No.400351

K-ON!+EXPLORES...第10話・追試前半!

ぎゃーすさん


すいませんが本当に時間無いので文を修正せずそのまま転送することにします

では第10話目どうぞ~

2012-03-31 00:16:47 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:550   閲覧ユーザー数:541

 

 

 

 

~ある放課後の部室~

 

 

 

 

 

既に平沢さんのギターは購入したものの俺は正樹に数学を再び教えていた

嫌いな数学はいつも寝ている

中間考査が迫ってきていた

横では平沢さんがギターを眺めていて、田井中さんが雑誌らしきものを読んでいた

 

 

 

「ギターの弦って怖いよね?細くて硬いから指切っちゃいそう・・・」

 

「そうだぜ~、気をつけないと指がスパーっと切れて血がドバーッと・・・」

 

田井中さんが指がそうなった時の様子を平沢さんに説明すると・・・

 

「キャーーーーーーーー!!!!」

 

大きな悲鳴が部室に響いた

 

声の主は、秋山さんだ

 

秋山さんは皆がいるとこから少し離れ、耳を塞いで、座り込んでいた

 

「い、痛い話はダメなんだ・・・・・!」

 

「(あぁ、あの時もそうだったな・・・)」

 

「大丈夫だよ、ホラ、ホントに血が出てるわけじゃないから」

 

平沢さんがそう優しそうに説明をすると、秋山さんは手を下ろして、立ち上がり、咳払いをした

 

「まあ練習している内に指の先が固くなるから血が出たりすることはないよ、ホラ」

 

そう言って右手を差し出す秋山さん

 

「うぁ~、本当だ~、プニップニ~」

 

「あの、もういいかな?」

 

「も、もうちょっとだけ・・・」

 

「(そういやコイツは左利きだったな・・・)」

 

「正樹、どうした?」

 

「いや、何でもない、悪いな」

 

そう会話を交わして再び俺は正樹に数学を教える

 

まあ秋山さん達の様子を見ながらではあるが・・・・・

 

「ギターを練習するって言っても、何から始めていいやらわかんないや」

 

平沢さんが言って来た

 

とりあえず俺は2冊ぐらい本を買っているから渡すことにした

 

「はい、とりあえず最初はコードを覚えるといいよ」

 

「これも見てみたら?貸しておいてあげるから」

 

「ありがとう~」

 

そう言って俺と秋山さんから本を受け取る

 

その本は俺が渡した本は「初心者のためのギター」

 

秋山さんのは「サルでも分かるギターコード」

 

すごいタイトルだな・・・・・

 

つまりこれってサルをバカにした言い方じゃないのか?

 

分からなかったらサルより下の生き物ってことか?

 

まあサルを庇うつもりはないが・・・・・

 

俺がそう考え込んでいるうちに平沢さんの頭から湯気があがっていた

 

「ま、まずは楽譜の読み方から教えてください・・・」

 

「「((そこから!?))」」

 

そうしている内に校内放送が流れた

 

『完全下校時間30分前になりました、ただちに校内にいる生徒は下校の準備をしてください』

 

「それじゃあ今日はもう帰るか~」

 

田井中さんが言った

 

「おい、律、ムギは?」

 

正樹が言うと

 

「あ~今日は何か用事があるみたいで帰ったよ」

 

「(よく考えると今日お菓子無かったけど、平沢さん達はよく耐えられたものだな・・・(汗))」

 

「ん?どうした?泰広?帰るぞ」

 

秋山さんがそう声を掛けてきたので

 

「あ、ああ、ゴメン、何でもない」

 

そして全員部室を出て、正門を出た

 

 

しばらく道なりに歩いていると交差点についた

 

秋山さん、田井中さんとはここで分かれるみたいだ

 

「じゃあね~」

 

「バイバイ~」

 

「おう、またな」

 

「じゃまた明日~」

 

「お疲れ~」

 

そして、俺と平沢さん、正樹の3人になってしばらくさっきみたいに道のりにそって歩いていると

 

「えーと、Cがこうで・・・Dがこう・・・」

 

鞄を持っている右手に対して、余っている左手でコードの練習というか覚えてようとしている

 

俺は何となく嬉しかった、平沢さんがここまでギターに熱心に取り組むとは思ってもいなかった

 

少しオヤジくさい感傷に浸っていると

 

「唯~!泰広くん!正樹くん!」

 

「あ、和ちゃん!」

 

「真鍋さん!」

 

「おう、真鍋」

 

俺たちも挨拶を返すと、視線は平沢さんの左手に視線に移っていた

 

「何それ・・・?新しい挨拶・・・?」

 

俺が視線を横の平沢さんの左手に移すとコードの形になっていた

 

そりゃ誰だって、そんな手の形で挨拶したら疑問に思われるだろうし

 

「へへへ、実は今日ギターのコード教えてもらったんだ~」

 

「へぇ~頑張ってるのね」

 

「そういや和ちゃん、今日帰るの遅いんだね」

 

「生徒会ってこんなに大変なのか?」

 

「ううん、図書館で中間テストの勉強してたから」

 

「へぇ~・・・」

 

「真鍋さんも頑張ってるんだね」

 

ここでしばしの沈黙

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

「え!?中間テスト!?」

 

平沢さんは大きな声を上げたので、俺たちはビックリしてしまった

 

「おいおい、いきなり大きな声をあげんなよ」

 

「それもコード?」

 

「そっかぁ~・・・もう中間テストなのか~

せっかく頑張ってギター練習しようっておもったのに・・・」

 

「あんた中学の時から試験勉強なんてしたことなかったじゃない」

 

「おいおい、マジかよ!?」

 

「ええ」

 

「やっぱりすごい人だね、平沢さんって・・・」

 

「そっか!!なら大丈夫だね!!」

 

とんでもない爆弾発言をした

 

やっぱりある意味すごいや・・・

 

「いや、大丈夫じゃないけど・・・」汗

 

「真鍋、こいつこんな調子で大丈夫なのかよ?」

 

「さあ・・・」

 

 

~中間試験当日~

 

 

俺はやはり嫌々ながらもあの日1週間前から少しずつ試験勉強しておいて正解だったと思う

 

おかげで大体のところがわかった

 

そして、長くて短いようなテストは終了

 

 

~中間試験終了後~

 

 

「正樹~、どうだった?」

 

「ん・・・まあ数学以外は大体」

 

「やっぱり・・・」汗

 

「お前だって国語苦手だろ」

 

「まあ少しは大丈夫だと思うよ?」

 

「平沢さんは?って平沢さん!!?」

 

平沢さんはすでに白くなっており、まるで廃人みたいだ

 

「おいおい、まさか・・・・・」

 

「そのまさかよ、正樹君」

 

「真鍋、これは・・・」

 

「この子結局何も分からなかったみたいよ」

 

「あ~あ、何やってんだよお前は!」

 

正樹が少し怒鳴りつけるように言った

 

「・・・・・」

 

しかし平沢さんは黙っている

 

「(何にもないといいけど、本当に大丈夫なんだろうか?)」

 

俺の脳内でも、そんなことを思ってしまった

 

 

~数日後~

 

 

テストがこの日に全て返還された

 

俺はまずまずより少し上のだと思う

 

国語60点、数学90点、理科78点、社会91点、英語85点、合計415点であった

 

ちなみに赤点は平均点の半分以下つまり50点を取れば赤点は無いだそうだから、俺は大丈夫だった

 

 

~放課後・部室にて~

 

「ん~やっテストから解放された~!!!!」

 

「高校になって急に難しく大変だったわ」

 

「俺も数学全然分からなかったぜ」

 

「俺も国語が・・・・・」

 

「そうだな、そして・・・

もっと大変そうな奴がここに・・・」

 

秋山さんの視線の先は、平沢さん

 

あの時並ぐらい酷く、白くはなっていないものの黒いオーラがどんより出ていて、周りには火の玉らしきものが見えるような見えないような・・・口からは「あははははは」という言葉が出てきている

 

「そんなにテスト悪かったのか?」

 

「クラスでただ1人追試だそうです・・・」

 

そう言って俺たちに見せた答案には『12』という驚異的な数が記されていた

 

「「「「「うわぁ~・・・・・」」」」」

 

そりゃそうだ、誰だってこんな点数もらっても嬉しいわけがない

 

「だ、大丈夫よ、今回は勉強の仕方が悪かっただけじゃない・・・!」

 

「そうそう、ちょっと頑張れば追試なんて余裕余裕!!」

 

「そうだ、気にすんな、次で頑張れば問題なしだろ」

 

「勉強は全くしてなかったけど・・・・・」

 

「「励ましの言葉返せコノヤロウ・・・」」

 

そりゃ誰だってそう言うだろう、こんな言葉返されたら

 

「何で勉強しなかったのさ?」

 

「いや~、勉強しようとは思ったんだけど。テスト勉強中ってさ、何だか勉強以外の事に集中できる事って無い?」

 

「あー、それは何か分かるな」

 

「俺も中学校よくそんな感じだったな」

 

田井中さんと正樹が平沢さんに同意した

 

確かに。普段やらないのに部屋の片づけしたくなったりね

 

「勉強の息抜きにギターの練習したら、抜け出せなくなっちゃって………結局全然勉強できなかったんの」

 

なぜまだこんなに明るい声で言えるのか・・・・・

 

「お前さ、自分で自分の首絞めてどうするんだ?」

 

「で、でもね、おかげでコードいっぱい弾けるようになったよー!!」

 

綺麗なVサインしながら言った

 

「その集中力を少しでも勉強に回せば………」

 

というため息混じりに呟く田井中さん

 

「律の言うとおりだ、何やってんだバカ」

 

正樹も同じく溜息をついた

 

「そういうりっちゃんとまーくんはどうだったのさ?」

 

「ん?俺はまあまあだな、ホラよ」

 

そう言って答案を渡す正樹

 

「ヨユーですよ、この通り!!!」

 

田井中さんは右手に答案を持って、平沢さんに見せ付けた

 

そこには「89」という高得点だ

 

「(俺と1点差か・・・)」

 

「・・・こんなのりっちゃんのキャラじゃないよ・・・」

 

「そうだそうだ、何でこいつが俺より点が高いんだよ」

 

平沢さん、正樹が文句を田井中さんにぶつけた

 

「なんだと!どういう意味だ!!」くわっ

 

「りっちゃんは私の仲間だと思っていたのに・・・」

 

「オーホッホッホッホッホッホ!!!」

 

「テストの前日に勉強分からないって私に泣きついてきたのはどこの誰だっけ」にやにや

 

秋山さんが田井中さんを弄るように軽い嫌味を言うと

 

「あ!?バラすなよ!!」

 

「プッwwwww」

 

あっ、ヤバイ、笑ってしまった

 

「笑うなー!!泰ー!!」

 

「「それでこそりっちゃん(律)だよ!!」」ガシッ!

 

平沢さんと正樹が声を揃えた

 

この2人、性格は違うけど、気が合うかもね・・・w

 

「正樹はともかく、赤点取ったやつに言われたくねぇー!!」

 

「澪ちゃんとムギちゃんとやっくんは何点だったの?」

 

そう言ってきたので、俺を含めた3人も答案を渡した

 

俺も少し覗いてみると

 

「「「「「スゴッ!!」」」」

 

俺、平沢さん、田井中さん、正樹は思わず声をあげた

 

秋山さんの点数はかなりのものだ、これなら難大の推薦取れるかも

 

一方琴吹さんも点数もなかなか高い

 

「何言ってんだよ、泰も結構高いだろ?」

 

「いや、俺は国語が・・・・・」

 

「いいだろ、平均点越えてるし」

 

「バランスが悪いと、あまり良くないからさ」

 

「あぁ、なるほど」

 

「やっぱりやっくんは頭良かったんだね!?」

 

平沢さんは俺にそんなイメージがあったのか・・・

 

少し嬉しいかも

 

「いやいや、秋山さんや琴吹さんほどはないし・・・///」

 

「照れるな~、バーカ」

 

「テレテイナイシ~」汗

 

「泰広、片言になっているぞ」

 

 

~次の日の放課後~

 

 

平沢さんは職員室に呼び出されたので、俺と正樹だけでもさきに行くことにした

 

「うぃ~す」

 

「ちわ~」

 

そういいながら音楽室に入る正樹と俺

 

既に別のクラスである3人は来ていた

 

テーブルの上を見ると

 

「おっ、今日はようかんか、懐かしいな、泰」

 

「そ、そうだね・・・」

 

「もしかしてようかん嫌いだったの、泰広君?」

 

「い、いや、そうじゃないけど・・・・・」

 

「コイツは俺と正反対で辛党なんだよ」

 

「つまり、泰広は・・・・・」

 

「そう、甘いものがあまり好きじゃないんだよ」

 

「へ~、泰広が・・・意外だな」

 

「どういう意味?」

 

「別に何も・・・☆」

 

「じゃあ今度は違うもの持ってくるわね」

 

琴吹さんは俺に気をつかってくれている

 

「いや、いいよ、わざわざ俺1人だけ違うのも悪いし、俺甘い物克服するようにするから大丈夫」

 

「泰広君・・・」

 

何故か少ししんみりとした空気になった瞬間

 

ガチャ!

 

「あっ、今日はようかん~♪」

 

テンションが少し高い平沢さんに俺は尋ねてみると

 

「何で職員室に呼び出されていたんだい?」

 

「追試の人は合格点取るまで部活動禁止だって・・・・・」

 

「へぇ~・・・・・」

 

正樹は頷いた

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

「「「「「え~---------------!!!!!!??????」」」」」

 

平沢さん以外の俺を含めた5人は驚いた

 

当たり前だろう、普通の顔でこんな爆弾発言するし・・・

 

「結構厳しいな」

 

「そしたら、ここにいるのもまずいんじゃ・・・?」

 

「大丈夫だよ、お菓子食べに来ているだけだし」

 

 

「「そうだな、確かに話してるだけだし・・・(そっか、それなら安心だ~・・・)

ってなんでやねんっ!!!!」」

 

そう2人はツコッミながら、正樹は平沢さんの頭に平手打ち、田井中さんはチョクスリーパーを掛けた

 

さすがにこの組み合わせはきついし、しかも田井中さんはまだ平沢さんの手を絞めたままだし

 

「で、追試はいつあるの!?」

 

「1週間後」

 

平沢さんは田井中さんの腕にようやく開放されて言うと

 

「1週間後か・・・・・」

 

「それだけあれば、毎日ここに来ても大丈夫だよね」

 

「「そんだけしかないの(んだよ)!!」」

 

また田井中さんと正樹は声が揃って、突っ込んだ

 

「ここで追試受かっておかないと不味いかもね」

 

「どういう事だ、泰?」

 

正樹が俺に聞いてくると

 

「追試をしても不合格だったら、たいていは何か原因がある、そこでこの部に非があったなら・・・」

 

「唯はこの部を辞めさせられるかもしれない、ってか・・・」

 

「そんなのヤダよ、私頑張る!!」

 

「分かったら、さっさと帰って勉強しろよ」

 

「分からないところは俺たち5人で分かる範囲内で教えるから」

 

「頑張ってね、唯ちゃん」

 

「ちゃんと勉強するんだぞ、唯」

 

「皆がいるからこその軽音部なんだぞ」

 

「うん!!!!」

 

そう反応して、平沢さんは帰って行った

 

ちゃんと勉強すればいいんだけど・・・・・

 

 


 
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