No.395114

ゲイム業界を駆ける炎の獅子 第6話 武器

今回は、主人公(レン)の武器についてのお話です!

2012-03-20 16:09:26 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:814   閲覧ユーザー数:804

前回、俺は正式にねぷ子達のパーティーに加わった。

 

そして、今回は俺の武器を見よう、と言う事になった。

 

 

.......え?早く冒険の旅に出ろって?もうちょっとだけ持ってください。ごめんなさい。

 

 

......何故こんな話になっているかと言うと、まぁ、ねぷ子が見たいと言ったからだ。

 

今現在も、俺が皆様に説明していると言うのにも関わらず.......

 

ガチャガチャ、ガチャガチャと、横でイストワール(ねぷ子達が言うにはいーすん)から貰った、

 

俺の武器が入ったアタッシュケースを開けようと......って!

 

「「人の物を勝手に開けようとすな!!」」

 

俺とアイエフのチョップがねぷ子の脳天に炸裂する。

 

「いった〜い。まだ開いてないんだから、叩く事無いじゃん」

 

そう、ねぷ子は頭を抑えながら言う。

 

.........こいつめ、確信犯か。

 

「はぁ〜」

 

俺は一度、溜息を吐き、アタッシュケースを自分の前に持ってくる。

 

すると、ねぷ子が胡座をかいて座っていた俺の上に座ってくる。

 

「.....あの、すみません。ネプテューヌさん?なぜ私の上に座っているのでしょうか?」

 

「だってこの方が見やすいでしょ///」

 

俺の問いにねぷ子は顔を赤く染め笑顔でそう言って後、俺の胸に寄しかかる。

 

.....はぁ〜......まぁ楽しそうだし良いか。

 

そして、俺はアタッシュケースに手をかけ開く。

 

アタッシュケースの中には(読者の皆に分かる様に説明すると)、

 

ワンセットの黒い篭手。

(女神化した女神達が手に嵌めている篭手に似たデザイン。ブラックハートの篭手が一番近いかな、指の関節部分紅色)

 

と、

 

白黒対の銃。言わば2丁拳銃。

(白色と黒色の2つの銃で両方共に紅い炎の意匠が入っている。形はデザートイーグルに似ている)

 

が入っていた。

 

「わ〜、カッコいい銃!!」

 

「へぇ〜、なかなか良い デザインじゃない」

 

「綺麗です〜」

 

武器(それ)を見て三人はそれぞれ感想を言う。

 

が、俺はそれどころじゃ無かった。

 

「おいおい......日本は銃刀法違反だぞ.....」

 

「レンさん、にほん?って何?」

 

「.............」

 

.......しまった〜!驚きのあまり油断して口に出してしまった......だが、まだ取り返しはつく。

 

「日本て言うのは、俺の故郷だよ」

 

「日本なんて、聞いた事ない所ね?何処の大陸にあるの?」

 

.......な、アイエフめ鋭いな、素直に全部話すか?

 

いや、しかしもし全て話して、狂人とか思われたら嫌だしな、ここは誤魔化すしか.....

 

でも、何処の大陸って聞かれましても、どんな大陸があるのか知らないんですけど......取り敢えず。

 

「こ、この大陸さぁ〜」

 

「......何処かぎこちないわね」

 

「ソ、ソンナ事ハナイヨ、イタッテ普通サ」

 

「そう?なら良いけど」

 

「うん、そうだよ」

 

「でも、プラネテューヌで日本なんて聞いた事ないですよ」

 

......ぐ、終わったと思ったのに、こんぱからの追い打ちが.......。

 

「そ、そりゃ〜そうさ、か、隠れ里だから、ね」

 

「すご〜い、この大陸に、そんなのあるんだ〜、レンさん今度連れてって」

 

「む、無理だ、隠れ里だからね」

 

「え〜ケチ〜」

 

.......しつこいな、このままじゃマズいな、話を流さないと.......。

 

「そ、そんな事より、そこじゃあ銃刀法と言って。銃や刀剣の類の物を持ち歩いちゃいけないと言う法律があるんだよ」

 

「へぇ〜、今時ありえないわね、モンスターがうじゃうじゃ居るのに、大丈夫なの?」

 

「あ、あぁ一応、そこを守って居る人達だけは持っているから大丈夫さ」

 

「レンさんは、その人達とは違うんですか?」

 

「俺は、一般学生、そんな権利は無いよ......まぁ、それは俺の住んでい場所のルールだ

 ここはあそことは違う、それに折角俺の為に用意してくれたんだ、使わないと失礼だろ?」

 

俺はそう言って、2つの銃に触れる(ついでに言うと右手が黒、左手が白だ)。

 

すると、2丁拳銃が紅く輝き、炎と化し消えてしまった。

 

「「「「!!!」」」」

 

「レン。いま結構良い事言ってたのに、いきなり消滅させるのは、どうかと思うわよ」

 

俺達全員が一瞬の出来事に驚いた後、アイエフが白い目で俺を見ながらそう言って来た。

 

「なっ違うぞ、断じて違う。俺じゃなく銃が勝手に........ん」

 

慌てて反論していると、アタッシュケースの中に一枚の紙を見つけた。

 

紙にはこう書いてあった。

 

『篭手の名前は『ブレイブライオン』魔力を纏わせ易い作り。

 2丁拳銃の名前は『フレイムフレア』魔力を込め撃ち出す仕組み。

 なお、武器は自在に召還が可能。願う事で貴方の力となるだろう』

 

「ん〜?........あぁ、成る程ね.....」

 

俺はそう呟き上に座っているねぷ子におりてもらい、立ち上がり湖の前に行き、小さく『フレイム』と呟く。

 

すると、紅い光と共に左右の手に銃が出現する。

 

そして、銃を握り少しずつゆっくりと魔力を込めて行く。

 

昔、爺ちゃんに物に炎を纏わせる方法と物に炎を込める方法を教えられたから、大体は分かる。

 

.......ていうか、なんで昔の俺は、爺ちゃんの教えを、はいはいと聞いてたんだろ?分からんな〜。

 

銃に魔力を込めながら、昔を振り返っていると、ふいに銃から”カチッ”という音が聞こえた。

 

「ん?.......OKかな?」

 

そして、湖の水面に向けて俺は引き金を引く”ズドンッ”。

 

するとどうだろうか、一瞬湖に風穴があき、3m位水飛沫があがった。

 

「「「「なっ!!!」」」」

 

これには、撃った本人()もビックリ、四人全員で唖然としたもんだ。

 

それから、落ち着いた俺は銃を消して、次に篭手に触れ一度消した後、

 

さっきと同様に今度は『ブレイブ』と呟く、と篭手が両手に嵌まった状態で出現する。

 

銃の威力を見た為、恐る恐る篭手に炎を炎を灯してみるが、普通に扱い易かった。

 

......うん、こっちはいい感じだ、銃はコントロールが難しいな、練習しないとな。

 

まぁ、まずは実戦からだな、どんなモンスターが居んのかな?........楽しみだ。

 

そして、俺は篭手を消し、三人の所へ向かう.......これから俺の掛け替えに無い存在となる彼女達のもとへ。


 
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