視点:アンジェリーナ・菜夏・シーウェル
「それって一刀さんの御顔ですよね?」
「そうよ。女力とかメイド力を上げるって言ったでしょう?
少し男を意識したような事をしないと、アンタのこの講義一生続くんでしょう?
仕方が無いじゃない。」
荀彧さんの作られた饅頭はとても一刀さんに似ておられました。
ここまで、精巧に作れるという事は荀彧さんが一刀さんの事を憎んでいるとはアンジェ思えません。
でも、荀彧さんは一刀さんの事をさっきからずっと悪く言っています。
「はっ!アンジェ分かりました!」
「何がよ!」
「荀彧さんはツンデレという奴です!間違いありません!」
「誰がツンデレよ###」
荀彧さん、頬を染めながら、そう言われても迫力皆無だとアンジェ思います。それに、荀彧さんは一刀さんの悪口を延々と言い続けていますが、要所要所で一刀さんを擁護しています。
荀彧さんって思った以上に乙女なんですね。
「アンタ!何笑ってるのよ!」
「いいえ、アンジェ笑ってなどいませんよ。
それでは、明日のハロウィンに向けて、衣装合わせをしましょう。こちらに来てください。」
そう言って、アンジェは荀彧さんを連れてある部屋に行きます。
採寸をして、アンジェが高速で縫って、衣装を作って行く。アンジェに掛かれば、1時間で作れます。
「で、なんでメイド服なのよ!これじゃ、月に、詠に、思春に、明命に、亞莎と一緒じゃない!」
「見た目は同じでも、中身が最高のメイドだったら、問題ありません。
では、荀彧さん。これからメイドが何たるかをみっちり叩きこんで差し上げます。御覚悟は宜しいですね?」
「ちょっと、アンタ止めなさい。もう、料理は終わったでしょう?
女力とかメイド力とか終わりでしょ?ちょっと、来ないでよ。来るなって言っているでしょ。」
次の日
視点:一刀
今日はハロウィンだ。三国の各屋敷を回って、そこのお菓子を1種類1個ずつ貰う。
何人かでグループを組んでお菓子を作ったので、一人で持ちきれない量になる事は無い。
さて、次は魏の屋敷だな。俺と桃香、華琳、蓮華は誰が俺と手を繋ぐかで揉めながら、人ごみの中を歩いている。人ごみの中から様々な声が聞こえて来る。
「甲!ニラを食べなさい!」
「ぱんにゃ、私的には新吾君×一刀君が良いと思うんだけど、どう?」
「滑稽よね、滑稽でしょ!?スパイが財布を落とすってどんだけ間抜けなのよ!
笑えば?笑えばいいじゃない!あーっはっはっはって笑いなさいよっ!あーっはっはっは!」
「中尉、ドレクスラー機関のアジトが分かりました。」
「分かりました、兄さんがどうしてもっていうならやってあげてもいいですよ、こ、これは別に私がやりたいからであって、兄さんの為にやってるんじゃないんですからね!この変態兄!」
「愛理、迷子になるから、手を繋いだ方が良い。」
「星野一馬!あたいが成敗してやる!」
「西園寺さんと誠君は幸せになれないと思います。」
「( ゚ω゚)o彡°うりゅ~!」
「ククク……ハロウィンでお菓子を集めて転売しようなんて、さすが魔王様だぜ。」
「これ兄さん達のお土産にしよう。初音島じゃ見たこと無いし、さくらちゃんも喜んでくれるよね。」
「一馬、今度の弓道の大会来てくれる?」
「そうね。桜乃。またクメマートの帰りの時みたいに迷子って恥ずかしいものね。」
「浅井くんって、宇佐美さんと仲が良いの?」
「桂さん、もう来ないで。」
どこかで聞いた事がある声ばかりだな。まあ、良いや、今日も都は賑やかだ。
話し合いで決まったのか、俺の右に蓮華、左に桃香が来る事になった。
なんでも、似たような声が聞こえたら、ポイントが溜まって行き、最低点以外の2人が俺の手を握れるというルールだったらしい。言われてみれば、華琳の声が聞こえなかったな。
桃香が5ポイント、蓮華が2ポイントだったらしい。
この場にはいないが、蒲公英、恋、明命、白蓮、天和、冥琳、凪、風が1ポイントらしい。
拗ねている華琳は俺の後ろから踵を踏んでくる。俺は華琳の機嫌を取ろうと話掛ける。
「なあ、華琳。魏はどんなお菓子を用意してるんだ?」
「もう、着いたから、教える必要は無いでしょう。楽しみにしていなさい。」
そう言って、俺達は魏の屋敷に入り、皆からお菓子を貰って行く。
春蘭と秋蘭のサクランボの乗った杏仁豆腐、凪と真桜と沙和の激辛螺旋オシャレせんべい、霞のたこやき、風と稟の赤い飴、天和と地和と人和のましゅまろ、季衣と流琉の巨大アンマン。
殆どは各個人のアイディアを元に、流琉の指導で、厨房の人が作ってくれたらしい。
「そう言えば、華琳の分と桂花の分を貰っていないな。」
「私のはこれよ。」
そう言って、華琳は箱を差し出す。俺は華琳の許しをもらい、箱を開ける。
中身は芋羊羹だった。昔良く食べていたから、凄く懐かしい。俺は華琳に礼を言う。
ちなみに、桃香はみるくまんで、蓮華は寿桃だった。
そして、華琳の案内で桂花の場所へと向かう。
そこにはこれまで以上に人の声が聞こえて来る。もしかして、何か起きたのか?俺は心配になる。
それは華琳も同じようだ。俺達は歩くスピードを上げ、桂花の所へと向かう。
人が並んでいるだけで、別に問題が発生した訳ではなさそうだ。
安心したのも束の間、俺は驚愕の光景を見てしまう。
「お帰りなさいませ。ご主人様。
ご主人様はどの饅頭が宜しうございますか?希望のお菓子がございましたら、桂花包んで差し上げます。」
ちょっと待て、疲れているんだよな?俺?最近忙しかったしな。
俺は目を擦って、再度見る。
「こちらのぱんにゃ様の御饅頭で宜しいでしょうか?では、ご主人様、いってらっしゃいませ。
桂花はご主人様のお帰りを首を長くしてお待ちしておりますっ!」
やっぱり、幻覚じゃない様だ。
桃香も蓮華も、桂花の主君である華琳でさえ唖然としている。
それもそうだ。あの桂花がメイド服で、愛想を振りまいているだと!あり得ない!
「皆さん、驚かれているようですねっ!」
俺達は一斉に後ろを振り向く。
そこには卑弥呼が連れてきたメイド、アンジェリーナ・菜夏・シーウェルが立っていた。
何時の間に!ってか、あそこ桂花一人に任して大丈夫なの?
「ふふん。一刀さん大丈夫にございます。
そこらへん、アンジェが荀彧さんにちゃんと教育しましたから、抜かりはありませんっ!」
「えぇ!何で、考えていること分かったの?」
「アンジェはメイド!マジモンのメイドにございますっ!
だから、これぐらいの事は出来て当たり前にございますっ!ささ、皆さん並びましょう。」
俺達はアンジェの案内で並び始める。並んでいる最中にアンジェと話をした。
アンジェ曰く昨日からずっとメイドの教育をしていたら、朝方から様子が変わってしまったという。
ただ、当初の目的は達成できたので、大丈夫だと判断し、現在放置状態にある。
そうこうしている内に俺達の出番が来た。
「お帰りなさいませっ。華琳様、桃香様、蓮華様……」
「旦那様。」
『旦那様』
その言葉はアルマゲドンのような衝撃を俺に与え、俺は倒れてしまった。
どうも、黒山羊です。( ゚ω゚)o彡°うりゅ~!
短いですよね。温泉卵を投げつけられる前に退散!
というわけで、アンジェ、後は宜しくww
アンジェ
「またしても、黒山羊さんが投げやりにございますっ!
さて、一刀視点で最初の方に出てきたカオス空間にアンジェ吃驚です。
どの台詞が誰だか分かりましたでしょうか?そして、誰と中の人が同じか分かりましたでしょうか?
此処に回答を載せましょう。では、答え合わせをして下さいませっ。
若草 菜ノ葉 BALDR SKY(桃香)
八塚 万智 ましろ色シンフォニー(冥琳)
朱鷺戸 沙耶 リトルバスターズ エクスタシー(蓮華)
桐島 レイン BALDR SKY(恋)
千歳 佐奈 天神乱漫(桃香)
瓜生 桜乃 ましろ色シンフォニー(桃香)
藤堂 こより 星空へ架かる橋(明命)
桂 言葉 School Days(天和)
ぱんにゃ ましろ色シンフォニー(蓮華)
パッキー ティンクル☆くるせいだーす(桃香)
朝倉 音夢 D.C.(桃香)
日向 伊吹 星空に架かる橋(蒲公英)
瀬名 愛理 ましろ色シンフォニー(凪)
白鳥 水羽 G線上の魔王(風)
西園寺 世界 School Days(白蓮)
分かったでしょうか?結構難しかったと思います。だって、かなり片寄っていますからww
次で終わりますので、お楽しみにしていて下さい。
そして、アンケートにございます。
このSSも次回で最後になってしまいます。
さて、皆様が望む最後はどちらですか?
1.やっぱりツン一筋。
2.デレデレ、ツン10割引き。
では、この挨拶でしめさせていただきますっ。
それでは御唱和下さい。
( ゚ω゚)o彡°うりゅ~!」
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桂花をデレさせるのにかなり悩んだ黒山羊です。
では、アンジェ宜しく。
アンジェ
「お帰りなさいませ。ご主人様。
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