No.393845 一息 唯、モデルをやる。十河さん 2012-03-18 16:17:23 投稿 / 全1ページ 総閲覧数:2195 閲覧ユーザー数:2129 |
「ふぅ・・。」
唯は持ってきたメダルバッグ(本編の後藤が持っていたものよりも少し小さい。大量のセルメダル、バスターとポッドの代わりにカンドロイド数体(後藤より多く入っている)とメダルホルダーが入っている。)をろし周囲を見渡す。
上を見上げれば照明が光り輝き、前を見れば撮影スタッフが機材や何やらを声を掛け合いながら手際良く運んでいた。
「一夏さん、来ました!」
スタッフの内一人が叫ぶと、喧騒に包まれていた撮影スタジオに緊張が走る。
「おはよーございまーす!今日はよろしくお願いしまーす!」
女性スタッフを数人引き連れ、美しく長い髪をサイドテールに纏めた一夏が白を基調としている水着姿で現れ明るい声で元気に挨拶をした。
(へぇ・・。元がいいのかスタイリストさんの腕がいいのか知らないがさらに可愛くなったな・・。)
唯は水着姿の一夏を見て自分の知らない姉の新たな一面を発見し感心する。
そう、今日唯は一夏の付き添いで水着モデルの見学に来ていた。
事の始まりは学園での他愛ない話だった。
食堂(シャルと買い物に行く一週間前)
「唯、お願い!」
カツ丼大盛とざるそばを食べているとなぜか一夏に手を合わせて懇願されていた。
唯はそんな一夏に冷静になることを促す。
「よし一夏、一旦落ち着こうか。いきなりお願いって言われてもこっちはお前の事情はわからんから答えようがない。」
「あ、ごめんね。えっと・・。」
一夏の話はこうだ。
一夏は日本代表候補としての行動の一環としてモデル活動を行っている。
次回のファッション雑誌の撮影と取材の付き添いで来て欲しいとの事だ。
(まあ一夏は弟の俺から見てもかわいいしな・・。)
一夏は胸が箒より少し大きく引っ込む所は引っ込んでいる。
それでいていやらしさは全くなく表情も小学生の時より喜怒哀楽がハッキリしていて中学生の時はそのルックスも相まって告白をたくさん受けたらしい。
(そういや鈴もモデル活動しているって聞いたことあるな。それはさておき週末は特に予定がなかったから別にいいか・・。)
唯は少し考え週末は特に用事もなかったので二つ返事で了承。
で現在に至る。
一夏はスタイリストと会話する。
「おはようございます。それとごめんなさい。なかなか予定が取れなくて伸ばし伸ばしになってしまって。」
「いいのよ、あなたは代表候補生で忙しいから仕方ないわ。・・そちらが噂の?」
そう言ってスタイリストは唯を見る。
「どうも、一夏の双子の弟の唯です。姉が世話になってます。」
「キミが噂の・・。私はスタイリストの早川よ。よろしくね。」
そう言って二人は握手を交わし撮影がスタート。
一夏は様々なポーズを取りながら撮影は進んでいく。
「一夏ちゃん、次は胸を寄せてくれないかな?」
「はい、こうですか?」
「いいね、じゃあ次にいくよ。」
一夏はカメラマンの要望に笑顔で答えながらポーズを取る。
(なるほど、ただ撮られるだけじゃなく要望に答える・・。これがプロか。)
唯は一夏のプロとしての仕事ぶりを見て心のなかで感心する。
そんななか早川が唯を見て何かを考えていた。
「はーい、一旦休憩でーす!次は夏物の撮影を行いまーす!」
その声でスタッフはあわただしくセットを組み換えていく。
「ふぅ。」
「お疲れ。」
椅子に座った一夏に飲み物を渡す唯。
「ありがとう、どうだった?」
「プロも大変だなって感じた。」
「あはは、じゃあ着替えてくるね。」
唯は着替えにいった一夏を見送る。
しばらくして早川は唐突に切り出す。
「唯くん、モデルやってみない?」
「はい?」
それから少したち・・。
「唯ちゃんいいよ~!」
「はい。」
唯は早川に引っ張られなすがままにメイクを受け現在はノリノリで撮影を受けている。
「ずいぶん撮影慣れしているみたいだけど唯くんって本当に男の子なの?」
「あはは、たまに私もわからなくなるときがあるんですよね。」
撮影慣れしている唯に一夏は苦笑いをこぼす。
「唯くん、次はこれを着てくれるかしら?」
早川が唯に差し出したのは明らかに女物の衣装だ。(まどマギの杏子の衣装(私服、魔法少女)をイメージしてください)
唯の答えは・・。
「カツラ付きで俺ってわからなくしてくれるならいいっスよ。」
アッサリと承諾。
撮影は順調に進み・・。
「は~い、OKでーす!お疲れ様でした!」
金曜日
撮影した雑誌の話題で持ちきりだ。
唯も男物の夏服を着こなしている写真も多く掲載されていた。
「♪~♪♪」
その唯は机に足を乗せ音楽(globeのFACE)を聞いていた。
「わぁ、やっぱり織斑さんってスタイルいいね。」
「唯くんもカッコいい!」
「二人もそうだけどこっちのこの子も可愛くない?」
そう言って指差したのは赤髪のポニーテールのモデル。
名前はキョウコと書いてあるスレンダーな美少女だ。
(ふふ。そいつは俺だって何人が気づくか。)
そう、そこに写っていたのは赤髪のカツラをかぶり、さらにメイクを施した唯だ。
どこをどう見ても女子にしか見えない。
「ねぇ唯、今度着てほしい服があるんだけどいいかな?」
シャルが笑顔で唯に話しかけてきた。
唯は今度なと言ってあしらった。
(さすがシャル、気づいたか。)
その写真を見て箒たちは凹んでいた。
余談だが雑誌は飛ぶように売れ、売り切れ続出したらしい。
「ゆいにゃん、また着てね♪」
「いつかな。」
その日・・新たなライダーも動いていた。
川神学園
いつも通りに登校する風間ファミリー。
その中に彼女はいた。
「スバルちゃん、おはよう。」
「おはよー。」
松永昴(まつながすばる)
川神四天王の一人・松永燕の妹で自身はスピードスターの異名を持ち、学園全員と友達になる夢を持つ少女。
得物は素手(中でも受け流しからのカウンターが得意)と棒術。
「スバル、おはよう!」
「おはよう、お姉ちゃん。」
姉の燕と挨拶を交わす。
風間ファミリーにはもう一つの顔があった。
「スバル!ゾディアーツだ!いつも通り指示はこっちで出す!」
「わかった!行くよ!」
そういって昴はベルトのスイッチを右から順に一つずつ入れていく。
3・・
スイッチを全部入れると、続いてベルトからカウントが始まった。
徐々に手を胸の辺りに近づけていく。
2・・
1・・
グッ・・
昴はベルトについているレバーを力強く握る。
「変身!!」
その叫びと共に昴は勢いよくレバーを入れ、腕を天に突き上げた。
すると彼女の体を白い光が包み込まれる。
同時にロケットの発射の時の様な激しい噴射が辺りに巻き起こる。
煙が晴れるとそこにいたのはロケットのような頭と宇宙飛行士の様な体をした仮面ライダーがいた。
「宇宙来たーーーーー!!」
昴のもう一つの顔・・それが仮面ライダーフォーゼ。
武神、川神百代
フォーゼドライバーとアストロスイッチの持ち主であり軍師の直江大和
大和にべた惚れ、椎名京
女の子大好きなタフガイでパワーダイザー担当、島津岳人
仲間内での常識人兼良心兼ツッコミ兼情報収集担当、師岡卓也
努力する元気っ娘、川神一子
騎士道を重んじるドイツ人、クリスティアーネ・フリードリヒ
自由きままなリーダー兼部長、風間翔一
人は彼らのことをこう呼ぶ、風間ファミリーと。
そしてもう一つの名前が学園非公式の部活・・仮面ライダー部。
フォーゼは右の拳を前に付きだし・・。
「タイマン張らせてもらうよ!!」
今日も元気に仮面ライダー部は活動中!!
だが彼らは知らない。
欲望の王との共闘が近づいていることを・・。
宇宙・・無限のコズミックエナジーを秘めた神秘の世界・・
若者たちは宇宙(そら)を駆ける兵器・ISとアストロスイッチでその扉を開き未来を創る!
Space on your hand !
その手で宇宙を掴め!!
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IS・・
背景にプトティラのメダル。
背中合わせに唯とユリが立つ。
ユリがギルに姿を変える。
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