・・・なぁ・・・神様・・・
・・・もし居るんだったらさ・・・なんで・・・
「ぶっ殺してやる・・・アイツは・・・アイツだけは・・・!!・・・俺の手で・・・ブチコロス!!」
俺に・・・こんな運命を与えたんだ・・・?
霊夢「あー・・・良い天気なのに・・・お賽銭は・・・はぁ・・・」
霊夢はそう言って箒を取った。
霊夢「まぁ・・・昨日は大雨だったし・・・ん?」
ふと見ると何か神社の前に・・・それは微かに動いている。
霊夢「ん?・・・あれは・・・?・・・嘘っ、人っ!?」
霊夢は箒を捨て、急いで近寄った。その男性は左肩から下の腕が無く、遠目からも分かる酷い怪我を負っていた・・・と思ったら、不思議にも・・・
霊夢「嘘、服は血だらけなのに・・・傷が全く無い・・・?」
何故、血だらけの服を着ているのだろうか?外の住人なのだろうか?様々な考えが頭の中で展開した。
「・・・っ・・・ぁ・・・」
霊夢「・・・っ!!・・・表面上は治してあるけど・・・!!」
表面上は治っていたが、中身は全くの手付かずだった。刺した所を皮膚で蓋をしている様な感じだ。
霊夢「急いで手当てしないと!!」
「・・・は・・・す・・・」
男性は微かに何かを喋っている。
霊夢「何か言いたいの!?教えて!!」
「・・・あいつは・・・殺す・・・」
霊夢「あいつ・・・?」
「・・・ぁ・・・ぅ・・・」
霊夢「し、しっかりして!!今永琳の所に連れて行くから!!」
「・・・っ・・・何でだよ・・・なんで・・・!!」
『言っただろう?これは契約だ。』
「なんで・・・なんで・・・俺の左腕を・・・!!」
『その代わりに力を与えただろう?しかも出血大サービスで発動キーと説明付きで。・・・代わりに君も大出血だけど。』
「ふざけん・・・なっ・・・!!」
『安いもんだろ?村の一つと左腕一本で世界をも手に入れれるやもしれぬ能力の元を君に与えたんだ。・・・まぁ、それが開花するかしないかは君次第だけど。』
「この、野郎・・・!!『eq・・・・・・』!!」
『おぉ・・・!!憎しみと怒りだけで『・・・ipm・・・』を発動させた・・・!!だが、まだまだだねぇ。』
「まて・・・!!俺を・・・どこ、に・・・!!」
『まぁ、どっかだよ。・・・悔しければ・・・力を付けて・・・僕を殺しに来い。』
「くそ・・・くっそぉおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!・・・・・・」
・・・
・・
・
「っうぁあああああああああああ!!!!!!」
霊夢「わっ!!」
「はぁ、はぁっ・・・ぐっ・・・!!」
体中に激痛が走る。
霊夢「気が付いた・・・?」
「・・・?ここはどこだ・・・?」
永琳「それはこっちのセリフよ・・・まったく・・・」
「・・・あ、あんた・・・は・・・?」
永琳「普通は先に名乗る物よ・・・まぁ、いいわ・・・私は八意永琳。医者よ。」
「医者・・・助けてくれたのか・・・。」
永琳「貴方をここまで運んだ命の恩人は彼女よ。近くに座っている子。」
霊夢「あ、私は博麗霊夢。巫女よ。・・・貴方は?」
「俺は・・・
見た所、黒髪短髪黒目・・・普通の人と変わらない感じだった・・・一部を除いて。
永琳「で・・・貴方、なんで左肩から下の腕がないのかしら?」
義人「・・・。」
永琳「その傷元から無かったかのように見えるけど・・・私の目は誤魔化せないわよ?・・・魔法で傷とかが、無かった事になってるわよね・・・?」
義人「・・・。」
永琳「そんな魔法はこっちではあまり見かけないし、術者も相当な腕よ?・・・何があったの?」
霊夢「永琳、今はそっとしといてあげましょうよ。」
永琳「・・・そうね、まぁ、話せる時が来たら話してちょうだい。」
義人「・・・はい。」
そう言って二人は部屋から出て行った。
永琳「・・・霊夢。」
霊夢「何かしら?」
永琳「・・・あの子・・・身体だけじゃなくて、心の傷も相当よ?」
霊夢「・・・。」
永琳「それに・・・あの子の目・・・」
霊夢「・・・目?」
永琳「えぇ・・・あの子の目・・・昔の妹紅の目に似ているわ・・・」
霊夢「・・・まぁ、私がなんとかするわよ。」
永琳「・・・ふふっ。」
霊夢「え、何か笑うような事言った?」
永琳「いや、気にしないで。」
霊夢「ふーん。」
義人「・・・俺は・・・許さない・・・アイツを・・・絶対に・・・殺すっ!!」
~続く~
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幻想入りシリーズです。 修正点や改善点がありましたら、どんどんよろしくお願いします!!