No.393712

とある烈火の龍使い プロローグ

もといた世界で城戸 真司はオーディンとの決着をつける前に死んだ。
だが、それは別の世界での物語の序章でしかなかった。
戦わなければ、生き残れない!
part1

2012-03-18 12:29:09 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:3795   閲覧ユーザー数:3678

        とある世界。

 車に血だらけ倒れている男性とそれを抱えるように持ち上げている男がいる。

 

 「やっとちょっとは答えらしいもんが…見つかったかもしんない…。

  でも…、なんか俺…、駄目かもしんない…。」

 「俺さぁ、昨日からずっと考えてて…、それでも、わかんなくて

  でも…、さっき思った…。

  やっぱり、ミラーワールドなんか閉じて…戦いを止めたいって。

  きっと、スゲエ辛い思いしたり…させたり、すると思うけど、

  それでも、止めたい…。

  それは…正しいかどうかじゃなくて、俺も…、

  ライダーのひとりとして……

  叶えたい願いが…つくれたんだ…。」

 

 「じゃあ!

  お前がかなえろよ!

  ここで死ぬなよ!」

 

 「ははっ…。

  まさか…、お前の口からそんなことが聞こえるなんてな…。

  いい冥土の土産になるかな…。

  お前は、なるべく…生きろ…!」

 

 「おい!真司!真司ーーーーー!」

 

 こうして、彼の人生は終わった。

 

 そして、もう一つの『人生』を歩むことになる。

 

 

 「ここは…?」

  (自分は死んだはずだ…。)と。

 

 「死後の世界は、ミラーワールドみたいなのか。」

 

 「それは違うぞ。」

 

 その問いに答えるように後ろから、最強の仮面ライダー、オーディンが真司のうしろにいた。

 

 「いろいろ聞きたいことがあるけど、まず戦いはどうなった!?」

 

 「浅倉は警察に射殺された。

  北岡は病死。

  そして、蓮は私との戦いに勝ち、そのあと力尽きた。」

 

 (そうか…。)と、蓮が死んだことを悲しがった。

 

 「だが、私を含めて全員が脱落したため、再リセットとなるはずだった

  が、なぜか、私とお前はその世界から拒絶されたらしい。

  いわば、私とお前の存在が消去され、別の存在が私たちの代わりに

  なったというわけだ。」

 

 まったく、意味がわからないという風な感じ真司を気にせず、オーディンは話を続ける。

 

 「ただ、リュウガは、お前の分身ともいえる存在なので、

  いまだにお前の中に居座っている。」

 「自我はあるが、お前の意思で行動の制限や体の精神を入れ替えること  ができる。」

 

 そこは、理解できたのか、真司がしゃべった。

 

 「えっ!ちょっと待てよ!俺たちは死んだんだろ!

  そんなことしても、無駄じゃないのかよ!」

 

 「いや、俺たちは死ぬ瞬間、私たちは神崎に救われ、

  この狭間に取り残された。

  それだけであって、まだ死んだわけではない。」

 「私は、こういうところに慣れているのでどういったこともないが、

  お前は、ミラーワールド同然。

  リュウガがお前の中にいるからいいが、

  いても、せいぜい1日しか滞在できない。」

 

 「えっ!じゃあ、おれはどうなるんだよ!」

 

 「いまから、お前を別の世界へ飛ばす。

  ピンチの時は、手助けはしてやるが、

  お前の好きにするがよい。」

 

  と、言って取り出したのは召喚機ゴルトバイザーと『クロスベント』と書かれたカードだった。

 

 「では、またな。」

 

 「え!話が急すぎてついていけないんですけど!ってエエエエエ!」

 

 いきなり、ブラックホールが現れ、真司を吸い込んでいった。

 

 

 「じゃあな。烈火の騎士よ。」

 


 
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