No.339807

恋姫無双 普通の人と乱世を駆けろ! 第19話

ssnowwさん

普通の人ルート・・・疲れました。

なんか最近作品説明がおなじじゃね?

2011-11-26 20:17:17 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:3376   閲覧ユーザー数:2954

前回までのあらすじ

 

1 円が洛陽に向かった!

 

2 恋ちゃんに勝った!

 

3 透明戦士白蓮が虎牢関を制圧!

 

 

 

 

 

 

 

 

董卓side

 

 

 

 

「今日で・・・・何日目だろう・・・?」

 

暗い室内。唯一の出入り口である扉は当然のごとく外側から頑丈な鍵を掛けられ

 

光源である窓には鉄格子が嵌められていた。

 

日に2度しか出されない食事は味気なく。

 

手足など拘束されてこそいないが、その部屋から脱出しようとする気力はもう奪われてしまった。

 

既に日付感覚も曖昧になり始めた意識で、彼女は今日も窓から僅かに見える空を見上げる。

 

彼女の名は董卓。字は仲頴。

 

都で暴政を振るっていると噂されていた彼女は、実に二ヶ月以上も前からこうして監禁されていた。

 

「前から何か考えてたらしいけど・・・こんなことするなんて」

 

張譲と趙忠・・・。

 

今は無き前代の皇帝の時も陛下に取り込み、大きな勢力を宮殿の中に築いていた。

 

ここまでするとは思わなかった。

 

二人は董卓軍を乗っ取ると、洛陽に対して暴政を敷き、私服を肥やすようになった。

 

「ごめんね、詠ちゃん・・・。ごめんね、みんな・・・」

 

思わず、そんな悔恨とも自戒とも取れる呟きが、その小さな口から漏れた。

 

詠こと賈駆は、その軍師としての才能を張譲に使役されている。

 

董卓という、賈駆にとって唯一無二な存在を人質に取ることで。

 

同時に、他の文官や武将も軒並み賈駆と同じ。

 

誰からも慕われる董卓だからこそ、今回は裏目に出てしまった。

 

それを二人は分かっていた。分かっていたからこそ、つけ込んだ。

 

当然、賈駆を始めとする忠臣たちは董卓を助け出そうとした。

 

しかし肝心の監禁場所に関して手掛かりすら掴めず、その上張譲には

 

「下手な行動を見せると董卓を殺す」と脅され、大っぴらには動けない。

 

結果、中華全土を巻き込んだ、諸侯連合軍との戦にまで発展してしまった。。

 

「誰か、助けて・・・」

 

 

董卓side end

 

 

 

円、張遼side

 

 

 

「・・・何だよこれ」

 

「ウチらが戦っている間に何があったんや・・・?」

 

俺達二人が洛陽に到着し、町へ侵入すると出歩いている者は極端に少なく、行商人の姿も見えない。

 

一旦言葉を切り、家屋の隙間である路地裏に視線を走らせる。何かが腐った匂いと、時折見え隠れす

 

る大量の蝿。その二つが何を意味しているか、分からない彼等ではない。

 

「何が・・・なにがあったんや!」

 

「分からないが・・・董卓に会いに行こう。道は分かるか?」

 

「あぁ、確か城に入れる抜け道があったはずや」

 

こうして俺達は城に侵入する。

 

 

・・・・・

 ・・・・・

  ・・・・・

 

 

「何とか、潜入には成功したか・・・」

 

俺は元より張遼が気配を消すことがここまで出来るとは意外だった。

 

・・・できないよりはマシなんだが。

 

「とりあえず、月の部屋に行こか。何があったか確かめめてやるで」

 

「分かった」

 

途中、たまに兵を見かけることがあったが、物陰に隠れたり気配を消してやり過ごした。

 

そんなこんなで董卓の部屋まで着く。

 

流石に扉を開けるわけには行かないので、出来る限り気配を消し窓から覗き込む。

 

「・・・おらへんな」

 

「どういうことだ?」

 

「分からへんよ・・・よし詠の部屋に行こか・・・」

 

「それ誰だ?」

 

「軍師の賈駆や。董卓の親友やで」

 

「分かった・・・しっ!兵だ・・・」

 

「ん・・・アイツは確か、月の親衛隊だったヤツや!」

 

「ちょ!・・・おい!マジかよ」

 

張遼はその兵へ駆けていく。

 

「おい!」

 

「ん?・・・!張遼将軍!お戻りでしたか!」

 

「シッ・・・ウチらが戦に出てる間になにがあったんや?」

 

「それが・・・十常侍の張譲、趙忠が反乱を起こし、董卓様を監禁し、賈駆様や他の文武官も

 言うことに従わなければ董卓を殺すと脅されていまして・・・」

 

「なんやて!・・・くっそあのジジイ共め」

 

「・・・他の十常侍の方は二人に抵抗しましたが毒や張譲の私兵に殺されてしまい・・・」

 

「・・・なんてこった・・・お前は何でこの事を知っているんだ?」

 

「・・・貴方は?『協力者や、続けてな』はい。

 偶然その場に居合わせまして・・・」

 

「そうやったんか・・・お前、名は?」

 

「は!徐晃と申します!」

 

「そうか・・・ならば徐晃!これからまだ董卓に付いている兵を集めて東門のそばの森に伏せていろ 

 董卓達を救出したら、俺達も向かう」

 

「了解しました・・・ご武運を!」

 

「おう!ありがとうな」

 

徐晃は走り去る。

 

「さて・・・こういうことだが、俺としては賈駆を見つけた方がいいと思うが」

 

「ウチもそう思ったわ!よし行こか」

 

こうして俺達は賈駆の部屋に向かう。

 

 

・・・・・

 ・・・・・

・・・・・

 

「詠!無事やったか!」

 

「!・・・霞?どうしたの?連合軍は?」

 

「虎牢関は落とされたわ!

 今連合がこっちにむかっとると思うわ。こいつは張郃

 月と詠を助けるのに協力してくれとる!」

 

「・・・ごめんなさい。皆が戦っている間に張譲に好き放題されてしまって・・・」

 

「そんな事いいわ!月はどこにいるんや?」

 

「多分、張譲の部屋よ!兵がいて助けられなかったの」

 

「分かった。道案内を頼むぞ」

 

「分かったわ!」

 

 

こうして俺達は張譲の部屋に向かう。

 

・・・・・

 ・・・・・

・・・・・

 

「月ぇ!!」

 

バタン!扉が開かれる。・・・そこには誰もいなかった。

 

しかし、ついさっきまで人がいたような形跡と鎖が捨てられている。

 

「くそっ!何処にいったんやクソジジイめ!」

 

「・・・おい、張遼アレ見えるか?」

 

「こんな時になんや!・・・・あれは、張譲の馬車や!」

 

「何ですって!まさか一緒に月も・・・たぶん皇帝も連れて長安に向かうはずよ!

 董卓軍が負けたことを知ったのね・・・」

 

「張遼!追うぞ・・・おい!居るか!」

 

そういうと誰も居ないはずだった暗闇から数名の兵が出てくる。

 

「ちょっと!何よこいつら!」

 

「俺の軍の隠密だ・・・今から賈駆を護衛しながら洛陽の東門の傍にある森にいけ。

 徐晃達がいるはずだ」

 

「「御意」」

 

「分かったか賈駆」

 

「えぇ、私がいても足手まといでしょうから・・・」

 

「よし!行け!」

 

そういうと賈駆と共に隠密たちは部屋から出て行った。

 

「ウチらも張譲を追うで!!」

 

「言われなくとも!」

 

こうして俺達は董卓を助けるために馬車を追う。

 

 

円、張遼side end

 

 

 

 

 

 

董卓side

 

 

いきなり数人の兵隊たちが部屋に入ってきて無理やり馬車に載せられた。

 

抵抗する力も気力も無く私はされるがままになっていた。

 

隣で張譲、趙忠が話している。

 

「あの役立たず共め・・・連合に敗れるとは・・・」

 

「全くですわ。まぁ、長安まで行けば問題有りませんがね。はっはっは」

 

どうやら連合軍が虎牢関を突破したらしい。皆大丈夫かな・・・?

 

次の瞬間・・・

 

「そこの馬車!とまれやぁ!!」

 

外から聞き覚えのある声が聞こえる。

 

「な、何事だ!」

 

「張遼です!!」

 

「なんだと!ヤツは虎牢関にいるのでは無いのか!!」

 

「わ、分かりません!!・・・ギャァ!」

 

「月ー!!どこや!」

 

「霞さん!ここです!」

 

「そこか!今いくで!」と言った霞さんともう一人の男性の方と兵隊を倒してくる。

 

「お、お前達!私達が誰だかわかっているのか!私達は『・・・だまれ!』ギャァ!」

 

趙忠が斬り殺される。

 

「くそぉ!長安までいければ・・・」

 

「月をこんなんにしたツケ払ってもらうで」

 

ブシュ!

 

張譲も霞さんに斬られた。

 

「月!大丈夫か!」

 

「はい・・・霞さんありがとうございます。・・・詠ちゃんは・・・?」

 

「詠も無事や!」

 

この言葉を聞いた瞬間急に眠くなってきて・・・

 

「あ・・・ござ・・・す」

 

「ゆ・・・!・・・え!」

 

霞さんの声を聞きながら意識が途切れた。

 

 

董卓side end

 

 

 

円side

 

 

「よし・・・董卓も助けたし・・・急ぐぞ、連合軍が来る」

 

「皇帝陛下は洛陽にいて無事見たいやし」

 

「腐っても皇帝までには手を出さなかったか・・・」

 

俺達は待ち合わせの森へと向かう。

 

・・・・・

 ・・・・・

・・・・・

 

「月ぇ!!」

 

賈駆が駆けてくる。当たり前か、親友だし今まで会えなかったんだからな。

 

「無事や。特に目立った怪我もないようやし」

 

「ありがとう!月を助けてくれてありがとう!」

 

「話は後だ。急ぐぞ、連合軍が来るぞ」

 

「そうやな・・・てか徐晃・・・こんなに兵集めたんやな」

 

そこにはおよそ1500ほどの兵がいた。

 

「えぇ、皆に話したら協力してくれましたよ・・・。

 でも張譲の配下の兵は何か準備をしてましたが、時間が無かったため確認できませんでした」

 

「いや、かまわへん。それより張郃、頼むで」

 

「あぁ、分かっている。賈駆よく聞け、俺は公孫賛軍の将だ。

 主の命でお前達を助けに来た。これからお前達を幽州へ連れてく」

 

「ちょっと!霞、どういうこと?何で連合の将がここにいるのよ!」

 

「話はあとや。こいつらは信じられる」

 

「ということだ。急ぐぞ・・・おい!居るか」

 

先ほどのように隠密が・・・来た

 

「白蓮様達に成功した事を伝えろ。

 それと、張譲は殺したが、配下の兵が何か企んでるから注意しろと言ってくれ」

 

「御意」

 

「よし、行くぞ」

 

 

こうして二人を救出した俺達は幽州へと移動を開始した。

 

ちなみに気を利かせた徐晃が集めてきた兵をすべて騎兵にしていたためかなりの速度で

 

移動できるようになっていた。

 

 

・・・・疲れた。

 

 

円side end

 

 

 

 

 

 

 

一刀side

 

 

俺達連合軍は虎牢関を攻略した後数日の休憩をし、進軍を開始していた。

 

俺達は一番後方・・・またもや袁紹に言われた。

 

俺達としても、汜水関と虎牢関を攻略したので名を上げるには十分だ。

 

後は円が成功するかどうか・・・。

 

「円ちゃん大丈夫かな・・・?」

 

「心配か?巴」

 

「はい、敵地に潜入しているんですもん」

 

「円なら大丈夫でしょ、そういうことに慣れているんだし」

 

「でも・・・桂花さん」

 

「大丈夫だって♪私なんて気配を消されて後ろから脅かされたりするんだから♪

 見つかったりなんかしないよ♪」

 

「黒蓮ちゃん・・・」

 

「そ・・・そうですよ、巴ちゃん。円は強いですから」

 

「そう・・・そうだよね!円は大丈夫だよね!」

 

「はぃ。円を信じて上げましょう」と渚

 

「はい♪ありがとうございます!」

 

と・・・ここで「北郷様」

 

「ん・・・君は確か円の隠密部隊所属だったっけ?」

 

「はっ!張郃様からの伝言で

 『策は成功した。張譲は殺したが、配下の兵が何か企んでるから注意しろ』との事です」

 

「・・・分かった。お疲れ様、下がってもいいよ」

 

「御意」

 

・・・張譲は死んだか。洛陽の火事は無くなったか?・・・いや兵が何か企んでいる。か・・・。

 

「良かった!円ちゃん無事なんだね」

 

「あぁ。董卓達も脱出したし・・・後は洛陽に向かうだけだよ」

 

「この策を聞いたときは驚いたけど、成功してよかったなぁ・・・」と虎牢関を落とした白蓮

 

さて・・・洛陽目指して進軍だ♪

 

一刀side end

 

 

 

 

 

 

 

・・・助けました。お二人です。

 

ちなみに徐晃は女の子ですよ。戦いが一段楽したら出したいと思います。

 

少しの間月と詠と円+霞はお休みです。

 

次どうしようかな・・・。

 

あ、そうです。このssの恋愛にはあまり期待しないで下さい。

 

作者そういうのかけないんですよ。

 

すいません。。

 

 


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
31
1

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択