拠点・美華
「呪いのきっかけ」
一刀が仕事のため、漢の宮殿に向かっていた時、美華はあることを考えていた。
(孫策がついに一君に手を出した・・・他にも手を出しそうな輩は・・・曹操と袁紹ね!)
彼女は一刀を守る(?)ためにもっとも警戒しよう思った標的は曹操だった。
(特に曹操、あの頃に比べると一君を見る目が間違いなく変化していたわ・・・要注意ね!!)
あの頃、とは・・・まずは一刀と美華の婚姻の儀に起こったことについて説明しなければならない。
美華は一刀との婚姻の儀を楽しみでならなかった、まず間違いなく人生最大の思い出になるだろうと、
そしてこれからの一刀との生活を想像しながら待っていた。
当日、婚姻の儀は順調に進んでいた・・・曹操と袁紹が現れるまでは・・・
曹操と袁紹は洛陽の都を歩いていた時に美華を一目見てすぐに気に入った。
そしてその美華がもうすぐ婚姻の儀を行うことがわかったときそれが気に入らなかった。
「私、あの娘を奪いにいきますわ!、華琳さん、怖気ついたのなら来なくてけっこうですわよ、おーほっほっほ。」
袁紹は曹操を挑発しながら行動を開始した。不覚にも曹操は挑発に乗って共に行動する、
婚姻の儀が司馬家が取り仕切っているのを調べもせずに・・・
結果失敗に終わる。当然といえるが、
「あなた何者ですの!?、この私を袁本初と知ってのことですの!?」
縄で縛られながら袁紹は言うが、
「あの袁家の馬鹿娘、か・・・私は司馬仲達・・・・」
「「!!!!!!!!!!!!」」
(司馬って、うそでしょー!!!)
曹操が心の中で絶叫するが既に遅し、
そして曹家、袁家の長が必死に頭を下げに来たのは言うまでもない。
二人は罰としてしばらく司馬家の下女として働くことになる。
そして当然、美華の怒りは半端なものでは無かった。
彼女は二人を汚物を見るような目で見、その酷使の仕方はひどいものだった。
二人は泣きたくなった。出て行きたくもなるがそれは出来ない、何故ならそうしたら自分達の家が廃される可能性が
あったからだ。
二人は精神が崩壊する寸前まで追い込まれていた。
そこをどうにかしたのは一刀だった。
一刀は懸命に二人を支え、励ました。
当然、美華は面白くないっと二人をさらに追い込もうとすると一刀が、
「これ以上ひどいことをしたらお前のこと嫌いになりそうだよ、頼むから俺にそう思わせないでくれ。
お前のことをずっと好きでいさせてくれ!」
と言った。
さすがにそこまで言われてしまったら美華はこれ以上行動を起こせなかった。
そして二人は期間の最後まで何とか仕事をこなしたのだった。
この出来事は曹操にとって価値観が変わるには十分すぎた。
女性に自分を汚物のような目で見られたのは初めてだったし、何より男など、と思っていた曹操にとって、
一刀の有能さを見て相当驚いた。そして権力欲が無かったことにもである。
そして自分達のために懸命に何とかしてくれたその行為は彼女の心を動かすには十分だった。
そして袁紹も同じだったのは言うまでも無い。
やはり当然、美華はそれが気に入らない。
一刀にもらった巫女服を着て(魂の記憶から知識を取り出し職人に作らせた)、趣味で作った気彫りの人形を
曹操、袁紹に見立て、
「曹操・・・袁紹・・・奈落ヘ落チローーーーーー。」
呪いのようなものをかけた。
数日後、彼女達が大怪我をしたことが美華の耳に入る。
この日、彼女が自身の力を自覚した瞬間だった。
(さて・・・あの女をどうしてくれましょうか)
美華はどうしようか長時間迷ったが、すぐにその考えは消えることになる。
「奥方様、司馬昭様がお戻りになりました。」
一刀が戻ってきたからである。
「一君ー!」
彼女は一刀を迎えるため走っていった。
普段はこうなるため一刀に近づいた女性達に被害が出ることは少ない。
美華は愛紗や蓮華を超えるヤンデレ、を目指しているのですが
どうでしょうか?
つぎは江里香の拠点に行きたいと思います。
Tweet |
|
|
65
|
2
|
追加するフォルダを選択
予定どうり拠点になります。
まずはヤンデレの女神(?)、美華です。