No.387736

真・恋姫†夢想 夢演義 『第二回!どきっ!?笑ってはいけない二十四時in恋姫!』 その三話

狭乃 狼さん

笑ってはいけない二十四時、第三話目で御座いますw

ネタが全然消化しきれない・・・。

しかも、文章では表現し難いのが多々・・・。

続きを表示

2012-03-06 16:33:31 投稿 / 全12ページ    総閲覧数:5172   閲覧ユーザー数:4347

 第二回、笑ってはいけない二十四時in恋姫。

 

 開始からおよそ四時間半。罰ゲーム側である一刀、黒山羊、鴉、関平の四人は、早くもこの時点で疲労困憊状態となっていた。

 

 次々襲い掛かってくる笑いの刺客たち、そしてその度下される足つぼマッサージ、もしくは鞭によるお仕置きを受け、全員が全員、言葉少なになり始めていた。

 

 現在時刻、PM17:00。

 

 はたして、次に襲い掛かってくるのは、一体どのような笑いなのか。

 

 では、続きを見ていくとしましょう。

 

 

 

 「はいはーい。一同の者、元気にやっとるかね?」

 『……これが元気そうに見える?』

 「ん。元気そうで何より。それじゃあ、これから君らの新人指導が行われるから、部屋を移動するよー」

 『……あいあい』

 

 再び部屋へと戻ってきた案内役の狼の後を、渋々ながらも着いていく一同。新人指導室のある一階を目指して、てくてくと歩いていく。

 

 「……エレベーター位ないのか、ここ」

 「そんな物に頼ってちゃあ、立派な警官にはなれないよー?ほれほれ、ケツが痛かろうが足が痛かろうが、とっとと歩く」

 「ちぇー」

 

 狼と一刀がそんなやり取りをしている間に、一向は階段を下りて一階へと辿り着いた。そして、狼が先頭で階段を下り、その後に一刀が続いて廊下に一歩を踏み出そうとしたその瞬間、

 

 「どわあっ?!」←足を滑らせて盛大にすっころびましたwww

 『うはははははっ!』

 【ばばーん♪鴉ー、関平ー、アウトー】

 『にゃー!』どどどどどどどどどどっ!ぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりっ!!『はんぎりまああああああっ!?』どどどどどどどどどどっ!

 

 「痛ててててて……なんで、こんな所にローションが塗ってあるんだよ……っとっとと!?」

 「ちょ、まっ!?馬鹿俺を掴むな……っどおっ?!(げいんっ!)」

 「おわあっ?!(ずでえっ!)」

 

 一刀&狼ダブル転びwww  

 

 『ぶふふふふっ!』

 【ばばーん♪黒山羊ー、関平ー、アウトー】

 『やっぱり忙しいのにゃーー!』どどどどどどどどっ!ぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりっ!『だったら休んでくれてい、あ゛ーーーーーーーーっ!?』どどどどどどどどっ!

 

 「あー、も。体中ローションまみれ……狼。着替え……どこかにないか?これじゃあ歩くのも」

 「しょーがないな。……そこにシャワールームがあるから、そこで着替えるか。みんなはちょっと待っててくれ」

 『りょーかーい』

 

 トラップ用のローションで体中がぬるぬるになってしまった一刀と狼が、着替えのためにシャワールームへと入っていく。それから少しして、そのシャワールームへと、着換えを持ってやってきたのは。

 

 「あ、朱里」

 「Sieg Heil HINARIN( ゚∀゚)o彡゜!」

 「はわっ?!ご、ご無沙汰でしゅ」

 「あわわ……や、山羊さんもお元気でしゅね……」

 

 朱里こと諸葛孔明と、雛里こと龐士元であった。

 

 「おーい。朱里ちゃーん?雛里ちゃーん?着換え、早く中におくれよー?」

 「はわっ!い、今お渡ししましゅ!」

 

 と、狼の催促で朱里と雛里がシャワールームへと入っていく。で、それからほんのちょっとだけ間が空いて、

 

 「はわわーーーーーーっ!?!?!?」

 「あわわーーーーーーっ?!?!?!」

 

 響き渡った乙女の悲鳴×2www

 

 「朱里?!どうした!?」

 「ヒナリンどうしたの!?まさか狼さんと一刀に襲われたんじゃあ!?」

 「おのれ!ヒナりんを毒牙にかけようなど、聖槍雛里騎士団黒円卓第Ⅰ位首領・黒山羊が許さん!! Sieg Heil HINARIN( ゚∀゚)o彡゜!」

 

 外で待機していた三人が、二人の悲鳴を聞いてあわてて中へと飛び込む。そしてそこで見た光景は。

 

 

 

 『うわあ……(ドン引き笑い)』

 

 おそらくは、ローションでまた滑ったのであろう、真っ裸で一刀を組み伏している狼、という状態を、デジカメでバシャバシャ撮りまくっている朱里と雛里の姿だったwww

 

 「なんか、シュールだ……」

 「俺も、流石にこれはちょっと……な。は、はは」

 「流石はヒナリン!どんな時でもわすれぬその八百一精神!!Sieg Heil HINARIN( ゚∀゚)o彡゜!Sieg Heil HINARIN( ゚∀゚)o彡゜!Sieg Heil HINARIN( ゚∀゚)o彡゜!(以下略)」 

 

 「はわわ~!!めったにないリアルでの絡みだよ雛里ちゃん!」

 「あわわ~!今の内に写真に、ううん、動画に収めておこうね、朱里ちゃん!」

 「ちょ、待って二人とも!写真やら動画は勘弁、って、す、滑ってうごけねえっ?!」

 「あ、こら狼!動くならゆっくり動け!」

 

 デジカメ片手に大興奮している朱里と雛里の前では、一刀の上から何とかどこうと、狼がまるで生まれたての馬みたいに悪戦苦闘。立とうしても立てず、力を入れれば入れるほど、滑ってころんで再びその辺にすっ転げるを、もちろん素っ裸のままで繰り返していたりしたw

 

 「ちょっと、だれか、お湯でも被せてあげて……っ!!く、ひひひ、くひ」

 「しゃ、シャワーを、シャワーを早く二人に……っ!ぶははははっ!」

 

 で。それからまたちょっとして。

 

 「うー、ひどい目にあった」

 「そりゃこっちの台詞だ……」

 

 無事、ローションを洗い流してシャワールームから出てきた一刀と狼。もちろん、着替えも済ませています。

 

 「まあ、狼さんはある意味、自業自得じゃない?」

 「主催者だからねえ。……ちっとは俺たちの苦労を味わえっての」

 「まったくまったく」

 「……お前らな……ま、いいや。ナレーショーン?宣告ー」

 『……え?』

 

 【ばばーん♪黒山羊ー、鴉ー、関平ー、アウトー】

 

 『あ、すっかり忘れて』だだだだだっ!『って、また鞭来たっ?!』

 はーい。美衣ちゃんたちはまた、お休み中でーす。というわけで、はい、どうぞ。

 (ばしっ!)「どおっ?!」(げしっ!)「うぎゃっ!?」(べしいっ!)「のがあっ?!」

 だだだだだだっ!

 

 「……これでまた暫く、鞭が続くのか……」

 「どっちも嫌だけど、足つぼの方がまだまし……ケツ痛え」

 「お、おおおお……たまに、玉にかする……なんつって……~~~~~っ」

 「……結構余裕あるじゃん……」

 

 

 

 というわけで。気を取り直して新人指導室へと移動して来た一行。

 

 「さて。それじゃあ早速、指導係を紹介しよう。我がめひいこ警察でも特にスパルタで有名な、指導教官たちだ。その名もめひいこ警察三羽烏!」

 「三羽烏……ってことは、凪たちか」

 

 と、一刀が予想したその通り、奥の部屋から出てきたのは。

 

 「よく来たの蛆虫どもー!」

 「うちらのところに来たからには、びしばし、しごいたるからなー?!」

 『うおうっ?!沙和も真桜も、なんつー格好……すばらしい!!』

 

 黒ボンテージに全身を包んだ、沙和こと于禁と、真桜こと李典の二人。そして、残るもう一人が、こんなBGMに乗って最後に登場。

 

 【ジュリ○ナトーキョーぽい曲】

 

 「あ゛っーっ!!」

 

 黒ボンテージの華蝶仮面が鞭をその手に、某女SM芸人風に出てきたりしてwww 

 

 『ぶふーっ!!』

 【ばばーん♪全員、アウトー】

 だだだだだだっ!

 (ばしっ!)「だあっ!」(べしいっ!)「のほおっ!」(げしっ!)「あうっ!」(ぴしいっ!)「いあっ!」

 だだだだだだっ!

 

 「……華蝶~、仮面だよ~。……正義の味方の筈なのに、こんな、ど!しょうもないイベントに参加して、クソボンテージに身を包んでいるのは、どお~このどいつだあ~い?……あたしらだよっ!!」

 『ふふふふふふふふふふっ!』

 【全員、アウトー】

 だだだだだだっ!

 「そのネタはずるすぎるって!」

 「堪えられるか、こんなもん!」

 (ばしっ!)「だあっ!」(べしいっ!)「のほおっ!」(げしっ!)「うがっ!」(ぴしいっ!)「にぎゃっ!」

 

 「さて。諸君らのプロフィールは前もってもらっているが。……ふむ。おぬしが黒山羊…だな」

 「あ、はい」

 「雛里の大ファンで、彼女の為なら命も捧げられる……間違いないか?」 

 「勿論!わが身全てはひなりんのために!Sieg Heil HINARIN( ゚∀゚)o彡゜!」 

 「ひなりんのために、ね……。雛里大好きが高じて~、雛里専用のラウンジにも入り浸り~、そこを丸々一ページ分~、Sieg Heil HINARIN( ゚∀゚)o彡゜!で、埋め尽くし~、結果~、雛里に引かれてしまった自業自得野郎は~、どこのどいつだあ~い?……お前だよっ!」

 『くくくくくっ!』

 【ばばーん♪一刀ー、鴉ー、関平ー、アウトー】

 だだだだだだっ!

 「も、勘弁して……(ばしっ!)「だあっ!」(べしいっ!)「のほおっ!」(げしっ!)「うがっ!」

 だだだだだだっ!

 

 「以上、指導終わり!解散!」

 「ちょっ!うちらの出番は?!台詞は?!」

 

 まあ、これ以上やっても長くなりすぎるんで、後は全部カットでw

 

 「納得行かないのー!沙和も何のためにこんな格好したのか意味ないのー!台詞よこせびっち野郎ー!!」

 

 以上、新人指導のコーナーでした。では、次行って見よーwww

 

 『ぷぎゃー!』

 

 

 

 「……私だけ罵られて終わりって、不公平じゃないか?大体ひなりんの為にだなあ」

 「ほら、山羊さんも何時までもぶつくさ言わないの。次は裁判の見学に行くよー」

 「裁判の見学って……裁判所まで入ってるのか、ここ?」

 「警察じゃあなくて奉行所の間違いじゃないかなあ、んとに」

 

 一人でぶつくさと文句をいう黒山羊をスルーしつつ、先ほどの新人指導室同様一階にある、裁判所へと移動する一同。

 その途中、廊下の一角に何かがみっちりと詰まった箱があるのを、鴉がその目に留めた。

 

 「狼さん、この箱……何?」

 「ああ、それ?とある場所から押収した、整理前の証拠品だよ」

 「証拠品、ねえ。何があるんだろ?」

 

 ひょい、と。興味に駆られてそれを覗き込む一同。そこに並べられていたのは、どこかで見たような武器やら本などだった。

 

 「……これって、もしかして、豪天砲……?」

 「こっちは方天の画戟じゃあ」

 「……こっちの本って、もしかして8○1本……」

 「……見なかったことにするか」

 『……賛成』

 

 と言うわけで、そそくさと、何事も無かったかのように、その場を立ち去る彼らでありましたw

 

 「さ、着いたよー。もうすぐ次の公判が始まるみたいだから、全員傍聴席に座ってー」

 『へーい』

 

 裁判室に着いた一行は、狼の誘導で傍聴席の最前列の席にそれぞれ移動する。ちなみに、彼らの後ろには傍聴者が数人居る。

 

 「あれ?紫苑?」

 「蓮華さんと思春さんじゃん」

 「あっちに居るのは穏と亞莎か」

 「あ、一応言っておくけど、彼女らはここに居るあいだは、あくまでモブ役だからね。声かけたら駄目だよ?」

 「ほーい」

 

 狼のそんな注意に頷き、一同が席に着くと、左右の扉からそれぞれ、検事と弁護士が入場して来る。

 

 「検事役は愛紗か」

 「弁護士は風なんだ。……異議あり!とかやるのかな?」

 「ほらほら、私語禁止。裁判長さんが入ってくるから、立って」

 

 全員(背後のモブ役含む)がその場で起立をし、裁判長の入場を迎える。そして、正面の扉から入って来た裁判長は、周瑜こと冥琳である。

 

 「全員着席。……では、これより開廷する。最初の被告人をここへ」

 「被告人、森羅。入場せよ」

 

 ぎいいいい、と。検察側の扉が重々しく開かれ、そこから廷内に入ってきたのは、森羅だった。

 

 「では検察官。被告人森羅の罪状確認を」

 「は。被告は十月×日、呉の屋敷内へと密かに忍び込み、宿将である黄蓋どのの寝こみを襲った。罪状は強姦未遂。刑法177条、及び179条」

 「被告人は罪状を認めるか?」

 「ボクは無罪です!これは何かの間違いです!」

 「ふむ。被告は罪状を否認、と。弁護人の意見は」

 「ありませんですー」

 (無いのか弁護士!?)

 「では判決を申し渡す。被告人森羅……有罪!」

 『決定早すぎるだろオイ!?(笑)』

 

 【ばばーん♪全員、アウトー】

 だだだだだッ!

 (ばしっ!)「だあっ!」(べしいっ!)「のほおっ!」(げしっ!)「うがっ!」(ぴしいっ!)「にぎゃっ!」

 だだだだだッ!

 

 「これは冤罪だー!何かの罠だー!」

 「見苦しいぞ、森羅。大人しく罰を受けて、早く更正するのだな。というわけで、刑罰執行官、でませい」

 「へ?この場でもう罰が執行されるの?」

 「うん。手っ取り早くて良いでしょ?」

 「……そういう問題か?」

 「はあ~い。刑罰執行官の貂~蝉ちゃんよお~ん♪」

 『お約束キターーーーーーーーーっ!』

 「有罪の森羅ちゃんには、“あっち”の部屋で、私の“愛”のたっぷり詰まったO☆SHI☆O☆KI☆、よん。さ、一緒にいらっさい」

 

 ずるずると。貂蝉にふん捕まえられて、隣の部屋と連れて行かれる森羅。それから数秒後。

 「ぎいいいいいいいゃああああああああああああああああああああああああああっ!」

 

 「だ、断末魔が聞こえた……」

 「な、何をされたんだろう、森羅」

 「……知りたくねえ……」

 

 

 「では、次の件に移る。検察官、次の被告人を」

 「は。……鴉、前へ」

 「へ?お、俺?!(がっし)ちょ、待って?!俺は別に何もしてないぞ?!」

 

 突然に。検事の関羽こと愛紗から名を呼ばれ、ごつい体格の警官によって問答無用で、被告人席へと連れて行かれる鴉。

 

 「では、検察官、彼の罪状を」

 「はい。被告人鴉は、某月某日、蜀の屋敷内へと潜入。事もあろうに、検事である私の下着を、既に拘留中の共犯者と供に盗みだした疑いがあります。罪名は窃盗、及び住居侵入。刑法235条、及び、130条」

 「濡れ衣だー!弁護士風ちゃん助けてー!」

 「被告は静粛に。弁護人、意見は」

 「異議ありなのですー。鴉さんには事件当日のアリバイがあるのですー。証拠も勿論ありますよー。甲29号の写真ですー」

 「おお!今度はちゃんと弁護したよ」

 「甲29号……なるほど。これは確かに、動かしがたいアリバイだな。被告人は当日、別件でもって逮捕、拘留されていたのだな」

 「……ああ、“あの日”か」

 『……何をしてたんですか、あんたは』

 

 確実な証拠とは言え、それが別の罪に問われていた、という鴉の過去に対し、思い切り呆れ果てる他の面々であった。

 

 「では、判決を言い渡す。被告人、鴉は……無罪!」

 「よっしゃ!漢女の罰から逃げられt」

 「ああら。鴉ちゃんてば良かったわねえ~」

 『貂蝉(化け物)また出たっ!?』

 「めでたく無罪だった鴉ちゃんには、私から祝福を送ってあ・げ・る♪」

 「き、気持ちだけで十分ですうっ!!」

 「そんなに恥ずかしがって遠慮しなーいの。と言うわけで」

 

 

 

 余りにもおぞましい場面のため、音声のみ届けします。

 

 「むっちゅうううううううううううううううううううううううううううううううううううんんんんん」

 

 「におえrン3ぉ9pjrjf9pンpンfp39jf3jj39ぉH尾ほほ3fhぉ3hg補遺h3おお!!?!?!?!?!?!?」

 

 ・

 ・

 ・

 ・

 ・

 ・

 ・

 ・

 色々処理中……暫くお待ちください……

 ・

 ・

 ・

 ・

 ・

 ・

 ・

 ・

 

 

 

 「はっ?!ここは何処?!私は誰?!」

 「あ、鴉さん、気がついた?」

 「狼さん?!あの、俺何が如何し」

 「裁判の傍聴中に突然倒れたけど、身体の方、大丈夫?」

 「……倒れ……た?……何も思い出せない……」

 

 鴉が目覚めたのは、一同の待機室である新人研修室、だった。室内に設置されていたベッドの上に寝ていた鴉を、心配そうに見つめている、狼を始め他一同たち。

 

 「どうだ鴉?気分は悪くない?」

 「あ、ああ。特にどこも」

 「良かった。急に倒れたときはどうなるかと思ったけど、医者の華佗いわく、ただの貧血だってさ」

 「貧血……」

 「そうそう。ただの貧血だよ」

 

 (……そういう事にしておいた方が、彼の為にも良いからな……)

 

 「それじゃあ、鴉も無事目を覚ました所で、もうすぐ食事の準備が整うから、あと少しだけ待っててくれな」

 

 そう言って部屋を出て行く狼を見送りつつ、四人は再びそれぞれの机へと座り直す。

 

 「……むー。なんか、とっても嫌なことがあった様な気がするんだけど……」

 「ま、まあまあ、そんな、無理して思い出すことないって。って、関平?それって……」 

 「ん?げ!またDVDが置いてある!」

 「勘弁してよ、もう……」

 

 そう。関平が座っている机の上には、先ほど同様何もかかれて居ないDVDが、ぽつんと一つ、おいてあったのである。

 

 「……また、丈二さんのタイキックネタか?」

 「分からないけど……かと言って、見ずに放置しておいてもまた、何かしらてこ入れが来るだろうし」

 「……先に見ておいた方が無難、か」

 「だな……」

 

  と言うわけで、嫌々ながらにもDVDを観賞することにした面々。プレーヤーが作動し、そこに映し出されたのは、金色の髪を左右でカールにした浴衣美少女、曹操こと華琳であった。

 

 「お。今度は華琳か」

 「……また、音声だけ若○じゃあないだろうな」

 

 嫌な予感を完全に払拭出来ない彼らを他所に、DVDは曲の演奏に入っていく。

 

 

 

 『津軽海○冬景色』

 

 歌:曹孟徳

 

 注:著作権対策のため、一部歌詞を変更してあります。

 

 「……上○発の夜行~列車降りた時~から~、黒山羊~だけ~は雪~の中~♪」

  

 『ぶふっ!』【注:笑いましたが最後まで流します】

 

 「北へ帰る山羊の群れは誰も無口で~、くーろ山羊~だけを~み~いていた~♪

 

  わ~たし~も~一人~、連絡~せ~ん~に乗り~♪

 

  凍えそうな山羊を見つめ泣いていました~、ああ~ああ~~~~~♪

 

  “一刀~一人~、でんきあ~んまああああああ~♪」

 

 

 「……はい?」

 

 

 

 【ババーン♪一刀ー、電気あんまー】

 

 「ちょっとまてい!?なんだそれはあっ!?」

 「うーわ。電気あんまって……」

 「あらー。一刀くんてばご愁傷様……」

 「あ、でも誰がやるんだろ?丈二さんだったら潰れかねないけど」

 「ちょ!?怖いこと言わないで!」

 

 で、やって来ましたのはこの二人。

 

 「はあ~い♪みんな元気でやってる~?」

 「ついさっきぶりだな、皆」

 「雪蓮?」 

 「それに、冥琳じゃないか」

 

 そこにその姿を現したるは、孫呉の元王、孫策こと雪蓮と、その軍師の冥琳であった。

 

 「ってことは、電気あんまをやるのは」

 「そ♪私よ。というわけで、冥琳。一刀、押さえちゃって」

 「了解だ、雪蓮」

 「(がっし)ちょ?!待って!女の子がそんなことしちゃいけませんてば!!」

 「床に押さえつけられて、その上私に両足つかまれた状態で言っても、全然説得力ないわよ♪というわけで一刀?……くす、覚悟は良いわね?」

 

 獲物を捕らえた猛獣の目だった、と。その後、一刀以外の面子が、雪蓮のその時の目を見て思ったとか。まあ、それはともかく、オシオキ、どうぞー♪

 

 「うりゃああああああああ!」ぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐり~~~~~~~~~っっっ!!

 「のおおおおおおおおおお~~~~~~~~~~~~~~~~っっっっ!?!?!?!?!?!?」

 

 「……うわあ……雪蓮、すっげえ楽しそう……」

 「……でも、ちょっとだけ、あれ、羨ましいかも」

 「……鴉さん、そういう発言するから、一部で性獣扱い、されるんですよ?」

 

 「じゃあ、みんな。残りの時間も頑張ってねー♪」

 「……随分楽しかったようだな、雪蓮」

 「まあねー♪」

 

 にこにこ満面、これ以上無いぐらいの笑顔でもって、その場を去っていった雪蓮と冥琳でした。

 

 「うう……痛いわけじゃあないけど、これはこれで、苦痛と言うか、なんと言うか……」

 「……気持ちよさは?」

 「……ちょっとだけ」

 「わ。変態」

 「(お前)にだけは言われたくない」

 

 【ばばーん♪全員、アウトー】

 

 「え?」

 「あ。そういや歌の出だしで笑ったか」

 どどどどどどどどっ!

 『にゃー!三度目の復活にゃー!』『にゃー!』

 ぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりっっっ!!

 『やっぱり元気な南蛮、ずーーーーーーーーーーーーっ!?』

 どどどどどどどどっ!

 

 机にぐったり突っ伏して、息も絶え絶えに無言となる、生贄四人組でした。 

 

 続く♪

 

 

 

 ネタ消化、これで漸く三分の二・・・ぐらいかな?

 

 この調子だと、まだ三話ぐらい続きそうな感じの今日この頃ですw

 

 さて、次回こそは、出演許可をくれたユーザーさん全員、登場させ・・・られたら良いなあ、と。

 

 一応、そういう風には、考えていますw

 

 

 

 それでは今回はこの辺で。

 

 

 再見~( ゜∀゜)o彡゜

 

 

    


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
29
2

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択