No.336061

~檄!三国自衛隊~第一話「愛する者の為に」

ショウさん

第一話です。

ニコニコ動画に自衛隊のMADをUPしました。
よかったら見て下さいね^^
http://www.nicovideo.jp/watch/sm16269575

2011-11-18 06:15:13 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:2275   閲覧ユーザー数:2065

――――男子寮 一刀の部屋――――――――――――――――

 

 

  「え?今なんとおっしゃいました?」

 

 

一刀の部屋に愛紗の声が響く。

 

  

  「いやだから、将来自衛隊・・・この国の軍隊に入ろうかなって」

 

  「それは頼もしいですね、それはやはり民を守りたいからでしょうか?」

 

  「ああ、そうだよ」

 

 

一刀が問いに対し答える。しかし愛紗がふと疑問に思った。

 

 

  「しかしこの国の――――――日本の軍は先制攻撃ができず、人員も必要最低限ではありませんか?でしたら文官として宰相(首相)などの為政者やが良いのではないかと」

 

  「うーん、それももっともだね」

 

 

愛紗の言うとおりである。日本の自衛隊は軍隊ではないため先制攻撃はできず、他国と戦争になった場合相手が撃ってくるまでこちらからは何もできないのだ。それならば政治家や公務員として頑張った方がいいのでは無いかと愛紗は指摘する。

 

 

  「だけど俺は本当にみんなが笑顔でいる事が実感できる事がしたいんだ。だから兵士の立場からみんなを守りたい」

 

  「ご主人様・・・・・」

 

  「俺は世界中の人がみんな笑っていられるようにしたい。でもそれはとても難しいんだ。他の国にもそう思っている人が大勢いる。いや、世界中の多くの人は平和を願っているはずだ。でもお互いの事を知らないから戦争が起こる。そして軍隊が殺しあう、お互いを憎しみ合って、自分たちの愛する人のために。俺は誰も殺したくないし、殺されたくもない。でも何もしないで愛する人を殺されたくはない。少なくとも愛する人を守れるようにしたい」

 

 

そこまで言うと一刀は蜀での事を思い出した。

黄巾党を征伐する蜀の軍隊。漢王朝の混乱に乗じて略奪をしようとする黄巾党と、正義の名の下に戦う蜀軍。この戦いにはちゃんとした意義があって、決して負い目は無い。しかし略奪をする黄巾党の気持ちがわからないわけではない。だからといって自分達以外の住民を殺したり略奪するのは許せない。軍がその行為に対し正当防衛として征伐するのは、確かに正しい。しかし元はそのへんの農民だった者たちを殺して何も思わないはずがない。

 

 

  「なるほど、理由はわかりました。ですがどうしたのです、急に将来の事を?あ、もしかして先日の学校で出された宿題についてですか?」

 

  「うん、早めに出そうと思ってね」

 

 

 

 

時は昨日の帰りのHRに遡る―――――――――――

 

 

  「じゃあ次、新しく学園長になった貂 蝉太郎(ちょう せんたろう)学園長が課題を出したぞー、課題は『将来の進路』だ。期限は来週までとするから良く考えて提出するように」

 

  「「えー先生、そんなのめんどくさ~い!!」」

 

  「そんなこと言われても・・・、学園長に言ってくれよ」

 

  

 

  (将来の進路ねぇ・・・新しい学園長も面倒臭い課題を出したなぁ。つーか学園長って言っても絶対貂蝉だろ、あの顔と言い、見た目といい・・・)

 

 

 

一刀たちがこの世界に来てまず決めたことは、愛紗をフランチェスカに編入させることだった。

もちろんダメもとで当時の学園長に頼んでみた。すると「いいよ、じゃあこっちで書類はやるから任せなさい」との一言であっけなく解決した。

一刀は貂蝉の言葉を思い出す。『ご主人様の居た世界とは似て非なる世界なのよん・・・。ここからは、ご主人様達の物語・・・、世界が始まるのよぉん!!がんばんなさぁ~い!!』そう言っていた。やはり一刀の思うように事が運ぶ世界なのだろう。そして愛紗の戸籍もできて、晴れて『関 愛紗』となった。

 

 

 

それからは苦労の連続だった。愛紗は日本語が読み書き出来ないため、それを覚えるのに一ヶ月は掛かった。そんな時突然今までの聖フランチェスカの学園長が急に変わり、どうみても貂蝉にしか見えないオカマが新しい学園長に就任した。そこまでが今の状況だ。

 

 

  「・・・絶対新しい学園長は貂蝉だって・・・うん」

 

  「私もそう思います。あんな筋肉達磨は世界に一人しかいません」

  

  「で、愛紗は?そういえば愛紗がなりたい職業ってあんまり想像つかないや」

 

  「私も自衛隊に入ろうかと思います。海外の軍隊も考えたのですが、どこの国も侵略することしか考えていないようで性に合いそうにありませんでした。アメリカという国も、中国という漢王朝の後継だと聞いた国もどこも自己の利益の事しか考えているように思いました」

 

  「なるほどね、愛紗はするどいなぁ」

 

  「しかし自衛隊に入るといってもどうするのです?私もこの世界の軍隊について調べてみましたが将になるのは年功序列でかなり遅いです。かといって兵から始めるのもどうかと思います」

 

  「あー、それなんだけど自衛隊の防衛大学校ってところに入ろうと思うんだ。ここに入れば軍事学を学べるし、幹部・・・将校になって部隊を指揮することもできるからいいと思うんだ。

 

  「なるほど、それはいいですね!そこに入るにはどうしたらいいのですか!武芸が必要ですか!?それなら負けない自信があります!!」

 

  「いや・・・その、勉強しないと入れないみたいなんだ・・・ここ」

 

  「・・・・・・orz」 

 

  

一刀は愛紗に防衛大学校に入るためには、高い学力が必要だと指摘した。

その言葉に愛紗は驚愕した。なぜなら今の自分は文字を読み書きするので精一杯だからだ。

今フランチェスカでやっている授業も国語以外はサッパリ分からず、英語に至っては中学レベルの参考書をやっと理解できているところなのだ。

 

 

  「と、とにかく勉強を一緒に頑張ろうよ、俺も教えるからさ!」

 

  「ありがとうございますご主人様!!」

 

 

 

 

こうして一刀たちは猛勉強を開始するのであった

  「まず受験教科を調べてきたよ。防大の人文(文系)の受験科目は3教科と小論文。英語と国語のマークと筆記、そして選択科目が1つと小論文。愛紗は理系の授業とかはニガテみたいだから、選択科目は『倫理、政治・経済』がいいんじゃないかな?この3つと小論文を頑張れば大丈夫だよ!」

 

  「ありがとうございます。しかしご主人様、武術は試験項目にはないのですか?武官の採用試験でしたらそういった類の試験はあるかと思ったのですが・・・」

 

 

自衛隊だけでなく、今日の軍隊では極端な運動音痴を除いて基本的に体力試験は課さない。それは昔と違い戦闘が精密機械や航空機、人工衛星といった最先端技術を用いた超三次元的になった為であり、指揮官個人の武術より指揮能力が重視されるためである。だから同じ将軍といえども、三国志の時代の戦闘に特化した関羽と、現代の部隊の指揮能力が問われる将軍とでは求められる要素が180度変わったのだ。

 

  「いや、今では求められる物が違うからね。武術がいらないってわけじゃないけど、そこまで必要とされていないってことさ。まあ頑張るしかないさ!!」

 

  「はい、頑張ります。政治・経済でしたらある程度は元の世界での知識が役に立ちます。これもご主人様のおかげです。

あとちょっt―――――――――――」

 

 

 

Prrrrrrrr!Prrrrrrrrrr!

 

 

愛紗のケータイが鳴っているようだ。これは一刀の祖父の秀刀(ひでと)が愛紗にと、冬休みに鹿児島に帰ったときに買ったものだ。そのとき家にいたのは一刀の祖父母だけで、両親は仕事で海外に行ってしまっていた。

 

 

  「ああ関だが。おお柏木か、どうした?」

 

  (愛紗も現代に慣れたなー。クラスの女子とも馴染んでいるようでよかった。女子に色んな意味で変な目で見られてるみたいだけどな。愛紗って格好いいから、そういうところに他の女子って憧れるのかな?ちょっと嫉妬する気持ちがわかる気がするな・・・)

 

  「ああ、またな。また学校で会おう」

 

  「女子の人とも仲良くやってるみたいだね」

 

  「ええ。でも皆変わってますね、女の私に恋文を渡すなんて・・・。ある子なんて私が髪に着いていた糸屑を取ってあげたら、赤面しましたよ」

 

  「(百合だ、絶対百合だー!!)・・・そ、そうかい。それは大変だね・・・^^;」

 

 

 

 

 

 

こうして一刀たちは来たる防衛大学校受験に備え始めた。

はいショウです、見てもらってありがとうございます。

 

今回は学校に馴染んで、自衛隊を目指すまでです。

物語の流れとしましては、

    防大受験(二回)→入学、卒業まで(三回)→卒業、配属(四回)

といった流れになると思います。かなりスローペースかつgdgdになりそうです。

 

 

物語をバラすと、『一刀と愛紗は幹部自衛官として防大を出た後任官します。

その後一年の部隊勤務を経験し、二人は小隊長として駐屯地に配属されます。』

・・・ここまでフツーにルーデル氏の『天軍降臨 魏√アフター』http://www.tinami.com/creator/profile/8698

と被ってる・・・というか僕がパクリました。ごめんなさい。

 

自衛隊の部隊は確かにあちらの世界に行きますが、本格的には戦闘に参加させないつもりです。

補給とか問題がありますからねぇ・・・

 

うーん、展開が難しいですね。

小説って見ているだけなら楽ですけど、いざ自分が書くとなると大変ですね。

 

 

これからもちびちび進めたいと思います。

一刀に『俺たちが正義だ!』と言わせるために、頑張ります!

 

 

 


 
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