No.351827 真・恋姫†夢想 とあるユーザー達と恋姫たちのクリスマスパーティ ~後編~2011-12-24 11:25:54 投稿 / 全13ページ 総閲覧数:17285 閲覧ユーザー数:4679 |
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外史の管理者の一人である狭乃狼の主催による、彼と同じ
では、それぞれの様子を見ていくとしよう。
黒山羊「はいはーい。雛里ちゃーん。新しい料理取ってきたよー」
雛里「あ、ありがとうございます。……あの、黒山羊さん」
黒山羊「ん~?何々??あ、デザート?それともジュースのお代わり?も、何でも僕に言いつけてね?雛里ちゃんの言うことならもう、何だってするよ?!」
雛里「あわわ。その、えと、言いにくいんでしゅけど、ちょっと……お酒……くさいんで、その、ちょっと……離れてほしいかな……って」
黒山羊「……っ!?!?ご、ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい!お酒臭くてごめんなさい!生きててすいません!生まれてきてほんとにすいません!だからお願いですからきらわないでください~~っ!!」
雛里「あわわ~!!しょ、しょこまで謝らなくても……!!」
雛里から出た、お酒くさい、のたった一言で、思いっきり彼女から飛び退りながら、ジャンピング土下座で平謝りする黒山羊に、あわあわ言いながら何とかなだめようとする雛里。
甘露「……なにやってんだか、黒山羊さんてば」
思春「いつものことだ。放っておけばいい。それより甘露」
甘露「ん?なに、思春さん」
思春「……その、なんだ。……さ、さっきの髪留め、つ、着けてみてもいいだろうか?」
甘露「ぜひ!あ、それならやっぱ髪を下ろしてほしいなあー」
思春「……分かった。その、少しだけ、向こうを向いていてくれるか?」
甘露「はいはーい」
思春のその要望どおり、甘露はくるりと回れ右をして、彼女にその背を向ける。背後から聞こえてくる思春の、髪を下ろしているであろうその音をwktkしながら聞きつつ。
思春「も、もういいぞ?」
甘露「そう?それじゃあ(くるーり再び回れ右)……」
思春「ど、どうだ?に、似合う……か?」
甘露「……わが人生に、一片の悔い無し!!もう、メッチャ似合いますよー!!も、これだけでご飯十杯はいけます!!」
思春「そ、そうか/////……その、改めて、あ、ありがとう……な?」
モジモジと。いつもの彼女からはとても想像のつかない、そんな乙女全開の表情で照れる思春と、そんな彼女の表情をみて、至福の悦楽を味わっている甘露であった。
真桜「……なんや、ウチお邪魔っぽいなあ……。帰ろかなあ……」
甘露「ハッ!?ちょ、真桜ちゃんてばそんな寂しいこと言わないでよー!」
真桜「せやけどー、甘露は思春はんがおればそれでよさそうやしー?別にウチがおらんでも」
甘露「んなこと無いってばー!真桜ちゃんも、今日は一段と可愛いよ?!いつもの格好もいいけど、そういうドレスもよく似合うよねー!特にその胸元なんかもう、すぐにでも飛びつきたくなっちゃうぐらい!!スリットから見えてる脚も最高!!……とっても、綺麗だよ」
真桜「う。……そ、そんな、ウチなんかが綺麗やなんて、そんな……もう!甘露ってば人をおだてるんが巧いなあ、もう!/////」
と。一人ほうって置かれたことでぶつぶつ言っていた真桜であったが、普段言われなれていないせいなのか、綺麗、という甘露の言葉に思わず顔を真っ赤にして、さっきまでの不機嫌などどこ吹く風といった感じで、モジモジと身をくねらせるのであった。
丈二「ふむ。いい感じに盛り上がってるな」
華陽「そうね。……ねえ、丈二?」
丈二「なんだ?」
華陽「貴方のくれたプレゼントだけど、今開けてもいいのかしら?」
丈二「……できれば、帰ってからにしてほしいんだが」
華陽「そう?でも却下。というわけで」
丈二「ちょ!?」
思わず赤面しながら慌てる丈二をよそに、華陽は先ほど良人からもらったプレゼントの箱をその場で開け、その中身を手に取る。
華陽「これ……ネックレス?……もう、丈二ったら……/////」
丈二「……なぜそれでそこまで照れるんだよ」
華陽「いいのいいの、貴方の気持ちはよく分かったから♪……ほんと、丈二ってば恥ずかしがり屋さん♪」
丈二「いやだから、何を考えたのかは知らんが、特に深い意味はだな……ッ!!」
華陽「分かってる分かってる。……続きは家で、ね?/////」
ネックレスひとつで何を邪推したのか、真っ赤になって照れつつ、含み笑いをしている自分の嫁に、大きくため息をつきつつ呆れている丈二であった。
劉邦柾棟(以下柾棟)「いーねー、妻帯者ってのは。……俺もいつか、あんな感じの関係になれる嫁さん……欲しいもんだ」
白蓮「よ、嫁?!ま、柾棟?その、わ、私はだな、まだ別に結婚とかそういうことは」
月「白蓮さん?柾棟さん、別にまだそこまでは言っていないと思いますよ?」
柾棟「あ、白蓮もやっぱり、結婚願望あるんだ。……何気に、白無垢似合いそうだよね、白蓮って」
白蓮「そ、そうか?わ、私としては、その、純白のウェディングドレスも、やはり、あこがれるんだけど……柾棟が、そっちの方がいいていうんなら、その/////」
柾棟「いやー。白蓮って何気に、いい奥さんになれると思うんだ。うん、“普通に”」
白蓮「普通……そうだよ、普通だよ、私はさ。どうせ、どうせ私は、ただのモブキャラに毛が生えた程度の存在感しかないですよ……ッ!!ちくしょー!今日は飲んでやるぞーッ!!」
月「ぱ、白蓮さん、その、えと、あんまり飲みすぎると」
柾棟「いいよ、月。潰れたら潰れたで、俺がちゃんと送っていくから」
月「……送っていく……それはつまり、お、お持ち帰りっていうことですか?!へぅ~、大人です……/////」
何を考えたのかはまあ大体わかるが、柾棟の台詞で真っ赤になる月と、その柾棟の傍でカクテルをがんがん一気飲みし始めた白蓮。……その後白蓮がどうなったかは、皆様のご想像にお任せするとしよう(笑)。
ロンロン「ほんわ~……//////」
ベル「ほんわか~……//////」
凪「……可愛い……//////」
会場内のとある一角。ロンロン、ベルフェゴール、そして凪の三人が、その目の前で展開される光景に、完全に見入って悦に浸っていた。
恋「ハクハク……もきゅもきゅ……ごはんおいしい……幸せ……」
子リスよろしく、頬袋いっぱいに食べ物を詰め込んで、目の前に山と詰まれた料理を、それはもう嬉しそうに次々と平らげていく恋。
それは、ある種の愛玩動物的な愛らしさであり、見るものすべてを虜にし、地獄の悪鬼であろうが終末の悪魔であろうが、見る者すべてを優しい心にしてくれる、純粋無垢なる癒しの天使の所作であった。
ロンロン「いやあ~、やっぱり恋のこの姿は萌えるね~」
ベル「同感同感♪あ、恋?こっちのゴマ団子も食べる?」
恋「もきゅもきゅ……ん、食べる……ハクハク♪」
凪「はあ~……恋様……なんと愛らしい……お持ち帰りしたい……」
ロンロン&ベル『……は?』
凪「はっ?!わ、私は今、いったい何を……っ!?」
ロンロン「うーむ。この凪に思わずそんな一言を言わせる……恋、ほんとに恐ろしい子!」
ベル「彼女こそまさに恋姫界の、いや、すべての萌え属性世界最強!天下無双の萌将軍、呂奉先よ!!」
恋「……?……良く分からない……でも、みんなが嬉しそうなのは、恋も嬉しい……/////」
恋以外の三人『萌え~~~~~っ!!』
……和み空気でまったりの、その恋を中心とした一角だった。
秋蘭「……いいな、このカクテル……先ほどのオータムオーキッド……だったか?あれも良かったが、これもまたほのかな甘みとわずかな酸味が丁度いい」
老仙「お褒めに預かり、光栄です。今日まで色々、試行錯誤した甲斐があったってものです」
会場内のバーカウンターにて一対一で向き合っているのは、南華老仙と秋蘭の二人。会場内の喧騒をよそに、二人はただ静かに、老仙の作るカクテルを傾けあっていた。
秋蘭「……そういえば老仙?お前、紫苑の子供……璃々にはプレゼントは贈ったのか?」
老仙「そこはもちろん抜かりありませんよ。ちゃんと紫苑さんを通じて、璃々ちゃんに贈って置きましたよ。ま、何を送ったかは秘密ですけどね。けど秋蘭?」
秋蘭「?なんだ?」
老仙「……今、僕の前にいるのは、璃々ちゃんではなく貴女なんですから、他の子の話題は無粋ってものですよ?」
秋蘭「……フ。そう、だな。すまん、私が軽率だった。……少々、妬いたのかも知れん」
老仙「秋蘭……」
秋蘭「フフ。柄にもなく、少々酔ったようだ。……今度は、ノンアルコールのものを、もらえるだろうか?……あまり酔いすぎて、お前と喋れなくなるのもつまらないしな/////」
こっちはこっちで、二人だけのしっとり甘い空間を作っている、老仙と秋蘭であった。
美羽「にゅはははー♪なんだかとっても気分がよいのじゃー♪……ひっく」
さとッチ「ちょ、美羽ってば大丈夫?……おっかしいなあ、美羽のドリンクは全部、ノンアルコールのものばっかりなはずなのに。……ま、大体原因は分かってるけど……七乃さん?」
七乃「えー?何のことでしょうかー?私にはさっぱり分かりませんねー♪」
さとッチ「……わー。説得力無い顔だー……」
けたけたと。青い液体の入ったグラスを片手に、したたかに酔って上機嫌で笑っている美羽と、その彼女を心配げに見ているさとッチの隣で、さも、何もしていませんよー見たいな顔で、ころころと笑う七乃。……こちらも相当に酔っている様である。
七乃「らいたいれすねー?わらひもお嬢様も~、とっくにお酒を飲める年にぐらいなってるんですから~、かくてるの一つや二つやみっつやよっつ五つ六つ七乃おー!!あはははは」
さとッチ「……珍しいな、七乃さんがこうまで酔っ払っているのも」
美羽「……七乃も、いつもお子ちゃまな妾のあいてをしておるのじゃ。たまには羽目もはずしたいじゃろ」
さとッチ「(びっくり)……美羽?どうかしたの?……なんだかいつもと雰囲気が……ていうか、酔っていたんじゃないの?」
美羽「ぬはははー。この程度の酒なんぞで酔っておったら、あの孫策の相手なぞ出来はせぬわい。というか、素面でいつもの役を演じることに比べれば、この程度の酔ったふりなぞ造作もないのじゃ」
さとッチ「……なんか、なにげにとんでもないカミングアウトを聞いたような気が」
美羽「そんなことより、さとッチ!おぬしも飲むのじゃ!!ほれ、ぐっといかぬかぐっと!!」
さとッチ「ちょ!?ま、待って、そんな無理やむぐっ?!」
……なんだかいつもとぜんぜんキャラの変わっている美羽と七乃に、散々振り回されているさとっち。……ま、楽しそうだから良しとしましょう♪
ルル「さとッチさん、美羽と七乃さんに完全におもちゃ扱いされてら」
うたまる「ま、あれはあれで楽しんでそうだし、いいんじゃあない?」
明命「はあ~……本物のお猫様と、ぬいぐるみのお猫様……両方モフれてとってもしあわせです~……」
亞莎「はむっ。ここのゴマ団子、とってもおいしいです♪」
紫苑「コラーゲンたっぷりのフカヒレ、ここはしっかり摂取しておかないと。ウフフ。あ、璃々へのお土産にさっきのケーキとシュークリーム、忘れないようにしないと」
嬉々として本物の猫とヌイグルミの猫をモフりまくっている明命と。山と詰まれたゴマ団子を幸せそうにパクつく亞莎。でもってフカヒレやら豚足やら、コラーゲンを大量に含む食材ばかり、ひっしになって食べる紫苑。
そんな三者三様の様子を見つつ、ルルとうたまるは優雅に食後のお茶を飲んでいたりする。
ルル「あ、そだ。さっきのシュークリーム、もう今のうちに食べておこ」
うたまる「え?もう食べちゃうの?たしかお土産用って、狼さん言ってなかった?」
ルル「お土産なら、こっちのサンタケーキで十分。じゃ、いっただっきまーす♪はぐ……?……ごはっ?!」
うたまる「ちょっ?!ルルさん、どうしたの?!」
それは、今日この会場にはくることが出来なかった、とあるユーザー組みの一人から、みんなに差し入れとして贈られてきたシュークリーム。見た目には何の変哲も無いものであるし、当の贈り主からも、某他世界のとある有名な喫茶店の一品だったのだが、なぜかその内の一つを食べたルルが、突然悶絶してその場に倒れた。
うたまる「ど、どうしたんですか、ルルさん!このシュークリームがなにか……ぺろ(指で中身を一すくい)……なに、これ……?」
甘味。苦味。辛味。酸味。いや、そんな表現も生易しいというか、味といっていいのかどうかも分からない、食べ物というにはあまりにもかけ離れた、その、シュー皮の中身。
狼「うたまる、どうかした?!なんだかルルさんの断末魔が聞こえたような……っ!?」
うたまる「……ねえ、これ送って来たのって」
狼「ああ、マリアのやつだけど……う゛。なんだこの、色々と表現したらまずい様な物体は(ぷるるるる)あれ?ケータイ?はい、もしもし」
マリア「あ、もしもし、狼さん?マリアですけど」
狼「ああ、丁度いいところに。お前さんが贈ってくれた例のシュークリームなんだけど、何故だか食べたルルさんがぶっ倒れたんだが……心当たりは?」
マリア「……その、スイマセン。じつは、こっちの手違いで、中に一つだけ、“例の彼女”の作が混じってしまっていたらしくて」
狼「……あー、そゆこと。……うん、じゃあ、これ一個っきりなんだな?他のは大丈夫……ん、分かった。ああ、彼女にはあんまり気を落とさないよう、そう伝えておいてくれ。うん、それじゃあ」
ぴ、と。狼がケータイを切ると同時に、はあ~、と大きくいため息を吐く。
うたまる「……マリアくん、何って?」
狼「……ちょっと、な。別の某世界のとある超料理下手なS先生が作ったやつが、どういうわけか、たった一つだけ、中に混じって居たんだと。つまり」
うたまる「……ルルさん、見事、その大当たりを引いちゃった、と」
明命「……はうあ~。愛紗さん並みに料理のお下手な方って、他にもいらっしゃるんですね……」
亞莎「……世界って、広いです……」
紫苑「……ルルちゃん、気をしっかり持って」
ルル「きゅ~……」
目を回しはしていながらも、亞莎の膝枕で介抱されているためか、どこか幸せそうに気絶しているルルであった。
スターダスト(以下、スタダ)「おい、一刀。ちょっと」
一刀「ん?どした、そんな小声で」
ちょいちょい、と。色々と盛り上がっているパーティ参加面子の中、小声でスターダストが一刀を手招きし、二人で会場の隅のほうへと移動していく。
スタダ「……さっきお前さんに渡したプレゼント、な?実はあれ、本命のためのカムフラージュでさ。……こっちが、お前さん用の本当のブツだ」
一刀「……なんでそんな回りくどいことするんだか。……こ、これはっ!?」
スタダ「僕がこの日のために厳選した、現実世界の最新エ○本だ。……愛紗たちには気付かれないようにな?」
一刀「スターダスト……心の友よ!!」
がしっ、と。最高の笑顔で握手を交わす二人。……だが。
愛紗「……ご主人様?スターダスト?……二人でこそこそ、一体何をなさっておいでで?」
一刀&スタダ「げえっ?!関羽!?」
愛紗「なっ?!ご、ご主人様!貴方はなんと言うものをお持ちなのですか?!」
一刀「あ、いや、これはその!す、スターダストが俺にって渡してくれただけであってだな!?」
スタダ「そ、その、これは、だからね、愛紗?!」
愛紗「言い訳無用!!今日という聖なる夜に、よりによってそのような物を会場に持ち込むとは、なんと情けない!……本来ならば、その体に分からせて差し上げるところですが、せっかくのクリスマスを汚すのは忍びないので、お説教だけで勘弁してあげます。さ、二人ともそこに座りなさい!!」
一刀&スタダ「……あい」
風「おやおや~。お兄さんとスターダストさん、愛紗さんの逆鱗にでも触れましたかね~。一体何をおいたしたのやら」
骸骨「……スタダのことだし、こっそりエ○本でも渡そうとしたんじゃあないの?」
宝慧『まー、どーせそんなところだろうよ。懲りない連中だぜ』
二人そろって正座をさせられ、愛紗からなにやらガミガミ言われている一刀とスターダストを、少々離れた席からあきれた表情で見ている、骸骨&風のコンビ。
風「まあ、自業自得じゃあしょうがないですねー。あー、それよりも骸骨さん?」
骸骨「ん?何?」
風「実は風から、骸骨さんにもプレゼントがあるのですよー。受け取ってもらえますかー?」
骸骨「え?!マジで!?」
風「はいー。……どぞ、隠し撮、もとい、特別撮影による、稟ちゃんの秘密ピンナップなのですよー」
稟「稟のピンナップ?……こ、これはあっ?!」
骸骨が風から手渡されたもの。それは、彼女の友人である鼻血軍師こと稟の、とても文章には出来ない様な超過激な寝乱れピンナップであった。
骸骨「な、なんというこれは大胆な……っ!!……風さん、ぐっじょぶ、です。あ、興奮したら思わず鼻血が」
風「はいはーい。風ちゃんがとんとんしてあげますねー。とんとーん」
骸骨「おうふ。……どもども」
風「いえいえ、どういたしましてー。にゅふふ」
華雄「みな、楽しそうだな」
狼「だな。まあ、一部ちょっと不幸が降りてるのもいるけど、それもまた、余興みたいなものでいいだろ。……ところで桂花?お前は何をしてるんだ?」
桂花「……ぱぱのおひざにのってるの。……ひっく」
狼「……って、シャンパン何本飲んだんだ、お前。ひー、ふー、みー……うわ、五本も空にしてやがる」
シャンパングラスを片手に、狼のひざにちょこんと座って、もう、かなり泥酔状態になり、とっても上機嫌そうにごろごろ言っている桂花に、少しだけ呆れつつも、しょうがないなといいながら優しくその頭をなでる狼。
桂花「んー……ぱぱの手、あったかい……ふふふ~/////」
華雄「……桂花って、いつも酔っ払うとこうなのか?」
狼「まあ、大体な。普段飲まない分、一度飲むとすぐ酔って、こうして超絶甘えんぼモードに入るんだよ。……まあ、酔いが覚めたら全部忘れているけどな」
華雄「そうか。……なら、私も」
狼「お、おい?」
そ、と。自分の頭を狼の肩に寄せ、もたれかかる華雄。
華雄「……狼、私な。……お前に会えて、ほんとによかったよ」
狼「……そか?」
華雄「ああ。……無印から萌将伝を通して、不遇以外の何者でもなかった私が、こうして誰かに寄り添える……幸せだよ、とても」
狼「……そか」
それから。
狼「おーさまだーれだ!?」
雛里「あわわ。わ、私でしゅ」
黒山羊「お、ひなりんが王様か。いや、この場合は女王様かな?ささ。何でもご命令を」
雛里「あわわ。そ、それじゃあ、五番と十番の人で、き、きしゅをしてくだしゃい」
一刀「きしゅ?……ああ、キスか。五番はおれだけど……十番は?」
柾棟「げっ?!きょ、拒否権発ど」
狼「……王様の命令は?」
『ぜったーーーーーーーいっ!!』
一刀&柾棟「……」
突如始まった王様ゲームで、いろいろとラッキーやらアンラッキーやらがおきたり。
狼「よし、俺のターン、ドロー!おれはクリ○ーとギア○リードを生贄に、レッドアイ○ブラックドラゴンを召還!!レッドアイズでプレイヤーにダイレクトアタック!!」
スタダ「なんの!聖なるバリア、ミラーフォース発動!!攻撃を無効にする!」
狼「ちっ。カードを場に三枚伏せて、ターンエンドだ」
スタダ「僕のターン、ドロー!手札から魔法カード、死者蘇生を発動!墓地に眠るブルーアイズを特殊召還!そしてスターダストドラゴンの攻撃!」
狼「残念!トラップ発動!攻撃の無力化!」
禁止とか言っていたその本人が、酔った勢いも手伝ってかデュエルをはじめ出し、それを機にあちこちでも同様に始まっていたり。
丈二「ぬうううううんんんんっっ!!」
ベル「くううううううっっっっっ!!」
華陽「丈二、ファイト!!」
凪「ベルフェゴールどの、もっと踏ん張って!!」
はたまた別の一角では、力自慢同士による腕相撲大会が始まっていたり。
甘露「あ~い~が生まれた日~、わすれ~ない~」
思春「運命を~、しんじ~てる~」
カラオケ(デュエットオンリー)で盛り上がる者たちがいたり。
白蓮「だーかーら!私の影が薄いのじゃあなくてでなあ!ほかの面子が濃すぎるだけなんだっての!」
華雄「うんうん、分かる、分かるぞ、白蓮!」
月「へぅ~。お二人とも飲みすぎですよ~」
七乃「わらひだって、ほんろはこんなまっくろなきゃらはいやなんれすよ!?れもれも!ほれが……っ!!」
完全に泥酔して、日ごろの愚痴を延々クダ巻いている者たちがいるかと思えば。
真桜「美羽はん……ほんとにこんなんいるん?」
美羽「うむ!前々から一度、つかってみたかったのじゃ!この“お菊ちゃん”とやらをの」
愛紗「……誰を相手に使う気なのやら」
さとッチ「いや、それ以前に、美羽がそれを使いたがるほうがおかしいでしょ?!」
ロンロン「酔っ払っているんだろ。てか、そういうことにしておこう。……これが美羽の、素面の台詞だなんて、認めたくない!!」
老仙「……認めたくないものだよ、若さゆえの過ちというのは」
秋蘭「それは、どこかの赤い人の台詞だったかな?」
まあ、色々とキャラが崩壊し、半ば暴走気味な者も居たりしつつ。パーティは終始、盛大に盛り上がりを見せ。
それでも、時というのは確実に過ぎていくもの。気がつけば、とっくに店の閉店時間真直となっていた。
狼「えー。宴もたけなわではございますが。残念ながら、お店の営業時間がそろそろ終わりに差し掛かってきましたので、ここらで締めとさせていただきます」
『……』
狼「皆さん、どうやらとても楽しんでいただけたようで、会を主催した僕も感無量であります。もうそろそろ、今年も終わりとなりますが、また来年も、恋姫の日を消さないそのため、みんなで頑張って行きましょう!では、これをもって今年のクリスマスパーティ、お開きとさせていただきます。みなさん、お疲れ様でした!」
『お疲れ様でしたー!!』
わいわいと。宴の終了を狼が告げたとともに、みな、ぞろぞろと店内から出て行く。店は終わっても、夜はまだ終わったわけではないので、また別の場所に移動して、さらに盛り上がるために。
華雄「狼。お前はこの後どうするんだ?どうやらみんな、二次会に行くみたいだが」
狼「ああ、俺は酔いつぶれた桂花を家に送らないといけないし、パスしとく。
華雄「お前が行かないのなら、私も行かないさ。それに」
狼「それに?」
華雄「……家にはあっちの連中もいるしな。あの狸娘にお前を独占させるわけにはいかん」
狼「……お、お手柔らかに……ね?」
華雄「ふ。それはあっちの出方次第だな。ははっ」
宴は終わり、まもなく日付も変わろうとしている。
外は雪。
夜の闇を白く照らし出す、大小入り混じった白い妖精たちが、聖なる夜を祝福でもしているかのように、漆黒の空から舞い降りる。
世界中。そして、あらゆる外史に住まう、生きとし生ける者すべてに、その、幸あれと。
ジングルベルの流れる街の中、イルミネーションの輝きとともに、そんな祈りを捧げよう。
そう。
この、清しこの夜に、この、一言を添えて。
Merry-Christmas……
くりすます?なにそれおいしいの?
という、リアルの事情な狭乃狼ですw
てなわけで、ユーザー参加によるクリスマスパーティ、これにて閉幕です。
どうにか前後編だけですみましたww
さて。
年内の予定としては、後一話ぐらい、仲帝記を更新できたらいいなと、思ってます。
できればもう一作位、同人祭りのネタを入れたいですけど、スケジュール的にきついかも知れません。
では、もう一度今回の参加ユーザー様方のお名前を列記しまして、今回の締めとさせていただきます。
甘露さん、
黒山羊さん、
峠崎丈二さん、
劉邦柾棟さん、
熱を操る料理人(?)龍々さん、
南華老仙さん、
ベルフェゴールさん、
ルルさん、
さとッチさん、
スターダストさん、
骸骨さん、
うたまるさん、
ほわちゃーなマリアさん(TELのみでの参加)、
以上、順不同
それではみなさん、再見、です!www
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ども。
似非駄文作家の狭乃狼ですw
ユーザーと恋姫たちのクリスマスパーティ、その後編をお送りします。
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