『なんなのよ、精液全身白濁男』
が、まさかの第一声だった。俺はその言葉を聞いて(隊長、不憫ですね)と思って
いた。それにしても、隊長はこんなことを言われて良く耐えられるな~、俺だったら、
于禁様の部隊に入らないと心が立ち直れそうにないですよ、まったく。
それから程なくして、隊長は『宴には行けないよ。』と言い出した。流石の
荀彧様も心配になられたのか、休むように仰っている。(それにしても、
あの『荀彧様』が心配にされるなんて、珍しいにもほどがある。だって、
あの北郷一刀の天敵とまで言われる荀彧様だぞ!!)などと考えてると、
荀彧様はなにやら隊長に話を聞いてもらうようだ。
俺は初めて聞いた、荀彧様と隊長の2人の出会いの話を。
確かに、自分が尊敬している人の真名を見ず知らずの奴が呼んでいたら、
びっくりするだろう。俺だって、まだ隊長の真名に当たる部分を呼んだこと
がないから、もし新入りが呼んだらびっくりする。だが、罵声はないな、うん。
それに、隊長の最初の扱いが不憫すぎるでしょ・・・
投げやりだが、そのことを思い出すと、荀彧様は謝っている……謝っている・・
だと。隊長も俺と同じなのか、隊長の思考が若干、止まっていたがすぐに
笑顔になっている。
あの荀彧様が照れ隠し・・・だと。それに隊長が天然ジゴロだったとは流石は魏の
t(以下略。そして、そのあとに隊長が調子に乗って、『それって、好きってこと
なのかな。そうなら、嬉しいんだけど。』とか言い出しましたよ、おい。隊長、
こっちまで恥ずかしくなりますから、そんな台詞を口走らないでください、お願い
しますから。それにそんなこと言うと、荀彧様に罵られた挙句に蹴られたりしま
すよ……って、あれ?
何か、荀彧様が顔を真っ赤にさせたまま、早口で仰ったんだけど、聞こえなかった。
それに隊長は隊長で照れくさそうに指で頬を掻いてるし、何があったんですか!?
教えてくださいよ、ねぇ!?
最後の方は気になりすぎて、冷静さを失っていたかもしれんな、うん。
って、何一人で自己満足してんだ~俺。
今度は落ち着いて聞k……ぶーーーーーー。荀彧様、貴女は何を仰っているのですか!
俺、盛大に吹いてしまったじゃありませんか!!!
流石に鈍い隊長でも、俺の気配気づかれますって。それにしても魏の種馬の異名も
伊達じゃないですね、だってあの『荀彧様』にも手を出すだなんて、畏れ入りますっ
て本当に。そして、荀彧様の本音?を聞いた隊長は完全に固まってるし、これは
尾行してきて正解だったかもしれんな、うん。
それに、荀彧様が寂しそうな顔で『寂しかった』と仰られたせいか、隊長は
悲しそうな目になってしまってるし。今日は凄いものが見られるな~。
隊長は笑顔で天の言葉を話す。その言葉が気になるのか、さっきまでの寂しそうな
顔じゃなく、罵倒しながらだんだん普段の顔になりつつ、質問する荀彧様。
それにしても、荀彧様は隊長を嫌っているわけではないことを知って、俺は嬉しく
思っている。それに、天の言葉の『あまのじゃく』とは言い得て妙だった。
それは荀彧様も納得しているようだ。・・・と話を聞きながら、考えてると
また盛大に吹いてしまった。お願いですから、気づいてほしいけど、気づかないで。
なんて、また馬鹿なことを考えてる俺だった。だってさ、『ナニ』の話とか本人たち
以外の人が聞くのは気まずいだろ、普通。
そして、急に話が変わった。荀彧様が北郷様を褒めたのだ、これは今までなかった
ことなので、俺はますます嬉しく感じた。それに対して、隊長はボケで返した…
って、なんでやねん!とツッコミそうになったのはしょうがないんだ、しょうがない。
荀彧様は隊長のことを良く理解しているようだった、そして隊長はその言葉に対して、
俺たちのおかげでもあると仰ってくれた。でも、それはあなたのおかげなのですよと
俺は声を上げて言いたかったが、尾行しているためそれはできなかった。
荀彧様は謙遜している隊長に照れながらも必死に想いを伝えてくれた、その言葉の
中には俺が伝えたい言葉があった。(ありがとうございます、荀彧様)と心の中で
呟いた。さて、荀彧様の話はこれで全てのようだ。さて、俺も尾行を再開させようと
思ったとき、目を疑う光景を見てしまった。
あとがき
どうも~ma0です。最近バイトが忙しくて、更新が遅くなっていますorz
それに、久々に書いたせいか、説明に書きましたがなんか違和感があります。
誤字脱字の他にここをこうしたらいいんじゃね?みたいなことがありましたら、
よろしくお願いします
追記:処女作である「桂花エンド 前篇」の総閲覧数が1000を超えることが
できました、ありがとうございます。最初の方は500超えたらいいと
思っていたので、とてもうれしいです(;w;)
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久々に書いたから、なんかおかしい気がする・・・