No.345073

真・恋姫無双「新たなる地と血」反董卓連合編・拠点ー2

愛紗達と別れ、次に一刀に接触して来たのは華琳。

華琳の陣営では何が待ちうけるのか…

2011-12-09 01:53:23 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:4741   閲覧ユーザー数:3806

この作品は恋姫無双の2次創作です。

 

作者の勝手な解釈もある為、若干キャラの性格等のズレが生じる場合が御座いますが

そこらへんはご容赦のほどを。

 

一刀は先ほど劉備の陣営に関羽を送り届け、そこで劉備と話し合い、と言っても一方的に一刀が彼女に問い掛けをしていただけで、これと言った答えは結局返ってこなかった。

 

そして愛紗との和解も上手く行かないまま、彼女を帰しまった。愛紗の機嫌が悪い原因を、結局付き止められぬまま…

 

あんまり顔に出さないよう、そこを出てきたが足取りは重い。

 

そんな事を思いながら歩いていると、後ろから声を掛けられた。

 

「一刀、どうしたの?少し雰囲気が暗いみたいだけど?」

 

一刀が声のした方へ振り向くと、華琳が立っていた。

 

「やあ、華琳。久しぶり。」

 

「華琳おねえちゃ~ん!こんにちは。」

 

「はい、こんにちは。一樹も元気そうね。」

 

「うん。ボク元気ぃ!」

 

元気良く返事をする一樹を見て、華琳は微笑む。

 

「一刀もさっき会ったじゃない。と言っても話をするのも久しぶりだからね。で?」

 

「『で?』とは?」

 

華琳の言わんとしている事がイマイチ判らず一刀は聞き返す。

 

「貴女が元気の無い理由よ。劉備の所へ愛紗を連れて行くのを見ていたけど、…なんていうか二人ともやけに余所余所しかったじゃない。愛紗と喧嘩でもしたの?」

 

「喧嘩ねえ…。」

 

「何よ?歯切れが悪いわね。話ぐらい聞くわよ。」

 

「ああ、実は…」

 

少しばかり深刻な話になりそうだったので、華琳は自分の陣に誘い、流琉の淹れたお茶と同じく流琉の作ったお茶菓子を摘みながら一刀の話を聞いていた。

 

「…と言う訳なんだ。」

 

話を聞き終えた華琳達は、愛紗のその態度と、愛紗の苛立ちの原因に気が付かない一刀に呆れ、溜息を付いた。ただ一人春蘭は、七星餓狼を担ぎ歩き出した。

 

「ちょっ…、春蘭何処に行くんだよ!?」

 

「ちょっと愛紗と、果たし合いをしてきます。」

 

春蘭がちょっとそこまで散歩を、的なノリでとんでもない事を言い、出て行こうとする。それを聞いて一刀や秋蘭達は止めようする。

 

「「「「「春蘭様~、駄目ですよ~」」」」」

 

「姉者、それは流石にまずい。」

 

「春蘭!良いって。俺が愛紗の機嫌を損ねるような事をしたんだから。俺が謝れば済む話で、君が出て行くこと無いよ!」

 

「は~な~せ~!愛紗(あの馬鹿)に一発くれてやらんと気が済まん!」

 

春蘭は一刀・秋蘭・季衣・凪・沙和・真桜を引き摺って出て行こうとする。

 

「止めなさい、春蘭!」

 

華琳の一喝で、春蘭の動きが止まる。

 

「ここでは私達はそれぞれ立場が違うのよ。そんな私闘を洛陽(ここ)でしてみなさい、あなただけではなく、私や秋蘭、季衣にまでお咎めが来るわよ。」

 

「うっ…」

 

自分のみならず華琳や秋蘭にまで、お咎めが来る事が分かると春蘭は大人しくなり、ようやく収まり皆ほっとする。

 

春蘭が怒るのは無理もない。一番最初に気が付いた華琳も、一刀の説明を聞くまでは言い様の無い苛立ちに苛まれていたが、これまでの一刀の境遇と自分達を忘れずにいた事。一樹の母・司馬懿の死を聞くと、流石に何も言えなくなってしまった。

 

そして春蘭が落ち着いたのを確認すると、華琳は一刀に向き直る。

 

「一刀。あなたさっき、愛紗に謝れば済むって言っていたけど、何に対して謝るの?」

 

「え?いや、分かって無いけど。とにかく謝ろうかなと…」

 

「呆れた…。何も分かって無いのに謝ったって更に愛紗の機嫌を損ねるだけよ。何が悪かったのか分かった上で謝らないと、本当の意味での謝罪にはなら無いわよ。」

 

「そうだな、北郷。それは一番やってはいけない謝り方だ。言ってみれば心が籠もっていない上っ面だけのものだ。そんなもので謝ったって何の解決にはならない。」

 

華琳と秋蘭に指摘され、詰まってしまう。二人には分かっているようで一刀は聞きだそうとする。

 

「華琳達は何か分かってるみたいだけど…」

 

「言っておくけど教えてあげられないわよ?これはあなたと愛紗の問題なのだから。自分で答えを導き出しなさい。話は聞く、と言ったわ。けど今私達はそれぞれ違う所のいるのよ。悪いけど、どうする事も出来無いわよ。」

 

華琳達の言う事は尤もで、一刀はますます困惑する。そんな姿を見てこれでは一生気が付かないのでは、と思い華琳はアドバイスをする事にした。

 

「…そうねぇ、少し助言するなら、自分と愛紗の立場を入れ替えてみなさい。そうすれば、あなたでも分かるかもしれないわよ?」

 

「それにしても、やっぱり貴方は董卓の所に行っていたのね。しかも、一樹が皇帝陛下と婚約してただなんて、驚きだわ。流石一刀の子ね。」

 

「全く。あんた子供にどんな教育をしてるのよ!」

 

話題が変わり、ここぞとばかりに桂花が噛み付いてくる。華琳と桂花の言葉に流石に堪えたのか一刀は机に突っ伏す。

 

「弁お姉ちゃんと協お姉ちゃんといっしょ~」

 

隣にいた一樹は嬉しそうにしていたが、一刀も事の重大さに気付いていない我が子に頭を痛める。

 

「正直、こんな事になるなんて思ってもみなかったよ、俺は。年が近いからてっきり友達になるもんだと思ってたのに…」

 

「甘いわねぇ~。この年頃の女の子を甘く見すぎてるわ。見た目は幼くても、精神の方は十分、女なんだからね。それに男女間での友情なんて成り立たないわよ?だから、鈍いって言われるのよ。」

 

華琳は手を振り、一刀の考えの甘さと鈍さを指摘する。一刀はそうかな~と首を捻って今一納得しておらず、そんな様を見て華琳達は呆れる。やっぱり鈍い。そして、それが故に愛紗の事にも気付かないのだと。

 

「で、北郷。これからどうするんだ?」

 

未だ首を捻っている一刀に、秋蘭はこれからの事を尋ねる。

 

「ん、なにが?」

 

「これからの王朝の運営だ。董卓達が抜ければ人材不足になるだろう。その辺をどうするのかと思ってな。」

 

「ん~、元々残ってる人達がいるから、当分それでやって行くしかないでしょ?」

 

「やれるの?こう言ってはなんだけど、生き残った大半の者達は十常侍や、何進派にもなびかなった逸れ者達なのよ?」

 

「とは言え、一応彼らだって文官だ。ゼロから始める訳じゃないから、やれるだろう。」

 

一刀のお気楽な言葉に呆れるが、自分達ではどうしようもないので彼に任す他無かった。

 

あとがき

 

と言う訳で、魏でした。

 

相談事は魏が一番、しっくりくる。お客様相談センターだな。こんな事華琳達に言えないがww

 

しかし一刀の鈍感さは何年経っても変わりませんね~。困ったヤッちゃ。

 

ハテさて答えに辿り着けるんでしょうかね~?どうなることやらww

 

残りは呉。どうしようかな~?連休中になんとか纏めないと…恋姫祭りのネタもイマイチだし…どうしましょう?

 

タスケテェ~真桜えもん~!!

 

ではまた次回ぃ~


 
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