いつも二人で揺れていた
だけど君の隣にお花が咲いたの
僕はただの雑草
君はいつかはお花
だから僕は
君はそのお花と一緒に咲いたほうがきれいにみえると思って
そっと枯れたの
君は枯れた僕を見て何を思ったのだろう
何も言わずに枯れた僕をどう思ったのだろう
君はただただ
咲かずに
ずっと揺れていた
隣のお花が枯れてしまっても
君はただただ揺れる揺れる
あぁ、
僕はなんて浅はかだったのだろう
僕はなんて
僕は支えられていた
君の根と僕の根がからまって
強い風でも飛ばされてしまわないように
二人は支えあっていた
僕は枯れてしまったから
もう
風なんてどうでもよかった
でも
君は一人で揺れていた
ずっとずっと揺れていた
変わっていないなんてことはなく
少し疲れたように揺れていた
それでも君は揺れることはやめなかった
ずっとずっと揺れていた
季節が4つほど変わっただろうか
僕は枯れたけれど
もう一度生えてみた
君は揺れていた
僕にはそんな君がすごくまぶしくて
思わず君に話かけてしまう
そんな僕に君は
また、前のように
笑いかけてくれた
いつも同じ方向に揺れるわけではないけれど
いつも二人で揺れる草と花がある
ゆらりゆらゆら
双子草
いつのまにやら
草と花
どんなに見た目が違っても
ゆらりゆらゆら
双子は揺れる
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