか分かったもんじゃないからね」

 

原作でも実際ハッキングしてミサイル飛ばすくらいだし。

 

「それともう一つ。あの計画の方はどうなった?」

「それなら…「それなら僕が説明させて貰うよ」…リボンズ!」

「ああ、確かにそのほうがいいね」

 

今更ながらだが、俺はソレスタルビーイング号は複数のイノベイドを生成して運用している。

その中でも、ティエリアはヴェーダのデータ管理、リボンズは船内のファクトリーの管理、リジェネは船員及び外部での作業の管理を担当させている。

 

「『アクシズ建造計画』のために使用するエウクレイデス級は先程3隻目が完成したところだよ」

「残りはどれくらいで完成する?」

「そうだね。あと半月もかからないな。」

「分かった。引き続き作業を進めてくれ。それとリジェネに船員の選抜を始めさせてくれ」

「了解したよ」

 

『アクシズ建造計画』はまあ文字通りアステロイドベルトに太陽炉建造や、資源衛星基地としてアクシズを作成する計画だ。

 

「しかし、何故このような計画を?」

「まあ、何かあった時のための保険だよ」

「保険?」

「そう、保険。もしこの船の中の資源が切れたときとかのためにね」

「なるほど。しかし、もう一つの問題はどうするつもりだ?」

 

ほんとにどうしよう……

 

 

side千冬

 

私はあれからあの”IS”とやらのテストパイロットをすることになったはずだった。そう、|はずだった(・・・・・)。なのに……

 

「束、何故私たちは今悠也の家のまえにいる?」

「それはね、ゆーくんの部屋に押し掛けるためさ!!」

「何をふざけたことを……っておい!束、聞いているのか!?」

 

そうしている間にも束は悠也の家の鍵をいじくっている。

 

「よし!開いたよ!!ちーちゃん」

「お前、まさか毎回同じようなことをしていないだろうな?」

「そんなことはいいから、さあ行こう!!」

「おい、押すな、束!」

 

その後私はなし崩しに悠也の部屋の前まで連れて来られてしまった。

だが、まあ私も普段あいつが何をしているか気になっていないといえば嘘になる。

 

「む、ゆーくん部屋にとうとう電子ロックまで仕掛けたね。だけど束さんの手にかかれば!」

「おい、いつもそんな事をやっているのか?」

「うん、そーだよちーちゃん。侵入する度にロックが厳重になっていくからね」

「悠也も気の毒にな……」

 

そんなやり取りをしている合間に電子音が鳴り響く。

 

「よし開いた!ってあれ?」

「どうしたんだ束?」

「ゆーくんがどこにもいないね」

「なに?玄関に靴があったからいるはずだが?」

「うん。でも誰もいないよ」

 

確かに束の言う通り部屋の中には奇妙な円筒状の装置がある以外なにもいない。

 

「そういえば、前に入ってきたときにゆーくんこの装置だけは触らせてくれなかったね。今のうちに何なのか見てみようかな」

「おい、束!そんな怪しいものを勝手にいじるんじゃ……」

 

そこから、私の視界は光に包まれた。

 

 

sideリジェネ

 

正直かなり暇なんだよね。ティエリアやリボンズと違って僕は常に仕事がある訳では無いし。

仕事といっても船員の管理なんかはみんなイノベイドだから、ほぼ必要ないし、船外での活動なんかは今現在全くもって行っていないし。

悠也に何かないかと聞いてみたら来月あたりから忙しくなるといったきりで何も教えてくれない。

たまにある仕事なんかは悠也のくる転移装置の管制ぐらいだし。

 

「ん?転移装置が動いてる?おかしいな。悠也はもう来ている筈だしな…」

 

念のため居住区画の悠也に確認をとっておくか。

 

 

side悠也

 

prrrrr

 

艦内通信?それもリジェネから?何かあったのだろうか?

 

「こちら居住区画。リジェネ何かあったのか?」

『ああ、悠也やっぱりそこにいるよね』

「俺は今朝からここにいたがどうかしたのか?」

『それがね」、何故か転移装置が起動しているんだよ』

「何!?それは本当か?」

『ああ、確かに確認したよ』

 

誤作動とは考えにくいし……まさか!?

 

「リジェネ!!今すぐ転移装置のある区画から居住区画以外の区画を閉鎖しろ!!」

『!ああ、分かったよ』

「DIVA!警備システムとリンクして転移装置のある区画の映像を映し出せ!!」

『了解!マイマスター』

 

俺の予想道理だとしたら……

 

『映像出力完了しました!』

 

そこには|束さんと千冬さん(・・・・・・・・)が写っていた。

 

「だああああ!やっぱりか畜生!!」

 

そして冒頭の場面に繋がるのであった。

 

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「悠也」

「何も言うなティエリア」

「何故彼女たちがここにいる?」

「こっちが聞きたいくらいだよ!!」

 

また部屋に侵入されたか……さらに転移装置までいじられるとは……

 

「で、なんでここにいるんですか?束さん」

「決まってるじゃないかゆーくん。ゆーくんの部屋に侵入したからさ!」

「…千冬さん?」

「言うな……ああなった束は誰にもとめられない」

「ですよねー……ハア」

「それより悠也。ここはどこなんだ?」

「そうそう束さんもずっと気になっていたんだよ」

「そうですね。まずそこから説明しましょうか。ここはコロニー型外宇宙航行艦『ソレスタルビーイング』です」

「外宇宙航行艦?つまりここは宇宙なのか?」

「はいそうです。具体的にいうならL2。月の裏側に位置しています」

「それじゃああの装置はなんだったのかな?」

「まあ有体に言えば転移装置です。もっとも対となる物が無ければ機能しませんが」

「それじゃあ最後に束さんたちが一番気になっている質問」

「大体予想は付きますがなんでしょうか?」

「「なんでゆーくん(お前)はこんなモノをもっているの?」

「そうですね……これからいう話はかなり眉唾ものですが一切合財全て真実です。少なくとも|俺にとっては(・・・・・・)」

 

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俺は2人に自分がこの先のことを知っているとか知られたらまずいことを抜かして自分が転生者であることを説明した。

 

「なるほど。お前は実は転生者でこれはその際に渡されたモノだと」

「俺が言ってることを真実だと認めてくれるんですか?」

「今の発言がそれ以外に聞こえるのか?それともお前は私たちに嘘をいったのか?」

「いえ、あまりにも突拍子もない話なので信じてくれるかどうか不安だったんです」

「ふむ。確かにそうだが、|お前はお前(・・・・・)だろう?」

「そうですね。あはははははは」

「む。何かおかしなことをいったか?」

「あー、いえ、まあ確かにその通りだと。それに…」

「それに?」

「言ってしまえば、かなり楽になれますね」

「ふむ、そうか。それもそうだな。束さっきから黙り込んでいるがお前はどうなんだ?」

「ゆーくんもひどいね。その程度で束さんが変わるとでも?」

「それこそまさかですね」

「その通りだよ!むしろゆーくんにもっと興味がわいてきたよ!!」

 

うん。やっぱりこの人たちはその程度でどうかなるような人間じゃないよな。

あー、安心した。

 

「さて、安心したところで……2人とも反省の準備は万全か?」

 

「「え?」」

「えって束さん?あなた俺の部屋にまた勝手に侵入したでしょう?」

「うっ……」

「まて、何故わたしもなんだ!」

「何故ってあなたも一緒に侵入したでしょうに。それに止めようと思えば止められたでしょう?」

「ぐっ……」

「さあ、2人ともたっっっぷり反省していって貰いますからね」

「「ハイ……」」

 

 

sideティエリア

 

後半以降ほとんど空気だったな……

まあそんなことはさておきあの後2人の目からハイライトが消え去り僕とDIVAが止めに入るまで6時間半ほど小学生が高校生2人を正座させ説教をしていたことを追記しよう……って待て2人とも何故こっちに迫ってくる。やめろ!!木刀を振り回すな!その怪しい道具から手を離せ!

 

※その後ティエリアは2時間ほど2人に艦内で追いかけ回されました。

 

 十神 悠也

性別:男

性格は基本的に温厚で面倒見がいい。だが、何かやらかしたりすると延々と説教をしてくる。

キレると口調が悪くなりかなり攻撃的になる。

面倒事は嫌いだが回避するためにそれ以上に面倒なことをやってのけるが意識的にやっている訳ではなく、本人曰く「気が付いたらそうなっていた。」とのこと。

上記のことから何かと貧乏くじを引くことが多い。

ちなみに前世の性格は仕事熱心で実直だが卑屈でネガティブ。落ち込んだりすると時々戻る。

他人に関する恋愛感情には恐ろしいまでに鋭いが自分に向けてには恐ろしいまでに鈍感。

外見的特徴は長身痩躯で顔付は鉄のラインバレルの森次玲二の髪を少し伸ばした感じで黒髪黒目。

趣味は(宇宙)旅行と他人をキレるギリギリのラインを見極めて弄り回すことと機械弄り。

後述の神から貰った特典の一つソレスタルビーイング号に行っていなくなっているのはただの放浪癖だと説明している。

転生の際に神から貰った特典は

 1,外宇宙航行艦ソレスタルビーイング号(場所は00原作通りL2にある)

 2,ヴェーダに00以外のロボットアニメの機体のデータの追加

 3,2を再現するための資材

 4,イノベイター化

 5,幼児期の精神年齢を体にあわせる

の5つなので実質1つ無駄にしており余った容量を使い切るように知能と身体能力が向上(魔改造)され以下のスキルが付与されている。

 

『直感A』

『心眼(真)B』

『無窮の武練A+』

『黄金律B』

 

なお、ソレスタルビーイング号はティエリアやリボンズといったイノベイドを作り出し運用している。

だが、ヴェーダへのアクセス権限はそれぞれの役割に合わせて制限している。そのためヴェーダの全てを閲覧できるのは自分のみ。

イデオンだの真ゲッターだのグランゾン等の本当にヤバい機体のデータは誰にも閲覧できないように厳重に封印してある。

第3話辺りからマッドサイエンティストと化しているが本人に自覚は無い。


 
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