No.400188

そらのおとしもの  格闘ゲームはリアルファイト!

BLACKさん

引き続き「秋山総司郎(作者の分身のオリジナルキャラ)はどんな奴」シリーズです。
しかしオリジナルのみでは伝わりにくいので、今まで書いたそらのおとしものを使っています。ご了承ください。


2012年3月31日追加

続きを表示

2012-03-30 19:31:34 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:1134   閲覧ユーザー数:1119

 

とある日のこと。

 

「あーもう!」

 

智樹の家でニンフは思わずゲームのコントローラーを投げつける。

 

「どうしたんだ? ニンフ」

 

秋山がやって来る。

 

「なんであんたがここにいるの?」

「勝手に開いてたから入った」

「不法侵入よ」

「すごく小さな声でもしもしと言ったぞ」

「………」

 

秋山が座り込む。

 

「お前、何してたんだ?」

「これよ」

 

ニンフが秋山にやっていたゲームを見せる。

 

「これ、どこで手に入れた?」

「美香子からもらったのよ。ニンフちゃんやってみないかって?」

「これ、格闘ゲームだろ」

「そうなのよ! そんでもってこれでオンラインやってる奴ら、皆はめ技使うのよ!」

「はめ技か…。俺にもやらせろ」

 

 

 

そらのおとしもの  格闘ゲームはリアルファイト!

 

 

 

 

 

「! たあっ!」

 

秋山はニンフと違って格闘ゲームの経験が豊富だったので、それなりに勝率が高かった。

そして秋山がニンフと代わってから数十分後。

 

「このメンバー…、こいつよ! はめ技使うの!」

「はめ技使いの一人か。どんな力かみてやるか!」

 

そして秋山とその相手と戦うが秋山はほぼ手出しできずに負けてしまう。

 

「あんたでも負けるのね」

「ほぼ永久技、確かにこいつははめ技だ。無茶苦茶むかつくな」

「でしょ?」

「俺が出来ないことを平気でやりやがって!」

「そっちの方だったの!?」

 

その後も似たような永久コンボ使いと何人も戦い、秋山は全敗した。

 

「……」

「どうするの?」

「俺が何も手を打ってないと思うか?」

「え?」

 

そして夜になる。

 

「う、う~ん………」

 

とある男性はうなされていた。

しかしうなされているのはこの男性だけではなかった。

 

 

次の日、また智樹の家にやって来た秋山。

 

「それじゃあ昨日のゲームやるぞ」

「またボコられるわよ」

「見てろ」

 

そして秋山はオンラインを始めると今日はすぐに同じ人が対戦相手になった。

 

「またあの相手…」

「大丈夫だ」

 

そして秋山とはめ技を使う相手と戦うのだが……。

 

「あれ?」

 

ニンフは変だと思った。そのはめ技を使う相手はコンボ技を使おうにもどこかでためらいが出てしまう。

秋山はその隙をついて攻撃を繰り返し、倒した。

 

「勝ったわね」

「だろ?」

「でも偶然かも」

「これが偶然じゃないとしたら?」

「え?」

 

その後も別のはめ技を使う人と何人も戦ったが、皆同じように負けていった。

 

「どうしてなの? あんた何したの?」

「簡単な話だ。ネットワークを通してそいつの頭にトラウマを植え付けてやったんだ」

「そんなこと、私だって……」

「あのな、俺をなんだと思ってるんだ? 俺自身は人間でも中にある力は神レベルだぞ。

ネットワークのハンドルネームを見て、世界の記憶からそいつが何者なのかを調べて、調べた後は簡単だ。

そいつの居場所を魂で調べて特定した後は俺の闇の力を加える。じゃないとすぐにやっちまったら誰がやったかばれるだろ」

「闇の力を加えるって、どういうことを…」

「そいつが寝てる時に悪夢を見せる」

「悪夢ってどういうの?」

「俺はいつも思うんだ、いじめとかする奴は自分が傷ついたことないからいじめたり人を平気で傷つける。

だから傷つけられる人と同じ痛み、いや、それ以上の傷をトラウマレベルで与えるんだ。

夢とはいえ、現実でも支障が出る程にな」

「現実に支障ってやばくない?」

「今回はゲームだけだ。ちなみに見せた内容は『自分がコンボが出来ないのに相手はコンボを使いまくって手も足も出ずに敗北する』

普通なら怒りを覚えるだろうが、俺の悪夢は特別性でな、怒りの感情が湧かず恐怖しか湧かないようにした」

「鬼ね」

「俺が出来んことを平気でやる奴が悪い」

「あんた、本当に自分勝手ね」

「自覚してるさ」

「たち悪いわ」

 

それから数日後に学校で……。

 

「佐伯どうしたんだ? 顔がすぐれないぞ」

「ああ」

 

佐伯と言う智樹達のクラスメイトが顔色があまりよろしくなかった。

 

「風邪とかひいたのか? それとも病気か?」

「いや、最近悪夢を見るようになってな…」

「悪夢?」

「俺が格ゲーが好きなの知ってるだろ?」

「ああ」

「それで俺がオンライン対戦である程度勝ってると思ったら突然さ……」

「うん……」

「指が固まっちまうんだ」

「ゲームのし過ぎで硬直したんじゃないのか?」

「それがそうでもないんだぜ。その症状がさ、対戦でコンボをしてる時だけにしかならないんだよ」

「はあ? なんだよそれ」

「俺もよく分からないんだよ」

「お前がいつもいやらしいコンボしてるから誰かに呪われたんじゃないのか?」

「それにしてもおかしいんだよ。指が固まるのをおしてコンボで勝とうとした瞬間に俺が死んじまうんだよ」

「お前が死ぬ? 夢でか?」

「ああ、それが現実で起こりそうで怖くて怖くて……」

「トラウマもんだな」

 

佐伯と言う少年がそんなことを言うと、それにつられてか別のクラスメイトの少年が声をかけてきた。

 

「それ、俺も見るぞ」

「マジか?」

 

そんな夢を見ていた人間は学校中にいた。

 

「智ちゃん、これって一体どういうことなの?」

「安心してそはら。これシナプスの仕業じゃなくて秋山の仕業だから」

「秋山さんの?」

「あいつ何したんだ?」

 

ニンフは智樹達に一部始終を説明した。

 

「お、大人気ねえ~」

「大人気ないことはとうの昔に理解している」

 

そこに秋山がやって来る。

 

「おわっ! 秋山!」

「先生の仕業だって?」

 

ニンフ達の話が聞こえてきたのか佐伯達、悪夢を見せられた者達がやって来た。

 

「先生、ひどいじゃないですか!」

「俺、まともに格ゲー出来なくなったんですよ!」

「ひどいのはコンボを平気で使うお前達だ」

「なんで?」

「コンボが出来ない人間の気持ちを考えてみろ。

コンボが出来ない奴はな、自分が出来ないコンボでやられるとものすごく腹が立つんだ。

何かを壊したい程にな。それでもコンボが出来ないけど格闘ゲームが好きで好きでたまらない人間もいる。

そいつらのことを考えたことがあるか?」

「………」

「俺はコンボがまともに出来ない。だからコンボが出来ない人間の気持ちをよく理解している。

だがコンボが出来るのにそんな奴に負ける気持ちは知らん。

まあコンボが出来ると言う驕りを持っているんだ。負けて当然だ。弱者の気持ちを理解しようとしてないんだからな!」

「秋山先生!」

 

佐伯が秋山の顔を殴る!

 

『秋山(さん)!』

「気にするな」

 

秋山が佐伯の方を見る。

 

「痛いか?」

「え?」

「殴れば殴った方も多少なりと痛い。だが殴られた方はその倍以上に痛いんだ。体だけじゃなく心が特にな……」

「………」

 

秋山のある意味奥深い言葉に戸惑う佐伯。

 

「だからな、お前達にも俺が味わった怒りと苦しみをあの悪夢以上に味あわせてやる」

 

秋山が佐伯の頭を掴むと自分の闇の力のごく一部を注ぎ込む。

しかも秋山はいつの間にか佐伯の所から移動しており、秋山に文句を言おうとしてやって来た生徒達の後ろにいた。

すると佐伯を含む生徒達は突然悲鳴をあげだした。

 

『ぐあああああああああああ!!』

 

悲鳴をあげ終えると秋山の力を入れられた生徒達は倒れる。

 

「あんたこいつらに何したの?」

「俺の経験の一部を与えただけだ」

「経験を与えただけでこうなるですか? 普通」

「普通と言うかな、俺の心の奥底の闇の質は恐ろしいものでな、他の人にとってはどうしようもなくしょうもないことでも俺の中ではそれが恐ろしいほどの闇を生み出すんだ。

その闇の質があまりにすごすぎてな、その素質を見抜いた闇の魂は逆に俺に取り込まれる結果になった」

「つまり、こいつらはお前の闇を受けたってことか?」

「まあ死なないようにしてやったさ。量的に言うなら100億分の1だ。

俺の闇は相当な闇の心の持ち主でない限り、俺の闇を10億分の1でも注入された奴は闇に発狂されて死ぬ」

「とんでもないわね」

「それほど俺の闇は厄介だと言うことだ。まあ100億分の1を注入された以上、人が嫌がることは二度とできん。やろうと思えば発狂しかけ、それでもつづけるなら発狂して死ぬ。

説明しなくてもこいつらはもう身を持って理解しただろうな」

 

秋山は教室から去ろうとする。

 

「どこに行くのよ?」

「今日は学校はサボる。これから世界に回り、同じ目に遭わせにいく」

「わ、悪者の発想だ」

「俺は善人になった覚えはないし悪人になった覚えもない。

俺はあくまで俺のやりたい事をしているにすぎん。人を助けるのも俺が助けようと言う意思が出来て助けてるだけだ。

それにこれでもまだ優しい方だ。この力を手に入れた直後の俺だったら、ストレス溜まりまくっていらだちのあまり、殺してるぞ。

実際、こんな力を手に入れたら殺したいと何度も思ったほどだからな。まあ今は色んな世界を見てきて、歳をとって大人にはなったけど、あの時の気持ちはなくしたわけじゃない……」

 

そして秋山は学校を去り、世界中で秋山をひどい目に遭わせたはめ技使いを佐伯達と同じ目に遭わせに行ったのだった。

 

 

 

 

秋山について分かったことその4

 

 

 

秋山はゲーム好き。(特に格闘ゲーム)

 

 

 

 

 

秋山は結構短気。短気にならないように心がけている。

 

 

 

 

 

秋山は人を傷つけることは好きではないが、人を平気で傷つける相手に対しては容赦しない。(それどころか秋山が外道などと特に嫌った相手だとその相手の一番嫌がることを平気でやる)

 

 

 

 

 

おまけ

 

 

作者「今回も投稿だ」

ニンフ「ずいぶん早いわね」

作者「エイプリールフールネタを書いたんでな。4月1日に合わせて投稿したいから投稿を早めた。明日にでもイカロス編を投稿するつもりだ」

ニンフ「それはいいけど、エイプリールフールネタって前にやらなかった?」

作者「前は小ネタだが今回は本格的だ。ただ、ネタとしてはいつものようにグダグダ感はあるけどな」

ニンフ「どうしようもないわね」

作者「さてと、とりあえず前回のアストレア編のおまけであった話の続きだ。

俺もUMVC3をやっている(最近はしていない)が、俺はコンボが出来なくてな、コンボ使うやつがすごく腹立つんだ」

ニンフ「あんたの腕の未熟さでしょ」

作者「それもある。けれど自分がやられて嫌なことは基本的に嫌だろ?」

ニンフ「それはそうだけど…」

作者「まあ今回の話は格ゲーしてる時にたまに思うことをモデルにした話だ」

ニンフ「つまりあんたは負けるといつもそいつをぶちのめしたいと思ってるのかしら?」

作者「あくまでたまにだ。全員が全員嫌なわけではないぞ。ある人と対戦をしたらなかなかユニークな組み合わせだったりしてな。コンボ的にも面白かった。だからフレンドにした。そしたらフレンド一回目の時に挑発してきてな、それを知らずに攻撃してしまい、戸惑った。一応戦闘後、確認したらフレンドになった人に対していつもやることらしい。だから俺もその人の礼儀に合わせてその人との対戦の最初に挑発することにした。その人もコンボは使うけど、キャラがそれなりにユニークだから、コンボ受けても大した怒りがわいてこない。むしろすがすがしく思うよ」

ニンフ「すがすがしい?」

作者「けど、すがすがしい気分になるのは本当にわずかだ。大半が怒りしかないな。

まあ実際誰がやったのかなんて分からないからな。今回の話はできないことを妄想したに過ぎない」

ニンフ「もし妄想のことが出来たらやる気なの?」

作者「やったら犯罪でしょ。それに俺は人を傷つけるのは本来嫌いなことなんだ。まあ俺と同じ傷を味あわせるくらいはするかもな」

ニンフ「あんた、本当に自分勝手ね」

作者「よく理解している。

まあとりあえずはこんなものにするか。

明日はイカロス編で『秋山ってどんな奴シリーズ』は終わりだ。

それでは!

来週は第2次スパロボZ再世篇、早くやりたいてかしばらくはそっちに専念するから投稿できんな」


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
0
0

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択