No.393716

とある【正義】を持っているヒーロー 第14話

作者さん

にじファンより
詳しくはプロローグ1作品説明にて

2012-03-18 12:33:48 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:750   閲覧ユーザー数:736

【女子寮付近】

 

    「なんだ、風呂場にみんなで集まってるようだな。なんなんだ」

 

ネギが風呂場に先に行っていたようだが……まさか!?

 

    「ネギ先生を元気付ける会だそうでござる」

    「馬鹿みてえな話……」

 

隣に突然現れた楓に話しかけられた話は、自分の思っていたこと馬鹿らしく思った

羨ましくも思った。

 

    「楓は行かねぇの?」

    「拙者は覚殿を元気付ける会ということで」

 

よく見ると楓のほかにアキラや刹那、そして裕奈となぜか夕映がいた

 

    「んあ?俺は元気だぞ元から」

    「いい年で彼女がいない男が元気なわけないです」

    「毒舌!」

 

覚は泣いたふりをする。

 

    「元気をなくさせてどうするでござるか」

    「覚先生は彼女がいないほうが不思議ですよ」

    「けっ、顔だけで寄ってくる女は多いけどな、そういうのはお断りしてるからな」

 

今度はふてくされた顔をする。

 

    「そうだよね、顔だけならよってくる人多いよね」

    「そうだな……しかし、木乃香はメンバーにいないようだな……」

    「お嬢様はネギ先生のほうにいかれましたよ」

    「坊主の方ねぇ……」

 

そんなこんなで覚は自分を元気付ける会の奴らと一緒に食事などをして楽しむこととなった。

 

 

【女子寮 管理人室】

 

[わいわい、がやがや……]

 

    「んでよ、俺は詠春にこう言ってやったんだよ!」

    「ほうほう」

    

元気付ける会のメンバーと楽しく盛り上がっていると

 

[コンコン]

 

    「あん?今楽しい所なのになぁ」

    「誰でしょうね…」

    「とにかく行って来るよ。はいはい今行きますよ~」

 

[ガチャ]

 

    「あ、木乃香……ん?それオコジョか?珍しい動物持ってんなぁ~」

    「この子寮で飼ってもええかな?ネギ君のペットやねんて!」

    「坊主のペットぉ?(つぅことは、なるほどな……)」

 

オコジョのことをじっと見つめながらいろいろなことを考える覚。

 

    「飼ってもええ?」

    「いいぜ。元からペットはOKなんだからよ」

    「ほんま~!ネギ君喜ぶやろな~!」

    「ならすぐに部屋に帰れ……」

    「え、あ、わかったえ」 

    「喜びを伝えて来い……」

    (これで何が変わるか……な……)  

 

てなわけで木乃香は帰っていった……

 

 

    「よし、あしたは休日!今日は全員夜遅くまでさわくぞぉぉぉ!」

    「はっはは、覚殿元気満々でござるな」

    「そのとうり、ほれ夕映よ七色味コーラDXだ飲んどけ!」

    「あ、ありがとうです……」

    「はっははは!」

 

覚は管理人と言う仕事をする人間としては駄目な男であった。

管理どころか盛り上げて騒いでいる。

 

    「先生は元気になりすぎたみたいだね……」

    「そうだね……」

 

少し離れたところで会話するアキラと裕奈

 

    「……ねぇ……裕奈は先生のこと好きなの?」

    「え!?いやそんなこと……」

    「ならなんでこっちの方にきたの?」

    「うっ……」

    「ライバル……だね……」

    「……うん」

 

覚たちが気づかない所でいつもと違う雰囲気の二人がいたのであった。

 

 

    「刹那もほらこれ食べろよ!昔、好きだっただろう」

    「あ、ありがとうございます」

    「海東流スパゲティだ!いままで食べたことのない最高の味だろう!」

    「私この味知ってますよ」

    「いやはや……作って人に食わせるときはいつも言うからなぁ」

    「ふふっ」

 

覚と話している刹那は笑顔であった。

 

    「おおっ、刹那殿が笑う所を始めてみたような気がするでござる!」

    「本当です」

    「ん?そうか?そういや久しぶりの再開から見てなかったかな~♪」

    「あぅ…」

 

さらに照れた表情をしている。

 

    「てれた表情なんて始めて確実でござるよ~」

    「はっははは!」

 

 

その後、夕映はのどかが心配らしく帰っていった。

楓も双子が心配なので帰っていった。

 

    「残ったのは3人だけか」

    「では私もそろそろ……」

    「ん、帰るのか、刹那。……そういやお前……木乃香と何があった?」

    「!し、失礼します!」

    「おい、刹那!」

 

そして刹那は帰っていった……

 

    「刹那、なんで木乃香を……」

    「あ、あの、私達もこれで……」

    「あ、ああ……またな……」

    

今の状況で言葉を発ししにくい二人は何もいわず帰っていった

 

 

    「溺れた所を助けられなかっただぁ?それだけの事で二人の仲が悪くなっちまったって言うのか?」

    「ああ……まぁきっかけだろうが……」

    「まぁいい……理由はわかったぜ。またな詠春……」

 

[ガチャ]

 

    「溺れた木乃香を助けられなくてか。それは小さい子供には思い出来事か……俺がずっといてやってれば……」

 

おぼれたところを助けられなかった。それはきっかけ。     

覚は単純な事で旅に出ていた自分を悔やんでその日を終えた。

元気をつける会のみんながいなくなった途端。

覚の元気はなくなってしまった。

 

 

次回に続く


 
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