No.393766 とある【正義】を持っているヒーロー 第34話作者さん 2012-03-18 13:32:47 投稿 / 全2ページ 総閲覧数:573 閲覧ユーザー数:570 |
【図書館島】
「あーっと……ここら辺の山の中にある本を見つけないといけねぇのか……」
(なんか凄い事になってるがな、俺は関係ねぇ……あの蹴り倒しは関係ねぇ……)
本当に関係はないと思うのだが、すごい本の山なのである。
「と言うわけで本を探してくれ……こんな感じの奴さ」
そう言って覚は本の絵を見せる。
「ここから探すのは人苦労だよ~」
「そうなんだろうがなぁ。頑張るしかないのよ」
(しかし色々あるし。坊主が偽者をどうにかしても封印するもんがないと意味がなかろうて)
まぁ見つけやすい場所に本を移動させるだけなのだが。
「でも見つけようとしたら案外すぐに見つかったりしたりな。……ん?」
覚は契約したメンバーだけを連れてきていたのだがそれ以外の人の気配がした
「楓」
「ニンニン♪」
覚に名前を呼ばれた楓は覚の側から姿が消える
「きゃう!」
「あぅ!」
「うわっ!」
「夕映に木乃香に刹那とはな……つけて来ていたか」
楓によって隠れていた者たちは覚の前に連れてこられる。
気配の正体は夕映と木乃香と刹那であった。
どうやら木乃香と刹那は一緒に入れるレベルにまでにはったようだ。
「偶然見かけて……みんなと一緒にいたから気になったです……」
「うちも同じや」
「私は、その……お嬢様につれられて……」
「ふむ……」
(刹那以外には色々ばれると面倒くさいんだが……いや……)
『ここでばらすのもありだな』覚はそう思った。
白いカード・詠春の魔法隠蔽工作……そう理由はいろいろある。
「先生~!それらしい本が見つかったよ~!」
そんなことを考えていると奥から本を持って裕奈が走ってきた。
「はい、これ……あれ?」
「見つかったんで……あれ?何でみんな?」
「何の本を探していたですか?みんなで」
「ふむ……ふむぅ……」
「変わった本やなぁ~」
「っと!裕奈から本を勝手に取るなよ木乃香!」
「ええやん!うちは気になったんえ」
「いいから返せ!」
「少し見せてや!」
「だから……駄目だと!」
覚と木乃香が本を引っ張り合ったとき本が光り始めた
「¿¡あの時と同じ!?」
「な、なんやえ!?」
その後辺り一帯に光が広がり、光が消えた後には人陰は一つもなかった……
【図書館島?】
「う、むぅ……何が起こったというんだ……ん?」
覚は周りを見回している。
「いてて、今のなんだったんだろう……」
「あれ?ここは……図書館島、だよね?」
「え、そりゃそう……あれ?何か違うような……」
全員が辺りを見回し始める。
「……新しい」
覚がそう呟く。
「え?」
「建物がこの間増築されたかのように新しい……」
覚は周りを見た状況を静かに述べる。
「それはどういう事ですか?」
「タイムスリップ……又は、いや……」
「た、タイムスリップですって!」
「非科学的な話だがな……」
(タイムスリップ、とは限らないがな……)
次回に続く
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