No.393009

超次元ゲイムネプテューヌ ~Mystic World~ 第二話:危機に処したイストワール

BP_Lordさん

な、長い……。
主人公の名前は出たけど…。何か疲れた(;゜Д゜)

2012-03-17 13:14:32 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1344   閲覧ユーザー数:1286

「……と言う話です。」

 

「あ、ああ…。」

 

「他に何か聞きたいとこととかあるの?」

 

「一応はないけど。」

 

女神達があの部屋の中に揃って青年に事情を話している最中だった。青年はあんまり信じてない様子だったが、あのポータルと言うものとこの子たちがいた世界、ゲイムギョウ界に対しての話、最後にゲームで見るような服装を着ているのを見ても話を信じるには充分だった。

 

「正直未だにポータルだ、ゲイムギョウ界だ何が何か納得できない事いっぱいだけど、お前らがそう言うなら信じるしかねぇな。」

 

「そ、そうですか…、分かってくれてありがとうございます。」

 

ネプギアが安堵のため息をついた。

 

「さて、今度はあなたの番なのね。自己紹介してくれる?」

 

ノワールが柔らかく感じる声で青年に話した。

 

「ああ、そうだな。俺の名前は金

キム

 眞誓

ジンソ

。眞誓が名前で、年は21歳。大学生で一応この家の主人だ。」

 

青年、いや眞誓は自分の簡単なプロフィールを言った。

 

「んで、お前らが来た世界、確かゲイムギョウ界だったよな?他の人々がこの話を聞けば多分漫画なゲーム、小説で見るような世界だよ。」

 

「えっと…、そうでしたら私達が今いるここは他の世界っと…。」

 

「まぁ、そうなるよ。」

 

眞誓の言葉によって自分達が見たことも、聞いたことも全然なかった世界に落ちた事でネプギアを始めたみんなが当惑な表情を隠さなかった。

 

「でしたら、私達はどうしたら元の世界に戻れるでしょうね…。」

 

「……戻れないの?」

 

「ろ、ロム!泣かないでよ!きっと方法はあるはずよ!ほら、よしよしー」

 

ゲイムギョウ界に戻れないと感じたロムが今すぐにでも泣きそうだったが、ラムがびっくり驚いてロムを落ち付かせた。

 

「あ…、そうだ…。」

 

ブランが無表情にそのまま何かを考えていて、なんかいいことを思い出したのか、手のひらに拳をそっと置いた。

 

「ん?なに?」

 

「…ネプテューヌ、ネプギア。あんた達に聞きたいことがあるけど。」

 

「え?何ですか?」

 

「…昔、こんぱとアイエフと一緒にいた時、イストワールの声が頭の中に響いてたと言ったよね?」

 

「は、はい。それがどうしたんですか?」

 

「……ならば簡単じゃないの?あんた達がそんな方法で直接聞けば。」

 

ブランの考えは凄く簡単だった。以前にネプテューヌとネプギア、こんぱ、アイエフと一緒にいる時、つまりマジェコンヌを倒す前に、イストワールを救うための鍵の破片アイテムを探している時、イストワールが頭の中に直接話してきたことがあった。それを逆に考えて、今度は私達の方でやってみよう方法だった。

 

「あー!そうよね!流石ブラン!」

 

「…ふん。このぐらいも考えられないって、ネプテューヌらしいね。」

 

「あ、あはははは…。」

 

ネプギアは穿っているプランの言葉に苦笑して、ネプテューヌはあんまり気にしない顔でプランの提案に親指を上がって『最高!』という後、両手で頭を抱えてうんうんうなり始めた。おそらく自分なりの方法でするみたい。

 

「…う…うん…。」

 

ネプテューヌがそうしているのを何分が過ぎたのか。皆静かにネプテューヌを見ていた。眞誓は何か言いたがったが、雰囲気が何か重かった為、じっとしていた。

 

(……いーすん!答えてよ……!)

 

[……ネプ…テュー…ヌ、さん……?]

 

「!?」

 

ネプテューヌの願いが届いたのか、いーすんの声が聞こえた。

 

「いーすん!無事だったのね!今どこなの!?」

 

元々こういう思念のように語りは一人しか聞かないが、ブランの魔法によって皆に聞えていて、誰が言ってもあっちに届くようになっていた。

 

[…はあ…はあ…、私が、いる、ところは、…か、韓国というところ、です…。]

 

「「「!?」」」

 

イストワールまで韓国にいることに女神全員が驚愕した。

 

「い、いーすんさん!どうしたんですか!何かあったんですか!?」

 

なんだか元気がない、辛いそうで息切れが激しい彼女の声にネプギアが慌てて言う。

 

[…ネ…ネプギア、さんまでいらしゃってるみたい、ですね…。わ、私は大丈夫、ですよ…。はあ…ちょっと…疲れて、いるだけですから…。]

 

「どこにいるのよ!早く答えてよ!!今すぐ捜しに行くから!!」

 

ネプテューヌは今すぐにでも飛び出すみたいで叫んだ。

 

[む、無理で、す……。ゲイム…ギョウ界とここ、は完全に違う、世界で…すから…。]

 

「でもーー」

 

「ネプテューヌ、落ち付きなさい。」

 

ベールがネプテューヌの両肩を握って落ち付かせたが、ネプテューヌはベールの手を離れようとした。

 

「何よ!これ離してよ!!いーすんを助けに行くんだから!!」

 

「ネプテューヌ。イストワールさんがどこにいらっしゃるか分かります?それとも飛び出してから何かいい作戦でもあります?」

 

「あ……。」

 

「バカみたいに振舞わないでください。ゲイムギョウ界、プラネプテューヌの守護女神であるあなたが、こんなに感情的に行動したらどうするんですの?」

 

「……。」

 

ネプテューヌは今になって自分がちょっと興奮したことに気付いた。彼女が韓国にいたとしても、どこにいるのか分からない。具体的な考えもないのに。

 

「ですから今の状況を確認しなくちゃ。ちょっと座ってくださいませんか?私がイストワールさんとは話して見ますよ。」

 

「う、うん……。」

 

ネプテューヌは落ち付いた後に席に座った。ベールはネプテューヌが座るのを見た後にイストワールに話し掛けた。

 

「イストワールさん、私の言うこと届いてますよね?ベールです。現在いらっしゃる所がもし分かれば教えてくれませんか?」

 

[ベール…さん…までいらしゃいますか?どうして……も、もしかして4女神…全員、そ、揃って……?]

 

「はい。私とネプテューヌ以外にもノワール、プラン、そして女神候補生までいますわ。イストワールさんがいきなりいなくなってみんな心配ですよ?」

 

[…そう…ですか……。ご心配させちゃって、すみません…。]

 

「いえ、イストワールさんが無事で何よりです。ところで、正確に言って今韓国のとこですの?私達も不意の事故で韓国に落ちましたの。」

 

[はい?……まさか…あの神殿の、ポータル……通して?]

 

「ええ。それである方の家に落ちましたけど、理解してくださって助かりました。で、今どこです?周りの特徴とか見えたら言ってください。この方と一緒に捜して見ますから。」

 

状況を徐々に判断して冷静に行く。イストワールも女神達が韓国にいるのについてちょっと驚いたんだか、すぐ正気に戻って今周りに見える全てを話し始めた。ベールは眞誓にイストワールが言う全てを紙に書いてくださいってお願いして、自分は細かい部分を筆記した。

 

[…周りに……ガラスの、壁があって、私を中心に…はぁ…はぁ…光が集中させていて、…白衣を着て、いる方々がたくさんいます…。]

 

「白衣を着ている人々……?何の連中だろう?」

 

[……それに、ここ…は…か、韓国…科学……振興院、…第…666…実験室……です。]

 

「韓国科学振興院…だと?」

 

「どうかされましたの?」

 

「いや、別に何もないけど…。」

 

眞誓が知っている通りに言えば、そこは韓国の科学に関するすべての研究と実験を、世界に貢献する理念としている所だと聞いた事がある。しかし、イストワールと呼ばれる人が何故そんなところにいるのかが疑問だった。それもすごく辛そうな声で。

 

[…ポータルを通して…こ、個人的に調査…を…………あ、や、やめて!!イヤだ!!痛いよ!!誰か、誰か助けてよ!!!]

 

「!?イストワールさん、どうかされました!?イストワールさん!!」

 

[イ…イヤ!!やめて!!こ、これ以上はか、体が……─────キャアアアアアアアアァァァァ──────────!!!!!!!!]

 

 

 

ツッツ──ツツ───。

 

 

 

「いーすん!!どうしたの!どうしたのよ!!答えてよ!!!」

 

「……落ち付きなさい。連結が切れたわ…。」

 

イストワールの悲鳴にびっくりしたネプテューヌが叫んだが、連結は既に切れていた。女神達はただそのまま座っているだけだった。周りの空気は冷たくなって、みんなの顔は暗くなり、女神候補生達は今でも泣きそうな顔になった。眞誓は候補生4人を何とかあやして4女神と話を続けた。

 

「ふぅ…、何とかなった…。」

 

「…いーすんはどうなったの……?」

 

妹に見える4人をようやくあやしたと思ったら、今度は姉のネプテューヌお前かよ!

 

「うわあああ、泣くなよ!お前の妹も我慢したのに!」

 

「でも……。」

 

「大丈夫だって。え…だから、あのイストワールと呼ばれる人が死んだ証拠とかはないだろ?諦めるのは早いから一度行って見たらどうだ?」

 

「そうね。とりあえずその韓国科学振興院に行ったら何かの手掛かりを見つけるかも知れないわ。」

 

「一度ぶつかって見ること……ですよね。まぁ、構いませんわ。失敗しても元々ですから。」

 

「……私も賛成…。」

 

一度行って見る方法で決まりが出た。そうなると、眞誓は立ち上がってから両足を軽く叩いて、深呼吸をして言った。

 

「さてっと、話はこれで終わりにして、まぁお前らの歓迎会でもするか。」

 

「え?いきなり歓迎会って…。」

 

「こんな空気でいるのはちょっときついし、ぱあっとよろうよ。それとお前ら行くこともないんだよね?この国に知り合いとかいる?」

 

「「「「……。」」」」

 

知り合いを聞く眞誓の質問に女神達は何も言えなかった。

 

「なら、ここにいた方がどうだ?どうせ部屋は充分だし、この家は俺一人じゃ広すぎるよ。」

 

「い、いいの?私たちが世話になったら……。」

 

「いいって。じゃ、俺コンビニ行ってくるから少し待ってて。すぐ戻るから。」

 

「……うん。」

 

眞誓は女神達に家を任せて歓迎会に食べるものを買う為にコンビニへ行った。眞誓が家を出た後、女神達はこの後にどうするかについて話した。

 

ゲイムギョウ界とはまったく違う、この韓国と言う国でどうやって生き延びるか、何より大切なイストワールをどうやって救出するかについて。


 
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