No.320900 真・恋姫†無双 外伝:幼なじみは眼鏡っ娘一郎太さん 2011-10-19 20:59:56 投稿 / 全10ページ 総閲覧数:10735 閲覧ユーザー数:7762 |
幼なじみは眼鏡っ娘
pppppp……―――。
「うぅ……」
毎朝耳にする電子音が鳴り響いている。もぞもぞと身体の向きを変え、その音源へと腕を伸ばした。
「……………朝、か」
時計を見れば、短針は時計盤の5を指している。窓へと顔を向ければ、まだ陽も射していない。これは別に、今朝だけ早起きをしたという訳ではない。毎朝の恒例行事だ。
いつものように布団から抜け出して軽く伸びをすると、いつものように着替える為に立ち上がり――――――
「………はぁ」
――――――そして、いつものように溜息を吐いた。
昨晩の事を思い出す。今日が土曜日ということもあり、アイツが遊びに来たんだった。アイツというのは幼なじみの少女の事だ。年は俺の2つ下。記憶にはないが、彼女が生まれてすぐに彼女に対面した。今でもよく覚えている。
「仲良くしてあげてね、一刀君」
「うん!」
母娘の病室に婆ちゃんとお祝いに行った時に、おばちゃんから言われた一言に、俺はにべもなく頷いた。初めて間近で見る、生まれたばかりの赤ん坊。とても興味深かった。自分とは違ってぷくぷくと丸みを帯びた身体で、母親の腕の中ですやすやと眠っている。
また後ほど述べていくが、俺は彼女を自分の妹のように思ってきたし、彼女も俺を兄のように思っているはずだ。なにせ、この歳になっても『お兄ちゃん』と呼んでくるからな。
さて、話を戻そう。朝5時。ここは俺の部屋。それほど物を置いておらず、散らかる事も、週に1度か2度だ。だが原因は俺ではない。現に――――――
「あれほど眼鏡をかけろと言っただろ、亞莎……」
「むにゃむにゃ……えへへ、お兄ちゃぁん………」
――――――その原因となる少女が、隣で眠っているからだ。
※
いつも通りに朝のランニングをし、爺ちゃんと稽古をする。シャワーを浴びれば、もう時間は7時を回っている。バスタオルでガシガシと頭を拭いながら部屋に戻れば、目に入るのは土下座姿。
「ごめんなさいすみません申し訳ありません!!またこのような惨状に………」
「だからあれほど眼鏡をかけろって言ってるだろうに」
机の上からは物が落ちまくり、本棚は虫食い。ラックの衣服は、大半がハンガーからずり落ちている。
「その、寝ぼけていたもので……」
「慣れてるからいいけどさ」
「すみません……」
彼女はひどく目が悪い。眼鏡を掛けていなければ、目の前に指を立てても数が分からないほどだ。もっと言えば、眼鏡も度が合っていない。慣れた部屋のはずなのにドアの枠にぶつかり、タンスの角に小指をぶつけてしまう。
「ごめんなさい…お兄ちゃん………」
「………いいさ。気にしてないよ」
世の中の兄というものは、これほどまでに妹に甘くなってしまうのだろうか。上目遣いで謝られてしまっては、これ以上何かを言うことも出来なくなってしまうのだから。
※※※
「なに、よんでるの?」
「剣道の本だよ。爺ちゃんが、剣道にも学ぶことがあるから読め、って言ってたんだ」
「わたしも、よんでいい?」
「うん!」
初めて彼女が自発的に話しかけてきたのは、この時だった。それまでは俺が話しかけ、亞莎が相槌を打ち、時々自分のことを話す、というスタイルだった。爺ちゃんに言われて本を読んでいる―――とはいえ、漢字が読める筈もなく、剣道の構えの図や写真を見ていただけだが―――時に、部屋に遊びに来た亞莎が口にした言葉。
思えば、この頃からすでに、亞莎の人見知りは始まっていたのかもしれない。俺がいつも引っ張り回してた事も多少の影響を与えたのかもしれないが。
「私も、お兄ちゃんと学校に行きたい……」
「亞莎はまだ保育園だろ?あと2回誕生日がきたら、一緒にいけるから。それまでは幼稚園に行くんだぞ」
「うん……」
俺達は、近所にある同じ幼稚園に通っていた。出勤途中におばさんに連れられることもあれば、婆ちゃんに送られて俺と一緒に通う事もあった。彼女はなかなか先生にもなつかず、泣き出して先生に連れられ、年長組の教室に連れて来られた事も多々あった。
「ごめんね、一刀君。亞莎ちゃんがどうしても、って……」
「うぅん、大丈夫だよ。亞莎、あんまり泣いたらダメだろ?」
「ひっく、えぐ…ごめんなさい……」
「仕方がないなぁ」
そうして、俺と一緒にお絵かきをしたり、砂遊びをした。いま考えてみれば、あの方針もどうかと思うが。
「亞莎、入学おめでと!」
「………これからは、お兄ちゃんと一緒に学校にいけるの?」
「うん、一緒にいこうな」
「うん!」
亞莎が小学校に入学すれば、当り前のように俺達は一緒に通学をした。時間割の違いもあった為、一緒に下校する事も少ないだろうと思っていたが、亞莎は毎日校門のところで俺を待っていた。
「うわ、またいるぞ!お前ら付き合ってるんだろー」
「俺知ってるぜ!年下が好きな奴の事をロリコンって言うんだろ!一刀のロリコーン!」
「うるせぇ!」
よくある小学生の囃し立て。あの頃は俺もまだまだガキで、沸点が低かった。ただ、相手が何人であろうと物心ついた時から武術を習っていた俺の敵ではなく、返り討ちにしていたが。
「ごめんね…ごめんね、お兄ちゃん………」
「いつもの事だろ、亞莎。気にするな」
「うん…」
これは別に、俺がからかわれた事に対する謝罪ではない。学校から連絡を受けた爺ちゃんが、一般人に本気を出すとは何事じゃ!と俺をボコボコに叱った事への謝罪だった。彼女は何も悪くないのにな。
ただ、亞莎はそれからもなかなか友達が出来なかったらしい。元来の性格も手伝って、どんどんと内向的になり、運動場や体育館で遊ぶ姿はあまり見なかった。その代わり、図書館でよく本を読んでいた。彼女の視力が悪化したのはこの頃からだった。
「おにーちゃん、中学校に行っちゃうんだね」
「そうだな」
「部活やるの?」
「爺ちゃんに言われてるのもあるけど、剣道部に入るつもりだ」
「そうなんだ……」
俺が小学校を卒業し、中学に入る頃には亞莎の内気はさらに進行していた。だが、友達は1人出来た。同じ学年の明命という女の子だ。とても活発で、よく外で駆けまわっているのを見た記憶がある。俺も、何度か一緒に遊んだ。
ただ、彼女はその性格からかクラスでも人気者で、亞莎と仲良くしてくれはするものの、いつも一緒、というほどではなかった。その為、彼女と遊ぶか遊ばないかで、その日の亞莎のテンションの差は激しかったのを覚えている。
「私、もっとお兄ちゃんと一緒にいたいな……」
そして、俺達の生活に少しばかり変化が訪れた。
「という訳で、よろしくね、一刀君」
「まぁ、俺は別にかまわないけど」
亞莎の両親の仕事が忙しくなり、夜遅くまで俺の家で過ごす時間が増えたのだ。一緒にご飯を食べたり、道場で俺の稽古を見学したり。おじさんもおばさんも帰ってこれない時には、泊まる事もあった。
だが、それはある意味で失敗だったかもしれない。彼女の俺への甘えにますます拍車がかかり、今では毎週末に泊まる事が習慣化してしまったからだ。フランチェスカに入学してからは部活に入らず、亞莎もまた、中学で部活に入ったりもしていない。土曜日は何も用事がないという事実が、それを後押しする。
※※※
「―――で、こうなったと」
「へ?」
「いや、なんでもない」
爺ちゃん達と4人で朝食をとる。そこに亞莎がいるのも、いつもの光景だ。
食事が終われば、俺はまた爺ちゃんと稽古を再開し、亞莎は道場で正座をして本を読むか、稽古を眺めている。
「どうじゃ、亞莎もたまには稽古せんか?」
「いっ、いえいえ!私なんかとてもとても!」
「なんじゃ。筋はあると思うんじゃがのぅ」
これもまた、いつもの光景。小学生の時に、何度か稽古に加わった事があるが、俺から見ても、亞莎には武の素養があった。本人にやる気さえあればかなりの腕になると思うのだが、如何せん、彼女は大人しい。乗り気になる事は、ほとんどなかった。
※
「あの、お兄ちゃん…ちょっと、いいですか?」
「どうした?」
今日もいつも通りの昼前の稽古を終え、爺ちゃんが居間に茶を飲みに行ったところで亞莎がおずおずと切り出した。両手を合わせて、上目遣いで見つめてくる。余談だが、彼女は大き目の服を好んで着ている。両手を合わせてはいるが、その肌は白いシャツの長すぎる袖に隠れて見る事はできない。
「えと…その……」
慣れた関係ですら、こうだ。どれだけ人見知りしてるんだか。俺はいつものように急かす事はせず、彼女の次の言葉を待った。そして、彼女の口からは初めての言葉が飛び出てくる。
「えと……今日、デートしてくださいっ!!」
「………………………………………は?」
※
私は、本当に人見知りをする。初めての場所、初めてのもの、初めての人、そのすべてに緊張し、まともに喋れもしない。そんな私がこれまで苛められる事もなく頑張ってこれたのは、2人の人物のおかげだ。
1人は言うまでもなく、お兄ちゃん。物心のついた時から一緒にいる、その……大好きな人。いつも私を守ってくれて、一緒にいてくれる、かっこいいお兄ちゃん。お兄ちゃんがいなかったら、私は絶対にダメになっていた。
そしてもう1人は、いまや親友ともいえる友達、明命。初めて出会ったのは、小学5年生になってからだった。彼女はその性格からクラスですぐに人気者になり、男女問わずに誰とでも仲良くなれる女の子。私にも声をかけてくれて、少しだけ勇気を持てるようになった。そして、中学校に入ってからは一層仲良くなり、彼女を通じて友達も増えた。
たまに空気の読めない発言をするが、悪気がないのだからタチが悪い。現に――――――
「亞莎ちゃん、彼氏いるんだって!?」
「明命ちゃんが言ってたよ!」
――――――私はこうして、窮地に立たされているのだから。
「え?あ、あの…そのっ!?」
いったい何の話だろう。私に彼氏?そんな人なんていない。好きな人はいるが、彼女になれるなんて思ってない。そんな私の心情を無視し、なおも級友は続ける。
「でもでも、生まれた時からずっと一緒にいるんでしょ?」
「それで、毎週お泊りしてるんだよね?キャーッ!」
勝手に盛り上がらないで欲しい。と、そこに元凶がやってきた。
「ちょちょちょちょっと、明命!?私に彼氏がいるって、どういう事ですかっ!?」
「えー?だって、小学校の時も、いつも一緒にいたじゃないですか。一緒に学校に来るし、亞莎は一刀さんが来るまで校門で待ってるし」
「一刀さんって言うの!?どんな人、明命ちゃん?」
あぁ、純真無垢な親友が、今は恨めしい。私の気持ちも察せずに、どんどんと昔話を暴露するのはやめて。
「〇〇の方に、北郷流って道場があるの知ってますか?そこのお孫さんが、一刀さんなのです」
「知ってる!すごい大きな道場だよね」
「ってことは、玉の輿!?亞莎ちゃんったら、やり手だね!ほら、顔を隠さない」
「あぅあぅ……」
サマーセーターで顔を隠すも、すぐに解かれてしまう。恥ずかしいです………。そんな私を他所に、話はどんどん進み、そして。
「亞莎ちゃんの彼氏、見てみたいなー」
「うんうん、今度紹介してよ」
「あ、いいですね。私も久しぶりに一刀さんに会いたいですし」
「だから、その…彼氏じゃ………」
私の力では、彼女達を止める事ができません………ごめんなさいい、一刀さん。先に謝っておきます………………。
「じゃぁ、今度の土曜日に紹介してもらいましょう!いいですよね、亞莎?」
「………………はぃ」
結局押し切られ、そういう事になってしまうのだった。
土曜日。午前中の稽古を終えた一刀さんに、切り出す。
「えと……今日、デートしてくださいっ!!」
はぅぁあっ!緊張しすぎで台詞を間違えてしまいました………。お兄ちゃんはポカンと口を開けてます。当然ですよね。いきなりデートだなんて―――
「いいよ」
いいんですか!?まったく予想外の返事に、私は再度顔を赤くする。どうしよう、どうしよう!?このまま友達に紹介するの?無理無理無理!恥ずかし過ぎるうえに、彼女たちは物凄い囃し立てるに違いない。小学校の頃とはわけが違うのだ。………はっ、そうだ!
「じゃぁ、えと、その………2時に駅前でいいですか?」
「2時だな。わかったよ」
明命たちとの待ち合わせ1時。1時間をかけて、変な事を聞かないように言い聞かせなければ。
「そっ、それじゃ、準備があるのでこれでっ!」
私は逃げるように、道場を後にした。きっと、お兄ちゃんも笑ってるのだろうな。恥ずかしいよぅ………。
※
「あ、来た来た!亞莎ちゃーん」
駅前に出れば、友人が私に気づいて手を振ってくる。それに返しながら歩を進め、3人の友人に合流した。
「あれ、彼氏さんは?」
「いきなりですかっ!?」
なんの前置きもなく、そんな物騒な話はしないでほしい。明命も首を傾げていた。
「一刀さんはどうしたのですか?はっ!まさか………」
「まさか?」
「お猫様の可愛さに惹かれて、どこかへ行ってしまったのでは!」
「明命と一緒にしないでください……」
親友がいつも通りなところだけが救いだ。いや、いつも通りだったら、逆に面倒なのか?そんな事より。
「一刀さんは後から来ます。その前に――――――」
私は、友人を説得しようと、無駄な努力を始めるのだった。
※
こりゃまた驚いた。まさか、亞莎からデートの誘いが来るとはな。これまでも2人で出かける事は多かったが、デートかと問われればYESとは言い難い。互いの服を買う時の意見係だったり、見たい映画が重なった時に出かけたりする程度だ。そんな妹が、はっきりとそんな事を言うとは夢にも思わなかった。彼女の性格もあるしな。
「………とりあえず、準備するか」
約束の時間も近付き、俺は準備を始める。デートと言うからには、服装はある程度頑張った方がいいのか?それともいつも通りでいいのか?
散っぱら迷った結果、ジーンズにロンTという可もなく不可もなくといった格好に落ち着き、俺は家を出る。
「デートか、一刀。しっかり決めてこいよ」
「なにを阿呆な事言ってんだ、色ボケ爺。亞莎と遊びに行くだけだよ」
「はぁ……ったく、誰に似たのやら」
自分から話しかけてきたくせに、溜息を吐くジジイ。何を言っている。というか、婆ちゃんもその後ろで頷かない。
「なんだったんだ………」
祖父母の不可解な言動に首を傾げつつも、俺は待ち合わせ場所へと出発した。
※
「お、いたいた……って、明命もいるのか?デートじゃないじゃないか」
駅前に出てくれば、ちょうど近くのコーヒーショップから4人の女の子が出てきた。その中の2人は知った顔である。
「亞莎、来ましたよ」
明命の声に、亞莎をはじめ、3人の少女の視線が俺を射抜く。居心地が悪い。
「えっ、もしかしてあの人!?」
「なに、カッコいい!亞莎ちゃん、いいなぁ」
初見の少女2人が何やら亞莎に話しかけている。ここからは聞こえない。兎にも角にも、合流しない事には始まらないので、俺は4人の中学生に近づいた。
「よっ、待たせたか、亞莎?」
「い、いえ!時間ぴったりです!」
何を緊張しているのやら。
「そうか。明命も久しぶりだな。亞莎とは仲良くやってるか?」
「はい、お久しぶりなのです!それはもう、楽しく過ごしてますです!」
「そうかそうか、そりゃよかった」
明命も、いつも通りに元気よく返事をする。いつ見ても気持ちのいい少女だ。で―――。
「そちらの2人……亞莎たちのクラスメイトか?」
俺が問いかけるや否や、2人は口を開く。
「はい、そうです!今日は亞莎ちゃんの彼氏さんを見る為に集まったんですよ!」
「そうなのです!明命ちゃんも言ってたけど、本当にカッコいいんですね!羨ましいです!」
「………………………………は?」
いま、彼女たちは何を言った?彼氏?亞莎の?誰が?
見れば、明命はいつもの如くニコニコとしっ放しで、亞莎は3人の友人の影に隠れるように、両手を合わせて俺に頭を下げている。なんとなく想像できた………はぁ。
「あー……まぁ、そういうわけだ。俺は2人の御眼鏡に適ったかな?」
「はいっ、そりゃぁもう!」
「亞莎ちゃん、羨ましいなぁ。恋バナにまったく参加しないと思ったら、もう彼氏がいるんだもんね!進んでるー」
「いや、その…そういう訳では………」
亞莎は相変わらず袖で顔を隠している。わずかに見える肌は真っ赤に染まっていた。
まぁ、これ以上彼女を追い詰めるのも可哀相だしな。俺は、いまだ盛り上がる2人と明命に声を掛ける。
「それで、今日はどうする?5人で遊ぶのか?」
すると、明命が両手をぶんぶんと振りながら返してきた。
「いえいえ!折角のデートをお邪魔なんてしません。今日はこの娘たちに一刀さんを紹介する為に集まったので」
「そうですよ。あとはお若いのに任せて。ニシシ」
「そうですね。お邪魔虫は退散するとしますか」
「あの、ちょっと―――!」
亞莎が止める間もなく、3人はそのまま去っていった。いったいなんだったんだ
「………」
「………うぅ……………恥ずかしいです」
亞莎はこんな調子だし。まぁ、いっか。もとは亞莎からのデートの誘いだったしな。俺は、いまだ顔を真っ赤にしてあぅあぅ言っている幼なじみの頭を撫でた。
「はぅ……」
「2人になった事だし、デートでもするか」
「ほへぇっ!?でっ、ででででデートですか!!」
「そうだよ。考えてみれば、一緒に出掛ける事はあってもデートとは言い難かったしな。どうだ?デートはいやか?」
「いいいい嫌じゃななないですすすっ!」
思わず噴出してしまう。そこまで慌てなくてもいいだろう。
「だったらいいだろう?ほら」
俺は、彼女に左手を差し出した。
「え、あの……?」
「デートなんだろう?だったら手のひとつでも繋ぐもんだ。嫌か?」
「まさかっ!」
真っ赤になりながらもそっと手を差し出してくる。これまでは妹のように扱ってきたが、もう少し先に進んでもいいかもな。そんな事を想いながら、俺は亞莎を見つめる。
「手…繋ぎたいです………」
亞莎も同じ事を思ってくれていたらいいな。いまだ真っ赤な顔で、彼女はゆっくりと手を伸ばし――――――。
「うぉっ!?新手のナンパか!?」
「はぅぁあっ!!すすすすみませんっ、間違えました!?」
視力がどうこうの前に、ベタにもほどがあるだろう。
あとがき
眼鏡が最初以外登場しなかったのはご愛嬌。絶賛酔っ払い中の一郎太です。
よって、あとがきもテンションがおかしいです!
前回の※のリクエストで、summon氏が亞莎が見たいとあったので、恋共外伝とは別の設定で書いてみました。
そしたら『幼なじみは~』シリーズが出来上がってしまった。
眼鏡っ娘かわいいよハァhァ
という訳で、前回のアンケを引き継ぎます。
こんなキャラが見たい、ってのがあったらコメントください。
一郎太がぱっとネタを思いつくか、要望が多かったキャラの外伝を書こうと思ってます。
本編もゆっくり進めてますので、ご容赦くださいな。
そんな訳で、また次回。
バイバイ。
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というわけでやっちまったぜ!
どのリクに応えようかなぁと先着順にコメントを見ていって、ぱっと思いついたから書いてみた。
そして2回目なのに勝手にシリーズ化したぜ!
ビールを2本空けながらの執筆なので、いろいろおかしい気はするが気にするな!
今回も前回のアンケは継続するよ!
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