No.394729

ネギま~スキル持ちの夜天の王~第8話

零崎煌識さん

※初めて読む方は過度な期待はしないで下さい。(大変ガッカリする恐れがあります。)
基本駄文なので誤字などは受け付けますが、罵詈雑言の感想は受け付けません。

2012-03-19 23:48:29 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:7856   閲覧ユーザー数:7346

 ~第三者side~

 

 朝早く麻帆良女子中等部学級主任の新田が学園長室に説明を求めに入って行った。

 

 「どういう事ですか学園長!」

 「フォ!一体如何したんじゃね新田先生?」

 「如何したもこうしたもありません!これは何ですか?!」

 

 そう言って新田は女子中等部の職員に配られたプリントを近右衛門の眼前に出し見せた。

 

 「ふむ。これはこの前配布したプリントじゃな。おかしい所でもあるのかの?」

 「おかしいも何も、おかしいことしか書いてないじゃないですか!?」

 

 新田の持ってきたプリントには、アスカのプロフィール、アスカが2-Aに編入する事とその後に教師をする事が書かれていた。

 

 「このプリントに書かれている少年はまだ数えで10歳じゃないそうですか?!そんな子がどうして中等部、それも女子中等部に編入なんですか?!それにその後教師になるとはどういうつもりですか?!」

 「い、いやのぉ。新田君。その子は大学を飛び級で出ておっての?」

 「だとしても女子中等部に入れることはないではないですか!」

 「じゃ、じゃがの新田君。」

 「じゃがではありません!彼はまだ大人から色々な事を教わる立場にある年齢の子供です!その子供が同じ子供、いえ自分より年上の子供たちに教師として指導する事が、少なくとも教える側の彼にも教えられる側の彼女たちにも良い影響があるとは思いません!考え直してください学園長!」

 「新田君。君が心配するのは分かる。」

 「なら学園長。」

 「じゃが、これは決まった事じゃ。変えることは出来んのじゃ。」

 「なっ!学園長!」

 

 新田が近右衛門に問いただそうとした時、

 

 コンコン

 

 『学園長。アスカ・スプリングフィールドです。』

 

 とアスカがやってきた。

 

 「アスカ君かはいりたまえ。」

 「学園長!まだ話は終わってません!!」

 『失礼します。』

 

 そう言ってアスカが入ってきた。

 

 『もしかしてお邪魔でしたか?』

 

 ~第三者side end~

 ~アスカside~

 

 今日から麻帆良女子中等部2-Aに編入することになった。制服はこの前男子中等部の制服のサイズが無いからと女子の制服が送られて来たから、すぐさま学園長室に殴り込みに行ってちゃんと作って貰った。

 そんな感じで俺は制服に着替えるなどの身支度を済まし、シャマルが作った朝食を皆で食べ、その後少し早めに家を出た。

 

 『良い天気だな~。』

 

 と音楽を聴きながら学園長室に向かった。

 学園長室の前に着くと中から話声が聞こえたがそれを無視して

 

 コンコン

 

 『学園長。アスカ・スプリングフィールドです。』

 「アスカ君かはいりたまえ。」

 『失礼します。』

 

 そう言って俺は中に入っていた。

 中に入ると学園長の他に新田先生と思われる人が1人いた。

 

 『もしかしてお邪魔でしたか?』

 「いや、大丈夫じゃアスカ君。」

 『そうですか。それで、そちらの方は?』

 

 そう言って俺は新田(仮)先生を指して言った。

 

 「彼は新田先生じゃ。麻帆良女子中等部学級主任をされておる。それと新田先生。彼がアスカ・スプリングフィールド君じゃ。」

 「よろしくスプリングフィールド君。私は新田和彦だ。」

 『よろしくお願いします、新田先生。知ってるかも知れませんが僕はアスカ・スプリングフィールドと言います。アスカと呼んでください。』

 「わかった。アスカ君と呼ぼう。」

 「自己紹介はおわったかの?それでじゃ、アスカ君。」

 「少し待って下さい、学園長。」

 

 学園長が何か言おうとするのを新田先生が遮った。

 

 「ふぉ?如何したのじゃ新田先生?」

 「アスカ君に少し話があるのですが。」

 「話かの?」

 「はい。話と言うか質問に近いものですが。アスカ君良いかね?」

 『構いませんよ。どんどん訊いて下さい。』

 

 そう言い俺は新田先生と話をした。話していて新田先生がどれ程生徒を大切に思っているのかが分り最後の方は括弧が取れた話し方になった。

 

 「新田先生。僕は貴方みたいな先生に色々と教わりたかったです。」

 「如何いうことかね?」

 「僕は卒業した学校でイジメられていたんです。それを教師は知っていましたが彼等のやった事は、僕の兄弟や親代わりの保護者の人に僕がイジメを受けている事を知られない様に隠蔽することでした。だから新田先生の様な生徒をちゃんと思いやれる先生が居る学校に通いたかったなと思って。今更ですけどね。」

 

 おれがそう言うと新田先生は、励ましの言葉を呉れた。

 その後は新田先生が俺の教師としての先生をすると名乗り出て俺は二つ返事でOKした。

 

 「フォフォフォ。どうやら話は終わった様じゃな。」

 『学園長居たんですか?』

 「ふぉ!それは酷くないかの?」

 『冗談ですよ。』

 「そういう事にしとくかの。新田先生、あとはしずな先生に頼むから下がってくれて構わんぞ。」

 「そうですか、わかりました。それじゃあアスカ君私は失礼するよ。」

 『はい。新田先生これからご指導の程よろしくお願いします。』

 

 そうして新田先生は出て行った。

 

 「それでは、しずな先生が来るまで少し待ってくれんかの?」

 『分かりました。』

 

 それから暫らくしてしずな先生が来て俺は彼女についていって2-Aの前にやってきた。

 

 『でも大丈夫なんですか?いきなり転校生が来たら授業が潰れちゃうかも知れませんよ?』

 「この時間の授業はHRで高畑先生が出張で居ないから特にする事も無いの、だから大丈夫よ。じゃあ、私が呼んだら入ってきてね。」

 

 そう言ってしずな先生は教室に入っていた。

 

 『さて、どんな言葉を言おうかな~。』

 「アスカ君入ってきて。」

 『は~い。』

 

 ~アスカside end~

 ~第三者side~

 

 今日も2-Aは元気だった。

 

 「な~アスナ。しずな先生おそない?」

 「そうね~。こんなに遅いと自習になるんじゃない?」

 「そうやね~。」

 

 ガラガラガラ

 

 「は~い。皆さん席についてください。今日は転校生を紹介します。」

 「うそっ!私の情報網に入ってない!!」

 「先生!どんな子ですか~?」

 「それはわお楽しみにね?それじゃぁ、アスカ君入ってきて。」

 『は~い。』

 

 しずな先生がアスカを呼んで、アスカはそれに返事をしながら入ってきた。

 

 「さ、アスカ君自己紹介を。」

 『世界は平凡か?未来は退屈か?現実は適当か?安心しろ、それでも生きることは劇的だ!

 そんな訳で、今日から皆さんと同じ教室で勉強させていただく、アスカ・スプリングフィールド!10歳ですっ。皆さん友達になってねー?』

 

 アスカは出来るだけインパクトかつフレンドリーな自己紹介を心がけてやった。

 

 「「「「「「「「「「「「「「「「キャ~~!かわい~~~~~~~い!!」」」」」」」」」」」」」」」」」

 

 そう言ってアスカは2-Aの生徒に囲まれ、揉みくちゃにされた。

 

 「何処から来たの?!」

 「何人!?」

 「何処に住んでるの!?」

 

 など色々な所から質問が飛び出て教室は大騒ぎになった。

 

 「は~い。皆さんおちついて~。アスカ君が困ってるわ。」

 「は~い!それじゃあ。麻帆良のジャ-ナリストこと、この朝倉和美にお任せあれ!!」

 「じゃあ、お願いするわね朝倉さん。」

 「任せてよ、しずな先生!!」

 

 そう言って朝倉はその場を仕切り、アスカに質問を開始した。

 

 「それじゃ、性別、身長、体重、何処から来たか、今何処に住んでるか、何人か、家族構成、好きな事、嫌いな事を教えて?」

 『性別は男、身長は135cm位、体重は35kg。イギリスのウェールズ出身で、イギリス人。家族構成は両親は育児放棄で居ませんが、仲は良くないですが双子の兄がいます。好きな事は漫画や小説を読んだり、音楽を聴くこと。嫌いな事と言うか嫌いなものは、台所によくいる黒い奴です。』

 「お兄さんと仲悪いの?」

 『えぇ。仲が悪いと言うか5歳までは必要最低限な事だけ喋って、それからは一度話したきりですかね。』

 「そうなんだ。じゃあ最後にこのクラスで気になる子は?」

 『貴女です!』

 「えっ!」

 

 朝倉は速攻で返され尚且つ自分だと言われて面食らった。

 

 『嘘ですよ。』

 「えっ!嘘?」

 『えぇ、嘘です。まだこのクラスの人達の名前が分からないので?すいません、しずな先生出席簿見せてもらえませんか?』

 「はい。どうぞ。」

 

 そう言ってしずなはアスカに出席簿を渡した。

 アスカはそれを受け取り、名前と顔を覚えながら少し考え答えた。

 

 『そうですね。15番桜咲刹那さん、18番龍宮真名さん、20番長瀬楓さん、21番那波千鶴さん、25番長谷川千雨、それに26番エヴァンジェリン・A・K・マクダウェルさんですかね。』

 「ほ~お。その理由は?」

 『禁則事項です?!』

 「え~。教えてくれないのぉ?」

 『教えて僕の好みとか知られたくないですからね。』

 「好みって事はそういう対象として選んだって事だよね?」

 『ご想像にお任せします。』

 「ふふふ。じゃぁ、最後にその喋り方は?」

 『これはキャラ付けです。』

 「言っちゃって良いの?」

 『別に気にしません。それで、質問は終わりですか?』

 「うん。ありがとね~。」

 「終わった様ね。アスカ君はマクダウェルさんの隣ね。」

 『分かりました。』

 

 そう言ってアスカはエヴァンジェリンの隣の席に移動した。

 

 『よろしくお願いします。マクダウェルさん。』

 「よろしく、アスカ・スプリングフィールド(後で屋上に来い)。」

 『分からない所とか教えてくださいね?(わかりました)』

 

 こうしてアスカの顔見せは終わった。

 

 ~第三者side end~


 
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