No.344095

真・小姫†無双 #36

一郎太さん

タグを読むがいい。

2011-12-06 18:50:11 投稿 / 全11ページ    総閲覧数:7583   閲覧ユーザー数:5260

 

 

【CAUTION!】

 

 

この作品を読むかどうかは自己責任です。

 

気分を害しようと、それは自己責任です。

 

お金がないのも自己責任です。

 

彼女がいないのも自己責任です。

 

それでもいいという方は、

 

『( ´⊿`)y-~~』

 

と一服してからコメントしてください。

 

ただし色々と否定的な※はなし。

 

作者の心が痛むから。

 

ではまた後書きにて。

 

 

 

 

 

 

 

#36

 

朱里たち腐女子5人組が長沙へと旅立って1週間が経過した。

 

「ひっく、えぐぅ…処理する案件が多すぎです………」

 

亞莎が来たおかげで、南陽と領内の政治は上手く回っている。

 

「うぐっ…あ……その申請は許可して大丈夫です………ひっく」

 

こうして質問に来た文官に適切な返答をし、自身も竹簡に筆を走らせる亞莎を膝に乗せながら、俺は天井を見つめた。

 

「えと、その件については………あぁ、これです………うっく」

 

南の方は問題ない。北は―――。

 

「亞莎」

「ひっく、なんですかぁ…」

「袁紹とかいう馬鹿が曹操に喧嘩売ったんだって?」

「ひくっ、ぇぐ…そ、そうです……うっく、曹操が勝って河北を手中に納めたようです………ぅく」

 

曹操も戦争の後でしばらくは問題もないだろう。となると―――。

 

「ふ、ふぇっ……手が回りませんよぉ………」

 

次は西だな。

 

亞莎はその案件の多さに涙を流しながら書類を片づけていた。

 

 

 

 

 

 

「亞莎、キツイか?」

「はぃ…もう、無理ですよぅ………」

「亞莎は可愛いなぁ」

 

涙を流しながら俺を振り返る亞莎を抱き締め、うなじの後ろで丸められた髪を指でいじる。

 

「はやっ!はややややややあああぁぁ………」

「手伝ってやろうか?」

「お願いします……うっく………」

「承った」

 

俺の胸に背中を預ける姿勢から横向きになって頭を下げる亞莎の言葉に、俺は近くにいた文官に声をかける。

 

「ここの案件、全部終わってるから今日はあがっていいぞ」

「Yesロリータ、Noタッチです」

「うむ」

 

その返事と共に、他の文官たちもそれぞれ筆を置き、処理済と未済の竹簡を分け、部屋を出ていった。

 

「ほら、終わったぞ、亞莎」

「え?えぇぇぇえええぇぇええっ!?」

 

俺の見事な采配に驚き、目を丸くする亞莎を抱き上げると、俺は執務室の扉に鍵をかけ、寝室へと続く扉へと向かった。

 

 

 

 

 

 

「あ、あの…そのっ!」

「どうした?」

 

亞莎を抱えたままベッドに座り、再度その小さな身体を抱き締める。霞や七乃たちとは違った抱き心地がまた堪らない。

 

「えぇと、その…ここはいったい………」

「見れば分かるだろう?」

「はぅ…」

 

部屋を見渡し、自分の下にあるものが何なのか理解した亞莎は、真っ赤になった顔を袖で隠してしまう。

 

「嫌か?」

「えと、その…いや、というわけでは………」

 

言葉を交わしながら、亞莎の髪を解く。サラリとその背にまで、チョコレート色をした髪が流れた。

 

「あの、その…北郷様は―――」

「一刀でいいよ」

「かず、一刀様は……」

 

名前を呼ぶことに段々と小さくなる声に、俺は彼女の眼を覗き込む。

 

「はぅっ…えと………そのおつもりなのですか?」

「そうだ」

 

言いながらも、俺は亞莎の帽子をとり、腰紐をほどいた。

 

「はややっ……」

「そのまま身を委ねるんだ」

「は、はいぃ………」

 

幼女(ロリ)に属する亞莎の恥ずかしそうな顔に、俺の愚息はスタンディングオベーションの拍手喝采だった。

寝台に彼女を寝かせ、俺はそっと頬に手を当てる。途端、ドキリと彼女の身体が震えたが、俺は敢えてそれを無視すると上体を屈め、モノクル越しにその琥珀色の瞳を見つめた。

 

「一刀…様……?」

「いいか?」

 

問い掛けでありながら、有無を言わせぬ口調に――――――

 

「………………………………………………………………………………はぃ」

 

――――――亞莎は頬を染めながら、潤んだ瞳で頷いた。

 

 

 

 

 

 

そっと顔を寄せれば、俺のせんとするところを理解したのだろう、亞莎は瞳を閉じてほんの微かに(おとがい)を上げる。

 

「………んっ」

 

だが俺は、その期待を裏切って上へと顔を移動し、モノクルをかけていない左の瞼に口づける。熱い吐息と共に、濡れた声が彼女の唇の隙間から漏れ出た。

 

「…ん………っ……………ぁっ」

 

触れるか触れないかの距離で唇を横に滑らせ、こめかみに唇を落とす。そのまま亞莎の反応を確かめる事もせずに小さな耳をついばみ、舌を走らせた。

 

「ひゃっ!?はぅぅ……」

 

声を出す事を恥じているのだろう。耳元の髪を押さえる俺の右手をぎゅっと掴み、ふるふると震えている。そんな反応が可愛らしく思え、愛しくなり、俺は細い息を亞莎の耳に吹き込んだ。

 

「――――――っ」

 

小刻みな震えを消すほどに大きく肩がすくみ、直後、脱力したかのように俺の腕から手を離した。

 

「はぁっ……はぁ………」

 

長い間隔で荒い息を吐き出す亞莎の顔を上向かせる。先ほどと比べて一層潤んだ瞳は何かを訴えていた。だが俺はそれに気づかないふりをして、今度は右の頬に口づける。都合3つほどキスを与え、最後のキスは唇を離さず、内側へと移動した。

 

「っ…」

 

そして、ぷっくらと膨らんだ薄桃色の唇の端でそれを留める。

 

「か…一刀様ぁ………」

 

今にも泣き出しそうな声で俺の名を呼ぶが、俺は返事の代わりに薄く口を開き、ほんの少しだけ、彼女の唇の端を舐めた。

それが決定打だったのだろう。亞莎は降ろしていた両腕を上げて俺の首に回し、みずからその唇を、俺のそれに押し当てた。

 

 

 

 

 

 

「――――――っぷはぁ!」

 

息苦しくなった亞莎は、勢いよく吐息しながら唇を離した。

 

「積極的なんだな、亞莎は」

「うぅぅぅ…一刀様が意地悪なのです………」

「閨での男はみんなそうなんだよ。愛する女の子が――――――」

「あああ愛するっ!?」

「――――――腕の中で震える姿を見せてくれれば、もっと気持ちが昂るんだ」

「そう、なので?」

 

つい先ほどのキスも忘れてしまったのか、亞莎はキョトンと見上げてくる。そんな少女に微笑むと、俺は行動を再開する。

 

「そう、こんな風に」

「ひゃ、ぅ…」

 

胸元の留め具を外し、その小ぶりな胸を露わにさせれば、涼しくなった胸を隠そうとする。だが俺はその手をとり、そっと広げさせた。

 

「駄目だ。もっと見せてくれ」

「イジワルしないでくださいぃ…」

「ダメ」

「うぅぅ………」

 

せめて俺の視線だけは意識しないようにと眼をぎゅっと瞑る亞莎に、思わず頬が綻んだ。

 

 

 

 

 

 

「――――――ん、はぁ…」

 

口づけた隙間から舌を侵入させれば、亞莎も拙いながら口内で舌先を触れさせる。くぐもった音と共に彼女の声が溢れ、頬に添えた右手とは別に、胸に置いてあるだけの左手には、早鐘を打つ彼女の心臓の鼓動が音もなく響いた。

 

「もっと…もっとひてくらはぃ………」

 

少し休憩をと舌を戻せば、亞莎は呂律の回らぬ声でさらなる欲動を示し、力を入れていない筈の左手に抑えつけられ、首だけを挙げようとする。

 

「わかってるよ」

 

唇を触れさせたままひとつ囁き、俺は舌と唾液による情欲の交換を再開した。

 

「――――――んっ!?」

 

どれだけ熱い液体を交わし、濡れた息を吐き、吸っただろうか。亞莎は突如ビクッと身体を震わせ、声をあげた。

 

「ん…んんっ………」

 

当然だ。彼女が口づけに夢中になっている間にも俺はほんの少しずつ手の位置をずらし、いまや指先がぷくと突き出した隆起に触れているのだから。

 

「もっとして欲しいのか?」

「はふっ……」

 

その刺激に耐えられず、堪えきれないというように息の塊を吐き出す。俺は亞莎の唇から離れ、真っ赤に染まった耳元に口を近づけた。

 

「……自分でおねだりしてごらん」

 

 

 

 

 

 

悪魔の囁き。

 

これまでの行為も十分に快楽を与えてはいたが、どちらかというと精神的な面が大きい。だが、ここからは違う。ほんの一瞬圧力をかけられ、いまだただ触れるだけの指先からは、ぴりぴりとした刺激が断続的に続く。

 

これ以上の快楽を与えられてしまうのだろうか。

与えてくれるのだろうか。

そうなったら、自分は耐えられるのだろうか。

彼に溺れてしまうのだろうか。

 

いくつもの不安が浮かんでいる事だろう。小刻みに震える肩と揺れる視線がそれを物語っている。

 

「答えろ」

 

そして再度の問いかけ、否、命令。

 

「――――――します」

「聞こえないぞ」

「お願い、します……」

「何をだ?」

 

わかっているくせに問い返すのだから、俺も相当意地が悪い。いやいやをするように首を横に振る亞莎の頬に再三手を添えて動きを止め、その眼をじっと覗き込んだ。

 

「言うんだ」

「は…ぃ………もっと…もっと気持ちよくしてくださいっ!」

 

無垢な少女が堕ちた瞬間であった。

 

「いい娘だ」

「………………え」

 

途端、色香を纏っていた瞳が絶望に彩られる。彼女の胸の上の左手は、外されていた。

 

どうして?

 

そう視線で問う彼女に応える事はせず、俺は何の躊躇もなく、つい先ほどまで左手があった場所に唇を落とした。

 

 

 

 

 

 

『――――――次の瞬間、少女の喉からこれまでの囁くような音とは比べようもないほどの鳴き声が飛び出る。その声量と比例するように快感は大きくなり、脳の奥まで届きそうなほどだった。

俺は体の下で跳ねる少女の身体を優しく抑えつけ、それでいて口は離さない。たった今その味を知ったばかりの突起を舌先でつつき、撫ぜ回し、吸いつけた』

 

「………………なんだ、これは?」

 

眼鏡を掛けた、黒髪の理知的な女性が問う。

 

「なんだと思う?」

 

その机の対面では、言葉遊びを楽しむかのように、問いに問いで返す、同じく眼鏡を掛けた女性―――いや、幼女(ろり)と言っていいだろう。

 

「それが分からぬから聞いているのだ。南陽から調停の使者が現れたと聞いて来てみれば、いきなり書を渡される。これで理解できる方がおかしい」

 

幼女の問いに、先の女性―――周瑜は低い声で返した。彼女の横には孫権・甘寧・陸遜・諸葛瑾と並んでいる。

 

「なんだ、一刀も買い被り過ぎたんじゃないの?本当に、こんなのがボクたちと対等に対話出来ると思ってるのかしら」

 

その言葉に嘲るように返すのは詠。彼女の横に、月・空・朱里・雛里と並んで座っている。

 

「貴様っ、周瑜様を侮辱する気かっ!?」

 

そして激昂して立ち上がったのは甘寧。今にも腰に差した曲刀を振るわんと、柄に手を添えている。だが、詠もその気迫をまるきり無視して口を開いた。

 

「侮辱なんてしてないわよ。ボク達は、アンタ達ならそれを理解できると思ったからこそ、それを渡したのよ。もっとよく読みなさい。そして、気づきなさい。何故、孫策たちが南陽に来て、アンタ達が此処に残っているのかを」

 

その言葉に、はっと顔を上げる者がいた。

 

 

 

 

 

 

「………まさか」

「気づいたみたいだね、お姉ちゃん」

 

朱里の姉、諸葛瑾だった。彼女に孫権が問う。

 

「どうした。何に気づいたというのだ?」

「………思い出してください。孫策様たちが出て行かれた時、私達は何をしていましたか?」

「それは、あれですよぉ。最も萌える組み合わせ(カップリング)について議論を交わしてぇ………」

 

そして、陸遜も固まった。

 

「そこの2人は気づいたようね。それにしてもかの美周郎が気づかないなんて、本当に公私を明確に分けているのね」

「公、私……まさかっ!」

 

周瑜も気づいたようだった。

 

「あと2人残ってるけど、時間も惜しいしネタバラシしてあげるわ。ボクは賈文和、真名は詠。そして――――――」

「私は董仲穎と申します。しかし、いまお伝えするべき名は月」

「そういう事か………」

 

甘寧も気づいたようだ。ただただ口を開き、腰を椅子に落とす。

 

「え、思春?どういう事なの?」

 

1人残された孫権が腹心に問うも、彼女は茫然としたまま答えられないでいる。

 

「孫権。月の真名とボクの真名………2つをくっつけると、どう読める?」

「そんなの月詠に決まって………つく、よみ?」

 

そして、孫権も目を見開いた。

 

「その通りよ。アンタ達が1冊の本を巡って大ゲンカした事は一刀から聞いているわ。驚くと同時に嬉しくもなった。だって、それだけボク達の本を好きでいてくれる、って事でしょう?」

『………………』

 

明確な解を耳にし、呉勢の5人は固まった。

ふふん、と鼻を高くする詠、優しく微笑む月。その2人に見つめられ、周瑜ははっと手元の書に視線を落とした。

 

「………そうか、そういう事だったのか」

「どうしたの、冥琳?」

「気づかないのですか、蓮華様。この表現方法、睦み事での会話や描写の数々――――――」

 

孫権の問いに答えつつも、周瑜は対面の作者に視線を戻す。

 

「――――――つくよみ殿の新作の草稿、ですね」

「えぇ、正解よ」

 

呉の軍議の間に、とうとう悲鳴が響き渡った。

 

 

 

 

 

 

あとがき

 

 

どこがとは言わないけど、立った奴は閲覧ユーザー数の数だけ腹筋な。

 

さて、バイトに行くか。

 

 

 


 
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