泗水関に入って翌日。
早速敵軍がおでましになった。
「旗は・・・劉?劉備のとこの軍か?」
「なんや、北郷も連合側なんかい」
まぁ、北郷達も名声が欲しんやろな・・・
別に責めてる訳やないけど、北郷が敵となると、ちと厳しいな。
なんて言うても焔と同等の強さをもっとるらしいからな・・・
「フン、あのような軍我が部隊で蹴散らしてくれる!」
「って何処に行くんや!」
「戦場にだ!あんな奴ら相手に籠城などせんでも勝てる!」
「アホっウチ等の目的はここで連合軍の足止めや!何勝手に突撃しようとしてんねん」
「む、そうだったな。総員迎撃の準備を!」
ホンマ、頼むで・・・
オォオォォオオオオオ!!!
「始まったみたいやな」
開戦前、劉備軍
「初日は普通に攻めてもらいます。」
「ん?華雄を誘き出すのではないのか?」
「それは勿論ですが、敵も直ぐに出てくるほど愚かじゃないでしょうから何度か戦って疲労と精神的に追い込んだ後で作戦を決行します」
朱里が皆に言っている。
「数日は普通に攻めるが、被害が最小限になるように深追いはしない」
「本陣からの撤退の合図を聞き逃さないでくだしゃい!あぅ」
雛里が俺の言葉を繋げるが最後の最後で噛んでしまった。
そんな雛里の頭を撫でてあげ愛紗達を見る。
「前線では愛紗と星に指揮をとってもらう。俺と桃香は本陣、鈴々は朱里と雛里の護衛だ」
「ハッ!」
「任されましょう」
「にゃ!前線じゃないのは不満だけどお兄ちゃんのお願いなら仕方ないのだ!」
「皆、頑張ってね!」
桃香の激?を受けて進軍を開始する。
袁紹からは兵と物資が届いので準備は出来た。
というか、そもそも攻城戦と言っても門を破るような兵器は持ってないから果たして攻城戦と言えるのかどうか怪しいけどな・・・・
「愛紗ちゃん達大丈夫かな?」
「大丈夫さ、愛紗達はこの大陸でも5本の指に入る程の武将だ。それに仲間を信じてあげないと駄目だろ?」
「そうだよね!うん。私信じるよ!」
桃香がいつものように笑顔をみせ戦場へと視線を戻す。
それを横目に見て俺も戦場に視線を戻す。
愛紗と星が兵を引き連れ進んでいく。
ふと、思ってしまう。
いつか、彼女達が甲冑に身を包んだ精鋭を率いて進軍する姿をその牙門旗を雄々しく靡かせ敵を打ち倒す姿を・・・
どれだけ壮大で美しい姿なのだろうか、想像すれば鳥肌が立つ。
「ご主人様?」
「大丈夫だよ」
その為にはまずはこの戦いで名声を得なければ・・・彼女達の為にも、俺達の大望の為にも!
俺は全身全霊を懸けて彼女達の為に生きよう。
泗水関を攻め3日。
そろそろ頃合か・・・
「じゃ、作戦を決行する。孫策さん宜しく頼む。」
「分かったわ」
「愛紗さんは何時でも出れる用意をしててください」
「うむ」
「鈴々ちゃんと星さんで道を作ります。その道を駆け抜けて華雄さんを倒してください」
華雄を誘き出し突撃してきた所を弓による迎撃、そして突撃し混乱した所へ愛紗を出撃。一騎打ちの末に生け捕り。
孫策達はその間に関を占領ということだ。
「頑張ってね愛紗ちゃん!」
「はいっ!」
「頼んだよ愛紗」
「ハッ!必ずや!この手で討ち取ってきましょう!」
いや、討ち取ったら駄目だからね(汗
「しかし、本当に出てくるのですかな?」
「どういう意味だ星?」
「いや何、挑発したからと言ってもし出てこなければ作戦は失敗ではないか」
「それに関しては問題ないわよ」
「ほう」
孫策の言葉に星が目を細める。
「どういうことかな?」
「私たち孫呉と華雄はちょっとした因縁があるの、だから其処をつついてあげれば華雄なんて直ぐに出てくるわよ」
「ふむ・・・」
「星、その位にしておけよ」
「分かっておりますよ主」
その後、孫策達は軍を纏め泗水関へと向かって行った。
俺たちも迎撃の準備を始める。
孫策は単騎で泗水関へと近付き言葉を発している。
ここからでは聞こえないが凄い事を言っているのだろう。
だってさっきから関の中から凄い殺気とか旗が動いてるから・・・
「どんな事言ってるのかな?」
「さぁ、因縁があるって言ってたからそれなりのこと言ってるんじゃないか?」
しばらくすると関が開き中から華雄の軍が突撃してきた。
それを見て孫策が下がってくる。
「ご主人様!出てきたよ!」
「あぁ!朱里!」
「ひゃい!迎撃の準備をしてくださーい!」
朱里の声に兵達が動き、迎撃態勢をとる。
「矢は鈴々に任せて良いのですか?」
「うん。愛紗が鈴々は天性の戦上手って言ってたしね」
「ほぉ、それは見ものですな」
星は前線で敵を見ている鈴々に向けてニヤける。
「いい!?鈴々の合図で矢を放つのだ!」
「ハッ!!」
馬蹄の音がドンドンと近付く、兵達はまだかまだかと緊張が増していく。
「まだなのだ・・・まだ・・・まだ・・・今なのだ!!どーーん!!」
鈴々の合図?に兵達は矢を一斉に放つ。
矢は放物線を描き孫策達の殿のギリギリで落ち、華雄の進軍を上手く止めた。
この采配には孫策も目を疑った。
もちろんそれは、孫策だけでなく劉備軍も同じだ。
「流石に驚きだ」
「うわ~鈴々ちゃんすごーい!!」
「はわわ!完璧です~」
「あわわ、凄い」
鈴々の迎撃により出来た隙を見逃すはずも無く、直ぐに孫策が反転し突撃をかける。
「俺たちも遅れるな!星!鈴々と共に華雄への道をこじ開けるんだ!」
「御意!」
「雛里は星と共に前線の指揮へ!」
「ひゃい!」
「朱里は本陣で桃香と共に全体の指揮を!」
「はい!」
「はいです!」
愛紗は自分の出番がくるまで俺の横に待機している。
星と鈴々があとは道を作ってくれるだろう。
「あんの馬鹿!!」
「張遼将軍!華雄将軍はどうなさいますか!?」
「ホントなら助けたいんやけど無理や、ウチらは虎牢関まで退くで」
「しかし!」
「しかしもあらへん!もしウチらがあそこ行っても無駄に兵を無くすだけや!」
「張遼将軍・・・」
「ウチかて助けたいんや」
それに今は一人でも多くの兵が必要や・・・
それに向うには天の御使いもいる。あの男は焔同等の強さをもっちょる。
ウチは将軍やウチ一人の私情で兵まで危険にさせるわけにはいかん。
「分かりました。直ぐに撤退の用意をします」
「あんがとな」
「ハッ」
兵士が走って行く姿を見送り城壁から突撃をし孫策を追いかけている華雄を見める。
「ホンマ・・・馬鹿やな。だけど、ウチが絶対に仇をとってやるからな」
しっかりと孫策の旗と劉備の旗を目に焼き付ける。
「張遼様!撤退準備整いました!」
「んなら退くで!」
「ハハッ!」
「ご主人様、前線が開けました!」
「よし!行け愛紗!出番だ!」
「御意!!!」
開いた道を愛紗が駆けていく。
「愛紗ちゃん大丈夫かな?」
「大丈夫さ、愛紗は強い」
一刀は桃香の頭を撫でて優しく言う。
その言葉にはしっかりとした自信が含まれており、桃香を安心させるには十分だった。
「うおぉぉぉ!雑魚はどいてろ!孫策!何処だ!」
戦場を血走った目で見回し、己が武を侮辱した孫策を探す。
そこで一人の女性に目が止まった。
「董卓軍が勇将華雄殿とお見受けする」
「何者だ貴様!」
「我が名は関雲長!幽州の青龍刀にして大徳劉備玄徳が一の家臣也!」
「ほぉ、貴様が関羽か・・・貴様が私になんのようだ!」
「互いに名乗りを挙げたのだ、ならばすることは一つであろう!」
「ふっ、なめるなぁぁ!!」
ガキッン!!!
「なっぐぅ!」
「ハァ!!」
愛紗の豪撃が華雄を吹き飛ばす。
「どうした、華雄こんなものか?」
「くっうぉぉぉ!!!」
ガゴォン!
「くっ出来るではないか!」
「ほざくなぁあ!!」
華雄の上段からの攻撃を受け止める。
華雄は得物の柄で愛紗の腹を狙う。
「甘い!」
「なっ、チィ!」
「甘いと言っておるだろう!」
柄をよけた事で華雄は驚き距離を取ろうとするが愛紗がそれを許さない。
愛紗の追撃により態勢の崩れた華雄に愛紗の豪撃が迫る。
「グフッ!」
「安心しろ峰打ちだ」
気絶した華雄を見下ろし、天高く声を上げる。
「敵将華雄!劉備が配下関雲長が討ち取ったー!」
オォォォォオオオオ!!
忽ち歓声があがる。
そして関側からも歓声があがり孫の旗がひしめいていた。
「お疲れ様。皆よくやってくれた」
「おかえり!皆怪我はない!?」
無事帰ってきた皆を労う。
華雄は気絶しているので、一応縄をして天幕へと運んだ。
連合軍は泗水関を補給経路と拠点とし泗水関を越えた所で野営を張った。
「ご主人様、華雄が目が覚めたようです」
「そうか、連れてきてくれるかな?」
「ハッ!」
愛紗が天幕を出ていく。
しばらくすると愛紗が華雄を連れて来た。
「くっ!北郷!貴様!!焔の友人でありながらよくも裏切ったな!」
「裏切ってはいない」
「ならば何故連合などに与している!貴様等は董卓様の事をしっているだろう!」
「だから、こそ連合に参加したんだ」
華雄は訳が分からないと言った感じで一刀を睨む。
「まず、俺達もあの董卓が暴政などしていない事くらい容易に分かる」
「ならば!」
「まぁまて・・・しかし、俺達が知っているだけじゃ駄目なんだよ。」
「連合が組まれた時から既に董卓は悪、連合は正義と大陸の民に知れ渡ったのでしゅ」
「だから、私達はこの連合に参加しなくちゃいけなくなったんです!」
朱里と雛里の言葉に華雄は驚愕に顔を染める。
「と、董卓様はどうなるのだ・・・」
「連合が勝ち捕らえられれば斬首だろうな」
「なっ!」
「だが!・・・俺達がそんな事させない」
その為に参加したんだ。と一刀は続ける。
一刀は愛紗に合図し華雄の縄を解かせる。
「その為には華雄、君の助けが必要だ。力を貸してくれるか?董卓を助けるためにも」
「・・・分かった。だが、もし董卓様が死ぬような事があれば、私は貴様を許さない!必ず殺してやる」
「貴様!ご主人様に無礼であろう!」
「良いんだよ愛紗。分かったもし、その時は俺を好きにしてくれて構わない」
「なっ!?ご主人様!」
「愛紗、それだけ俺も本気だし、華雄も本気なんだ」
それ以上は愛紗も口を紡ぎ渋々ながらも了承してくれた。
「さて、俺たちも救出作戦を本格的に決めようとしますか」
一刀の言葉にその場にいた全員が応ッと返事をする。
「呂布将軍!関に向かってくる部隊が!」
「旗は確認できるか?」
「いえ、暗闇なのではっきりと分かりませんが少数と思われます」
「そうか・・・門を開けろ」
「ハッ!」
門がギギギと音をたて開いていく。
焔は鬼焔を片手に赤兎に乗り兵を連れて展開する。
しばらくしその部隊は焔達の前で止まった。
「なんや、えらいお出迎えやな」
「霞!」
松明に映し出されたのは泗水関を護っていた霞こと張遼だった。
「話は中で聞く。今は中に入ってくれ、騰!」
「ハッ」
「兵達に温かいものを、それと食事も用意してくれ」
「御意」
「あんがとな」
「いや、大体は察しているよ」
関へと入り、館の中に入ると恋がねねと待っていた。
「・・・霞」
「霞!ご無事でしたか!」
「ウチが簡単にやられるはず無いやろ」
霞にお茶を入れ席に座らせる。
それから、泗水関で何があったのかを話して貰った。
案の定というか・・・
「華雄の暴走で泗水関が落ちたと・・・」
「あの馬鹿は何やってるのですか!あれほど挑発にのるなと言ってたのに」
ねねが両手を上げて怒りを表す。
まぁこうなることは大体予想出来てたから対処のしようがある。
それに・・・
「華雄を討ち取ったのは一刀のとこなんだろ?」
「そうやと思うで、明らかに華雄を誘ってる陣形やったし」
「ふむ」
一刀の事だ、大方俺たちを助ける為に動いてくれてるんだろうな。
正直助かるぜ。俺一人じゃどうしようもないからな
「華雄は大丈夫だろ、少なくとも死んではないはずだ」
「なんでそないなこと分かるん?」
「勘だよ勘!」
「なんやそれ」
霞は少し笑うと真剣な顔になり、焔に尋ねた。
「この戦い勝てると思う?」
「・・・いや、無理だろうな。いくら、この虎牢関を守っても援軍も来ないまま保つのは厳しい。」
「・・・・・」
「だから、せめて月と詠だけでも助けないとな」
「そやな・・・っても焔も生きんといけんやろ!子供もおるんやし!」
霞の言葉に一瞬だけ呆気にとられるが直ぐに声を上げて笑う。
「あっははは!心配いらないさ、恋も一夜もねねも俺が護る。俺の家族に手を出す奴は例え相手が誰であろうと許さんよ」
若干の殺気を含んだ言葉は霞を軽く震わせた。
「さて、霞も疲れただろう。今日はゆっくりと休みなよ」
「うん、ほなお言葉に甘えて、おやすみ」
「おぅ!おやすみ」
「ん、おやすみ」
「おやすみなのですぞ!」
霞が部屋を出て行った後、俺は鬼焔を持ち外へ出た。
「さて、俺も月達を助ける為にも頑張らないとな・・・」
連合に負けても月と詠は一刀の元で匿って貰えば大丈夫だろう。
その前に十常侍の動きが気になるな・・・
ブォンと鬼焔を横薙にする。
「気にしていても仕方ないか」
月と詠の護衛には俺の部隊の精鋭を侍らせているから大丈夫だろう。
なにかあったら直ぐに情報はくるしな。
「・・・焔」
「おぅ恋か、どうした?」
「もう寝る・・・休む」
「そうだな、うん寝るか」
「(コク)」
恋に手を引かれ寝台へと入る。
「おやすみ恋」
「おやすみ、焔」
あとがき
お久しぶりです。
まぁなんとか生きております^^
更新は続けていくので心配しないでください( ̄ー ̄)bグッ!
まぁ不定期ですが、途中で止めたりはしません!!
そうそう今日、部活帰りにさ、電車で帰ろうと同じ部員の奴等と帰ってたんだよ。
そしたらさ、もうすぐで駅に着くって所で電車がきたんだよ、まぁそれは俺が乗る電車じゃなくて反対方向のしかも特急というその駅に止まらない電車だった訳よ。
その時の会話がこれ
友A「今日も疲れた~」
俺「うん。腰がいてぇ」
友A「お前はオナヌーのしすぎだw」
俺「それもあるかもしれん!」
友B「ところで、今度、メイトに行こうや、欲しい漫画発売されたんだよね~」
俺「いいぜ!俺も欲しいのあるし!」
友A「俺は鼻糞でもほじって家で寝てるわw」
友B「(。・x・)ゝ了解」
そして俺は電車がやってくるのをみた
俺「あっ!」
友A「どした?」
俺「あっあっあっあっ!」
友B「どした?お前大丈夫か?」
そして通り過ぎる電車(変える方向の電車と真反対)
俺「あっあっあっあっぱい!!!」
住宅街に響く俺の声
友A「(;゚Д゚)」
友B「Σ(゚д゚lll)」
唖然と驚きの表情で固まる友達。
自分でも何を思って言ったのかは分からないが、これだけは言える。
決して『おっぱい』とは言ってないので大丈夫なはずだ!!
だから皆も安心して使ってね( ̄ー ̄)bグッ!
では、また!
再見!!!
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色んな意見を参考にしたいのでコメントよろしくです!