やあやあ、四週目お疲れ様。
まぁ、四週目というよりは四回目の人生の終わりだな。
で、何か掴めたかな?
あ、良いよ?どうせ喋れないだろうから思うだけで良いさ。
じゃもう一度聞くよ。
何か掴めたかな?道具を何も持たず助けに行くことに。
(辛い)
そうか。
よし、今回はボーナス付だ。
次の三つの道具の中から選んでくれ。
一つ、鋭刃。
二つ、弾丸。
三つ、堅盾。
さて、どれを選びたい?
そうだな、助言をするならば、
鋭刃は猪突猛進しがちになる。
詰まる所どこぞの猪になりかねんってことよ。
立ち回りが悪けりゃ孤高の馬鹿一人、されど慕うものは膨大だ。
ま良けりゃ八方美人の英雄(ヒーロー)の出来上がりさ、けれども妬む者も少なくない。
弾丸は撃つしか能のないチキン野郎の真似事になるぞ。
前線に回れば最長の牽制者、仲間に出番は譲らない。
後方は支援上手、足止めしますので止めをよろしくお願い。
堅盾は守ることしかなく攻め手に欠ける。
しかし侮ることなかれ、後方の見方には傷一つ付けさせない。
迫りくる刃に恐れる事もせず唯直向に弾き返す。
て所だな。
で、だ。
どれにするのかな?
(えっと、―かな)
はは、―にするのか!
ふふふ、お前らしいな。
じゃ、次だ。
どの部位が大切だ?
頭か、腕か、脚か。
(―だ)
……ほう、それは何故?
(―がなきゃ、――することも出来ないだろ)
オーケー、この二つで良いんだな?
(ああ)
じゃ、気張ってけよ!
行ってらっしゃい、我が弟。
御行きなさい、我が息子。
行って来い、愛しき家族。
もう死ぬなよ、我が良き好敵手(ライバル)
では始めよう。
十人の少女を救うために物語から作り出された少年の奮闘記を――
Tweet |
|
|
0
|
0
|
追加するフォルダを選択
授業中ふと思いついたので文章にしてみた。
続ける気は今のところはない。
気まぐれで続けることはありそうだけど。
何かのオマージュでは無いと思います。