No.398677

IS 世界を守る者 プロローグ1

ギアルさん

IS。
それの登場により世界は男性が見下され、女性が優遇される女尊男卑の歪んだ世界になった。
バイオテロの恐怖もISがあれば楽に解決できるという考えの輩まで出てきた。
そして、世界を守ってきた仮面ライダーの存在も迷信となった。
だが、ある日2人の少年が仮面ライダーと出会い、少年達も仮面ライダーになった。

2012-03-27 13:52:48 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:6402   閲覧ユーザー数:5995

 

IS。

 

それの登場により世界は男性が見下され、女性が優遇される女尊男卑という歪んだ世界になった。

 

バイオテロによる恐怖もISがあれば楽に解決できるという考えの輩まで出てきた。

 

そして、世界を守っていた仮面ライダーの存在も迷信となっていった…

 

牢獄。

 

そこに2人の少年が閉じ込められていた。

 

織斑一夏と神崎ジンヤ。

 

一夏が黒服に誘拐されそうになった時、偶々居たジンヤが一夏を助けようとしたが逆に一緒に捕まってしまった。

 

一夏は自分が誘拐される理由は分かっていた。

 

自分がブリュンヒルデ・織斑千冬の弟だから…

 

だが一夏は世界を変えた張本人である姉を憎んでいた。

 

どこに行っても織斑一夏では無く、『織斑千冬の弟』として見られ織斑一夏個人と見られなかった。

 

テストで良い点数取っても、体育や運動で活躍しても皆が勝手に出来て当然と良い、少しでも落ち度があると、『姉の恥さらし』と勝手に絶望していった。

 

一夏は人を信用していなかった。

 

最初はジンヤも自分の事を『織斑千冬の弟』としか思っていないと思っていたが…

 

『おかしいよ、だって君は織斑一夏でしょ?』

 

その言葉に一夏は感動し、ジンヤと仲良くなった。

 

そして、ジンヤは何故かポケットから針金を取り出した。

 

「それじゃあ、僕はこの牢屋の鍵を開けてみるね」

 

「分かった。俺は見張りをやるから」

 

そして、ジンヤはピッキングしようとすると何かが聞こえた来た。

 

それも残酷な真実が…

 

『出ました!前回のモンド・グロッソの覇者、織斑千冬選手!専用機の暮桜を纏って悠々と会場に入ってきました!』

 

なんと、千冬は弟の命より栄誉を選んだのだ。

 

「やっぱりかよ…俺は……アイツのお荷物だったのかよ」

 

一夏はショックを受けていたがジンヤは怒っていた。

 

(ふざけんなよ…大切な家族より栄誉を選んだのか!!)

 

ジンヤはピッキングをしながら一夏に言った。

 

「一夏!生きてここから出るぞ!そして…あのバカ女をぶん殴るぞ!!」

 

「ああ!」

 

一夏を調子を取り戻し、見張りをしようとすると牢屋の前になにかが吹き飛ばされてきた。

 

『クソ!アイツは何者だ?!』

 

それはISだった。

 

だがそのISは所々で火花を散らしているなど重傷だった。

 

そして、何者かが現れた。

 

『?!貴様は何者だ!!』

 

一夏とジンヤはその何者かの姿を見た時、ある事を思い出した。

 

昔、彼等は悪と戦い、世界を守った戦士の名を…

 

『オレか?オレの名は仮面ライダーザビーだ!』

 

その戦士は蜂がモチーフの仮面ライダーザビー・ライダーフォームだった。

 

『おのれぇぇぇぇぇ!!』

 

ISは装備されている剣でザビーに切り掛るが、ザビーはそれを回避した。

 

『弱すぎて、話にならないな』

 

そう言うと、ザビーは拳の一撃を叩き込んだ。

 

『ぐはぁ?!』

 

奇声を上げると、ISは解除されて装備していた女は気を失った。

 

そして、ザビーは牢屋の鍵を拳で破壊した。

 

『大丈夫か?少年達よ』

 

そう言うと、ザビーは2人の頭に手を置いた。

 

「あ、あのありがとうございます…」

 

一夏は礼を言うと、ザビーは変身を解除した。

 

その姿を見たジンヤは驚いた。

 

「ラウ兄さん?!」

 

そう、ザビーの変身者はジンヤの兄、神崎ラウだった。

 

「ま、びっくりするよな…所でオレの超ファインプレーはどうだったか?」

 

ラウがそう言うと、ジンヤと一夏は声をそろえて言った。

 

「「超ファインプレーでした!」」

 

すると、牢獄の入り口から2人の男女が来た。

 

「ラウ、外の連中は制圧した!」

 

「人質は無事なの?」

 

「まあな…紹介するぜ。BSAAのエージェントのクリス・レッドフィールドとジル・バレンタインだ」

 

ラウが2人の自己紹介をすると、一夏とジンヤも自己紹介した。

 

「さてと…ここから脱出するぞ!」

 

ラウ達は一夏とジンヤと共に牢獄を脱出した。

 

そして、牢獄から出るとバックアップチームのキース・ラムレイとクエント・ケッチャムが居た。

 

キースはアサルトライフルを構えて警戒していて、クエントは倉庫の前にあるパソコンのハッキングをしていた。

 

「ん?ラウ、クリス、ジル。無事だったか?」

 

「ああ、一夏、ジンヤ紹介する。ジャッカスのコードネームを持つクエント・ケッチャムとキース・ラムレイ。コードネームはグラインダー。つまり女たらし」

 

「んな事まで言うなよ、この掃除屋(オーバーホール)」

 

するとクエントがパソコンのハッキングに成功して倉庫の扉が開いた。

 

なんと中にはISが格納されていた。

 

「ISですか…どうやら、修理途中のらしいですね…」

 

「しかし、どうするんだこのIS」

 

「大方、ここは日本だから日本政府が回収しますとほざくだろ?全く、アメリカの男女平等精神を叩き付けたいよ」

 

ラウの言葉に一夏とジンヤは驚いた。

 

「え、あの…アメリカは男女平等なのですか?」

 

「ああ、自由の国だからな」

 

すると、ジルは思いついたように言った。

 

「ねえ、一夏にジンヤ。折角だからあのISに触ってみる?」

 

「え、良いんですか?」

 

「怖い思いさせちゃったんだし、それぐらい良いじゃない」

 

「そうだな、どうせ日本政府が回収するんだしそれぐらいいいんだろ」

 

全員一致で2人はISに触る許可を貰った。

 

そして、2人がISに触れた瞬間、頭の中にデータが流れ込んできてISが起動した。

 

「な、起動した?」

 

「ウソでしょ…あの2人男でしょ」

 

すると、ラウは決意を決めて2人に言った。

 

「一夏、ジンヤ……はっきり言おう。ちょっとツラ貸してくれ」

 

その言葉に2人は頷いた。

 

そして、2人の物語が始まった。

 

 

 

 
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