No.350022

聖夜戦争 【第3回同人恋姫祭り参加作品】

茶々さん

第3回同人恋姫祭り、という事で。
短編どころか作品であるかどうかも疑わしい(偽)予告紛いの超短編を投稿します。

タイトルから察しがつくように、本作品は某型月の人気シリーズのパロディ……なんだろうか。
着想から完成まで二時間足らずというトンデモない作品…………ま、まぁどなたかでも楽しんで頂ければ幸いに存じます、ハイ(汗)

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2011-12-20 17:24:50 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:3114   閲覧ユーザー数:2873

 

 

―――聖夜。それは、愛する者と二人だけで結ばれる、乙女の祷りの結晶。

―――聖夜戦争。それは、愛する者と結ばれる者を選別する、乙女の戦。

 

 

 

今、聖夜戦争に導かれし八人の乙女が、決戦の白帝城に集う。

 

 

 

 

 

 

 

「星さん…………ううん、超子龍。ご主人様の為に貴女を、此処で倒します」

「ふふっ、甘さだけではないとは。流石は主―――とはいえ、容赦は致しませぬぞ?」

 

 

携えし忠義の槍を、捧ぐべき主に向けても尚折れぬ固き闘志を胸に宿し龍は、天蓋の大徳へと挑む。

 

 

「か、華琳様……ッ!?」

「気を抜くな、楽進。その胸に秘めた願望を、私の屍の先に叶えて見せろ!!」

 

 

その身に纏うは、主が覇道の為に刻んだ不退転の証。

其処に刻まれるは、敬服すべき覇者の容赦なき剣戟。

 

 

「呉下の阿蒙……この渾名、今日こそ返上させて頂きます!」

「フフフ……ククッ、アハハハハ!!」

 

 

姉を、妹を、臣下を、民を、国を。全てをかなぐり捨てようと、その全てを捧げても尚、彼と添い遂げたいと願う少女の前に、嘗て机を並べた友が立ちはだかる。

 

 

「ご主人様の為……恋、頑張る」

「わ、妾はまだ切り札を二枚も隠しておるのじゃぞっ!?」

 

 

立ちはだかるは、天下無双をほしいままにする最強の戦士。

挑みかかるは、己の両脚を以て遂に大地に立った至弱の姫。

 

 

 

 

戦え、無双の乙女達よ。

叶う願いは只一つ。祈る乙女は、只一人。

 

故に、勝者は只一人。

 

 

 

 

 

 

 

「――――して―――」

 

 

 

 

 

だが、

 

 

 

 

 

「―――――どうし―――――私――――んな目に?」

 

 

 

 

 

純なる願いによって、その結晶は歪と化して、

 

 

 

 

 

「―――どうして、私ばかりこんな目に?」

 

 

 

万能の結晶は、戦いの輪廻を惑わせた。

 

 

白帝城に集いし八人の乙女の前に現れたは、七つの骸を足元に転がした戦乙女。

王座に輝きし者達に一矢報いんと集いし姫達を塵芥に帰したのは、黒髪の戦神。

 

 

関羽、字を雲長。

幾多の姫達によって、主の傍らより追い落とされた原初の恋姫(ヒロイン)。

 

 

 

 

 

「あ、い……紗、ちゃん?」

「桃香様、貴女には分からないでしょう?私の無念が、陽の目を見続ける貴女に分かる筈がない」

 

 

桃園の誓いを交わした姉を血の海に沈め、今。

最凶の戦士が、白帝城に降り立つ。

 

 

 

 

彼女には分からない。

自分がどうして遠ざけ続けられなければならないのか。

 

彼女には分からない。

自分がどうして寵を願う事すら許されなくなったのか。

 

 

故に、彼女は祷るその手に刃を携え、血潮に身を染め上げて戦う。

 

 

 

純なる祷りを叶える為。

切なる想いを遂げる為。

 

 

 

「愛、紗……ッ!!」

「恋、お前なら分かってくれるだろう?私のこの身を、この命を焦がし尽さん程に燃え滾る、どす黒い炎が―――なぁ……恋?」

 

 

陽の目を浴びる事無く消えていった、乙女達の無念を乗せた凶刃が唸る。一撃一撃に込められた怒りは、憎しみは―――全てが、純粋であったが故に歪んだ、切なる想い。

 

 

 

同じ様に寵を得られずとも、彼女には陽の目が当たった。

 

 

なら、自分は?雛里は?華雄は?

幾人もの戦友の想いを込めて、青龍が哀しくも雄々しく、天へと咆哮を上げる。

 

 

―――そして、願望の結晶を前に、二人は相対する。

 

 

「愚かね、関羽。遍く民草の声に抗い、自らの欲望を叶えようなどと」

「嗤いたくば嗤え、孫権。貴様には永劫理解し得ぬこの想い、語るだけ無駄だ」

 

 

剣を携えしは、最も祷りに近き江東の姫。

刃を構えしは、最も願いに近き原初の姫。

 

 

「私が重ね続けてきた想い、募り続けてきた願い……その全てを踏み躙った貴様に、くれてやる言葉など存在しない――――――往くぞ万民の王、民の賛美は十分か」

「無為に重ね続けた歳月に意味などない。その事すら理解出来なくなったとは、傲慢が過ぎる様だな――――――さらばだ関羽。理想を抱いて溺死しろ」

 

 

乙女達が祷りし聖夜に、その想いは交錯する―――!!

 

 

 

 

オマケ

 

 

 

                       身体は受難で出来ている。

                

                       血潮は子種で、心は種馬。

 

   

                       幾たびの閨を超えて不敗。

 

 

                       ただ一度の凌辱もなく。

                       ただ一度の一途もない。

 

                   彼の者は常に独り 浪漫の丘で安らぎに酔う

 

 

                      故に、彼の悲鳴に意味はなく。

 

 

 

                     その体は、きっと受難で出来ていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さ…………流石に、五十人以上いっぺんにとか……し、ぬ…………」

 

 

 

 

恋姫(ヒロイン)の皆さんは結局種馬が全員美味しく頂きました。

 

 

 

 

 

【後書きとかいて猛省と読もう】

 

まず一言。

すんっっっっっっっませんしたっっっ!!!

 

恋姫関連の方々、型月関連の方々、そして恋姫同人祭り参加の方々に地の底に脳天を叩きつける勢いで全力でお詫びを申し上げます。

 

 

オチつけないと割と洒落にならない事が判明し、慌てて追記しました。

 

今期のアニメでも特にお気に入りだった【Fate/Zero】のパクリでいこうかと思ったのですが、それじゃあ面白くないからとパロディ風味を加えた……所まではよかったのですが、そういえば萌将伝ネタに触れた事なかったなぁと思いだしてじゃあやってみるかとやっつけ気味のネタに。

 

本当にもう……どうしてこうなったorz

 

そしてこれ、続きません。続くどころか中身をどうすればいいのか丸っきり想像できません。

…………どなたか、やってみたい方……いませんよねぇ?そりゃそうだ。

 

 

と、愚痴っぽいのはさておいて。

 

第3回恋姫同人祭りはまだまだ開催中!皆さん是非ふるってご参加を!

 

では、一足お先に。

 

                           Marry X`mas!!!  

 

 


 
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