No.384122

プロローグ … バーナード

ぷろろーぐ

2012-02-27 20:32:47 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:420   閲覧ユーザー数:414

 

「あ、あれれ……?」

 

 

遠くに見える巨大な城、あれはまさしく王国の象徴。

 

 

「これが西門、ここであってる、よね……?」

 

 

僕は目の前に広がる光景に、思わず呟いてしまった。

地図で場所を確認、……ここで合っている。

僕がいる場所は西門前、本来ならば門の右側に役所があるはずなのだ。

だが、そこには瓦礫の山しか見当たらない。

……これはどういうことなんだ? 

 

 

「まるで何かに焼き尽くされたような……、ドラゴン?」

 

 

ドラゴン、文献上でしか読んだことはないが……

しかし、それしか考えられない。暴風や火災などで、立派な城下町がこんな状態になるわけがない。

ドラゴンがこの王国に襲来し、町を焼き尽くした……?

 

「復興、ゼロからのスタートか……」

 

 

故郷の掲示板で見た、アクトティニアの復興のための人材募集。

自分の力を発揮できると思ったのだが、こんなのは僕一人じゃどうしようもない。

 

 

 

 

 

「何人集まったのだろう、とりあえず城に行かないとなにもわからないな。」 

 

 

バーニィは、胸の内に期待と不安を抱えながら、アクトティニア城に向けて歩き始めた。

 

 

 
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