No.322147

真・恋姫無双~2人の飛将軍~ 第24話

cavalさん

陳留での楽しい時間を過ごしていく一刀たち。
のんびりとしたときの流れを全力で楽しんでいく。

作者)リハビリ作品なので短いです。ごめんなさい

2011-10-22 14:16:02 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:10801   閲覧ユーザー数:8703

本文に入る前に・・・謝罪と感謝を。

更新休止から1カ月以上経過してしまい申し訳ありません。

モニター自体は新しいのを購入したのですが、大学の後期日程が始まり、就職活動と研究がいそがしく、更新ができませんでした。今後も更新は不定期になると思われます。

 

次に休止報告でのアンケートで多くの方から1番で且つ復帰を待っているとのコメントをいただきました。あのコメントのおかげで忙しい中でも創作意欲は無くさずに再開までいけました。この2人の飛将軍をこれからもよろしくお願いします<(_ _)>

                                          caval

第24話 楽しい時間

 

季衣・流琉√

 

ある日の午後、一刀は流琉といっしょに厨房で料理をつくっていた。

 

「兄さま、この次はどうしたらいいのですか?」

 

「あとはさっきもらってきた牛乳をいれてゆっくり煮込んでいくんだ」

2人が作っているのはシチュー。材料の栄養素を(以下略)の料理。

 

「牛乳を使うというのが私にはなかった発想です・・・さすが兄さまです」

牛乳を入れ終わりすこし余裕ができた流琉は横でデザートをつくろうとしている一刀をみあげつつ尊敬の意を表す。

 

「おれよりも流琉のほうがすごいさ。おれの言葉だけでここまでシチューを再現できるんだから」

生地を混ぜていた一刀はいったん手を止めて流琉の頭をなでてあげる。

すこし驚いた流琉だったが一刀の手の心地よさに目をつぶりながらなでてもらう。

 

そんな変な空気になってきたときに・・・

 

「なんかすごくおいしいそうなにおいがするー!」

と厨房の扉を開けて突っ込んできたのは季衣。一刀は突然の季衣の登場に流琉をなでていた手を離して、季衣のほうへ向かい合う。流琉は心地よかった一刀の手が離れたことですこし不満な視線を季衣にぶつけるが・・・

 

季衣はまったく気がつかずに、流琉の前の鍋のふたをあけて中身を見た。

「流琉~これなんて料理なの?」

 

季衣の純粋な質問に流琉は「はぁ・・・」とすこし溜息をつきながら答える

「天の国の料理で『しちゅー』っていうのだよ」

 

「『しちゅー』・・・?へんな名前だけどおいしそう。流琉たべてもいい?」

季衣はどこから出したのか皿をもってシチューを注ごうとしているのを流琉は止めるべきか悩んでいると一刀が助け舟を出す。

 

「もうそろそろいいと思うし、食べてみるといいよ。流琉、季衣」

一刀の言葉に季衣は「わーい!」と意気揚々と皿に注いでいく。

 

「兄さまの分はどうしたらいいですか?」

まだ何かを作っている一刀に流琉が質問を投げかける。

 

「おれももうすぐしたら終わるから気にしないで食べていいよ」

一刀は気にしてくれた流琉に笑顔で答える。その笑顔にすこし頬を赤くした流琉だったが自分の分を注いで季衣の隣に座って食べてみる。

 

「それじゃあ!いただきまーす!」

と季衣と流琉はレンゲで掬って口に入れる。

 

「おいしい!(です!)」

2人のうれしそうな声を聞いた一刀も笑顔を浮かべながら自分が作っていた生地を小さくわけて火にかけていたものを取り出す。一刀が作っていた物はクッキー。

 

「季衣、流琉。シチューを食べ終わったらこれも食べてみて」

と山盛りになったクッキーを2人の前に置く。2人は見たことのないクッキーを首をかしげながら見つめる。

 

「これはクッキーっていってね。おれの世界でよく食べられていたお菓子」

一刀はシチューを食べ終わってからと2人に言ったものの、好奇心旺盛な2人が待つわけなく・・・2人は1枚ずつ手にとって口に放り込んだ。

 

「「あまくておいしい!」」

一刀は口では「コラコラ」といいつつも笑顔で2人を見つめていた。

 

霞・恋√

魏が敗北したことで匈奴、特に烏丸との緊張は最高頂に達しようとしていた。

そのため、一刀たちは騎馬戦闘に優れた霞と一騎当千の恋のコンビを烏丸との国境近くへ派遣した。

 

霞たちが国境近くの砦に到着して間もなくして烏丸からの侵攻が始まった。

 

後の報告によると戦力差は約2倍あったらしいが、あっというまに撃退し、霞・恋は帰ってきた。

帰還する報告を受けていなかった一刀たちは驚いた。しかし2人や迎撃部隊の慰労のために宴会をその日の晩に城全体で開いた。

 

宴会会場にて・・・

「か~ず~と!!」

 

「うわ!霞か!」

酒の大瓶をもった霞が一刀に背後から抱きつく。

「なぁ~かずと~うち、今回がんばったで~」

 

一刀はなにかいやな予感をしながらも霞に返事をする

「今回は霞と恋のおかげさ。偉い偉い」

抱きついてる霞の頭を撫でる。一刀的にはこれで済んでほしいという希望があったが・・・

 

「せやろ?せやろ?だから一刀・・・ご褒美ちょうだい♪」

霞の言葉に一刀は「デスヨネー」と顔に出さずに心でつぶやいた。

 

「ご褒美ってなにがほしいのさ・・・?ちなみにおれは君主じゃないからな。かなえられることはすくないぞ」

一刀のことに霞はニヤッと笑ってほかの人に聞こえるのも関係なく願いを声に出した。

 

「決まってるやん?一刀がほしい♪」

 

「「「!!!」」」

霞の爆弾発言にその周りの女性陣(+女官・侍女)に衝撃が走った。

 

「霞・・・いっつもいっ「・・・だめ」って恋?!」

食べ物のところで食べ続けていたはずの恋はいつのまにか一刀の近くに来ていた。

そして抱きついてる霞に対抗したいのか恋は一刀の前から抱きついた。

 

「ちょ!恋、どうしたのさ?」

いつもの恋と違う態度に一刀は困惑する。

 

「・・・一刀は恋の」

恋の言葉に一刀は赤面しつつ、地面を見つめる。しかし、ご褒美として一刀に愛されたい霞も引かない。

すこしの間は恋と霞の一刀争奪合戦は口頭戦だったが、気が付いたら武力行使になっていた。

 

「どうしてこうなった・・・」

一刀が呆れた顔をしながら目の前で愛器を構える恋と霞を見つめる。周りの観客は「がんばれー!」とか「やれやれー!」とか言いたい放題言っている・・・

 

「どうしてもゆずらんというこっちゃな・・・恋」

飛龍偃月刀を右手で持ち構える霞。

 

「・・・・だめ」

方天画戟・改を持ちつつも構えはとらない恋。

 

「一刀、合図だしてや!」

霞が一刀を見ながら叫ぶ。一刀は溜息をつきつつ立ち上がる。

「みんな、おれの後ろまで下がって死ぬよ・・・あと恋、霞。怪我しない程度でな・・・・はぁ・・・じゃあ試合開始!」

 

「はぁぁぁぁぁぁ!」

 

「ふっ!」

 

霞が神速の異名通りの高速移動で恋に突っ込む。それを恋が迎撃する。

 

こうして愛する者をめぐっての女の争いが始まった。

 

 

「どうしてこうなった・・・」

 

 

ちなみに結果は恋の勝ちで終わったが・・・霞の泣き落としに恋が折れて今度の非番のときに町へのお出かけならいいと手を打った・・・

 

あとがき

お久しぶりです。作者です。冒頭でも書きましたが、ここでも再度感謝を。

 

さて久々の更新で24話です。今回は23話同様拠点√になりました。

今後の予定ですが、ようやく月のフラグを回収にいこうと思っています。

 

また次回お会いしましょう。

 


 
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