「……う……ん、此処は……?」
俺が気づいたら真っ白な空間に居た……
周りには何もなく只真っ白な空間だった
「何故、俺は此処に居るんだろう……?」
「あ!起きましたか?」
不意に後ろから声を掛けられて咄嗟に振り向くと其処には……
誰もが振り向くであろう絶世の美女が居た
「あら? 嬉しい事を言ってくれますね///」
何故に頬を赤くしてるのだろうか……
この女は誰だろう……?
いや……今はそんな事どうでもいい今は此処が
「何処なのか……? と聞きたいんですね?」
何で俺が考えてる事が分かったのだろうか……?
そもそも何故俺はこんな所に居るのだろうか……
「その問いには、私がお答えしましょう!
此処は神王の間です
此処には私以外誰も入れません……
そう……例え最高神だろうと創造神でも入れません」
でわ、何故俺は此処に居るのだろうか……?
神達が入れないのにどうして俺は入れるんだ?
「それは……私が貴方の魂を呼んだからです……」
「魂を呼んだ……? つまり俺は死んだと言う事か……?」
「……はい……」
この女は悔しそうな顔で唇を思いっきり噛んでいる……
何故、あんたがそんな顔するんだ……?
「それも含めて全部お話しましょう
でわ、まず貴方は今までの事を覚えていますか……?」
「今までの事……? っ!確か俺は……」
「はい……
貴方が住んで居た家に入っていた強盗に殺されました……」
「……また俺は守れなかったのか!!……」
「……」
女の顔を見ると悲しそうな目をしながら此方を見ていた……
こいつは、俺を哀れんでいるのか……?
「笑いたければ笑えば良いだろ……?
何一つ守れないこんな俺を笑えばいいさ……」
「……フルフル……」
しかし、女は首を振る……
なら、何故そんな顔を俺に向ける……?
「貴方の事は此処で全て見てました……
貴方が産まれたその時から……」
こいつ何言ってんの……?
何で俺何かを見るのか良く分からないな……
「何故貴方を見るかは、追々説明するとして……
ここに呼んだ理由を言います」
「理由……? そんなの簡単だろ……
俺という存在を消す為なんだろ……?
さぁ、早く消してくれ……俺はもう生きたくない……」
「消す為じゃありませんよ!
私が此処に呼んだのは転生をしてもらう為です!」
は……? こいつ何言ってんの……
もしかして死んでテンプレ的なあれなのか……?
「そうですね!そんな感じと認識してもらって結構です」
「でも、何故俺なんだ? 他の奴でも良いだろうに……」
「いえ……貴方でなければ駄目なのです……
そう貴方でなければ……」
「さっき、俺の事を産まれた時から見てたって言ったな……
何故俺なんだ……?」
「それは、貴方がもう一人の私だからです!」
「…………は………?」
こいつ頭大丈夫か……?
病院行かせた方が良いんじゃないか……?
「私は頭がおかしくもないですし、別にふざけてる訳でもないんですよ!」
「じゃあ、もう一人の俺ってどういう事なんだ……?」
「貴方は、この宇宙の星ぼしの中に地球と同じ星がある事をご存知ですか……?」
「そんな感じの事を聞いた事はあるが……」
「そうですか……
其処では、貴方が住んでいた地球と全く同じなのです……」
「ふむ……それで……?
何が言いたい……?」
「率直に言います……其処で私は貴方と同じ者として生きてました
ですが貴方の過去である、あの様な事は起きてはいませんでした……」
「な……ん……だ……と……」
俺は絶句した……するしかなかった
あの忌々しい事が起きたのが俺だけだと!?
やはり世界は俺を余程嫌いと見えるな……
「ごめんなさい……」
「何故お前が謝る……?」
「私は産まれた時は人間でした
ですが、私は死なずに今の神王へとなりました……」
「つまり俺だけが世界に嫌われ……
お前は、愛されたという事か……」
「はい……貴方が不幸になったのを糧に
私が幸せになりました……」
「あはは……そうかそうか……
そういう事だったのか……」
何故、俺があんな目にあったのかこれで辻褄があったよ……
でも何故ミウは殺されたんだ……?
「それは、貴方がミウちゃんを心の生きる希望として認識していたからでしょう……
それを見た地球は貴方と死ぬ様に運命を変えた……」
「つまりは、全て地球が仕組んだ事か……」
「はい……
確かに貴方は何処の世界を通しても誰よりも不幸でしょう……
ですが、貴方には此処から新たな人生が始まるのです!
これから、生きる光や希望を見つけて下さい……」
「もう、信じたくはないんだけどな……」
「信じたくないのは痛い程分かります……
ですが、まずは私から信じてみてください……
人間がお嫌いでしたら、信じなくても構いません
でしたら、人間以外の者を信じてみてはどうでしょうか……?」
「……………はぁ……………分かったよ……」
「じゃ!」
「ただし!もしお前が裏切る様なら……
その時はお前が俺を殺せ……
……良いな?」
「ええ、分かりました!私は絶対に裏切りませんけど……
そうしなければ、信じないのでしたら約束しましょう!」
「それで……? 俺は転生するんだっけ……?」
「はい!行ってもらう世界は魔法少女リリカルなのはの世界です!」
「あー……そんな名前のアニメ聞いた事あるけど……
見た事はないんだよな~……」
「大丈夫ですよ知識は上げるつもりですし
力も上げますよ!」
「力……? 戦う世界なのか……?」
「ええ、魔法がありますね……
その世界の中には結構強い人達が居ます
ですので、貴方には……チートを超えたチート転生者になってもらいます♪」
「……もう何も言うまい……」
「それから、貴方にもう二つ大事な事を耳に通して頂きたい事があります……」
「二つ……?」
「一つは、貴方が可愛がっていたミウちゃんの事です……」
「っ!? ミウがどうかしたのか……?」
「私の力でミウちゃんを私が住む星に来させました……
ですので、ミウちゃんは前世の様にとはいきませんが
魂はミウちゃんそのものですので、私が住む星に来れば
いつでも、会う事が可能です……」
「そうかミウが……
頼む……!ミウをどうか幸せにしてやってくれ……」
「ええ!勿論ですよ♪」
「それで、二つ目は……?」
「実はこっちの方が大事です……
私は、人々の感情で神になったのです……」
「それがどうかしたのか……?」
「分かりませんか……?
もう一人の私が感情によって神になったという事は
貴方も何らかの形で神か神に近い存在になったという事です……」
「……俺も神に……」
「それを、貴方が目覚める前から調べた所
驚きの結果が出ました……」
「それは、悪い意味でか……? それとも良い意味で……?」
「どちらもですね……どちらから聞きたいですか……?」
ふむ、どちらからにしようか……?
それにしても俺が神か前では、ありえない事だらけだな……
よし……
「悪い方で頼む……」
「分かりました……
貴方は死ぬ直前に力が欲しいと願いましたね?
その結果が裏目に出ました……
貴方の願いが……貴方を森羅万象へと変えました……」
「は……?
森羅万象ってあの森羅万象……?」
「はい、その森羅万象で間違いないです……
そして、後で心の中で森羅万象の事を思えば
森羅万象の間へと導かれる筈です……
そこで、力を得る代わりに貴方は何か一つを誓わなければいけません」
「誓う?何を……?」
「何かを得る為には何かを犠牲にしなければなりません……
ですので、貴方が誓うのは心です……」
「心……」
「そうです心の一つを捧げる事によって力を得ますが
ですが、決して孤独を捧げてはなりません
もし、捧げれば貴方は永遠に孤独を味わうでしょう……
捧げた心をもし思えば貴方という存在は消え死にます……
そして、貴方に関わる全てが消えます……」
「様は、捧げた心を思わなければ良いんだろ?
楽勝じゃね……?」
「いえ、甘く見てはいけません!絶対に思ってしまう筈です……
ですので、普段思わない様な心の一つを捧げて下さい!」
「分かった……それで? もう一つの方は?」
「もう一つは貴方がどの様な神なのか分かりました。
貴方は……“絶対神”という神です」
「絶対神……? 聞いた事無いな……」
「はい、絶対神というのは神達の間では神話になってる程ですから
絶対神というのはですね……
絶対的な存在、絶対的な強さを持つ事からそう言われています」
「想いっきり中二臭いな……」
「確かに、そう思うでしょうけど
絶対神になるという事は、私よりも神格が上なのですよ?」
「は……? だってお前神王だろ……?」
「確かに、私は神王です。
今の所私以上の神は存在しません
ですが、貴方というイレギュラーな神が現れました。
私が神王になって以来のイレギュラーですね……」
「お前ってイレギュラーなの……?」
「はい、今まではゼウスやオーディーンなどの神達が全ての世界を治めてましたが
私というイレギュラーが現れた事によって
世界を治めるのが私になり、私と満足に戦える相手は誰一人居ません
良い勝負を出来る者が居るとすれば……
私が住む星に居る者達だけでしょうね」
「へぇ~……そうなのか……」
「後は、貴方でしょうね!
貴方が真に力に目覚め力を使いこなせれば
私と同じクラスに来れるでしょう……
私が居るクラスは誰一人辿り着いた者は居ません
ですので、貴方が来るのを楽しみにしております♪」
「あ、そう……
それで……? 力くれるとか言ってたけど……
何をくれるんだ……?」
「そうでした、そうでした!
う~ん……基本的には、気、魔力、神力MAXにするんですが……
そこは、絶対神なので元からMAXで“神不老不死”みたいですね
ですので、貴方の好きな力で良いですよ♪」
……? 今聞きなれない単語出て来た様な……
聞き間違いか……? よし、聞いてみるか……
「なぁ……? 神不老不死って何……?」
「神不老不死というのは、何が何でも死なないという事です
普通の不老不死は頭が吹き飛んだり宇宙に出て塵も残さず燃えれば
死ぬんですが……それが死ななくなったと言えば分かりますよね?」
「ああ……何をしても死なないって事か……」
「はい♪それで、どの様な力が欲しいですか?
何でも言ってみて下さい!全て叶えられますよ♪
何せ、私は神王ですから!」
女はえっへん!とそのふくよかな胸を叩いた
ふむ……何にしようか……?
俺は悩みに悩んだ挙句に数時間も掛けてしまったのは後から聞いた事だった……
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初めての文章緊張します・・・w
駄文ですが見て頂けると幸いです><
それでも宜しければどうぞ!