No.394091

ポケットモンスター ブレイカ― 第一部 第一壊

作者さん

イッシュからやってきましたカントーに!そんでもって旅に行くことになったぜ!突然すぎるだって?お前ら俺を誰だと思っていやがる!よっしゃ行くぜぇ!

というわけで、にじファンより転載です。
原作のストーリーには沿ってない完全オリジナルです。
アニメのように重さ的に持てないポケモンを持ってたりしますが

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2012-03-18 22:19:00 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:1209   閲覧ユーザー数:1169

【トラックの中】

 

《ガダッガタガタッ》

 

「……いくらなんでもここはないよなぁ。旅費けちりやがって……」

 

トラックの中にいる少年はぶつくさ言っている。

 

「これじゃ俺も引っ越しの荷物みたいじゃねえかよ……」

 

少年は引っ越しの真っ最中。

親が旅費軽減のため荷物と一緒に乗せたのだ。

 

《ガタッガタガタッ》

 

「ああっ! しかも乗り心地最悪じゃねぇかどちくしょう!」

 

少年は内心疲れ切っていた……

 

 

【マサラタウン】

 

「ここがマサラタウンか……イッシュとは違って田舎なところだな」

 

少年はイッシュ地方からカント―地方に引っ越してきたのだ。

 

「うんうん♪ 昔ながらって感じがしていいわねぇ♪」

「そうね。お袋……親父が転勤でカント―に行くことになってよかったね……」

 

父親がカントーで仕事することになりここに引っ越してきたのだ。

 

「ふむふむ。イッシュで見たことないポケモンたちに出会うのも楽しみだぜぇ」

「そうね。この際だから旅にでも出る?」

「……旅ね。確かに10歳から旅をするって良くあることだけど。いろいろあって俺は15歳。いまさらどうなんかな」

「そうやって何時もしぶっちゃって。怪我で時期がずれただけなのよ」

「しかし……」

 

少年は渋る。

 

「年下の子たちに交じって旅と言うのをなぁ~」

「結構くだらないわよその理由」

「やぁ、ヨ―コさん。引っ越してきたんじゃのう」

 

少年が渋々と悩んでいるところに誰かがやってきた。

 

「あら、オーキド博士。お久しぶりです」

「うむ。おや、君はマサムネ君か。大きくなったのぉ」

「え、あ、はい」

 

少年ことマサムネは大きくなったと言われたがオーキド博士に会った覚えはない。

 

「む?その顔は覚えておらんとでも言いたそうな顔じゃな」

「いや、そんな。えと……」

「う~む……わしは別にいいんじゃがな。ミズホのことは忘れておると困るのじゃが」

「え?ミズホ?あれ、なんか昔小さいころに一緒に遊んでた記憶が……」

「おお、覚えておったかね。まぁワシは最後に会ったのが3歳のころじゃったかのぉ」

 

(ミズホって言えば確か俺の後をお兄ちゃん、お兄ちゃんと言ってついてきた子かなついな)

 

小さい頃マサムネと一緒によく遊んだ女の子である。

結婚の約束などをしたことがあったような気がするが……

 

(あれ、これはフラグなのではないか?)

 

マサムネは事故で入院してた時はポケモンのことについていろいろ学んでいたが

ついでにその手のゲームにも手を出していたのだった。

 

「オーキド博士。忘れるわけありませんよ」

「む、そうかそうか。それはよかったわい」

 

(計算すると今の年齢は10歳のはず……そして今の話し方からしてまだ旅に出てないのかもしれない。ふむふむ)

 

マサムネの脳内ではいろいろな妄想が膨らんでいく……

 

(10歳の女の子……10歳……10歳……)

 

「ま、マサムネ君?大丈夫かね?」

「じゅ……うえっへ!? 大丈夫ですよ!?」

「な、ならいいんじゃが……」

 

マサムネは大変なことになっている。

ちなみにマサムネはロリコンでもペドでもない。

年下の女の子が大好きなのである。

さすがに幼稚園児には興味はない。

 

「そ、それでミズホちゃんはまだこの街にいるんですか?」

「む?来週には旅に出る予定でな。今日に引っ越してきてくれてよかったわい」

 

(チャンス!)

 

「あら?ちょうどいいじゃない。いっしょに旅に出れば?」

 

(ナイス! お袋ナイス!)

 

マサムネはちょうどいいタイミングで旅立つことを提案してきた母親に感謝した。

 

「う~む……一人ってのは少し嫌だったけど旅する仲間がいれば別かな」

「おおっ! そうかそうか、それはよかったわい。ミズホも喜びそうじゃ」

 

(よし。後はミズホちゃんが可愛いことを願うだけだ)

 

その時のマサムネの顔はすごかった。

母親ことヨ―コはその顔を見てやれやれと言う感じの表情になった。

 

(まぁ、旅にださせるいいきっかけになったね。利用させてもらってごめんねミズホちゃん)

 

 

「あ、そうそう。マサムネ、あんたのパートナーはこの子よ」

「えっ? もう決まってるの?」

「お父さんがね。あなたのためにってね」

 

そう言いながらヨ―コはマサムネにボールを渡す。

 

「俺の相棒か……よしっ出てこい!」

 

マサムネがボールを投げる。

そして中から出てきたのは。

 

「モグ、リュー!」

「モグリューかぁ。うし! よろしくな!」

「モ、モグリュ!」

 

マサムネがモグリューに手を近づける。

それにモグリューは少し驚きながら自分の手もだした。

 

「そうだ。名前をつけてやろう。そうだな……よし、シモンにしよう! よろしくなシモン!」

「モグリュ!」

 

そんなこんなで一人と一匹の旅はここから始まるのである!

 

 

「さて、ミズホちゃんに会いに行こうかぁ♪」

「モ、モグリュュ……」

 

 

次回に続く


 
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