あらすじ
アニスたんがアップを始めた様です
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「……アニ……ス……?」
「ヤフーフェイトちゃん、ちょっちお邪魔させてもらってるお」
「……誰かしら?勝手に私の家に上がり込んでいる何て、礼儀がなってないわね」
「生憎と、自分の子供を痛めつけてる大人の家に何ぞ、礼儀も作法もあったもんじゃない故に」
「……貴女の友達かしら?」
「ごめん……なさい……着いてきちゃった……みたい……」
ふむぅ、ボロボロの体で俺を庇いますか……。
どんだけ優しんですかゴラァ!
って、何ムチ振るおうとしてんですかあんたわぁぁぁぁぁ!!
パシィン!
「!フェイトが、消えた……」
「ふぇ~、間一髪でしたねぇ」
「……えっ……?」
俺はフェイトを抱きかかえ立っている。
全く、酷い事するおばさんです事。
「何時の間にフェイトを抱えて移動したのかしら?」
「アンタに言う事なんて、何一つ無いんですけどねー」
「あ、あの……アニス……」
「ん、フェイトちゃんは少し黙っててねー」
はぁ、やっちまった。
瞬歩使っちまったよ……で、でも、魔法じゃないからセーフ何だよ!
「今のは……瞬歩かしら?実際に見るの初めてね」
「あら?瞬歩ご存じなんですか?」
「えぇ、知っているは。その歩法は、ある一族が編み出した特殊な歩法……クロイツベル一族が得意とする物よ。まさか、裏の人間が地球に居ただ何て……」
「良くご存じで、アニスたん花丸あげちゃう♪さってっと……その前に、フェイトちゃんは一端休もうか?アルフが廊下に居るから……歩ける?」
「う、ん……大丈夫……だよ……」
俺はフェイトを床におろし、手を離す。
フェイトはヨロヨロとして歩きで、何とかこの部屋から出ることが出来た。
「……さっ、これで腹を割って話すことが出来ますね。プレシアさん?」
「あら、名乗った覚えはないのだけれど?」
「貴女みたいな大魔導師を、知らないわけはないじゃないですか。大魔導師の、プレシア・テスタロッサさん?お初にお目にかかります、アニス・クロイツベルと申します。少し、お話しでもいかがですか?」
「断るわ!」
ビシャァ!!
突如、俺の上から雷が落ちてくる。
俺はそれは魔眼でレジストする。
「……ふぅ、やれやれ……これはとんだ野蛮な歓迎ですね……」
「……どうやって私の魔法を消したのかしら?」
「あら?俺との会話は嫌だと、今さっき俺にもうしたではありませんか……やれやれ、やはり大魔導師ともお方は、自己中なのでしょうか?」
「口の利き方には気を付けた方が良いわ。出ないと、私は子供だからって用容赦しないわよ?」
「勘違いされては困ります、手加減するのは貴女では無く、俺ですから……」
ビシャァ!
パキン!
おぉこわっ、また雷ですか。
当たったら、バリアジャケットを着てない俺だったら一たまりもないなこれ。
「あぁ野蛮野蛮、何たる野蛮さ。これが彼の大魔導師か……風情も、品格も、何もあった物じゃないですね」
「裏の人間に、風情や品格などと言われる筋合いわないわ!」
「やれやれ……まぁ、いいですけ、どぉ!?」
間髪入れずに攻撃ですかぁ!?
アンタは何処のビリビリ中学生ですか!?
……あれ?何だろう、俺の魔眼が今の発言で幻想殺しに見えてきた……でも幻想殺しよりも強力とはこれいかに……。
「少しは!話を!!聞けやゴラァァァァァ!!」
「しつこい!」
「あぁ!何だ何だよ何ですかこの状況は!」
話すら聞いてもらえないこの状況……。
あー、何か……めんどくさいやな……。
「あぁ、もう……ホントに……ふザケルなぁぁぁぁ!!」
バチバチバチ!!
「なっ、ウアァア!!」
あ……やっべ……今のなしでお願いしてもよろしいでしょうか?
何か間違ってザケル出しちゃいました……何でこんなガッシュの第一話みたいな感じで呪文出たし……。
もう、これ……死んだな……。
「……くっ……このっ!グッ、ゲホッゲホッ!」
あら……プレシアさん……。
もう、体がボロボロなのに無理しちゃいけんでしょうが!
プレシアはいきなり咳き込んだ、そして、口からかすかだが血が垂れてきている。
「大丈夫ですか!?」
「ゲホッ!……あ、貴方に……心配される……筋合いは……」
「ハァッ……親子ともども……頑固かいな……ウェッ、ゲホッゲホッ!!」
やっば……何か俺も副作用出てきちまった!?
うぇ、服の中が何かグショグショ……きっと腹から血が出てんだろうな~。
「ウェッ!ゲホッ!ゲホッ!……ガフッ……!」
あー、やっぱ魔法何て使うんじゃなかった……。
つか、瞬歩は良いとして、何で俺、うっかりで出ちまった魔法で死にかけてんだろう……。
「ちょっ……私よりも貴方の方が酷いじゃない!」
「……ふぇっ?……ゲホッ!……」
何か……プレシアさんが駆け寄って来たんですけど……。
何これ怖い……。
「どう……して……?」
「今は喋らない方が良いわ……ごめんなさい……。少しやり過ぎちゃったわ……」
……何だ……これ……。
訳が分からない……何で急にプレシアの……性格が……。
「ゲホッ!ゲホッ!……だ、大丈夫……です……ハァ……ジオル……グッ……ガハッ!」
俺は無理やりジオルグを唱える。
荒療治だ、この際ダメージ何て気にしてられないわ!
「血が……止まっていく……」
「ハァッ……ハァッ……すいません……お騒がせしました……ケホッケホッ……」
「これは……貴方の魔法なのかしら?」
「……はい、そうなります……。それよりも、どうして俺なんかを?はっきり言って、さっきの貴女と、今の貴女とでは……」
「性格が違う……って、言いたいんでしょ?」
「……はい……」
「……貴方は、私の事を何処まで調べたのかしら?」
「……貴女が大魔導師である事と、実験中に、実の娘さんを……アリシアちゃんを亡くしている所まで……」
「……そう……だったら話は早いわね……。私は、二重人格者よ」
「……はい?」
その言葉は、俺にとってあまりにも衝撃的だった。
……今、プレシアは何て言った?
……自分の事を、二重人格者……って……。
「私は、その実験で娘を亡くした時、新たな人格が生まれちゃったのよ。それがさっきの、フェイトを傷つけていた私……」
確かに、精神的ショックにより、新たな人格が生まれることは珍し事ではない。
彼の有名な多重人格者……ビリー・ミリガンと言う人が居る。
彼は身体的虐待や、性的虐待により、新たな人格が生まれてしまった。
それと同じ原理で、人は精神的ショックや、余りにも受け入れられない出来事が起こってしまった時になど、その新たな人格が生まれやすい。
だから、プレシアさんが言ってる事は、信憑性こそは無いけど、あながち嘘とも取れない事なのだ。
「……信じられないわよね?自分が作り出した娘を、痛めつける何て……親としてあるまじき行為だわ……そんな事をしても、アリシアは帰ってこないのに……もう一人の私は、頑なにアリシアを生き返らそうと何を言っても聞かない……」
「……いえ、今のプレシアさんは、とてもお優しい方です。雰囲気で分かります、ウチの母と同じ感じがします……。信じますよ、貴女が二重人格である事を……」
「……ありがとう、アニスちゃん」
「あ、いえ……俺男何で、君付けでお願いします……」
「……はい?」
……今度はプレシアさんが固まってしまいました……。
やはり俺では、シリアス(笑)になってしまう!!
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タイトル通り、な、なんだっれー!!?っていうお話です