No.359682

ショタ一刀のお祭り巡り(明命編)

MiTiさん

忘れられた頃にやってくる…どもMiTiです。

あけましておめでとうございます。

新年最初の一作を飾るのは明命です。

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2012-01-07 10:54:42 投稿 / 全17ページ    総閲覧数:5148   閲覧ユーザー数:4176

『猫屋敷 入館審査』

 

祭の2日目。明命は一刀と、

競争中に助けたことで懐くようになった子猫を連れてある施設を目指していた。

 

その施設とは…猫屋敷。

 

周りに動物好き、猫好きである者が多いことから、

儲けなどを考えずノリで一刀が始めてみたのだが、予想外に人気が有り、

今では豪邸一宅の規模にまでなった。

 

『猫屋敷

 猫好きの猫好きによる猫好きのための宿泊施設。

 ありとあらゆる猫が集められ、敷地内であれば、猫がいない場所など無い。

 常に”猫と共にある”猫好きにとっては桃源郷のような施設』

 

当然、猫好きな明命は宿泊しないという考えなど微塵も無。

祭の開催が近付き、猫屋敷のことを知ったその瞬間、

早馬に任せるのも煩わしく、呉から蜀までの道のりを自らの足で駆け抜け、

宿泊の予約を取り付けた。馬よりも早く走って…

 

そしてついに、祭が始まり、競技で一刀同伴の権利を勝ち取った上で猫屋敷に向かっていた。

一刀が嫌がれば行くのを諦める覚悟は一応していたが、猫屋敷について説明すると反対されず、

むしろ強く希望してくれた為、二人(+一匹)はスキップしながらそこにむかった。

 

 

屋敷に近付くと屋根や窓、玄関前にたむろっている猫たちが見えてくる。

外から見た時点でコレならば、中は(明命にとって)どのような楽園が広がっているのか。

期待に胸を膨らませながら足を進め、受付で予約を告げた明命は、

 

「すみません周泰将軍。残念ながら、宿泊は許可できません」

 

一瞬に絶望に陥った。

 

前日・当日予約が可能な中、数週間前より予約を取り付け、

承りましたと返事を受け取ったのに、ここに来て宿泊が許可されない。

納得できない明命は詰め寄って説明を求め、

それに対し、受付にして審査人が説明を行う。

 

ここ猫屋敷は、入館に当たって絶対にやら無ければならないことが3つある。

一つは予約。宿泊施設なのだから、これは当然だ。

それから、入館直前に行われる二つの審査だ。

一つは、その客が猫好き・猫派であるのかどうか?

この審査は予約と同時に行われるもので、宿泊希望の旨を言うと自己紹介書が渡され、

これを提出して初めて予約完了となる。こちらは問題なかった。

そしてもう一つが、最終確認として入館直前に行われる審査人による直視審査だ。

審査する内容は、その人が猫を不快にさせないか。

コレを見抜くのが目の前にいる受付にして審査人であるのだが、

その審査人は見抜いていた。明命が生粋の…犬属性であることを!!

 

猫という動物は、気まま・気まぐれであるが、その実かなりの我を持っており、

それが侵されること、他者の意を押し付けられることを嫌うのだ。

その点で見るなら、残念なことに、明命は規制対象としてドストライクだったのだ。

 

明命は自他共に認める大の猫好きではあるが、同時に、

彼女の主君への態度や任務命令に対する姿勢、その忠犬っぷりは誰もが認めている。

そう、忠犬…(本人以外)誰もが明命のことを犬属性であると認めているのだ!

 

原作でも、見張りの任務中腹の虫が幾らなろうとも一刀に指摘されるまで気付かず、

気付いた後も任務ゆえに離れるわけには行かない!と忠犬ここに極まれりといった姿勢を見せた。

 

生粋の犬属性であると見抜かれ、館内の猫達を不快にさせてはいけないからと、

入館拒否を言い渡された明命ではあるが、

一枚の扉の向こう側に広がっているであろう理想郷を諦められるはずも無く、

どうにかならないかと食い下がる。

 

その様子を見て、審査人は考える。確かに、明命は犬属性ではあるが、

猫へ向ける愛情が本物であることも見抜いていた。

それに、犬は犬でも、中には猫に好かれる犬も稀にいる。

が、それを見極めるのは非常に困難だ。

 

隣にいる一刀に関しては、飛び入り入館であるために書類の類は無かったが、

こちらは一目見た瞬間猫やその他の動物(特にメス)に好かれるオーラを感じ取り、

顔パス同然の扱いで入館許可が出せた。

 

その一刀が姉と慕い懐いているのだから大丈夫かな~?

と、考えていると、ニャー…と気の抜けそうになる一鳴き。

この屋敷のVIPたる猫の鳴き声が聞こえてきた。

発生源を見てみると、明命の胸に不自然に出来ている第3の膨らみ。

それがモゾモゾと動いたかと思うと、首の部分から頭を出す小動物。猫が現れた。

 

「その猫は?」

 

その問いに対して、競争中に助け、それ以来懐いてくれるようになったことを説明。

説明を聞き、明命に懐く一刀と猫を見て、ようやく入館許可が下りた。

 

こうして、明命は許可が下りる要因となった猫と一刀に感謝しながら、

共に理想郷へと足を進めるのであった。

 

 

『猫屋敷… 突 入 !!』

 

人生における最上、最大の幸福感を明命は体感していた…

 

前を見ると猫が寝転がっている、後を見ると猫が扉の木を引っかいて爪を研いでいる、

右を見ると2匹の猫がじゃれあっている、左を見ると猫が毛づくろいをしている、

上を見ると木製の壁に爪を立てスパイダーマンの如く壁を登る猫がいる、

下を見ると自分の足に噛み付き猫キックを連発してくる猫がいる。

 

前後上下左右、何処を見ても必ず猫がいる猫屋敷。

そこには、多種多様、ありとあらゆるネコがいた。

 

色だけ見ても黒・白・茶・朱・紫・灰・etc…種類やもようまで見ると更に多い。

一色、ブチ、縞、ミケ・トラ・シャム(二重の意味で)・ペルシャ・チャシャ・

お洒落なネコ・長靴を履いたネコ・三日月のように笑うテレポートするネコ・

ネコの霞・ネコ耳フードの軍師・ウミネコ・ネコの男爵・イリオモテヤマネコetc…

 

本当に、いろんな意味であらゆる”ネコ”が集められていた。

普通の猫・猫科の動物・ちょっと変わった猫・ネコがつく生物。

 

死角からだけでも幸福で、その上体感的にも感じる、

いつものように押して押して渋々と言った感じではなく向こうから構ってきてくれるのだ。

普通の猫は身体に擦り寄ってきて、霞ネコからは逆にモフモフされ、

長靴を履いたネコには勝負を挑まれ、ネコ耳フードからは罵倒が浴びせられ、

紫のチャシャ猫が周囲を浮遊しながら笑いかけ話しかけてきて、

男爵猫からオリジナルブレンドのお茶を出され、ウミネコが頭に止まる。

 

そして、明命の直ぐ傍らには、競技にて同伴する権利を勝ち取ったことにより、

一刀が一緒にいる。

その一刀は今は、多数の猫にじゃれ付かれてくすぐったそうにしている。

その様は腐女子がBLを見た時のような、健全な男子がとある複数の男子にピーーー

される現場を見た時のようであった。

 

再度言おう。明命は人生における最上・最大の幸福感を感じていた!

 

 

『カズニャン 爆 誕 !』

 

一日の生活において、明命は必ず猫屋敷から離れなければならないときがあった。

その一時とは…入浴だ。

 

寒さと水濡れになることを嫌うのが猫の性だが、屋敷にいる猫たちも例に漏れず入浴を嫌う。

なので、屋敷側は、

「猫にいやがられずに入浴させられたら特賞を与える」

なるキャンペーンを行っており、これに明命も挑戦しようとしたのだが、

張り切って「入浴しましょう!」と言った感じで、

今から入浴しましょうといった感じがあからさますぎたせいか、

近付くだけでフシャーッと警戒されてしまい、風呂場に行くことさえ叶わなかった。

 

よって、屋敷で猫と一緒に入浴することを断念し、

次に楽しみにしていた大規模入浴施設、銭湯に行くこととなった。

 

晩飯を終えてから銭湯に向かうと、それなりに夜遅いにも関わらず、

かなりの賑わいを見せていた。

 

脱衣棚がとれるか不安だったが、客の中には呉の将もおり、

使い終えた棚を譲ってもらうことができた。

その際、便利な入浴道具が売店にあることを教えてもらい、

まずはそちらを覗いてみることに。

 

明命が教えられ求めるものはボディソープ、シャンプー、リンス、タオル、それから、髪を洗う為の専用の道具。

下ろした状態であれば、一人を除いて全員がロングヘアーな呉の全将達が絶賛した一品だ。

確かに、入浴後の面々の髪を見ると、普段よりもサラサラしっとり度が増しているように感じる。

一刀も褒めていた。これは使わない手は無いということで売店へ。

 

目的のものを確保してからも、他に何か無いか見回していた明命はあるものを見つけた。見つけてしまった。

そこはシャンプーハットのコーナー。頭を洗う際に泡が落ち芽に入らないようにする道具。

額の高さの箇所で仕切りで囲い落ちる泡を遮るタイプと、ベレー帽のようなもので頭全体を囲うタイプがある。

そのベレー帽タイプの中にある一品に、明命は目を奪われた。

それは…猫耳つきシャンプーハットだ!!

 

何のために猫耳が着けられたかは…特に意味は無い。障害物が有ってむしろ邪魔なのでは?

と言う意見は無視。萌れば良いのだ。

猫耳シャンプーハット、略して猫ハットを見る明命も、それを装着した一刀を想像して萌悶えている。

自分ではなく一刀なのがポイント。

 

 

さて、入浴具一式を揃えた明命達はいよいよ浴室へ。一般開放されているそこはかなりの賑わいを見せ、

その中には将達の姿がちらほらと見える。

 

洗い場の一画にて、運良く椅子を確保していよいよゴシゴシタイム。

まずは身体の洗い合い。早く髪を洗いたいという思いはあるが、

はやって疎かにするということは無く、互いの身体を丁寧に洗っていく。

 

次に、明命の髪。早速入浴具を使用。

これの優れたところは、髪をいっさい崩すことなく、真っ直ぐなまま洗えることだ。

ある程度シャンプーを含ませた髪を櫛で解くようにすることで、

根本から毛先まで負担なく均等にまんべんなく洗い通せるのだ。

 

「お姉ちゃん、それどう?」

 

「良いですね。ここまで念入りに洗ったことはありませんが、

 自分の髪が綺麗になっていくのが分かりますよ!」

 

「お~!ねねね、ボクがやってあげてもいい?」

 

「はい。お願いします!」

 

一刀に道具を渡し身(髪)をゆだねる…

 

「…(使用中)…ぉお~、スゴーイ!おっもしろーい!」

 

「あはは、できれば遊ばないでくださいね?」

 

「まっかせてー!」

 

まるで玩具で遊んでいるかのような口調だったので、苦笑しながら嗜めるが、

任せろという言葉通り丁寧に洗っていく。

 

全体を洗い終え、泡を流し…ついにこの時が…一刀の髪を洗うときが、猫ハットを使うときが来た!!

 

シャンプーを垂らした頭に、萌る覚悟を抱きながら、

ゆ~っくりと猫ハットを装着させる。その後ろ姿に…早速萌える。

無言になった明命を不思議に思い首をかしげながら振り返り、

猫耳着きの無垢な瞳の一刀に見つめられ更に萌える。

気を取り直して背を向けてもらい、マッサージのような要領でハットを揉んで洗っていく。

泡によって柔らかさが増したハットはその猫耳も合わさって、

まるで猫を撫でているようで…

更には洗われる感触の気持ちよさに一刀が「うにゃ~」と鳴く。

 

「か、か…かずニャン様ーー!?」

 

ついに明命の理性が切れた。両足を使って一刀を抱き寄せ、

片手で抱きしめ、もう片方の手は忙しなく一刀の頭を撫でるように洗い続けながら頬ずりしまくる。

 

「ぅうわ~!?お、お姉ちゃん!やわらかいよくすぐったいよキモチイーヨーーー!!?」

 

喜びながらも突然の明命の豹変に混乱する一刀。だが、明命の暴走は止まらない。

ワシャワシャと髪が洗われる、スリスリスリスリと頬ずりされる、

フヨフヨフヨフヨと身体が押し当てられる、

ギュムゴシギュムゴシと抱きしめられながら身体が洗われる。

 

童子養女が大人にじゃれつくなら分かるが今は逆。

周りもその混沌とした光景をやり過ぎなのでは?と思うのだが、

被害者に当たる一刀は嫌がったり助けを求める様子はなく、

むしろ喜び笑みさえ浮かべていた。

 

止めようかどうか周りが悩んでいたが、その混沌は自然消滅することとなった。

抱きしめ撫で洗い続ける明命からお湯とは別の熱源の湯気が立ち上ってきた。

普通の湯気とは違いどこか赤みを帯びている。それは興奮から発生した物だった。

やがて湯気の勢いは機関車のごとく吹き出し、明命たちを覆い隠していく。

その姿が完全に見えなくなってから、

 

「ぉ、お、おねーちゃーーーん!?」

 

一刀の大声が響き渡った。何かあったのだろうと、さすがに放置できなくなった、

銭湯に居合わせた将達はそちらに向かおうとするが、その前に一刀が湯煙の中から現れる。

キョロキョロと周りを見回し、見知った顔、将の姿を見つけ、そこに駆け寄る。

 

「お、お姉ちゃん!お姉ちゃんがたいへんなの…って、お姉ちゃーん!?」

 

助けを求めて駆け寄ったはずが更に混乱し別の助けを求める。

ここで今の状況を解説しよう!

現在の場所は銭湯の女湯の浴室。タオルや湯浴み着等多少の違いはあるが、

基本マッパ。一刀も例外ではなくスッポンポン。

それだけでも、争奪戦と繰り広げるまでショタコン化している将達にとっては胸キュンもの。

これに加えて、明命が髪と身体を洗いながらオーバーヒートしたため、

猫ハットが装着されっぱなしだったので、その姿に胸ズキュン。

そして止めに、猫ハットショタ一刀がペタペタと駆けつけ胸に飛び込んできて、

抱きついてきて、涙目+上目遣いで助けを求めてくる物だから、も~ぅ胸ズッキュ~ン!!

瞬く間にオーバーヒートを起こし意識を手放した。

 

そんな感じで銭湯にいる将、熟女、淑女、お姉様方を次々とオーバーヒートさせ堕としていった。

その混沌は、猫ハットショタ一刀の魅了効果がきかない番台のばぁちゃんに納められるのであった…

 

 

『初音ミン 爆 誕 !!』

 

祭の3日目、一刀は明命にあることを頼んでいた。

内容は、自分が指定する格好になって欲しいとのこと。

 

理由を聞いてみると、明命をみていると”好きな”女の子を彷彿され、

髪型・衣装・装備とある台詞を言うことによって再現できるとのこと。

 

それを聞いた明命は反対する理由はなく、一刀の希望に応えることにした。

 

 

①髪型を変えよう!

 

髪型を変えるにあたって、明命の髪質上ツインドリルやマルチグルグルはできないので、

どのようになるのかと思ったが、変化は単純で、

頭の両横上寄りの位置を大きなリボンで結う髪型、ツインテールだ。

が、一刀がコーディネートしている以上ただのツインテールなはずがない。

 

「こ、これは!?結う位置は上過ぎず下過ぎず!左右どちらも差異なく同じ高さにあり!

 結う本数は須く均等に!鏡で自身を見ても違和感を感じさ完璧です一刀くん!!」

 

「いぇえ~い!」

 

大絶賛だった。

 

②服を変えよう!

 

用意された服は、大振りな黒い袖が肩に繋がっているのではなく、一本の紐で繋がった明るい灰色の服。

ライトグリーンのネクタイ、黒いミニスカート、リボン・ネクタイと同色の下着。

太股まである黒のニーソに膝まである黒のブーツ。

上はともかく下の方、普段着ることがないスカートやパンツに恥ずかしがる。

 

「うぅ~…ヒラヒラしますぅ…しまりがいるもより緩いです…

 見えてしまったりしません、よね?」

 

普段見えるか見えないかという短さのものよりも若干長い裾、

なのに見られるのを気にするのはスカート特有の広がるつくりのせいか。

少しでも長さを保とうと内股になり下に向けて握り降ろしている。

 

「だいじょうぶだよ、お姉ちゃんかわいいよ?」

 

「あ、ありが…いえ、そうではなくてですね?」

 

褒められることは嬉しいのだが、肝心の答えが返ってきていない。

その後同じようなやり取りを暫く繰り返した後、ようやく”見えないか”に対する答えに着き、

 

「でも、いつものふくの方が見えちゃってたよ?」

 

「はぅあ!?///」

 

そうなのだ。常時見えているわけではないが、ショタになった一刀の背丈から考えれば、

明命の普段着のスカート部分は”見えそうで見えない”から、

”ギリギリ見えないけどもう少しで…”というように、何かあれば見えてしまうものだった。

 

改めて知らされた視覚的羞恥点、周りの誰もが指摘しない、

と言うより皆似たり寄ったり(見えそうで見えない)な服なので誰も気にしていなかった。

そう思い返せば、今着ている服も気にしなければ気にならないか…ということにした。

 

③武器を変えよう

 

髪形を変えた、服を変えた、次は武器を変えよう…ということになったのだが、

 

「こっ、これですかぁあ!?」

 

「うん!!」

 

「た、確かに今まで見たこと無いくらいに見事なものですけど…幾らなんでもこれは…」

 

差し出されたソレは確かに、世間一般に知られるものよりも太くて長くて硬くて大きい

(※エロ意味ではない)もので、伸びる身はすべからく真っ直ぐでブレも凹みも一切見当たらず、

光を反射して白く輝いている。その道に進むものが見れば誰もが見事!!と評する一品だ。

余りかかわりの無い明命自身も見事なものだと評している。

その見事な一品を握り締めて明命は叫ぶ。

 

「幾らなんでも…ネギでは戦えませーーーん!!!」

 

 

一刀が差し出したソレの正体は…一本のネギであった。

ただのネギではなく、市場に出回るネギと比べると、太さも長さも3倍はあるだろう巨ネギだ。

 

「たたかえなくないよ!これはね、ドン○ッチソードっていうサイキョーの剣なんだよ!」

 

「さ、最強…ですか?」

 

言われ手にするネギをまじまじと見る。…どう見ても、他よりでかいだけのただのネギだ。

 

「あ~信じてないね!?それじゃ、今からあの人たちをやってけみてよ!!」

 

「は?」

 

一刀が指差す先を見ると、そこは路地裏、その一画に数人の男達がいた。

その格好はいかにも賊ですといった格好で、それに拍車をかけるように、

手に持っているのは格好とは不釣合いな貴金属宝飾品。

明らかな強盗窃盗後な光景に明命は動く。

格好そのまま、手に持つ”武器”を背に差して路地裏へ、賊達のところへ向かった。

 

 

 

「そこまでです!!」

 

「な、なんだ!?」

 

突然の声に賊達は手にしていた戦利品を落とし、慌てて武器を手にとる。

 

「盗難窃盗現場の目撃、言い逃れは出来ません。これより拘束します!!」

 

「っく、この人数に一人でやろうってのか!?」

 

怯えながらも虚勢を張って脅しにかかるが、明命に通じるわけが無い。

武器を向けて威嚇してくる賊に対して、明命も背中に差した”武器”を抜く。

 

「抵抗するというのなら、この魂切でもって全員無力化し…

 この…魂切、で………」

 

場に沈黙が下りた。抜き構えたのはいつもの魂切、ではなく一本のネギ。

抜いた本人である明命が呆けるのを見て、余裕を持った賊がバカにするように言う。

 

「見事なネギだなぁ?そんじゃ、それで俺達をつかまえてみろや!!」

 

言いながら向かってくる賊。明命はやけになったように声を荒げながら、

ドン○ッチソードを構える。

 

「ぁあ~もう!武器が何であっても構いません!コレで全員成敗して「違うよお姉ちゃん!!」

 って一刀くん!?」

 

「こういうときはね”せいばい”じゃなくて、”ミックミクにしちゃうんだから”だよ!!」

 

「って今はそんな場合じゃ「お姉ちゃん!!?」わ、わかりました…

 もう…あ、あんたたちをミックミクにしちゃうんだからぁああ!!!」

 

 

 

…数分後、路地裏には宣言どおりにミックミクにされ屍と化した(※生きてます)

賊の山が出来ていた。その惨状を作った明命はというと…慄いていた。

その惨状に至らせた一本のネギ、ドン○ッチソードに…

 

「ま、まさか…こんなことになるなんて…」

 

「ね?言ったでしょ、サイキョーだって!!」

 

「は、ハイ!どれだけ剣を受けても切れるどころか凹むことも無く、

 振るえば必ず何故か風邪が治りますが目を痛め、どれだけ打ち付けても折れることなく、

 致命傷こそ与えられませんが激しい鈍痛に見舞われる…

 正に、正に!不殺の武器としては最強の武器です!!」

 

武人として最強の武器とめぐり合い舞い上がった明命はその後、街のいたるところを巡り、

東で悪事が行われていればそこに駆けつけ、西で行われそうであればそこに先回りして、

その度にドン○ッチソードを振るい、多くの賊達をミックミクにしていった。

 

その光景を多くのものが目撃しており、その日、

市場ではネギの売り上げが向上したのであった…

 

 

この外史は不思議なものが数多くある。

読み手によって内容を変える書巻、時代を超えて存在する衣類、

持ちうるはずの無い身体器官を有する少女達、乙女心を内包する漢…

 

そして、ここ猫屋敷にも不思議なものがあった。

それは外史にのみ存在するという四巻ある内の幻の一巻。

いつ、誰が、どうして、どうやって書いたのかは何一つわかっていない。

 

その書巻は読むものを選び、担い手を巡りさまよう。

そして今日、運命に導かれ、担い手が現れる…

 

『選ばれし者 一刀(ショタ)』

 

祭の4日目、明命と一刀は猫屋敷の倉庫に来ていた。

 

朝食を終えて、今日は何をしようかと悩んでいた所、屋敷の求人募集の張り紙を発見する。

内容は、倉庫整理と、その後倉庫にある玩具で猫たちを遊んで世話をすること。

猫のためならなんでもござれな明命は瞬時に駆けつけ、その役を承った。

 

その後、整理を始めたのだが、スムーズとは言えず、遅々として進まなかった。

何故かと言うと、倉庫で新しいもの珍しいものを見つけるたびに遊ぶからだ。明命が…

 

至る所に猫がいるというのは倉庫の中も例外ではなく、

そこにいる猫たちは玩具が動くとそれに興味を惹かれて集まってきて、

それを見た明命がその場で一緒に遊ぶ。

遊んでいると、仕事内容を教えて一緒に整理していた一刀が、

「おかたづけは~?」と言って来て、それでやっと作業に戻る。

コレを繰り返していたのだ。

 

それでも何とか整理を続け、あと少しで終わろうというときに、ソレは見つかった…

 

「お姉ちゃん、これなぁに?」

 

一刀が差し出したのは書巻が一巻。猫関連グッズで埋もれる中に、どう見ても関連無さてげな一品。

さては帳簿か何かかな?と思い、取りあえず中を確認してみたのだが…

 

「…全く読めません………」

 

一部開いて見てみたら、内容は明命にとっては落書よりもひどかった。

規則的に行と列を成していることから何かの文だとは思うのだが、

文字が全く読めない。何処まで開いても同じだったので、

猫との関連性も見えないことから、その書巻をゴミ扱いするが、

無断で捨てるわけには行かないので元あった場所に戻すよう指示する。

 

「お姉ちゃん。それで、この”なんばんニャン法帖”ってなんだったの?」

 

「さぁ?何が書いているのか全く読めませんでし…一刀くん、今なんと?」

 

「ん?”なんばんニャン法帖”?」

 

「なんですかそれは?」

 

「ここに書いてあるよ」

 

言いながら見せてくるのは、書巻のタイトルが示されていると思しき箇所。

相変わらず明命には何が書いているか分らないが、一刀は問題なく読めているという。

 

「…とりあえず、整理を終わらせて、それから聞いてみましょう」

 

「はーい」

 

この時点で大体のところは終えていたので、そこからは時間はかからなかった。

が、既にかなり時間をかけていたので、朝食後に始めて、

ちゃっちゃと済ませたら1~2時間ほどで終わるはずが、

全部終えたときには昼食時となっていた。

倉庫一室に時間をかけ過ぎですと呆れられたが、あくまでボランティアなので良しとされた。

そして、件の書巻について…

 

 

「あら、これは孟獲様方南蛮に伝わる秘伝書ですね。何処にあったのですか?」

 

「美衣ちゃんたちですか?」

 

「ええ。彼女等に獣の耳があるのはご存知ですよね?」

 

「はい」

 

「来て見ましたところ、あれはこの書の恩恵であるとか」

 

「そうなのですか。では、南蛮の皆様はこの書が読めるのですね?」

 

「いえ、彼女等でも書名と内容の一部しか読めないとか」

 

「そうですか。所で一刀くんは全て読めるようなのですが、どうなるのでしょう?」

 

「………今何と仰いました?」

 

世間話のようなノリで話していたが、明命の爆弾発言により空気が一変。

驚愕を孕んだ真剣な表情で一刀に詰め寄る。

 

「読めたとのことですが、コレには何が書かれていましたか!?」

 

「これ?ニャン法の使い方がかいてあったよ」

 

「にゃ、にゃんぽう?」

 

南蛮勢(猫耳少女)誕生の神秘が書かれているのかと思いきや、

出てきたのは何を意味するのか全く分からない単語だった。

 

「う~ん…法と言うことは、術か何かでしょうか?」

 

「そんなカンジー」

 

「ほう、それではやって見せてもらえますか?」

 

「わかった、いっくよ~…ニャン法---------!!」

 

…その時、萌史が動いた!?

その後いくつかの術を一刀が披露し、その度に明命と屋敷の係員のお姉さんを萌悶えさせた。

どんな物なのかは…この後起こる争奪戦にて…

 

 

『災い転じて福と為す?』

 

祭の5日目、この日も何事も無く終わると思っていた…

 

朝起きて、朝食を取り、その後猫たちと戯れて午前を過ごし、

昼になって、昼食を取って、午後は屋敷を出て祭を巡ろうとした所に、

ヤツはやって来た。

 

「猫屋敷なんざ潰してやらーーー!!!」

 

突然正面入り口をブチ破って入ってきたのは”我犬好也”と、

無駄に立派な旗を掲げた一人の男とソレに従う数匹の犬達。

聞き捨てなら無いセリフを耳にして、明命は即座に動こうとするも、

 

「近付くなよ!近付いたら火をつけるからな!!」

 

男が持つ一本の細縄と松明に動きを止めざるを得なかった。

細縄は途中で枝分かれして、男の身体全体を覆いつくすように巻かれた竹筒全てに繋がっている。

恐らくは爆発物だろうと考えられ、威力は分らないが、量からしてかなりの被害が出るだろう。

火が筒に着くまでに縄を切れればとも思ったが、良く見ると縄には何かの液体が滴っていた。

考えられるのは油。火が着いたら止める間も無く筒に火が回る。

 

こちらが動けば直ぐに火がつけられてしまう。そうはさせまいと明命がその場から動かず、

口で説得することにした。

 

「何故このようなことを!?」

 

「何故だぁあ?あんたはこの旗が目に入らねえのか!?」

 

「いえ、犬がお好きなのは一目見れば分りますが、

 そうではなくて、何故猫屋敷をと」

 

「猫屋敷の存在が憎いからだ!!」

 

「…え?」

 

「お前ら猫好きはいいよなぁ…

 猫好きのために猫が集められて猫屋敷が建てられ猫源郷が味わえて…

 だがな、世の中には犬好きなヤツも大勢いるんだ。なのに…なのに!

 何で犬屋敷が出来ないんだよぉおおお!!?」

 

「あぁ~…」

 

その気持ちは分からないでもなかった。仮に猫屋敷ではなく犬屋敷が出来ていたら、

発案者の一刀に不満をぶつけていたかもしれない。

幸い、そのようなことは無く、猫屋敷が出来て幸福を味わえているが。

 

「で、では個人的に犬屋敷を建てればいいじゃないですか」

 

「…何を言ってやがる。この猫屋敷は御遣いの指示の下で建てられ、

 猫が集められたからこそ、今の猫屋敷が出来たんだろうが。

 つまり…御遣いが建てるって言わなきゃ一生出来ないだろうが!

 なら、まずは御遣いをつれて来い!直々に交渉する!!」

 

「そ、それは…」

 

言えない…自分の真横にいる童子こそが”天の御遣いショタver”だとは絶対に言えない。

その間をどう解釈したのか、男は怒りに顔を赤くしながら叫ぶ。

 

「呼ばねぇのなら…こんな所ぶち壊ぁあす!!」

 

叫びに応じて犬達も動き出す。

力加減、タイミング、方向、全てが計算しつくされた跳躍をもって、筒をつけた背を見せる。

男の前を通過する一瞬、犬と男の縄に火が着けられた。

着地と同時に犬達は四方八方に駆け出す。巻き込まれまいと客や従業員、猫たちが逃げ回るが、

それも虚しく、縄を伝う火が筒に到達し…煙が吹き荒れる。

 

何らかの匂いはあるが、毒気も眠気も感じないので、

明命は煙に突入し、中心に立って体中から煙を出す男を取り押さえる。

 

やがて煙が晴れると、そこには驚かずにはいられない光景が広がっていた…

 

従業員や警備員が犬を抑えている。これは良い。

問題は猫達だ。猫達の状態を言うと…

酔ってます、興奮してます、発情してます、雄雌で絡み合っていますといった感じだ。

 

「ど、どうゆうことですか…何をしたのですか!?」

 

「っへ、ただ普通に潰すんじゃつまらねぇ。猫屋敷は猫によって潰されるんだ!!」

 

男の言によると、煙の正体はマタタビと猫特有の興奮剤と媚薬らしい。

そんなものを猫が集まる場所で撒き散らされたら…結果はご覧のとおり。

これによって子猫を産ませまくり、その後かかってくる育猫の手間と費用によって、

猫屋敷を運営できなくさせることが目的らしい。なんとも回りくどい方法だった。

それに対して、猫屋敷側の反応は…不敵に笑っていた。

 

「猫が増える?望むところです!!

 我々は猫が好きです!

 温かさを求めて擦り寄ってくる仕草が好きです!

 何かを求めるときの上目遣いが好きです!

 私達からはツンとするのに自分からはデレっとしてくる態度が好きです!

 触れれば抱けば感じるモフモフ感が好きです!

 猫が増える?よろしい!ならば規模拡大です!!

 屋敷一軒に留まらず村に、街に、国に、

 果ては世界中に猫たちの鳴き声を轟かせて見せましょう!!!」

 

猫屋敷支配人の生命を聞き、従業員と客から歓声が上がった。

周囲では二重の意味で進行形でニャンニャンしていて、

近い将来に経営難になるはずなのに、それを好機と見て規模拡大を狙う猫屋敷運営者。

それに喜ぶ猫好きたちの反応を目の当たりにして、男は真っ白になって崩れ落ちた。

 

その後、男(と犬達)を警邏に引き渡し、改めて出かけようとしたとき、事は起こった。

 

 

一旦部屋に戻り、準備を済ませて出発しようとしたのだが、突然一刀に抱き付かれた。

先ほどの騒動の恐怖が今になって出てきたのか?

と思い様子を伺おうとするが、実行に移す前に、

想像し得ぬ力を持って一刀に押し倒され上に乗られた

そして、顔を上げて自分を見上げて(位置的には見下ろして)来た一刀の表情を見て、

明命は絶句した。

 

「おねぇちゃ~~ん…///」

 

一刀の状態を言うと…酔ってます、興奮してます、発情してます、

身体をクネクネ明命にスリスリモフモフパフパフしてきてます。

 

今の一刀は昨日ニャン法帖の担い手となったことで、

体質が猫に近い物となっていたのだ。

その証拠と言えば良いのか、煙を吸った一刀は先ほどの状態に加え、

頭には猫耳が、尻には尻尾が生えてきている。

その姿に萌えて数秒呆けていたが、先ほどの猫達を思い出し、

このままでは自分が一刀に襲われてしまうと、慌てて一刀を止めにかかる。

 

「か、一刀くん!こういうことはまだ早「む~ニャン!!」はぅあ!?」

 

どこにそんな力があるのか、一刀は明命に抱き付き、

そのまま飛び上がり、押し倒し、足で抱きしめる状態で馬乗りになった。

 

「か、か、か、一刀くん?」

 

見上げると、一刀は先程よりも顔を赤くし、息を荒げ、

猫化が進んだのか花から口にかけて”人”の形に見える。

 

その姿にまた萌そうになるが、このままでは女として大切な何かを失いそうで、

何とか意識を保つ。

が、出来たのはそこまで、一刀を力任せに振り払うわけには行かない。

と言うか出来ない。

足で絡まれているので簡単には離せないし、離せるとしても、

一刀に何かしらの痛みが伴うかもしれない。

 

状況は更に悪くなる。

 

「おねぇちゃ~ん…」

 

「ど、どうし、ました?」

 

「ボク…あついの…ぬぐ」

 

「ぇえ!?」

 

明命が驚き、止める間も無く、言うや否や、

一刀は着ている服に手を掛けスポポポーン!とあっという間にマッパになってしまった。

どうやったのか、足を絡めたままなのにパンツに至るまでも。

 

「はぅあ!?か、一刀くん!服を着てください!!?///」

 

脱ぎ捨てられた服に手を伸ばすが、寝台の上からでは、

離れた床の上に脱ぎ捨てられた服には届かない。

 

「ム~…こんどはチョットさむい…おねえちゃんの中にいれさせて!!」

 

「え?私のって…って!?ちょ、服に入ってきちゃっはぅぅうぁあん///」

 

服を取ろうと横に手が伸ばされ隙だらけな明命の服に、

一刀は手を、頭を、身体を潜り入れてきた。

 

「はっぅうんっぁあ///か、一刀くんが、わ私の中に入って、っ、

 こ、これ以上はぅんっ、ぁ、あっーーーーー!!」

 

次第にエスカレートしていく一刀の動き。

その動きに、その感触に絶えず悶え続ける明命。そして終には………

これ以上の描写は、いかに相手が童子であれ規制に引っかかると思われるのでコレまで。

その後何があったかは書けませんが、結論から言いますと…

寝台を汗でビショビショにはしましたが、明命は大切な何かを失わず、

一線はギリギリ越えませんでした…

 

 

『一刀争奪戦 カズニャン vs 武将達』

 

祭の6日目、明命と一刀が二人きりでいられる最終日。

 

この日の朝、猫屋敷の明命達が泊まっている部屋に蓮華と思春が訪れていた。

その目的は2つ。

ショタ一刀でいる最後の日を自分達も一緒に、ということと、

昨日この屋敷で起こった賊…と呼べるか微妙だが、

その男が起した騒ぎによって怪我をしていなかったか等の安否の確認だ。

 

やがて部屋に着きノックをするのだが反応は無い。

既に出かけてしまったのかと思ったが、武人であり隠密である思春は、

部屋の中に2つの気配を感じ取り、身内なのだからと特に何も思うところ無く、

2人は部屋に入り、そして絶句する。

 

床に脱ぎ散らかされた子供用の衣服、水分を含み暗色に染まるシーツや布団、

その中心で絡み合う服の乱れた明命と真っ裸な一刀。

2人の表情はどちらも(過程・内容は異なるが)若干の赤らみを残しつつも、

安らかで、穏かで…

 

その光景を目の当たりにした蓮華と思春は数秒呆けた後、

徐々に、しかしあっという間に顔を赤くし、そして…爆発した。

 

「「みーーんーーめーーーーー!!?」」

「はぅああ!!?」

「うにゃーーーー!?」

 

部屋中どころか屋敷全体に響くのでは無い華と思えるほどの大音声に、

明命と一刀は目を覚ます。

 

音響攻撃による奇襲に、明命はとっさに何故か近くにおいてあったドン○ッチソードを構え、

一瞬で覚醒した意識の下、眼前の人物達にあっと驚き、

一刀は明命の背に抱きつきながら、肩に顎を置く形で顔を出し、

猫のようにフーっフーっと威嚇している。

 

「みみ、明命!あ、貴女、昨日一刀君と何をしていたの!?」

 

「え、ど、どうしてでしょう?」

 

「とぼけないで!貴女一刀君とだ、だき…「抱きしめあいながら寝ていただろう?」っーーー!?///」

 

冷ややかな思春の確認に、先程の光景を思い出した蓮華は更に赤くなった震える。

対する明命の反応はというと、

 

「え!?だ、抱き合っ…そ、それでは、昨晩はあのまま…はうあーー!?///」

 

蓮華以上に顔を赤らめ身悶えた。

その反応を見て、蓮華達の妄想と誤解が確定となり、

先程とはうって変わって冷めた表情になる。

 

「…思春」

 

「…は」

 

「やりなさい」

 

「御意」

 

「はぅああ!?ま、待ってください!!」

 

「問答…無用」

 

告げながら鈴音を構え近付く思春に、混乱がピークに達し、

千手観音のごとく残像を残しながら両手を振り回す。

それを意に介さず、思春は近付いてくる。が…

 

 

「フシャーーー!!」

 

「っ!?」

 

「か、一刀くん?」

 

2人の間に一刀が飛び入り、足を開き両手を床に手を着け、顔を上げて威嚇する。

動きを止めた思春に対して、一刀は攻撃態勢に移行する。

 

さて、ここで猫が狩りをする時の行動と、現時点での一刀の姿を思い出そう。

 

猫は獲物を狩るとき、地面に全身を屈めて尻尾を振り、

ココ!と言うタイミングで飛びかかる。

で、今の一刀は寝起きから変わらず真っ裸のまま。

一晩寝たお陰で身体の猫化は納まって尻尾と耳はなくなっている。

尻尾が無い為それに近い部位、尻を振っている。

 

真後にいる明命の目の前では、白肌色の汚れの無い2つの桃が左右に揺れている。

こ、これは…誘っているんですね、そうですね!?と、誘惑に駆られるが、

この後起すだろうアクションを思い出して、

慌てて周囲に脱ぎ散らかされている一刀の服をかき集める。

 

その直後、一刀が動き出し、間髪いれず明命も動く。

手が地面から離れた瞬間シャツを着せて、足が地面から離れた伸びた瞬間、

予めズボンの中にパンツをセットした状態で、それらを突き上げるように穿かせて、

足が目の前の高さに上がった所で靴を履かせる。所要時間ジャスト1秒。

 

何か来ると予想していた思春は斜め後に飛ぶことでかわしたが、

思春が壁となって見えなかった蓮華は、避けることかなわず一刀の攻撃の餌食となった。

飛びかかり、両手両足を使って抱きついてきた一刀を蓮華は抱きとめるが、

それは一刀がこれから行うことで喰らうダメージを倍増させることとなった。

 

”ニャン法 甘噛み抱きつき猫キック”!

 

両手で相手を離さず、跡がつく一歩手前の力で首筋に噛み付き、

口の中で舌を這いまわし肌を舐め回して抵抗力を奪い、

ゼロ距離の連続キックでもってダメージを与え続け、相手を戦闘不能にする。

 

「うっ、ぅぁあ、か、一刀くっふ…い、や、やめんっ…も、もう…ラメ…///」

 

痛めばよいのか悶えればよいのか、たぶん両方で…

首筋に感じる歯と舌の感触に力を失い、効果音で表すと”ポス”といった蹴りを、

”ポポポポポポポポポス”と機関銃のごとき連撃で腹部、

鳩尾へ絶え間なくたたき込まれる。

 

白蓮を基準に(普通だから)武のレベルを考えると、蓮華のレベルはそこまで高くはなく、

特定部位に力を込めて攻撃に耐えるという行動が、

いつどんな状態でも出来るような域に達していないので、

十数秒で蓮華は意識を手放した。

 

 

蓮華が倒され動かなくなったのを確認した直後、明命は動き出した。

一刀を引っぺがし抱き上げて廊下に出て駆けだし逃げる。

扉を抜いて走り出し姿が見えなくなったところでやっと、

あまりの展開に呆けていた思春が復活し、後を追おうと動き出すが、

扉を抜けようとしたその時予想外の妨害を受ける事になる。

既に一つの技”ニャン法 猫の言”が発動されていたのだ。

 

人間ではない、人語を発しない動物は、一回の鳴き声に多くの意味を込めているという。

先ほど思春達の前に立ちはだかった時に上げた声は、

防音設備もなく、扉も開けっ放しだったので、屋敷の廊下中に響き渡っていた。

そこに込められていた意味は「我が眼前に我らが敵有り」だった。

その声を、同族?である屋敷中の猫たちが聞いてた。

 

子猫や弱い猫は避難し、力があり同族を守ろうとする猛者猫は部屋の近くで待機する。

明命に抱えられて一刀が出てくる。

一刀の事を魂と本能から味方であると認識した猫たちは、

その後に出てきた思春を”我らが敵”として認識して、一斉に飛びかかった。

 

「くっ!何だ、この猫共は!?」

 

1匹や2匹なんてもんじゃない。廊下を埋め尽くさんばかりの猫軍団が思春に雪崩れ込んだ。

相手が賊であったら容赦なく切り捨てるのだが、今相手にしているのは小動物で、

この屋敷の主役である猫達。

 

「や、やめろ貴さっ!?な、そ、そん、な所っぅ、ぁっ、あっーーーーー!?///」

 

ろくな抵抗も出来ず、思春は猫に埋もれていった。

何をされたかは…本人しか知らない…

 

 

蓮華達から逃げた二人は街道を走る(一刀は抱えられている状態だが)。

現在の一刀は昨日の影響は薄れているのだが、精神面の猫化は溶けていなかった。

移動中は大人しくしているのだが、立ち止まり索敵・警戒する度に、

モフモフスリスリレロレロしてくるので、その度に「はうぁあ~ん///」

と反応してしまいいまいち集中できていない。

そんな調子なので、時間が経った今、ついに見つかってしまった。

 

「見つけたのにゃーー!」

 

丁度T地路の交差点で立ち止まったところで、

屋根の上に立つ美衣に見つかってしまった。

彼女と常に一緒に3人いたと思い他を探すと、

間もなく前と左右から一人ずつ近づいてきていた。

 

他ならともかく、この4人は既に猫耳グローブを有している。

そんな彼女らに、明命は手を出せない。

どうしようか悩んでいると突然叫びだした。

 

「にゃ、にゃんとー!?ま、まさか…

 ニャン法に選ばれたのにゃ?」

 

美衣の問いに対して明命は頷き、一刀は猫の手を掲げて見せた。

 

「ぉぉお、ついに担い手が見つかったのにゃ!

 なら美衣達はこっちにつくのにゃ!!」

「つくのにゃ!」

「つくにゃ!」

「にゃ~Zzz」

 

こうして明命の、というより一刀の勢力が増えた。

書巻の名前が”南蛮ニャン法帖”である通り、

本来これは南蛮勢力の為の書巻なのだ。

彼女らに猫耳グローブがあるのもこの恩恵を授かっている為だ。

 

味方になった美衣達から敵、他の将達のことを聞くと、

明命の予想通りここにいる5人(一刀除く)と、

先程屋敷に来た蓮華達以外の全員が来るとの事だった。

各個撃破なら何とかなったかもしれないが、全員一斉だと難しくなる。

どうしようか考え合った結果「奥義を発動するにゃーー!」となった。

そうなると、現在地のT地路は少々狭いので、

街の中心部に当たる広場に移動した。

そこで、奥義を発動しようと一刀と美衣達は燃え上がり、

その行動を見て明命は萌え上がった。

 

 

暫くして、広場に将達が近づいてきた。

集合前に猫屋敷に行って戻ってこなかった蓮華達の様子を見に行かせていたが、

そこで妙に幸せそうな表情で倒れる2人を発見。

これは明命の抵抗だと、ショタ一刀といられる最後の日を、

自分たちも一緒にという願望を拒絶した物だと分析して、

全員が一刀を明命より奪ってしまおうと決起。

 

兵や細作まで使って探してみると、先に行かせた美衣達と共に広場にいると判明した。

十数人ずつのグループに分かれて、広場を四方から囲って明命を追い詰めることに。

 

ただならぬ雰囲気に、住民達は屋内に避難し、広場まで遮るものは無い。

やがて目視できる所まで近付き全員が見たのは、

明命の周りで奇妙な猫を思わせる動作で踊る一刀と美衣達。

明命は萌悶えるばかりで、誰も迫り来る将達を警戒するどころか気付く様子が無い。

不思議に思いながらも、警戒しないなら好都合と取って構わず接近。

 

そして、広場の四方が将達で囲い埋められ逃げ場がなくなったそのとき、

 

「「「「「ニャン法 奥義 猫分身の術!!」」」」」

 

一刀と南蛮勢が叫びだし、それは起こった。

5人の姿が光に包まれ、光が治まると…一刀達が増え始めた。

一人が二人に、二人が四人に、四人が八人に…

増殖は止まることなく、驚きの余り後退した場所を埋め尽くしてもまだ増え続ける。

広場と四方1ブロック分の道を埋め尽くしてやっと増殖は止まった。

 

その光景に、将達は驚くべきか萌えるべきか分らなくなっていた。

分身体は本体である一刀以外に全員共通で猫耳とグローブ、尻尾まで完備されていた。

 

動きあぐねる将達を置いて、カズニャン達が振り返り、満面の笑みを見せる。

その表情は玩具を前にした猫のようで…

 

カズニャン達は笑顔のまま身を屈め、尻尾や尻を振り始め、

その数秒後、全員が一緒に飛びかかってきて、戦闘が始まった!

 

本来ならば将達vs明命の争奪戦になるはずだった。少なくとも将達は全員がそう考えていた。

だが、今相対しているのは、勝ち取ろうとしていた一刀本人。

分身体とは言え、その一人一人が一刀その人(+南蛮勢)。

抵抗はおろか、もはや何もできず、ただただ一刀の攻撃を受けるしか出来なかった。

一方的なその戦闘は、先頭というよりも、もはや蹂躙戦となっていた。

 

では、ニャン法を出し惜しみなく駆使したカズニャンの蹂躙戦の様子をご覧いただこう…

 

 

『蹂躙戦 その1』

 

どんなに猫好き・可愛い物好きな将であろうと戦闘中に私情を挟むことはない。

戦闘中に相対する敵の行動や口撃に惑わされたり感情的になることはあれど、

最終的には勝つために敵と相対し、倒そうとする。

 

華琳もその一人で、覇道を進む彼女にとって、その意識は将達の中で人一倍高かった。

だが…そんな彼女でも、今の一刀には、カズニャンズ敵わなかった…

 

戦闘で勝敗を分ける二大要素は質と量。

今の一刀は(萌の)質と分身体による大勢力でもって向かってきていた。

 

最初の方は、

 

「何人来ようと萌合の衆、むしろ望むところ!

 春蘭を始め魏の将達を堕としていった技を持って貴方達も私のものにして見せるわ!!」

 

と強気でいた。

大人の一刀であれば、二人のテクニックの応酬で相打ちになったかもしれないが、

今のショタ一刀はその質を猫のものとしているため彼女のテクニックはあまり効果が無かった。

あるにはあるのだが、それはカズニャンズを喜ばせるだけであり、むしろ勢いを倍増させた。

 

撫でる→くすぐったいけど気持ちいい→もっと撫でて~

抱きしめる→あったか~い→もっと抱きしめて~

かまう→かまってくれて嬉しい→ボクもボクも~

 

と、こんな感じで、一人に対して行動したら2倍どころか10倍以上の勢いで帰ってくる。

しかも、ただ子供らしく来るのではなく、

猫耳・にくきゅう・尻尾を駆使したテクニック(無自覚)で感触を刺激する上、

甘えてくる声は全てが”ニャン法 猫なで声”となっていたため、

一刀が起こす全ての行動、全ての言葉が波状萌悶攻撃となって襲ってきた。

 

「「おねぇちゃ~ん」うふふ、かわいいわね。遠慮なく来なs「ぼくもぼくも~」

 あん、焦らなくても皆相手し「むぎゅ~」ひゃ!

 い、いきなり抱きつ「は~む」きゃっ!?み、耳を甘噛みなん「ぺーろりん」

 っん!く、首筋を突然舐めない「むにゅ~ん」

 くぅ、そんなに揉まれたら大きく…いいわ、もっと揉み「す~りすり」

 ふぁあ、そ、そんな所に顔をこすりつけ「ねぇ~」

 「ぼくも~」「かりんおねぇちゃ~ん」「さわさわ~」

 「ふわふわ~」「もみゅ~ん」「むにぎゅ~」

 ぁ…ぁあ…ぁぁあ…アっーーーーーーーーーー!!?///」

 

こうして、最初は何人かのカズニャンズを対処していた華琳だったが、

対抗できていたのはほんの十数秒、それ以降は抵抗する気も失せる程の波状攻撃を受け、

瞬く間に堕ちていった。

 

華琳の他にも最初は攻勢に出たり、何とか対処する者もいたが、

将1人に対して10倍以上のカズニャンズ。

華琳でさえあっという間に堕とされた波状攻撃に、

他の将達も次々に堕とされていくのだった…

 

 

『蹂躙戦 その2』

 

カズニャンズの波状攻撃へどう対処しているかは、大きく3通りある。

1.むしろ嬉々として蹂躙されて即座に昇天

2.可愛がる等の行動によって中和?、しかしカズニャンズの勢いに飲まれて数分と持たずに昇天

そして最後に、

3.心を鬼にし厳しくあたって寄せ付けない

だった。

 

3の行動を取れた者は極少数で、祭もその一人だった。

彼女は、童子幼女は嫌いではないが苦手としている。

だが、小蓮に対して厳しくできるように、

親しく気心知れた相手であれば厳しくできるのだ。

 

今でこそ童子な一刀(猫耳・グローブ・尻尾付き)であったが、

本来の一刀は、三国平定に尽力した三国の将全員が認める男、いや漢だった。

ならばこそ、若いうちから鍛えようという考えのもと、

祭はカズニャンズ達にも厳しくあたることにした。

だが、その行動は、なんだかんだで子供想いな祭にとって絶望を感じさせることとなった…

 

猫分身は、本体以外に猫装備がある以外にもう一つ特徴があった。

それは、分身体の耐久力の低さだった。

どれくらい低いかと言うと、カズニャンが真剣に全力でパンチを打つと、

身体にくる反動によって消滅してしまうほどだった。

 

「これこれ、そんなに甘えてばかりでは大きな男になれんぞ!」

 

そんな分身事情を知らない祭は、相手がショタ一刀であることもあって、

最大限(最低限?)に手加減して頭にチョップを入れた。その結果…

 

「イタッ!?…お、お姉さん…ボクをいじめるの?………」

 

「なっ!?そ、そのようなつもりは…」

 

頭を抑えてうずくまり、涙目上目遣いで見つめてくるものだから、

盛大にうろたえ、何とか弁明を図ろうとする。が…

 

「おねえさんの…いじわ…る…」

 

分身体の耐久力以上のダメージを負ったカズニャンは、

原作魏ルートのごとく、色どころか存在がだんだんと薄くなっていき、

やがて、祭の脳裏に悲しみの表情を焼きつかせながら、光となって消えていった。

 

悲しみが伝染していったのか、周囲のカズニャンズ達までもが、

涙目上目遣いで祭を見つめてくる。

 

「な…な…わ、わしは…わしは!?」

 

分身体とは言え、一刀が自分の行動によって消えてしまったことに、

大勢(の一刀)から悲しみの表情を向けられたことに、

祭はかつてないほどの絶望を感じていた。

 

「おねえさん…ボクたちをいじめるの?」

 

「そ、そのようなことはもうしない!

 さぁ!全員受け入れてみせようぞ!」

 

「「「「やったにゃーーーーー!!!」」」」

 

「んなっ!?ま、待てい!い、いきなり全員は、

 ぁ、あ、アッーーーーーーーーー!?///」

 

鳴いていたカラスがなんとやら、悲しみの表情を一変させて、

周囲にいたカズニャンズ全員に飛び掛られて、

瞬く間に蹂躙され、祭も昇天していった。

 

3の行動をとった者は、祭と同様挽回するも結果は同じく昇天するか、

挽回できず最後まで絶望にかられて再起不能になるかだった…

 

 

争奪戦と言う名のカズニャンズによる蹂躙戦が始まってから数分経過、

広場は死屍累々、いや悶屍累々と化していた。

 

五体満足で立っているのは5人、一刀と南蛮勢だけだった。

そう、5人…争奪戦の勝者となるはずの明命も悶屍の内に入っていた。

 

考えてみて欲しい。猫好き+ショタ一刀好きである明命が、

猫耳・グローブ・尻尾を備えたカズニャンを前にして正気を保てるだろうか。

さらには、分身によって周囲を埋め尽くさんばかりのカズニャンズに囲まれ、

自身の腕の中には本体であるショタ一刀が。

 

視覚的に、肉体的に、精神的に至福絶頂を迎えた明命は、

実は分身体に囲まれたその瞬間に昇天を果たしていたのだった。

 

果たしてこれは争奪戦の勝者と呼べるだろうか?

 

 

ともかく、そんな理由で、今回の争奪戦は勝者なし、

強いて言うならば、ショタ一刀と南蛮勢が勝者だった。

 

その後、みんなを起こそうと一刀は頑張ったのだが、

誰もが一刀を見た瞬間蹂躙戦の時を思い出してしまい、

鼻血を吹き出しながら光悦とした表情で再び昇天を繰り返した。

広場に来た全員が蹂躙戦の餌食となっていたため、

起こす→一刀を見て思い出す→ブーーー!!昇天→エンドレス

といった悪循環を繰り返すものだから、

広場は(鼻)血溜まりの場と化してしまった…

 

 

 

結局その日は、一刀と南蛮勢が助けを求めて走り回り、

一刀以外が介抱して一日が終えてしまったのだった…

 

 

~解説~

 

『猫屋敷 入館審査』

 

明命=猫派・犬属性説 皆さんはどう思いましたか?

彼女が猫に好かれないというか懐かれないというか、

原因はこれなんじゃないかと原作をプレイしながらMiTiは常々思ってました。

 

入館の際、最初はかぐや姫よろしく難題な試練を出されて、

それに奮闘する所を書こうとも思いましたが、

試練が浮かばなかったので、競技中に救った猫に、

今度は逆に救われる、ということにしました。

 

 

『猫屋敷… 突 入 !!』

 

実際こんなの建てられるのでしょうか?まぁ外史クオリティってことでwww

とりあえず、思いつく限りのネコを取り入れました。

それらとの絡みを書き尽くせなかったのは残念です…

 

 

『カズニャン 爆 誕 !』

 

お約束の入浴シーン、そして多くの将達を巻き添えに…

カズニャンという名前、決して某軽音部後輩から来たものではありません。

反応も、可愛がる方が昇天自滅してますしね。

 

 

『初音ミン 爆 誕 !!』

 

この話は、明命の初音ルックとネギを振り回すシーンが書きたかったためです。

あの長く真っ直ぐでサラサラな髪を見るたびに、

ツインテにしたらこうなるんじゃないかと思ったもんですよ。

 

そしてお約束の賊登場、そして決め台詞「ミックミクにしてやんよー!!」

これだ、これが言わせたかった!!

 

 

『選ばれし者 一刀(ショタ)』

 

今回の話で一番書きたかったこと、それがこれ、

”南蛮ニャン法帖”です。

ショタ一刀をネコショタ一刀にするためにオリ要素ふんだんに盛り込みました。

 

ちなみに、四方を関する南の文字があるように、

この他三方、北・西・東の書巻も存在します。

どんな書かは…東は内容も担い手も決定済、

西は内容のみ決定済、北は何も決まってません…

 

今後の展開をお楽しみに…

 

 

『災い転じて福と為す?』

 

とりあえず…某少佐の演説風に書けて満足ですwww

実際猫屋敷だけが建てられたら犬好きってどう思うんですかね?

 

そして、薬によってネコ化した一刀に襲われる明命、

これは福と呼べるのだろうか?

 

 

『一刀争奪戦 カズニャン vs 武将達』

 

お約束のフィナーレたる争奪戦。

他の将達とは打って変わって完全な一刀無双。

イメージは集英社の某渦巻さんの”お色気の術”です。

多重分身で数が増え、その全員に猫耳・グローブ・尻尾完備。

ショタコン化してる将達にとって、普段でさえ萌対象なのに、

こうなってはも~!?

 

そして勝者は√ヒロインたる明命ではなく一刀自身。

いや、南蛮勢が残ってるから美衣達になってしまうのか?

たまには勝者なしという結果にもしてみようとこうなりました。

 

 

『蹂躙戦 その1』

 

まずは肉体的な蹂躙光景を書きました。

対象が華琳だったのは、一番インパクトがありそうだったからです。

パターン2の描写は…書く必要あったかな?てか書けなかった。

10人以上の規模の複数人の一刀によって蹂躙されて、

喘ぎ声と鼻血を吹き出しながら悶絶し、昇天する光景なんて…

 

 

『蹂躙戦 その2』

 

次は精神的な蹂躙光景です。

対象となってしまった祭さんには悪いことをしてしまった…

まぁ、救済として挽回して昇天させることが出来たからいいでしょう。

 

 

 

~あとがき~

 

ショタ一刀のお祭り巡り(明命編)いかがでしたでしょうか?

 

今回は、こんな明命が見てみたい!や、

 

こんな設定を加えてみたい!といったネタを中心に書きました。

 

評価が不安ですが、まぁ書けたので後悔はない!

 

では、この辺で…

 

現在の執筆状況は…あまり芳しくありません…

 

中々ネタが浮かばない・書く時間がないと悪循環。

 

今回の明命編も暇つぶし・気分転換でチョビチョビと書いたものが、

 

やっと投稿できるようになった結果です。

 

おかげで執筆が進まないこと…

 

まぁ、気長にやっていくつもりですので、

 

どうか、末永くよろしくお願いします。


 
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