No.335493

魔法少女リリカルなのはStrikerSーThe Faceless Godー 第2話「出会い」

juneさん

第2話です

2011-11-16 23:14:00 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:2543   閲覧ユーザー数:2400

気がつくと俺は真っ白な世界にいた。

前後左右上下どこを見ても白一色の世界

(ここは、どこだ?)

俺はさっきまで森の中にいたはずじゃ・・・

(━━ここは次元と次元の合わせ目、普通なら決してたどり着くことのない世界)

(!?)

(━━驚いたかい?まぁ当然といえば当然か・・・)

(誰だ!!)

(━━「誰」だって?それをボクに聞くのかい?・・・ふふっそうだね、ボクのことは「ナイ神父」でも、

「黒い男」でも、「燃える三眼」でも好きなように呼べばいいよ)

声の主は心底おかしそうにそう告げた。

ちょっと待て、「ナイ神父」に、「黒い男」それに「燃える三眼」だと!?まさか・・・

(・・・わかった。なら、「這い寄る混沌」とでも呼ばせてもらおうか)

俺の予想が当たっていれば、こいつは・・・

(━━へぇ、僕のことを知ってるんだ。)

(まぁな、と言っても人づてに聞いただけの知識しかないがな。)

やはりそうか、この声の主は

俺の養父は本当に変わり者で傭兵として各地を渡り歩く傍ら各地の神話や伝説を蒐集することを趣味としていた。

そのそばにずっと一緒にいるもんだからその手の知識は、嫌でも記憶に残る。

(で、その這い寄る混沌様が俺に何のようだよ?)

(━━あれ、まだ気づいてないの?意外と鈍感なんだね・・・)

(?なんの話だ?)

(━━「たすけてくれ」)

!?この声は・・・

(━━ようやく気付いたんだ。そう、ボクが君をここに呼んだんだよ。)

(・・・何の為に?)

(━━言葉通りの意味さ。ボクは君に助けて欲しいんだ。)

(助けるだと?クトゥルフの中でも屈指の力を持つお前をか?)

(━━その辺はちゃんと説明するよ。まず第一にボクを知ってるってことは、クトゥグアのことも知ってるね?)

(あぁ、クトゥルフでも最強クラスの力を持つ這い寄る混沌が唯一天敵とする火の精だろ?)

(━━その言い方にはいささか納得できない部分もあるけど・・・まぁ今はよしとしよう。

そのクトゥグアがとある世界でちょっとイタズラをしようとしてるみたいでね。

正直人間のことなんかはどうでもいいんだけど、あいつの好きにさせるのも癪だからちょっと邪魔してやろうと思ってさ。とはいっても、僕たちは君らが思っているほど世界には干渉できないんだよ。

だからこうして現地の協力者を得る必要がある。とまぁこんなわけさ。)

(・・・取ってつけたような理由だな、まったくもって信用できん。)

(━━そんなこと言ったって仕方ないさ、僕にとってはこれが唯一にして絶対の真実なんだから)

(まぁなんにせよ、瀕死の俺を救ってくれたんだ協力するのもやぶさかではない)

(━━あはは、素直じゃないねぇ。でもまぁそういうとこ、嫌いじゃないよ。)

(気味の悪いことを言うな。それで?俺は何をすればいい?)

(━━別に特別なことをする必要はないよ。普通に生活すればいい。時が来れば、めぐり合うようになってるからね。もちろん僕にできることはするし、君自身にもそれなりの力を与えるつもりさ。

ま、使いこなせるかは君次第だけどね・・・。)

(なるほど、了解した、。それじゃあ契約成立だ。)

 

 

(━━契約?)

(あぁそうだ、俺は傭兵だからな。だからこれは契約だ。俺はお前に協力する、お前は俺に命と力を与える。立派な契約だろう?)

(━━く、くくっ、くはは、あははははははははは!!)

俺の発言がよっぽどツボにはまったのかナイアーラトテップはいきなり哄笑し始めた

(━━最高だよ、君ってやつはなんて面白いんだ!!

うんそうだね、僕のことはこれから「ナイア」って呼んでくれ、その呼ばれ方が一番好きなんだ。)

(そうか、了解した。俺のことは紫苑でいい)

(━━シオンだね、わかったよ。ふふっこれから楽しくなりそうだよ・・・。)

その後も、俺とナイアはいろんな話をした。

自分のこと、ナイアのこと、これからのこと・・・

(━━おっと、つい話し込みすぎたね。ここいらで一旦お別れだ。本当に楽しかったよ、ありがとう。)

そうナイアが切り出すと、ほぼ同時に、辺りがどんどん暗くなっていった

(━━あまりここに長居しすぎるのは、君にとってもあまり良いことじゃないからね。)

(━━また近いうちに会おう、愛すべき僕の・・・)

薄れゆく意識の中、俺はナイアの声を最後まで聞くことができなかった。

「・・・んっ」

男が目を覚ますと、そこは白一面の世界ではなくごくごく一般的な病室のようなところだった

「・・・どこだ・・・ここ・・・」

確か、森で逃げ回って、目の前が光って、気がついたら訳の分からん世界にいて、

で這い寄る混沌と契約して、それから・・・とそこまで思い出した時だった。

カシャン

何かを落としたような音が耳に入った

音のした方を振り向くと、そこにはバインダーらしきものを落として顔に驚愕の色を浮かべるナース服の女性がいた

「・・・」

「・・・」

「・・・よう」

と、手を挙げる俺。すると

「・・・せ、先生~!!」

なぜか大声を出しながら逃げられてしまった・・・。

「あっ、おい待てって!」

と呼びかけるも、ナース服の女性はあっという間に姿を消した

あまりのことに呆然とするも、ふとあることに気づいた

「俺の左腕が・・・ある!?」

そう、呼びかけるときに挙げたのは自分で切り落としたはずの左腕だった

まさかと思い、恐る恐る左目に触れると

「左目も、ある・・・」

眼窩にはあるはずのない左目もあったのだ

(━━これは餞別替わりさ・・・と言っても義手と義眼だけどね。この世界ではデバイスって言うらしいよ)

ふとナイアの声が聞こえてきた。

(ってナイア!?)

(━━やぁ、さっきぶりだね)

(あぁ、さっきぶり・・・ってどこにいるんだよ!?)

(━━?どこって君の目の前にいるじゃないか?)

(目の前って・・・まさか!)

俺は視線を失ったはずの腕に向ける。

(━━ふふっ無貌の神を舐めてもらっちゃ困るなぁ。こんなのは、朝飯前さ。)

(おいおい、マジかよ・・・。)

と、愕然とする俺・・・そうこうしてるうちに、さっきの女性が、数人を連れて戻ってきた

そこから先は、まるで怒涛のようだった

まずは様々な検査を受けさせられ、それが終わったかと思えば次は問診

さらには基礎体力を見るなどど言われ体力測定まですることになった

これをわずか半日の間に全部済ませたのだ・・・正直、しんどい。

 

 

 

「ふぃ~。やっと終わったか・・・」

(━━大丈夫かい?)

(あぁ・・・なんとか、な)

と、部屋に入るなりベッドに倒れ込む。

今日は疲れた・・・疲れたと言っても体力的にではなく精神的に、だが。

(それにしてもなんだったんだ、最後のアレ)

体力測定のメニューをこなすたびに測定していた医者らしき人たちが

「こんな数値が人に出せるのか!?」とか

「これは夢じゃないだろうか?」などといちいちオーバーなリアクションを取られたのだ

向こうは純粋に驚いているだけかもしれないがそれを向けられる方にしてみれば、たまったものではない

(ま、結果が出るのは3日後だって言うしそれまではのんびりといきますか・・・)

(━━初めて会ったときも思ったけど、君って随分と肝が据わってるんだねぇ・・・)

(まぁ、深刻に考えても始まらないしな。それよりも今日は疲れた、もう寝るわ。)

(━━そう・・・それじゃおやすみ)

と、気楽に考え、俺は襲い来る睡魔に逆らうことなく深い眠りについた

 

 

あとがき

 

???「・・・おい、このクズ作者。」

?あぁ、君ですか。何か用ですか?

???「何か用か?じゃねぇよ!!」

・・・なんでそんなに怒ってらっしゃる?

???「てめぇ、まだシラ切るつもりか。まぁいい・・・じゃあ一つづつ聞いていこうか。」

???「まず第一にだ、お前これはリリカルなのはのFFなんだよな?」

そ、そうですが・・・それが?

???「じゃあなんで原作のキャラが全く出てこねぇんだよ!!」

いやだってちゃんと説明とかしないとだし、次回からはちゃんと出しますから。ね?

???「ね?じゃねぇよ、ったく・・・まぁそれはいいとして、俺が一番許せないのは・・・。」

許せないのは?

???「俺の名前だよ!!もう2話目なのに名前が???ってなめてんのか!?」

・・・黙秘権を行使する。

???「いい度胸じゃねぇか・・・覚悟はできてるんだろうな・・・。」

チャカッ

ちょっ・・・M4構えんのはやめてくれませんか!?

し、仕方なかったんですよ・・・それに次回からはちゃんと名前出しますから・・・ね?

???「・・チッ、しょうがねぇな・・・今回だけだぞ・・・。」

肝に銘じておきます。

???「ま、こんな奴だが、これからもよろしくしてやってくれ。」

よろしくお願いします

 

 

 

 

 

 

あとがきのあとがき

 

どうも、juneです。

第2話、いかがだったでしょうか?

 

まずは謝辞を・・・

勇心さん、初コメありがとうございます

まだまだ未熟者ですが、これからもよろしくお願いします

そして閲覧してくださった皆さん、こんな拙い文章を最後まで読んでいただきありがとうございます

 

更新について

基本的に現状ではまだ書き溜めているものがあるのでそれなりなペースで更新できますが

それがなくなったあとは、一気に速度が落ちるかもしれません

何分書くペースがドン亀なもので・・・。

あ、でも決して手を抜いてるわけじゃないんで・・・

 

こんな作者ですが、これからもどうか宜しくお願いします

 

ではまた次回お会いしましょう

 


 
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