No.365995

真・恋姫†夢想 呉√外史 一輪の蓮は天より来りし刀と翔ぶ 第1席

霧龍さん

第1席の時点でかなりのアドバイスや批判をいただきました!
正直、ここまで見てくださる方が居ると思いませんでした(笑

タイトルを大幅に変更し、手直しを入れて第1席REMAKE版を公開します

続きを表示

2012-01-20 22:01:50 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:6208   閲覧ユーザー数:5190

第1席REMAKE版です!

 

タイトルは劉邦柾棟様の提供のものに少し手を入れました。

このタイトルを思案してくださった、劉邦柾棟様、路頭に迷いしスランプ南華老仙様にはこの場をお借りして感謝いたします。本当にありがとうございます。

 

前回のコメントに対する回答は特殊ですので、普段はコメント欄に返信いたします。

 

では、REMAKE版第1席開幕です!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

作られた外史――――。

それは新しい物語の始まり。

終端を終えた物語も、望まれれば再び突端が開かれて新生する。

物語は己の世界の中では無限大―――。

そして閉じられた外史の行き先は、ひとえに貴方の心次第――。

さぁ。

外史の突端を開きましょう―――。

 

 

 

 

 

 

 

 

真・恋姫†夢想 呉√外史 一輪の蓮は天より来りし刀と翔ぶ

 REMAKE版第1席 一刀、外史の突端を開くのこと。

 

 

 

-???side-

  

  劉表との戦に向け進軍中だった一行の大将らしき女性が陣営の隅でつぶやいた。

??? 「黒点を切り裂いて、天より飛来する一筋の流星。その流星は天の御遣いを乗せ、乱世を鎮静す・・・か。」

  そう。占い師『管輅』による占い。国中にこの噂が広まっている。

  (こんな占いを信じちゃうなんて・・・私らしくないわね・・・。)

  振り返って天幕を見ると、掲げられた旗には『孫』の一文字。決戦に向けこの襄陽に陣を貼っている。

  彼女がつぶやいたしばらく後。

  (ピカッ)

  外が真昼程ではないけれど、深夜にしてはありえない明るさに輝きだした。  

??? 「朝日はあっちから昇るはず・・・・・・まさかねぇ?」

  (管輅の占いと似てるわね・・・方角までは言ってないみたいだけど)

  彼女はこの光が朝日ではないことに気づいた。

  そう、輝きだしたのは西の方角に当たる空だ。

  (ずどーーーん!・・・)

  あっという間にその光は近くの森に落ち、辺りは深夜の暗さと松明の明かりだけになっていた。

  (行ってみる価値はありそうね)

  これからのことについての軍義があるはずだったが、彼女は陣営を副官らしき人物に一時的ではあるが全権を預け光の落下点付近へ近づいて行った。

 

 

 

 

 

 

-一刀side-

 

  部活帰りなのか、明日が土曜日だからなのか、いつもより1時間程早くベッドに倒れ込んでいた。

一刀「ふぅ・・・・」(ドフッ)

  仰向けに寝転がり、右手を額に当てて何か違和感のようなものを感じていた。

  (・・・・・何か変な感じだな・・・)

  単に時間が早いだけだからなのか、彼の鋭さからなのか。しかし、これから起こることに彼は気づく由もない――――。

 

  ――――外史の突端を開くことに。

一刀「・・・・すぅ」

  疲れがたまっていたのか、気にしてもわからないからなのか、諦めて寝ていた。

 

 

 

 

 

 

 

  (どっしーん!!)

  ベッドから落ちたのか、地面にたたきつけられたらしい。

一刀「痛つつ・・・・・・・・・・って、・・・・・・・ココドコ?」

  唯の森だな。・・・夢か?これ。

  冗談ならうれしいんだけど・・・。

   

  痛みで目を覚ますと目の前には見たことのない風景が広がっていた。

  夢ではないことは、叩きつけられたときの青アザが物語っている。

  

  昨日はちょっと疲れたから早めに寝たはず・・・・?

  悩んでてもしかたねぇ。とにかく落ち着こう。

    

 

 

 

-???side-

 

 

??? 「確かこの辺りのはず・・・」  

  (みぃつけた)

  彼女がなにやらにやけているのはこの際無視で。

 

 

 

  彼は背後に迫る気配を微かだが感じた。  

少年「・・・・・・誰だ?」

  振り返っても誰もいない。

 

  気のせい・・・・じゃなさそうだな。この際無視だ無視・・・それより・・・・・思い出せねぇ。

 

  彼は元々『忍』の子孫で、こういった時でも非常に冷静だ。

  気のせいじゃないのは放っておいて、状況整理を優先しているのだ。理解できるはずがないのに。

  

 

  あまり近づきたくない雰囲気だが、確認したいこともある。  

  私は彼に近づくことにした。 

??? 「そんな所で何をしている?」  

  私はそう言って少年の後ろへと近づいた。

少年「・・・・・何故こんなところにいるかを考えていた。・・・貴殿は?」

  あまり期待していないが、本人は何故ここにいるのかがわかっていない様だった。  

  が、内心期待と不安でいっぱい。

??? 「私は孫堅。劉表との戦でここ襄陽に陣を張っている。」

  素性はわからないけど、特に悪意を感じないし大丈夫ね。

  彼女はそう名乗り。ある程度の現状を教えた。

孫堅「で、貴様はココで何をし「ちょっと良いか?」・・・はぁ?」

  私が質問しようとしたときに何かを閃いたように聞かれた。

少年「ソンケンって、もしかして孫に堅って書いてソンケン?」

  そう少年は聞いてきた。 

  私がそのとき見た少年の目は何かを掴んだような、そんな目をしていた。

孫堅「そうよ。字は「文台・・・・じゃないのか?」・・・っ?!」

  私は半歩下がり、左腰に据えた刀に手をかけて彼を威嚇した。

  なんで?見ず知らずの小僧が私の字を知ってるの!?

少年「さっきの質問に対する答えは 少し状況を整理していた、だ。あと此処で何もしていない。起きたところだ。」

 

  少年は威嚇にまったく動じず答えた。

  そのとき彼女が思い出したのが、管輅の占い。

 

  『黒天を切り裂いて、天より飛来する一筋の流星。その流星は天の御遣いを乗せこの地に舞い降りる、天の御使いはその智武をもって乱世を沈静す』

 

  もしかしてこの子が?  

孫堅「あなた、名は?」

  妖ならその場で叩き切ってあげる。

  私はそう思いながら、少年を睨んだ。

少年「俺の名は 北郷 一刀 字はない。」

  北郷 一刀。そう名乗った少年は『字がない』のだ。

 

 

 

  これが、北郷一刀と孫文台の出会いである。  

 

 

 

  彼女は不思議に思い、いくつか疑問をぶつけた。

孫堅「なら北郷。何故私の字を知っているの?」

  そう。もっとも大きな疑問。何故こんな見たこともない身なりをしている少年が自分の字を知っているのかだ。

  それに対して、北郷はしばらく考えた後に答えた。

北郷「・・・・あくまで俺の予想だけど―――――。」

 

  彼は自分について話し始めた。

  少年こと北郷 一刀はこの世界の住人ではない。ということや

  彼の居た世界には字というものがないこと。

  他にもいろいろ聞いた。

  自分がこの世界より遥か未来から来た。など到底信じれるものではないが彼の居た状況、現れ方など、信じる他に選択肢がないのだ。

 

  そして彼女が驚いたこと。それは話を始めた瞬間に少年の目つきが変わったことと、これから起こることを知っているかのように説明したこと。

  そして彼女も今の自分たちについて彼に話した。真名のことも。

孫堅「そう・・・・・ならしばらく我等と行動を共にしない?」

  (はっきりしないならせめて本物かどうか見極めさせてもらうわ♪)

  一刀は少し考えたが、他に行く宛てがないことがはっきりしていたため、縦に首を振った。

  

 

 

-一刀side-

 

一刀「はぁ~・・・・・。まさか三国志の時代に来ちまうとはな・・・。」

 

  彼の大きなため息は外に居る兵や偶々訪ねてきた孫堅に聞こえていた。

 

孫堅「大きなため息なんてついて。・・・貴方の言った『劉表の罠』だけど、本当の様ね。」

 

  彼女こと『孫堅』

  戦相手の『劉表』

  その時進軍中の『襄陽』

 

  この3つで出てくるのが

  『孫堅の死』

 

  まぁ、三国志が好きな人ならわかるだろう。

  孫堅はそれを聞いたとき嘘でもついてるのか、ふざけているのかと思ったらしい。  

  実際に斥候を向かわせ、確認させたら本当に伏兵が居たらしいのだ。それもかなりの数が。

 

一刀「・・・・やっぱりか。一度建業に戻らないか?」

 

  天幕の低い天井を見ながら彼は言った。

 

孫堅「・・・ふぇっ?」

 

  孫堅は考え事の最中だったで変な返事がでてしまった。

 

  その理由のひとつが『真名』を教えるかだ。彼には字も真名も無い。それなのに、見ず知らずの自分に彼の持つ知識で自分を

 

救おうとしてくれている。そんな彼だからこそ真名を許そうと思ったのだ。

 

孫堅「・・・・そうね。貴方に預けたいものがあるの。」

 

  そう『真名を預ける』――――。

  親しいものですら、許しもなく言えない神聖な名。預けることが何を意味するか。

  彼はさっき孫堅に聞かされたため、少し戸惑っていた。

 

北郷「預けたいもの?・・・まさか・・・」

 

  彼も薄々気づいたようだ。孫堅が真名を預けようとしていることに。

 

孫堅「そ。私の『真名』よ♪」

 

  これから戦場へ共に向かう仲として、今後『天の御遣い』として呉に身を置いて貰う側として当然のことだと彼女は思ってい

 

るようだ。

 

  (気楽に言ってるのが怖い)

 

北郷「俺には『真名』がないのはさっき説明した通りだ。それでもいいのか?」

 

  一刀はそう思ったが、己の真名を持たないものが預かることに不安を抱いていた。

  孫堅はそんなは気にしていないようだが。

 

孫堅「じゃ、改めて名乗るわね♪ 性は孫、名は堅、字は文台、真名は『翔蓮(ショウレン)』よ。」

 

  一刀は孫堅の真名を預かると、自分も改めて名乗った。

 

北郷「俺も改めて名乗ろう。性は北郷、名は一刀、字も真名もない。北郷でも一刀でも好きに呼んで欲しい。」

 

  一刀は右手を差し出しながらそう名乗った。

 

 

 

 

 

 

あとがき

 

霧龍「どうも~霧龍です」

翔蓮「って、あとがきの出だしはそれしかないの?!」

霧龍「・・・・面目ない・・・」

霧龍「それはさておき、第2席を書く前に、指摘のあったタイトルの変更をしようと思います!」

翔蓮「他の出だしも考えなさいよ? で、やっぱり変えるんだ・・・このSSのタイトル。」

霧龍「はい。指摘があったように、見事に影に隠れちゃってますよ~(涙」

霧龍「ってなわけで、劉邦柾棟さんからのご提案のタイトルに少し手を入れて、『真・恋姫†無想 呉√外史 一輪の蓮は天より来りし刀と翔ぶ』にすることがたった今決定しました~」

翔蓮「今決めたの?!・・・誰の採決よ!」

霧龍「もちろん私の独断です! 他にも手直しとかしましたし・・・・」

翔蓮「今回は貴方が次回予告するんでしょ?」

霧龍「当然です!前回は誰かさんに首を折られましたし・・・」

霧龍「ってなわけで! 次回、『真・恋姫†無想 呉√外史 一輪の蓮は天より来りし刀と翔ぶ』「ちょっと?!誰かって誰よ!」うるさいです!っと続けます。 第2席、一刀、孫堅に連れられ建業に行くのこと お楽しみに~」

翔蓮「無視するなぁ!!」

霧龍「今回はこの辺で! また次回お会いしましょう!」

 

 

 

 

 

 

 

翔蓮「ちょっ!待ちなs」(プツッ)


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
33
1

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択