一つの広場ができた。
開場した次の日、野球のボールが危ないと苦情が来たので『野球禁止』の看板が立てられた。
その次の日、サッカーのボールが幼児に当たる事故が起きたので『球技禁止』の看板が立てられた。
またその次の日、近隣の住民から子供が騒ぐ声がうるさいと苦情が来たので『大声禁止』の看板が立てられた。
またまた次の日、公園でゲームをするなど間違ってると投書が来たので『ゲームはお家で』の看板が立てられた。
間もなく子供は誰も来なくなり、やがてホームレスが住み着くような場所となった。
当然のごとく自治体への苦情は絶えることはなく、区でも雇用や教育問題と一緒に語られ共に大きな問題へと発展した。
次の区長選挙の際にも大きな焦点となり、各々の候補者は声を同じくして主張を叫んだ。
「区での雇用制度を見直し一人でも多くのホームレスを救い、あの広場で子供たちが元気に野球をするような抜本的な教育の改革をすることを皆様にお約束いたします!」
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最近のニュースを見て。星新一っぽさは難しい・・・。