No.36230

エンブリオ

佯狂さん

世界を見る前に眠りについた少年の話

2008-10-17 03:18:44 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:446   閲覧ユーザー数:439

 

あたたかい 

ここはどこだろう

やさしい色 

なんだか懐かしい

サラサラときれいな水が

ぼくを包む

 

ふわふわと

まるで夢のようで

やさしい音

なんだか嬉しい

キラキラとかがやく空

ぼくは流れる

 

 

どれだけ歩いたんだろう

小さなお家が見える

かわいいお家

中に入ると

お人形が一人

一人だけ

 

 

あたたかい 

ここはぼくのなか

やさしい色 

ぼくは呼ばれてる

サラサラときれいな水が

ぼくを隠す

 

ふわふわと

それは夢のようで

やさしい音

ときどき耳障りで

キラキラとかがやく空

ぼくは流れる

 

 

目を覚ませば現実に戻れると

深く深く潜っていったぼくは

大きな黒に包まれて

深い深い眠りについた


 
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