私は生まれて初めて、私を取り巻く運命を呪う。
私は人類軍の一員であり、人の躍進を信じたものであり、異星体との戦争を遂行する搭乗員だ。
ゆえにこれから私がもらす言葉は、私の意思を惰弱と誹るすべてへ向けた呪詛なのだろう。
疑問がある。
こんなにも人間でない選択を強いられ、我々は生き延びたいのかと。
……答えはわかっている。でも、でも。悔しくて、悲しいんだ。
なぜなら私は、決戦用戦闘機のパイロットに選ばれたのだから。
この知らせを聞いたときの両親の反応は、筆舌しがたいものだった。
厳格だった島国生まれの父は号泣し、大陸生まれの美しい母は泣き崩れて床に顔をうずめた。
私はどうすることも出来ずに、自分の所属する人類軍のバッチを黙って握っていた。
最期の別れを告げる為の、永遠にも等しい二時間。
私は、後悔することもできずに立ち尽くした。
休暇の使い道としては、最悪だったかもしれない。
父と母にとっても、自分にとっても。
『ごめん……俺は人類軍で戦うよ、父さん、母さん。隣町のトーマスも、そうやって戦った』
『馬鹿……野郎』
父はそう言うと、私から顔を背けてむせび泣く母の背をそっと抱いた。
私はその光景を異界でも見たかのように目を見開いて見つめて――。
泣き笑いのような表情で、軍服の裾を震える手で握り締め、それでも努めて笑顔で言った。
『生きて、帰ってくるから』
嘘だった。
特攻呼ばわりされているあの怪物兵器の噂は、人類軍の下士官である私もよく聞いていた。
今までに一千機以上製造され、一機として出撃して帰ったことのない、死神のような動く棺桶。
あれは、人間を生かすため造られていない。
ただ壊す為の兵器だと、運用部から聞かされたこともあるくらいだ。
でも。
私は、そうでもしないとすっかり老いた父の背中にすがりつきそうだから、誰にでもわかる嘘を言って家を出た。
そして、外に止めてあった軍のオリーブグリーンのホバーバイクで道を疾走して、涙腺からあふれ出る熱い雫を飲み干した。
嗚咽だけは、殺し切れなかった。
『ちくしょおぉぉぉぉ!』
人類軍も、スターブレイカーも、敵も、みんな糞だ……
私は心中で絶叫した。
今も腹の底で暴れ回る、悲歎だった。
私が人類軍に入ったのは、そもそも次元航行可変戦闘機――スターブレイカーに乗るためではない。
いや、そもそもスターブレイカーは、本来生み出される予定に無い兵器だった。
もしこの兵器が生まれる状況にならなければ、今頃私は世界を僅か数時間で突っ切るパトロール船の操舵手をしていただろう。
この人類発祥の世界である<フィンブリス>を守護する船の操舵は、一級の操縦技術を持った人間でないとなれないのだ。
私は、自分の操舵技術に自信を持っていたし、以前受けた宇宙戦闘機の試験でも好成績をたたき出した。
仲間と一緒に、
『お前が船長なら、俺が操舵をする』
『馬鹿言え、俺はお前の乗る船の十倍はでかい戦艦の艦長って決まってるぜ』
などと馬鹿な話をしたものだ。
その友人は、私の一ヶ月前にスターブレイカーのパイロットとして出撃して、二度と戻ってこなかった。
思えば、あのときから予感はあった。自らの死への旅路の、予感は。
葬式の会場で、軍関係者の冷徹な視線を身に受けたあのときに、私は呪われた。
星を砕く鳥の操り手として――人類が生き残るための生贄として。
一昔前、つまり3年前までは人類の繁栄は永久だと思われていた。
恒星系にまたがる超光速ワープ航法による人類の生存圏の拡大は、
領土拡張戦争を狭い惑星規模の世界から根絶させ、代わりに宇宙開発を推し進めさせた。
花火のように連日ロケットが衛星軌道にまで飛び立ち、
そこで巨大な宇宙船として組み立てられていくのを、資料映像で見たことがある。
小学生の頃の私は――いや、今でもか――とても愚かで、それが人類の発展の光景だとは思えず、
窓の外の人工重力区に、銀色の塔が立ち並ぶ風景をよく眺めた。
私にとっての平和な世界とは、あの発電芝生の織り成す見事なコロニー居住区に他ならない。
そこで、初恋の女の子とピクニックに行ったのは、美しい思い出だ。
ここでは省略させてもらうが、ロマンス映画のワンシーンじみた牧歌的光景だった。
たとえそれが、数キロ下は真空の宇宙空間だとしても。
幾つもの惑星が人類の生存に適した環境に造りかえられ、星の数ほどスペースコロニーが建造された。
私が住んでいたのは、当時から最新鋭の人工重力発生装置を備えていた大規模コロニーで、
同世代の移住者達と比べていい思いをしていたと思う。大多数の宇宙移民たちは、
劣悪な環境での生活を余儀なくされていて、その救済は世界人類共同体――世界政府の大きな課題だった。
やがてこの宇宙での生存圏拡大が困難となったとき、愚かにも世界政府発足以前の大量破壊兵器で同族を滅ぼし、
己の民族の住む惑星を得ようとする馬鹿者が現れようとした頃だ。
そうなることを見越していた世界政府の長たちは、新たな世界を提示した。
すなわち、多元宇宙理論と、それによって見つかった新世界への航行方法の確立。
理論上は5世紀前からあったものが、無限のエネルギーを生む反応炉の実用化でついに実現可能になったのだ。
直径100メートルの環状小型転移装置を構築し終えると、政府はこれを用いて実験することを公言し、世界政府樹立の記念日に実行。
巨大な膨張ガス惑星の陰で行われた転移実験の様子は、超光速ネットワークで恒星系にまたがる全人類に伝えられ、
はっきりと生身の人間が何の被害も受けずに別の次元宇宙まで行くことができるのを映し出した。
その証拠として映し出されたのは、人類に未だ開発されていない恒星系だった。
世紀の大発見だった――子供心に感動したのを、コロニー暮らしに飽き飽きし、惑星での暮らしに憧れていた私は覚えている。
当初心配された時間軸のずれによるウラシマ効果も、
次元超越技術の発達で問題とならなくなると、次元宇宙開発は人類の大事業になった。
次元航行にかかる費用は超光速ワープ航法のそれと大差なく、すぐに普及する技術だった。
かつて超大国と呼ばれた国々の末裔たる大企業たちは、進出した次元宇宙で人類の居住が可能な原生林の惑星をいくつも見つけ、
テラフォーミング技術ですぐに我々の宇宙<フィンブリス>の星々と変わらない、過ごし易い世界に変えた。
この費用はもっぱら世界政府が負担し、開発は急ピッチで行われた。
その様子は連日ニュースで流され、何時しか食事時にモニターを見れば必ず目にするものとなった。
世界政府が、有害物質を溜め込んだ次元宇宙を消去する為の『次元消去弾』を作り出したのもこの頃で、世界は目覚しく発展していった。
原生林がテラフォーミングで牧草地に変わり、放牧の為のプラントや居住施設が作られ、
移民希望者の為に超大型の古代都市国家に似た街が作られていく。
作業用のロボットが組み立て、人間の操作するパワーローダーが細かな作業を行う。
言ってみれば、次元宇宙開発は公共事業でもあった。
労働力はこの人口増加の時代に不足するくらいで、
連日政府広報が高待遇の暮らしを約束して人を集めているのを、中学生の私は二階の窓から眺めたものだ。
異なる宇宙への憧憬に焦がれながら。
コロニーで技術者としての職を得ていた父は、興味をまったく持たず私とよく喧嘩した。
たしか、こんなやり取りだ。
『こんな狭い世界でいいのかよ、親父!』
父は激怒し、私を殴り飛ばして声を荒げた。
『馬鹿! お前に何がわかるっ! 世界はなぁ、お前が考えてるほど甘くないんだ!』
今にして思うと、父の言う通りだった。
年に数百の次元宇宙が発見されるようになると、人類は安定期を迎えた。
もう、未開の宇宙を捜索して数少ない空間を探す必要は無く、すぐに次元跳躍で見つかる数多の星々に移住すれば良いだけだった。
爆発的に人口が増え、飢えや生活上の貧困は世界から消えた。
誰もがそれなりに幸福だと思える生活を無償で政府から供給され、消費した。
開発された星々のある次元宇宙は、第57次元世界などと命名され、
住みやすい環境の整備に全力を注ぎ込むのが新しい人類の在り方とされる。
この頃からだろうか、『次元世界』という単語が流行りだしたのは。
かく言う私も、子供のときは発祥世界フィンブリスから他の宇宙に移住しようと両親にせがんでは怒られていた。
狭いコロニーでの生活は、当時の私にとって苦痛だったのかもしれない。
子供は何時だって、広い世界が好きだから。
今となってはフィンブリスとその周囲のみが、人類の揺り篭だが――いずれ失われる運命の。
もしも、両親が私の願いを聞き入れて、安価に手に入る快適な他の次元世界に旅立っていたなら、
今ここで記録を残している私はいなかっただろう。
何故ならば。
わずか一年の間に、七千を超える植民次元世界が消失したから。
3年前、とある次元世界からの通信が途絶えた――第7851太陽系の全ての星々からのネットワークが消失し、
パトロール艦が派遣されたが、該当する次元宇宙は既に消滅していた。
空間座標そのものが消失すると云う前代未聞の事件は、当初、世界政府の関係者のみの秘事だった。
が、すぐに全次元世界の人類は厄災を知った。
全次元に中継される娯楽番組が流され、その生中継が第7524太陽系の外観を映し出した日のことだ。
ちょうど私が人類軍次元パトロール隊に入った日のことで、その祝いに家族親戚一同集まってモニターを見ていた。
厳格な父は、フィンブリスの外で仕事をする私をよく思っていないようだったが、その日はとても陽気に酒を飲み、冗談を言った。
母はおめでとうを連呼して、親戚からそのことをからかわれていたりした。
そんな楽しいひと時が過ぎ、皆で酒宴をしていたとき。
どうでもいいアナウンサーのコメントの後、月食の瞬間が映し出されようとし――にわかに黄金の後光が舞い降りたのだ。
空間を引き裂き、瞳から涙がにじみ出るように、その光は広がった。
まるで旧世界の宗教書にある、神々の光臨のようなそれ。
吐き気がするほどおぞましかった。
後光の中心が突然ズームされて、拡大映像が流される。
テレビ局の人間も、事態の異常性にまだ気づいていなかった。
そこにいたのは、異形だった。未だ人類が遭遇したことの無い、人類以外の知的生命。
それが知性を持つことは、獅子のような顔が告げた言葉で明白だった。
明瞭な、それでいて原始的恐怖を呼び覚ます低い声が、聞こえた。
《全ての人類に告げる――諸君らの膨張は目に余る――》
獅子の頭を持つ異形の亜人は、無表情に鬣(たてがみ)を震わせると、厳かに一対の腕を左右に開いた。
あらゆる電波領域で告げられる、人類への宣戦布告は芝居じみていた。
しかしながら確かに、流暢な統一言語によってそれは為されたのだ。
《――ゆえに、全宇宙から抹殺する》
瞬間、天地開闢を思わせるような光の嵐と共に、黄金の幾何学模様が暗黒の宇宙空間を覆いつくす。
ある種神秘的な光景だったが――それはすぐに悲鳴のようなものに変わった。
宇宙が崩れていくのが、わかった。
漆黒である筈の宇宙空間は幾何学模様に埋め尽くされると、ばりばりと真空で聞こえる筈の無い音を立てて、概念的に崩壊した。
塗料が剥げるように、漆黒の宇宙というものが無くなり、妖しく揺らめく狭間が垣間見えはじめる。
星々が消え、大地が消え、重力が消え、光が消え、全てが……
画面はブラックアウトした。
この日、第7000番代の次元世界群が、まるごと消えた。
消失していくネットワークからもたらされる言葉は、皆同じだった。
回線を乗っ取った敵からの、人類の悲鳴交じりの宣告。
《――第7126世界の削除を完了した。次は第6000番代世界――》
このときになって、人類軍はようやく機能した。
ただちに第1次元<フィンブリス>の世界政府から出撃命令が下り、
百二十万を超える次元航行型戦闘艦が第6000番代世界群の防衛任務に発った。
その全ての船が、当時最強の兵器だった次元消去弾頭の搭載を完了していたフル武装の船で、間違いなく最強の布陣。
場合によっては幾つかの次元を消してでも、敵を消滅させるという政府の意向だった。
残りの数百万の艦隊は、他の次元世界群の防衛任務に当たり、次元航行が出来ない一般の宇宙船は陽子ミサイルの搭載を義務付けられる。
一発で半径数百キロを焼き尽くす、陽子ミサイルの搭載が一般機に義務付けられるというのは、事実上の徴兵開始だったのだが。
これに反対した勢力はほとんどいなかったと思う。
全ては、人類がこの戦いに生き残る為に。
だが、結論から言えば、百二十万の戦艦の群れは、自ら怪物の顎(あぎと)に飛び込んだようなものだった。
戦闘開始から1時間あまりが経ったとき。
モニターの前で戦況の実況を聞いていた私は、飛び上がるような戦慄を覚えた。
やはり、全人類に聞こえるように超次元ネットワークを介して、突然戦闘艦の乗組員の悲鳴と絶叫が流されたから。
《うわああ! ここから出してくれェ!》
《不味い、閉じ込められたぞ――な、何だあれは?》
《死にたくな――》
彼らの乗る戦闘艦は、巨人のような姿に変異した敵に、数百隻纏めて押しつぶされた。
閃光が弾け、砕け散る星屑のようなモノが、戦艦だった全長数百メートルの鋼。
そして、幾何学模様が世界を覆いつくし――消失していく世界の割れるような轟音が響き渡り、数多の世界が崩れていく。
この日失われたものは、あまりに多い。
人類の誇りと、力への自信と、百億を越す人命と。
私自身の、幸福もこの日失われた。
人類軍は、狂ったようなスピードで新兵器を設計し、配備し始めたのだ。
次元パトロール隊への私の入隊は取り消され、代わって凄まじい量の兵器群の前線への輸送任務を仰せつかった。
僅か一年の間に、私の隊は合計二百余りの兵器を前線へ輸送した。
これらの兵器がその効力を発揮することは滅多にない。
何故なら、敵――この頃には、『ウガルルム』と呼ばれるようになっていた――の次元消去能力によって、多くの場合数秒で数億の人命ごと消え去ったから。
金色の後光と共に現れる彼らは、人類が彼らの能力を解析すると、それにあわせて進化を遂げ、新たな形態を身につけていった。
人類が次元消去に先んじて攻撃する兵器を造り出すと、これを上回る速度で演算する頭脳を構築し。
次元世界を物理的に隔離する異相空間障壁が開発されれば、突き崩すため空間侵食の矛を持って現れる。
こうやって人類の築いた文明・兵器・思想すべてが蹂躙された。
そして、人類居住次元世界が僅か二桁となったとき……世界政府は、もっとも非人道的な戦略を選択した。
すなわち、未完成の決戦兵器スターブレイカーシリーズによる時間稼ぎと、
その生産のための焦土戦略――時間稼ぎのための時間稼ぎ。
敵に把握されている第17次元世界までを切捨て、これら「不必要な世界」を次元隔離によって防波堤として利用する。
いわば、本土まで敵が辿り着く前に先んじて切り離すことで、双方向性ネットワークの弱点……座標特定を無効化したのだ。
無論、この決議には第1次元世界<フィンブリス>でも反対意見があがったが、既に長きに渡る戦いで非情だった世界政府は賢明である。
決議から僅か3時間で、次元隔離を実行した。
次元隔離には、数キロメートルの巨大な環――異空間発生装置が使用され、世界を虹色のカーテンで覆った。
その日、目視できるほどの虹色の壁が世界と世界の間に横たわり、
かくして第17次元世界以上の次元との移動が不可能となった。
敵は人類の悪あがきに過ぎないと思っていたようだが、効果はあった。
我々の本拠地が敵性生命ウガルルムに露呈することは防げた。
稼げた時間は、標準時間で約2年。
数百億の同胞を見殺しにしても、それだけしか稼げなかったのだ。
その間にありとあらゆる無理難題を叶えるべく造られたものが、決戦兵器『スターブレイカー』である。
ナイフのように尖った刃で出来た機首、側面から生えたブレードウィング、超光速機動用の双発エンジン。
その機首の真ん中にはセンサー系となる流線型のカウリング。
機体中央の鈍く輝く反応炉は、純粋な熱核反応として運用すれば太陽系を吹き飛ばせるエネルギーを常時機体に供給する。
次元跳躍とワープ航法によって、超光速戦闘を常時行い、
全長30メートルの機体内部の亜空間に数万発の陽子ミサイルを搭載し、次元消去弾頭を単独で運用するのだという。
ほとんど宇宙艦隊の全能力を集約したに等しいモンスターマシン。
纏う鎧は空間隔離の盾――時空の連続性が崩壊しても平気なボディは、黒い光沢を持つ。
それこそが、今の私の愛機。
刃のように鋭い翼としての姿と、異形なる火砲としての宿命を併せ持つ黒い鳥。
XF-TG-N998――試作戦闘機群――1つとして同じ機種の無い、実験的兵器。
飛躍的に勝率を高めるというが、限定機能解除だけは使うな。
そう整備班のモリス嬢から忠告された。
このフィンブリス本土では発動できない戦闘機構を組み込んだ戦闘特化の形態で、
莫大なエネルギーを連続400時間継続して生成する、このシリーズ本来の姿だという。
しかし酷使された機体各部は長距離ワープに耐えないほど損傷し、ウガルルムに勝っても帰還出来なくなる。
生きて帰還することが不可能となる禁断のリミッター・オフ。
だから、使ってはいけないと言われた。
懸命な十代後半の少女には悪いが……おかしなことだ。
使ってはいけない機能など搭載する余裕はあるまい。
つまり、このシステムは生還者の帰還と、それによる本国の座標特定を防ぐ安全装置。
使わなければならないような状況に追い込まれ、私は多くのパイロットと運命を同じくするのだ。
これで、私の記録は終わりだ。
出撃まで三十分を切った。
モリス嬢に記録は託すとして、私は自己犠牲と戦闘に特化した思考に意思を明け渡そう。
軍の施した暗示や催眠で、一番役に立つものかもしれない。
きっと肉の体が喘鳴する、恐怖を噛み殺すために。
願わくば、私の出撃で稼げた時間が、人類の明日を切り開くことを…………
(すすり泣きする声。この後に、戦闘適正化前のパイロットの肉声が入る。)
「あなた方を愛するジャック・タペンスより」
出撃から18日後、陽動の為に造られた隔離次元域で該当機の撃墜を確認。
この次元系へ侵攻していたウガルルム<アリーシャ>を恒星系規模の爆発に巻き込み、損傷を与えた模様。
人類の希望と喧伝されるであろう「彼」は、悲しいほど惨めな形で厄災たる獣頭人身を焼いた。
なお現在、XF-TG-N1003が完成間近だと追記しよう。
フィンブリス軍当局は運用条件に合致する人材を捜索中である。
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懐かしのSTGでありがちな、単騎駆けする超兵器パイロットの独白。
人類に残された牙、超戦闘機スターブレイカーのパイロット。彼が語るのは、人類の栄光と破滅、自身が絶望的な戦いへ駆り出される経緯だった。