今はIS学園の入学式が終わって私は自分の席に座っている
今は自己紹介タイムで一夏くんが自己紹介をしてる
「織斑一夏です」
「……」
沈黙が続いた。
まぁ、一夏くんは緊張とかすると頭の中が真っ白になっちゃうからあんな地味……地味じゃないね、シンプルなあいさつしか出来なくなっちゃうからね~
「……以上です」
ガタタッ!
その時、教室にいた女子のほとんどがずっこけた
私?私はずっこけてないよ。
……だってスカートの中見えちゃうもの。
バシィッ!
「自己紹介もまともにできんのかこの馬鹿者」
「げっ、関羽!?」
さらにもう一発バシィッ!
「誰が三國志の英雄か、馬鹿者」
「フッ…!フフフッ……!」
あ、笑っちゃった。
この厨二病じみた笑いかた、直らないのよね
「フフフ……、変わらないなぁ、一夏くん!」
――――――― 一夏side ―――――――
「フフフ、変わらないなぁ、一夏くん!」
……? あいつ……誰だっけ?
俺の事を知っててそんでもって一度……いや何度も会ったことがあるような口振りだけど……
「アーデルハイト、うるさいぞ」
「あ、すいませんでした」
アーデルハイト?
俺は日本人の友人と日本人と中国人のハーフと日本人とイタリア人のハーフの友人しかつくった覚えはないぞ?
でもどっかで聞いたことがある名前だなぁ……アーデルハイト……アーデルハイト…………あ!
「何を呆けている!」
バシィン!
ああ、また俺の脳細胞が天に召された…………!
―――――――――sideout―――――――
「何を呆けている!」
バシィッ!
あーあ、一夏くんやっと思い出したみたいだったのにぃ~~~~~!
織斑先生ひどいよぉ!
私の理想の再会のしかたの邪魔しないでほしいよぉ!
「お前の理想など知ったことか」
心を読まれた!?
なにこの人、人間から進化した存在になったの!?
「諸君、私が織斑千冬だ。君達新人を一年で使い物になる操縦者に育てるのが仕事だ。私の言うことはよく聴き、よく理解しろ。出来ないものには出来るまで指導してやる。私の仕事は弱冠十五歳を十六歳までに鍛えぬくことだ。逆らってもいいが、私の言うことは聞け。いいな」
「キャーーー! 千冬様、本物の千冬様よ!」
「ずっとファンでした!」
「私、お姉様にあこがれてこの学園に来たんです! 北九州から!」
「あの千冬様にご指導いただけるなんて、嬉しいです!」
「私、お姉様のためなら死ねます!」
うるさいな…………
そんな事をしてたら織斑先生の強烈な鉄拳制裁が下るよ?
「…毎年、よくもこれだけの馬鹿者が集まるものだ。感心させられる。それとも何か? 私のクラスにだけ馬鹿者を集中させてるのか?」
たぶん後者の方だと思います、織斑先生
「きゃああああっ! お姉様! もっと叱って! 罵って!」
「でも時には優しくして!」
「そしてつけあがらないように躾をして~!」
……あれだけ叫んでおいて、まだ喉が潰れないんだ……みんなすごいなぁ。
「まあ、いいだろう。これでSHRは終了だ。諸君らにはこれからISの基本動作を半月で覚えてもらう。その後実習だが、基本動作は半月で体に染みこませろ。いいか、いいなら返事をしろ。よくなくても返事をしろ、私の言葉には返事をしろ」
なんか強制されてるけどたぶんみんなは従っちゃうんだろうなぁ。
無論私もだけどね、本物のブリュンヒルデの指導を受けられるんだもん。
そんなこんなでSHRは終了した。
休み時間の間に一夏くん所に行こっと♪
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金と銀の(以下略)の第2話です