No.392076

IS~深緑の狙撃姫~「よく言われるわ。カッコいいじゃない。」

十河さん

代表決定パーティー。

2012-03-15 21:20:45 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:3935   閲覧ユーザー数:3756

ラビットハッチ

 

ロックオンが簪になぜここに来てほしいと言ったのかの説明をしていた。

 

「というわけ。わかった?」

「・・うん。協力する。」

「私も協力するよ~。」

 

ロックオンの説明を聞き、簪と本音は頷いて答えた。

 

「そしてこれのことも説明しなきゃね。」

「だな。」

 

ロックオンと一夏はテーブルにメテオドライバーとメテオスイッチ、ロストドライバーとエターナルメモリを置く。

そして話す。

自分たちが仮面ライダーとして戦っていること、ラビットハッチのこと。

全てを話した。

 

「そうなんだ~。おりむ~とストりゃんも大変なんだね~。」

「この事とラビットハッチのことは絶対に口外しないで。それならここの整備施設は使っていいわ。」

「わかった。」

「それじゃ改めて・・仮面ライダー部へようこそ♪」

 

二人は絶対口外しないことを約束して仮面ライダー部に入部。

ロックオンは早速アイルランド名義で部品を取り寄せた。

そのパーツは過去アイルランドで作ったISで現在はコアとドライブ以外大破している。(しかもそのドライブは一夏のダブルオーに使われている)

要は簪のISとその大破したISを合わせようというものだ。

ラビットハッチにはIS用の整備スペースがあり、学園の整備スペースよりも広々としていて道具類は学園よりも良好な一級品ばかり揃っている。

最高の環境の中、こうしてGR計画が秘密裏に開始。

 

翌日

 

セシリアに特訓を施すロックオンと箒に特訓を施す一夏。

 

「セシリア、基礎を疎かにしてはいけないわ。しっかりと基礎を固めてあなたの目的の足掛かりにしなきゃ。」

「そうですわね。フレキシブルも基礎の発展ですから。」

 

セシリアの方はひたすら基礎を繰り返したり矯正点を上げていったりしているだけだが、最初よりも視点や技術が高まっている感じがする。

 

「はっ!」

 

箒は一夏の指摘を受け、座禅を組んでから型の練習を行っていた。

 

「箒、お前は精神を落ち着ける為に座禅を組んでから型をやれ。」

「なぜだ!?」

「お前に何があったか知らんが今のお前の心は焦りと憤りしか感じない。だから一旦心を落ち着かせてから鍛練に入る。」

 

箒は不満を漏らしていたが一夏の指摘を受けてもう一度原点に戻り何のために剣を振るうのかを考える。

 

「そういえばロックオンさん、二組に転校生が来るらしいのですがご存知ですか?」

「初耳ね。一夏と箒は?」

「いや、はじめて聞いたな。」

「私もだ。(嫌な予感がする・・。)」

 

その夜

 

食堂

 

「まさかパーティーをやるなんて女子のパワーは凄いな。」

「一夏はこういうのは嫌いか?」

「いや、嫌いじゃない。女子のパワーに圧倒されそうだがな。」

 

それを聞き箒は苦笑いをこぼす。

そこにレコーダーを持った先輩が現れる。

 

「ハイハイ、私は新聞部部長の黛薫子。今日は期待のホープ二人にインタビューをしに来ました~。」

 

そう言って薫子は一夏にレコーダーを向ける。

 

「ではなぜセシリアちゃんに代表を譲ったのかな?」

「・・セシリアは強くなる素質がある。だから代表を譲った。」

 

一夏の淡白なコメントに薫子は満足しなかった。

 

「成る程、まぁ適当に捏造しとこう。で、ロックオンちゃんはどうしてかな?」

「一夏と同じ。鍛えたら強くなる。それに織斑先生に言われたからね。」

「へぇ、それにしてもロックオンって珍しい名前よね?」

 

薫子からそう言われ、ロックオンは軽く笑いながら答える。

 

「ふふ、よく言われるわ。カッコいいじゃない。」

「あ~確かに。男の子っぽい名前なのにその正体はクールビューティーだからね、女子に人気が出るはずだわ。」

 

その頃、ボストンバックを背負った小柄の少女が正門前に立っていた。

 

「ここがIS学園・・。」

 

総合受け付けを探して歩くがあまりの広さに迷子になっていた。

 

「あーもう!何でこんなに広いのよ!飛んで探そうかな・・。」

 

少女・鳳鈴音はISを展開するかと考えたが厚さがあなたの町並みの規約書を思い出し諦める。

 

「はぁ、探せばいいんでしょ?」

 

鈴はしばらく歩くと声が聞こえてくる。

 

「・・で、・・ブレイド・・思う・・。」

「あ~・・その・・いいかも・・。」

 

鈴は忘れられない声に胸が高まる。

片方は恋している相手、片方は親友。

 

(二年ぶりだけどあたしって気づくかな?)

 

だが鈴のその思いは第三者の声で一気に冷める。

 

「一夏、ロックオン。なんの話をしているのだ?」

「ちょっとな。」

(え・・?誰あいつ・・。一夏とロックオンに慣れなれしく声をかけるなんて・・。)

 

鈴は思わず立ち止まってしまい、声をかけられずに終わった。

そのあと総合受け付けを見つけて手続きを全て終わらせる。

 

「あの、織斑一夏とロックオン・ストラトスって何組ですか?」

「あの話題の子達?二人とも一組よ。」

「そうですか、二組の代表ってもう決まっていたり?」

 

そこで事務員は鈴の尋常ではないオーラに気がついてしまう。

 

「え、ええ。だけどそれを聞いてどうするの?」

 

臆したりせず顔をひきつらせながらも答える事務員。

そしてオーラを出してる本人は青筋を頭に浮かべながら笑顔で言う。

 

「ちょっとお話がしたくて。代表変わってって♪」

 

翌日

 

談笑して盛り上がるクラス。

そこに・・。

 

「その情報古いよ。」

 

ドアに寄りかかりながら言う鈴がいた。

それを見て一夏とロックオンは・・。

 

「鈴、お前がそれやっても似合わない。」

「今からキャラ変更は遅すぎるわ。」

 

辛口な二人。

 

「何よ!二人して!せっかくかっこよく決めようと思ってたのに!」

 

鈴は膨れっ面になるがすぐに笑顔になる。

 

「まあ変わってなくて安心したわ。」

「またお昼休みの時に話しましょう。もう少しで織斑先生が来るわ。」

「わかったわ。二人とも後でね。」

 

そう言って鈴は教室を後にして、入れ替わりで千冬が入ってくる。

 

「席に着け、では今日の連絡事項だが・・。」

(誰なのだ!?一夏に慣れなれしく!)

(あの方、ロックオンさんの知り合いでしょうか。)

 

昼休み

 

「一夏のせいだ!」

「ロックオンさんのせいですわ!」

 

午前中、叩かれまくった二人が一夏とロックオンに詰め寄る。

一夏とロックオンはなぜ自分たちがこんなに言われなければいけないのかわからなかった。

 

「織斑先生の授業で余計な事を考えたお前らが悪くないか?」

「二人のそれは単なる八つ当たりよ。」

 

明らかに自業自得な二人の言い分に呆れる一夏とロックオン。

一夏はカツ丼、ロックオンはレバニラ定食を頼み、鈴と同じテーブルに着く。

ここから先は原作と同じなのでカット。

 

放課後

 

セシリアたちとの特訓を終え、服を脱ぐロックオン。

すると背中に冷たい何かが当てられる。

 

「ひゃう!?」

「あはは、ロックオンって相変わらず背中が弱いのね。」

 

鈴がロックオンの背中にスポドリを当てていた。

 

「もう、こんなことするのは鈴くらいよ。ありがとう。」

 

ロックオンはスポドリを受け取ってキャップを開けて飲む。

鈴はロックオンの体つきを見て思った。

 

(ロックオン、中学からスタイル良かったのに、また身長と胸が大きくなってる。)

 

鈴は自分の体つきを見て思った。

 

(それに比べて私は・・。)

 

肉付き充分のロックオンに小柄な自分。

鈴は悲しくなってきた。

そして・・。

 

「ひゃう!?り、鈴!んあっ!///」

「いいわよね、あんたは!中学からスタイル良かったけどまた胸が大きくなって!少しは私に寄越しなさい!」

 

背後からロックオンの胸を揉みまくり背中を舐める。

 

「ん、あうう///し、知らないわよ///あっ!?せ、背中を舐めないで!///」

「うふ、イヤよ。」

 

ロックオンの懇願を無視して鈴は攻める。

そこに・・。

 

「鳳さん!何をしてますの!?」

 

ゴツン!

 

「にゃん!?」

 

セシリアは明らかにげんこつの音ではない一撃を与え、鈴は気絶。

 

「はぁ、はぁ。た、助かったわ。セシリア・・///(あ、危なかった・・イキかけた・・///)」

 

ロックオンは息を切らしながら助けてくれたセシリアに礼を言う。

 

(こ、これはいけない気分になりますわ・・///)

 

セシリアは思わず喉を鳴らした。

ロックオンの今の格好ははだけたISスーツに隠された白い肌と見えそうで見えない豊かな生乳。

さらに顔はほんのり赤くしていた。

女子でも顔を赤くするのも無理はない。

その後ロックオンは何とか復活、ラビットハッチで簪のIS製作を手伝った。

 


 
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