No.357015

真・恋姫†無双 魏アフター × 仮面ライダークウガ EPISODE8 整理

harushuさん

お待たせしました…

時間がとれずにこんなありさまに…
しかも今回話の落とし所がさっぱり分からず、次のお話のさわりを巻きこんでしまいました…

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2012-01-02 20:56:35 投稿 / 全8ページ    総閲覧数:4347   閲覧ユーザー数:3909

俺が皆に帰還を知らせた晩、『歓迎会を開催したい!』との霞の提案は華琳に即行で却下されていた。

 

『目先の大きな問題が解決していないのに浮足立つのは良くない』らしい。

 

というわけで俺の歓迎会は未確認を倒すまで延期されることになった。

 

まぁ、この晩いろいろあったんだが、それはまた後日…

 

そして翌日。

 

「それで、一刀殿。具体的にはどのようにして討伐するのですか?」

朝議で未確認生命体の討伐に話が移る。

「う~ん。まぁ正直言って待ちの態勢にはなっちゃうんだよね。昨晩城の中に運び込んだ俺のバイク…乗り物があったでしょ?

それに乗ってるレーダー…からくりの一種なんだけど、それを使って奴らの場所を知ることは出来るんだけど、それは奴らが変身しなくちゃ分からないんだ。

だから、もし突然街中で変身されたら、着くまでにまた誰かが犠牲なるかもしれない…」

おれは拳を握りしめてあっちの世界でのことを思い出す。

 

襲われた人のおびえた顔、声。転んだ子供の泣き顔。そして、奴らの笑い声。

 

「そんなことは、絶対許せない。だから、未確認をすべて倒すまでは警邏を強化しよう。

といってもその主目的は奴らの討伐じゃない。被害者を一人でも減らすことなんだ」

「…なるほど。では、その件はあなたに一任しても?」

「かまわない。ただ、街中で見かけたら足止めぐらいはしてほしいな」

「無論です。民の安全は我々の最重要事項ですから。皆さんよろしいですね?」

 

周りから「異議なし」と声が上がるなか、隣に座っていた春蘭が、

「おい、北郷。倒してしまってもかまわないのだろう?」

と話しかけてくる。声をひそめてないあたり春蘭らしいというのだろうか。

「うーん…危険は出来るだけ危険は避けてほしいんだけど…俺の世界では、普通の武器じゃ倒せなかったんだよね。

でも、春蘭たちなら…」

 

先の大戦で目の当たりにした春蘭たちの強さ。

それは俺の世界では計り知れないものだった。

どっちが強いとかもわからない。

 

「えぇい、はっきりせんか!先ほど華琳様も言っていただろう!民の安全が一番重要だと!少しの危険がなんだというんだ!」

「そうだね。確かに民の安全は最重要だ。だけどその民には春蘭、君も入ってるんだ。だから、みすみす危険にさらすような真似は出来ないよ」

「危険なら何度もくぐりぬけてきた!今更何だというのだ!」

 

「だからって、もう君たちが危険を犯す必要はないんだ!!」

 

勢いよく叩かれた机が大きな音を立てる。

場が静まりかえった。

いつか華琳を叱ったときのことを思い出す。

あの時は戦火の真っただ中だったけど。

 

「もう、大戦は終わったんだ。春蘭たちが危険を冒す必要はない。奴らの強さ、春蘭たちの強さは俺がよく知ってる!だから、春蘭たちが勝てない奴もいることも知ってる。

だから、春蘭。それに皆も。無茶はしないでくれ、無理だと思ったらすぐ退いてくれ、頼むよ」

 

「…だが!」

春蘭が反論しようとする。俺が来てからも、俺がいなくなってからも今まで民を守ってきたのは春蘭たちだ。それをいきなり危ないから余り首を突っ込むなと言われて憤慨するのもわかる。

春蘭をなだめようとした矢先

「春蘭!!」

華琳が春蘭を喝破する。

「落ち着きなさい。一刀は天の国で奴らほとんどと対峙してるらしいわ。だから、このことに関しては一刀に従った方が得策だわ。それに一刀も奴らからしっぽを巻いてただ逃げろと言ってるわけではないわ。中には超人的な力を持ってる奴もいる。

だから、こちらが敵わないと判断したら一刀が到着するまでは無茶をするなと言ってるだけよ。私たちのやることは今までとかわらないわ」

…まぁ、俺のいた世界からしてみれば君たちも十分超人的なんだけど、とは思っても口には出さない。

 

「…わかりました」

ようやく、春蘭が落ち着く…いや、あの目はまだ納得しきれてないな。

 

だけど

「ありがと、春蘭」

「…ふん。言っとくがな、北郷。お前がふがいなかったらすぐに私が前に出るからな」

「うん、わかってる」

 

「あの~」

場がひと段落したタイミングを見計らって、風が声をあげる。

「先ほどからお話を聞いていると、お兄さんがあの怪物…どうやら複数いるようですから怪物”たち”を天の国で倒してきたと

推察できるのですが、いったいどのような妖術をお使いになられたのですか?お体の方はほとんどお変わりないようですが~」

「あれ?まだ見せてなかったっけ?俺クウガなんだよ!」

「くうが?」

俺はサムズアップした右手を風に向けながら満面の笑みでこたえる。

それに対し軍師陣の反応はとても悪い。

「丁度いいわ、一刀ここで一回変身しておきなさい。凪のように敵と勘違いされてもまずいでしょう?」

「あ~、うんうん。確かにね。じゃあ、いっちょ変身しますか!」

 

と俺は、テーブルから離れて皆を見渡す。

俺が今から何をするのか、わくわくしている子、見据えてる子、懐疑的な子、六者六様の目を俺の一挙手一投足に目を光らせている。

 

俺は意識を集中、ベルトを出し、今は、今だけは戦わなくていい変身をする。

 

 

「変身!!」

 

 

「おお~!!兄ちゃんかっけ~」

最初に声をあげたのは魏の元気印、季衣だった。

「でしょ!?かっこいいでしょ!?」

俺は妹とおやっさん、子供たち以来のクウガのカッコよさがわかる人がいて、ついつい拳に力が入る。

「むぅ…結構よいではないか」

凄く不服そうに目を反らして春蘭がほめてくれる。

そんな苦々しく言わなくても…

「おぉ~むっちゃ男前やん!いつもそれでもええくらいや!」

「あ、ありがとう霞」

なんだろう本気では思ってないんだろうけど凄く傷ついた気がする…

 

 

「これは、もしや…」

稟が唸る。

「ええ、そういうことらしいわ」

華琳が稟の言おうとしていることを察してか、肯定する。

「どうしたの?」

「お兄さん、その姿は天の国ではどのようにして扱われていましたか?」

風が少し強い口調で俺にきく。

「どうって?」

「どうもこうも、その姿。報告できく怪物そっくりじゃない」

桂花が思案しながら俺に言う。

「ああ、華琳にはもう言ったけど、奴ら…グロンギとこの姿になる構造は全く一緒らしいよ。その力はこのおなかの石から出てくるんだけど」

俺はベルトの霊石の部分を指さして言う。

「この石が持ってる人の心…っていうのかなに反応して力を出してくれるんだって。だから、大丈夫!!」

「なにが、大丈夫なのよ…まったく」

「まぁ、一刀殿が言うんなら、それでよろしいのでしょう」

 

一通り落ち着いたところで変身を解く。

「とはいえ、あの姿だと誤解されるのもまた事実です。となると、誤解されないよう手を打つべきでしょう」

「そうだな。兄ちゃん、あの姿だと誤解されて襲われるかもしれねぇんじゃねェのか?」

「こら、宝譿。そのことはもう済んでますよ」

風のうしろで凪が委縮している。

もう気にしてないよ~、と手を振ってアピールすると、今度は顔を真っ赤にしてうつむいてしまった。

かわいいなぁ。

凪を見てにやにやていると、わき腹に痛みが走る。

「う」

振り向いた先には見たこともない満面の笑みの華琳の顔。

その手の先は俺のわきの皮をつまんでいる

「一刀、あなたのことを話してるんだけど?どうせなら危険分子として牢屋にでも入れておきましょうか?」

…やばい。怖い。背中にはいつの間にか取り出した『絶』が見える。

『今のおれなら牢屋なんかすぐぶち壊せるぜ~』みたいなボケをしようもんならすぐに首を飛ばされてしまいそうだ。

「…すみません。気をつけます」

「よろしい。この国では一刀の信頼は固いものだし正体を明かしても問題はないでしょう。となると問題なのは…」

「他の国…呉と蜀ですね」

「ええ。大宴会の途中で消えてしまったから、当然一刀に関する前情報は私たちから与えられたものしかないわ。蜀はともかく呉を信頼させるには結構骨が折れるのよね…」

華琳が嘆息しながら俺の今後を憂いているようだ。

「ちょうど次回の『ぱーてぃ』が半月後に開催されます。その時にそれぞれの国の首脳陣に北郷の紹介、並びに先ほどの姿の説明をするべきかと」

「ちなみに、今回の事件のことはもう報告済みです~」

「そうね…一刀、今の会話で何か言いたいことがあっても言ったら舌を切るわよ」

「う…」

流石は曹孟徳…あなどりがたし。

いや、違うんだよ。『ぱーてぃ』って使ってくれてんだな~とか、可愛いとこあるじゃんとか言おうとしただけで。

 

そんなこんなで朝議が終わり、解散し、それぞれの職場に行こうとした瞬間。

 

「報告です!!」

城の兵士が青い顔をして王座の間に入ってきた。

「何事か!」

さっきの和やかムードは一変、その場の空気は一瞬にして張りつめられた。

昨日の今日だ。皆、察しはついていた。

あの春蘭でさえだ。

「北郷、何か失礼なこと考えてないか?」

「…ううん、全然」

あれ、勘が鋭くなってるのかな。

 

「昨日、街に出現した怪物が再び出現!市井を荒らしまわっています!至急増援を求むとのことです!」

 

「ちょうどいい機会ね。秋蘭、凪、沙和、真桜の四名を残し他のものは全員一刀の力を見ておきなさい」

「「「御意」」」

「華琳様も出られるのですか!?」

桂花はおっかなびっくりだ。

「ええ、敵の姿はこの目で見ておきたいの」

「ですが!」

「ええやん、桂花。あの一刀が『大丈夫』ゆうとるんやから、な」

「何言ってるのよ霞。あの全身性器男に華琳様を守れるはずないじゃない!」

「…桂花。ホンマにあいつがウチらを危険な目にあわせると思うか?」

「…わかってるわよ」

「では、華琳様も同行されるという事で。ただし安全なところにいてください。一刀殿、しっかり華琳様をお守りしてくださいよ」

「わかってる、行こう!」

 

城から出るとすぐに爆発音が聞こえた。

「あっちか!華琳、先行くぞ!」

「ええ!」

「変身!!」

俺はすぐに青に変身して、音の方へと急いだ。

 

お久しぶりです。

 

書き始めたのは前回投稿直後からなんですが、いまいち人数が多い場合の会話のまわし方がわからず、苦戦してしまいました。

 

一応、昨日までに書いたうちの半分ですので、もう半分は今回も含め調整して、一週間以内に投稿します。

 

華琳たちのねんどろいど製作されないかな…

 

追記

龍騎のフィギュアーツ買えました。


 
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