~part8の続き~
時は流れて、半年後 ~呉の玉座の間~
周瑜「今日はお前に言われたとおりに呉の重臣を集めておいたぞ。」
甑「私のような一兵卒の願いを聞いていただき、ありがとうございます。
今日は"全て"を終えたのでお話に参ったしだいです。」
周瑜「そうか、なら話を聞こうか。」
孫策「ちょっと待って~、まず祇栄の自己紹介をしなきゃ♪知らない人もいるでしょ?
だから……」
周瑜「すまんな、雪蓮。私はこの日を待っていたから、つい急かしてしまった。
では、祇栄。皆に自己紹介を。」
甑「は。姓は祇、名は栄、字は蔽祁と申します。職は北郷警備隊で働いております。」
???「へぇ~、彼が思春の脅しに耐えたんだ~。私は孫尚香ってっていうんだよ。
一応、呉の王族なんだ。」
???「思春さまの脅しに耐えるなんてすごいですね、私は周泰と申します。」
???「貴方って、北郷隊で働いてるんですか!?警備案は天の御使い様が考えたと聞いたの
ですが~、皆さん教えてくれないんですよ~、教えてくれませんか~?
あ、私の名前は陸遜です~。」
???「穏様、魏の方に天の御使い様の話は禁句だって言ったじゃないですか、
すみませんすみません、私の名は呂蒙です。」
周瑜「では、自己紹介も終えたことだし、改めて聞かしてもらおうか?」
俺は最初に周瑜さまに話したことを話した。
すると、呉の重臣の方々の反応は様々だった。
孫策さまはニヤつきながら、こっちを見ている。
孫権さまはどこか不満そうな顔をなさっている。
甘寧さまは孫権さまと似た表情をしているが、苦虫を潰した表情に近い。
周泰さまと呂蒙さまはどこかほわわ~というのだろうか、たまに『御使い様~』という
声が聞こえるのは気のせいではないだろう。
陸遜さまはどこか落ち込んでいる表情をしていらしゃっる。
孫策「で、話はそれだけじゃないでしょ?」
孫策以外「「「「「「「!?」」」」」」」
周瑜「よく分かったな、雪蓮。いつもの勘か?」
甑「すごいですね、孫策さまの勘は。では、申し上げます。
隊長が助けたのは周瑜さまだけでは、ございません。
他にもう1人いらっしゃいます、それは黄蓋様です。」
甑以外「「「「「「「「「!?」」」」」」」」」
孫策「それは本当か!?で、祭はどこにいる!」
???「やれやれ、そう興奮せずともよかろう。策殿」
俺は孫策さまに襟元を捕まれて、問いかけられたとき扉を開ける音が聞こえた。
俺と孫策様はもちろん、この場にいる者は全員、扉のほうを見た。
そこにいるのはもちろん、黄蓋さまだ。そして、孫策様に一喝をした。
すると、孫策さまの目から雫が落ちるのが見えた。
そこからが大変だった。俺は黄蓋さま帰ってきたことに感動していた孫策さまを初めに
この場にいる呉の皆さんが黄蓋さまの方に走るのは分かる、だがちゃんと周りを見てほしかった、
俺は呉のみなさんに踏まれて、全治一ヶ月の骨折をしてしまった。『はっはっは、そんなことも
あるさ』という隊長の声が聞こえた気がしたが、そこで意識が途絶えた。
甑「・・・うん、ここは・・・・どこだ。…っ、そこにいるのは誰だ!」
俺は人の気配を感じ、武器に手をかけようとしたが武器がなかったため、叫んだ。
周瑜「すまんな、私だ。驚かしてしまい、本当にすまない。」
甑「滅相もありません、こちらこそすみませんでした。
まさか、周瑜さまだとは思いもしなかったものですから。」
周瑜「済んだことだ、気にするな。それに扉の後ろにいるんだろ、雪蓮。」
孫策「ちぇ~、流石は冥琳ね。まさか、バレるとは思わなかったわ。」
周瑜「昔から、一緒にいるんだから気づかないわけないだろ。祇栄、お前に話があるんだ。」
甑「は。何の話でしょうか。」
周瑜「いやなに、そんなに緊張をするな。実はな、『私の真名を預けようと思ってな』って、
雪蓮。なんで私の心を読む!」
孫策「うん?そりゃ、勘よ勘♪」
甑「へ?……私のような者が預かるわけにはいきません、私は只の一兵卒ですよ?」
周瑜「蜀や魏の上層部には預けているし、お前や天の御使いには預けたいと思っているんだ。」
孫策「そうそう、それに預からないのは失礼よ、ってことで私の真名は雪蓮よ。」
周瑜「私の真名は冥琳だ、受け取ってくれ。」
甑「お二方、私の真名は甑と申します、よろしくお願いします。」
雪蓮「うんうん、ってことで私は宴に戻るから。じゃあね~~~。」
冥琳「って、待て雪蓮。お前ももしよかったら、宴に参加すればいい。
宴なんて言っても飲み会みたいなものだ、だから緊張する必要ないぞ。じゃあな、甑。」
冥琳さまが急いで雪蓮さまを追いかけ行ったが、俺はここで参加するのは無粋だと思ったので
参加せずに眠ろうと思ったが、扉が開く音が聞こえたのでそっちを見た。
そこに立っていたのは、酒を持った黄蓋さまの姿だった。
甑「どうしたんですか、黄蓋さま。たぶん、今日の宴の主役は貴方でしょうに?」
黄蓋「大丈夫じゃろ、それにさっきまで冥琳や策殿もここに居たんじゃろ?」
甑「なんで、そのことを…。まあ、それで何のようですか?」
黄蓋「いや、お前に真名を預けるついでに酒を飲もうと思ってのぅ。」
甑「またですか、それにそんな簡単に真名預けてもよろしいのですか?」
黄蓋「またとな。そうか、冥琳と策殿は預けたのか。
わしの真名は祭じゃ。それに小僧にはわしの特訓に付き合わしたお礼じゃ。」
甑「わかりました、私の真名は甑です。」
祭「良い真名じゃな。じゃあ、一杯飲むか?それとも宴に行くか?」
甑「いや、どちらとも遠慮しておきますよ。私は呉の者ではありませんから。」
祭「やはり、冥琳ににておるわ、フッフッフ。」
甑「じゃあ、俺は紫燕…ええと楠邦とどこかで食べてきますよ。」
祭「小僧、他国の者とそこまで仲良くなるとはよくやるのぉ」
甑「これもあれも全て隊長のおかげですよ。」
祭「そうか、では食べ終わったらここに帰ってくるがよい。ここは客間だから
気にすることはない。」
甑「は。ありがとうございます、祭さま。では、行ってきますね。」
祭「おう、気をつけるんじゃぞ。……なんだか、大きな息子ができた気分じゃわい。」
あとがき どうも~ma0です。
突き指が直って完全復活・・・・だと思ったんですが偏頭痛が治らないww
そんなこんなで、回想が今回で終わったので次で外伝は終わりですかね、たぶん
今回のお話で雪蓮、冥琳、祭の三人に真名を預けてもらえてもらえましたね~、
それにしても祭が甑を息子あt(←耳元に矢が刺さっております、すいません
最近の不幸 バイト帰りに水溜りをトラックが踏んでジーパンがびしょ濡れwww
ってことで、ノシ (最近、ネタが思いつかない)
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本編の3倍って、ねぇ~おかしいよねww