「第一試合はあまりにも馬鹿らしい結果になってしまいましたが、続いて第二試合が始まります」
「優勝候補を破った星・霞の二人と、蜀の宿将紫苑と桔梗ね」
「はい!華琳様の予想はどうですか?」
「・・・それよりも、他に突っ込むべきところがあるんじゃないかしら?」
闘場に目を向けて言う華琳。
「・・・まあ、そうですね」
地和もそう言って、闘場に目を向けた。
「四人共、中央へ!」
審判が選手を中央へ呼んだ。
「・・・何でそこにおるんや?」
霞が審判に対して疑問の声をあげた。
「負けて暇だったから」
あっけらかんと言い放つ審判。
そう、今審判をやっているのは一刀であった。
何故か片目に黒の眼帯を着けている。
「思春殿はどうされた?」
「呉のみんなの所逃げ込んで、祭さんに取り押さえてもらった」
星の質問にもよどみなく答える一刀。
「・・・まあ、エエけどな」
「それじゃ、構えて・・・」
一刀がそう言うと、四人は武器を構えた。
「それでは!恋姫ファイト!レディーーーゴーーー!!」
眼帯を外して試合を開始する一刀であった・・・・・・
試合は傍目から見れば、星・霞有利で進んでいた。
ヒュッ!
ドーン!
紫苑と桔梗の射撃をかいくぐり、
「そりゃあ!」
ビュン!
「はっ!」
ヒュウ!
星と霞が攻撃を繰り出す。
それを避けて、距離を取っては反撃する紫苑と桔梗。
そしてまたかいくぐる星と霞。
この繰り返し。
慣れてきたのか、次第に星たちが接近戦に持ち込む間隔が短くなってきた。
「このままではジリ貧になる。紫苑、耳を貸せ」
ぼそぼそと紫苑に耳打ちする桔梗。
「・・・それしかないかしらね」
乗り気ではないようだったが、紫苑は首を縦に振った。
そして桔梗が前、紫苑が後ろと言う陣形を取った。
「これで!」
「終わりや~~!!」
星と霞がとどめとばかりに桔梗へ集中攻撃を仕掛けてきた。
二人が目前まで迫った時、桔梗は豪天砲をななめ下、つまり闘場に向けて・・・
ドカーン!!
発射した。
「ぬっ!」
「なあ!?」
破片が直撃し、星と霞は一瞬ひるんだ。
「くうっ!」
しかし、至近距離だったため桔梗にも破片は当たってしまう。
その一瞬を、後ろに居た紫苑は見逃さず・・・
ヒュヒュヒュ!
一瞬で三矢を放っていた。そして・・・
ガガガ!
三本の矢は、見事に星の急所を捉えていた。
「ぐっ!・・・不覚」
崩れ落ちる星。
「勝負あり!紫苑・桔梗組の勝ちだ!」
すかさず一刀が宣言する。
こうして第二試合は
紫苑・桔梗の勝利で
幕を閉じたのだった・・・・・・
どうも、アキナスです。
寒い日が続きますね、ほんと。
今も布団と毛布にくるまりながらこれを書いてます。
さて、残る試合もあと少し。
最後に勝ち残るのはどの組でしょうか?
それでは次回に・・・
「ハドロン砲!!」
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第二試合を制するのはどちらか?