No.318736

仮面ライダーディケイド×新・恋姫†無双  feat戦国乙女   外伝拠点   戦国乙女のある一日  ソウリン編

BLACKさん

この話は作者が書いていた「仮面ライダーディケイド×新・恋姫†無双 feat戦国乙女 究極完結編」の続きとされるものです。
また作者が方言をきちんと知らないため、一部のキャラの口調が原作と違うことをご了承ください。

2011-10-15 17:27:32 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:1970   閲覧ユーザー数:1891

 

 

 

仮面ライダーディケイド×新・恋姫†無双  feat戦国乙女   外伝   戦国乙女のある一日  ソウリン編

 

 

ある日のことであった。

 

「なあ、一刀」

「うん?」

 

カメラのレンズを磨いている一刀の元に大型の大砲「弩・佛狼機(ドン・フランキー)砲」を抱える大友ソウリンがやって来る。

 

「なんだ?」

「弩・佛狼機砲、ぶっ放せる場所ってないのかよ?」

「あのな……そんなでっかいもん、現代正史で持っていけないし、この外史でも簡単にぶっ放せる場所ねえだろ」

 

弩・佛狼機砲はとんでもなくでかく、砲身だけでも少し小柄のソウリンの体くらいの大きさである。

その大砲が弾を発射させたら、絶対どこかしらに被害が出る。

 

「けどさ……、いい加減これの調整しないといざって時、困るんとちゃう?」

「この外史にそんないざって時はそうそう起こらないさ。俺がいるし…、けど、武器の調整ってのは武将なら当たり前か……」

 

一刀はカメラレンズを磨きながら考える。

 

「………、あ、そう言えば……」

「何かあるん?」

「ああ、確か明後日に競技場で桔梗が主催のクレー射撃大会があるんだ」

「桔梗? クレー射撃?」

 

ソウリンは何のことか分かっていなかった。

 

「ああ、桔梗ってのは真名で、名前は厳顔。名前くらいは聞いたことあるだろ?」

「あの年増かいな」

「それ、本人の前で言うなよ」

 

一刀が苦笑いする。

 

「…で、クレー射撃ってなにと?」

「クレー射撃ってのは目の前に飛んでくる標的を銃で撃ち落す競技だ。現代である競技を俺が取り入れさせたんだ。

そこならそんな大砲でも参加OKだぜ。

桔梗の持ってる武器もそれによく似てるしな」

「弩・佛狼機砲に似てる武器……見たかと!」

「そうか、なら明後日まで待て」

「はいにゃ!」

 

ソウリンは了解して、その場を後にした。

 

「ふう」

「いいの? クレー射撃のこと教えて」

 

詠が一刀のところにやって来る。

 

「いいんだ。言わなきゃ、ごねるのが長引くだけだ。

それにあいつの写真を撮るのにもいい機会だしな」

 

一刀が磨いていたカメラのレンズを光らせる。

 

 

それから2日後になり、桔梗主催のクレー射撃大会が開かれる競技場に一刀はソウリンを連れてやって来た。

 

「あんたは参加しないと?」

「俺はカメラマンだ。別に参加してもいいけど、俺が参加したら俺の優勝だろ」

「すごい自信かと」

「確かにな……」

「?」

 

そこに秋蘭、紫苑、祭がやって来る。

 

「お前達か」

「そやつが最近、この世界に来たわっぱの一人か」

「わっぱっていい度胸たいね」

 

ソウリンが弩・佛狼機砲を挑発してきた、祭に向けようとする。

 

「まあまあ二人とも落ち着いて…」

「お前は……」

「知らざあ言って聞かせや……」

「長いから名前だけでいい。こいつは大友ソウリンだ」

「ひどか~」

 

またしても長い名乗りを一刀に断ち切られ、膨れるソウリン。

 

「それで、今回はお前達も参加するのか」

「ええ、こういう大会に私達のような将も来た方が盛り上がるでしょ」

「盛り上がるだろうけど、アマチュアにはきついだろ」

「アマチュア?」

「素人のことだ。お前達のような達人はプロって言うんだ。お前達は平和になっても訓練は欠かしてないだろ」

「当然じゃ」

「それがこの国を守る将の務めでもあるからな」

「じゃあ、腕は鈍ってないんだな」

「そう言うことだ」

「ソウリンちゃんでいいかしら? 大会、楽しみにしてるわ」

 

三人は二人から去っていく。

 

「言っておくがあいつらの実力は……」

「わかっとる。会っただけでなかなかのもんだって分かったと…」

「そうか、じゃあ俺はあっちの席で写真撮って応援してるからな。頑張れよ~」

 

一刀もソウリンの元から去っていった。

 

「さて、頑張ると…」

 

一人になったソウリンは気合を入れなおした。

 

 

それから桔梗による大会の開催宣言が行われ、大会が始まる。

 

「まずは5メートルからじゃ!」

 

一刀が正史と外史を隣り合わせたものにしたことにより、現代用語がこの外史でも広がっていた。

そのため、メートルや㎏などの現代用語も普通に通じている。

そして今大会の係員である弓兵が的を飛ばす。

その的を参加者が一人ずつ、的を射たり、破壊する。

 

「いっけええええええ!!」

 

そんな中ソウリンが一人、大砲で的を破壊する。

その光景で他の参加選手や観客達は度胆を抜かれた状態であった。

 

「なかなか豪快な奴だな」

「桔梗の轟天砲といい勝負してるわ、あの大砲」

「それに明確に的の真ん中を撃っている。あの小さな体であれだけのものを簡単に使いこなすとはなかなかじゃの」

 

ソウリンの射撃の腕前とその力強さに感服した。

 

「これでは…」

「私達も……」

「負けてられんな!」

 

ソウリンに負けてられないとして秋蘭達、優勝候補とされる三人は張り切る。

競技は10メートル、15メートルとだんだんと距離が伸びていき、大会も終盤になり、最後まで残った参加者はソウリン、秋蘭、紫苑、祭となった。

 

「あんたらすげえじゃん」

「これでも現役なんでの」

「まだまだあなたのような子には負けないわよ」

「そう言うわけだ。このまま勝たせてもらうぞ」

「あら、秋蘭ちゃん、勝つのは私よ」

「ふ、何を言う紫苑に秋蘭、勝つのはわしじゃ」

 

全員が優勝をめざし、火花を散らす。

 

「さて、距離も30メートルと伸びてきたため、そろそろ矢が届く距離では……」

 

桔梗が注意しようとしたそんな時であった。

 

「誰かーーーーーー!!」

 

競技場の外から大声が飛んでくる。

すると競技場に選手でない男が入って来る。

 

「何じゃお前は?」

「誰かーーー、そいつを捕まえて! 私の財布を盗ったのーーーー!!」

 

観客席から、一人の女性が競技場に入って来た男を指差す。

 

「何? 盗人とは許せんな。そうじゃ」

 

桔梗が指を鳴らす。

 

「あの盗人を捕えたものを今大会の優勝者としよう」

「へ?」

 

入って来た盗人はよく分からずじまいであった。

 

「それなら話が早いとね」

「そうだな」

「大人しくしてなさい」

「大人しくしておれば痛くなくて済むぞ」

 

ソウリン達が武器を構える。

ソウリンの弩・佛狼機砲に入ってる弾は桔梗が大会用に作ったもので人に当たっても悪くて大怪我で済む。

また秋蘭達のように弓矢で参加している者の矢も矢じりを完全に潰されていたり、矢の先端をくっつくようにしていたりして殺傷力はほとんどない。

 

「え? 俺、なんかまずいところに来た……」

 

ソウリン達が武器を構えてるのを見て盗人は後ずさりする。

 

「弩・佛狼機砲!! 発射!」

「受けてみなさい!」

「この時世で我が矢に射られることを光栄に思え!」

「盗人よ、覚悟するがいい!」

 

四人が盗人に対して、それぞれ武器を放つ!

盗人は間一髪、四人の攻撃を避ける。

 

「な、な、な、なんだ!?」

「優勝のために、大人しくやられてくれとーーー!!」

 

ソウリン達は周りなどお構いなしに盗人に対して攻撃し、盗人は盗人で四人の攻撃を巧みに避ける。

そのため、競技場がめちゃくちゃになっていく。

 

「仕方ねえな…」

 

写真を撮っていた一刀が観客席から競技場へと乱入する。

一刀の腰にはディケイドライバーがすでに装着積みであった。

 

「変身」

「カメンライド、ディケイド」

 

一刀は仮面ライダーディケイドに変身する。

 

「さてと、この間もらったカードの再テストだ。アップグレートしたとは聞いてるから大丈夫だろ」

 

ディケイドは一枚のカードを手に持つ。

 

「変身」

「カメンライド、フォーーーーゼ!」

 

ディケイドは仮面ライダーフォーゼの姿となる。

 

「アタックライド、ランチャーーモジューーーール!!」

 

ディケイドフォーゼが一枚のカードをディケイドライバーに挿入すると、右足にミサイルランチャーが装着される。

 

「ちったあ、頭冷やせ!」

 

ディケイドフォーゼがソウリン達に向かってミサイルを発射させる。

 

『うわあああああ(きゃああああ)』

 

ミサイルの爆発に溜まらず、四人はその場で気を失って倒れる。

 

「ひぃいい」

「言っておくが、お前は逃がさん」

「アタックライド、ロケットモジューーール!!」

 

ディケイドフォーゼの右腕のロケットが装着され、ロケットのエンジンに火が付き、ディケイドフォーゼは猛スピードで盗人を捕まえた。

 

「ひぃいいいいい、飛んでるーーーー!」

「このままお前、連行」

「ひぃいいいいいいい!!!」

 

盗人は気を失ってしまった。

 

 

「まったくいい大人が何してるんだよ」

「ごめんなさいね、北郷さん」

「うむ、わしともあろう者がここまで熱くなってしまうとはな…」

「すまないな、北郷」

 

盗人を警備兵達に引き渡し、紫苑、祭、秋蘭に正座をさせて説教をする一刀。

 

「お前もだぞ、ソウリン」

「ふん」

 

三人とは少し離れた場所で正座されているソウリン。

 

「まあまあ、北郷、その辺でよいではないか」

 

一刀の元に桔梗がやって来る。

 

「あのな……そもそも原因はあんただろ!!」

 

一刀が桔梗に対しても怒鳴る。

 

「そう言うな。そのお詫びと言ってはなんだが……、今回の優勝はお主にしようと思ってる」

「俺が?」

 

結局、大会の優勝は一刀と言うことになった。

そして帰り道、ソウリンと共に帰る一刀。

 

「なあ、一刀」

「なんだ?」

「なんであんなことしたと?」

「あんなことって?」

「乱入して変身したことたい。

あのまま私らに任せればよかったやろ」

「まあ、お前達ならあんな奴簡単に捕まえれるだろうけどさ……あの競技場めちゃくちゃにするなよ」

「なんで?」

「あれ普段は競馬場だぞ」

「競馬場……」

 

競馬場と聞いてどもるソウリン。

 

「知ってるぞ。お前、たまに競馬場に行って競馬してるだろ。

写真館の余り金とか詠のへそくりとかさ…」

「う……」

「とりあえずは黙ってやらぁ」

「ど、どうも……」

「まあいろいろあったが、久しぶりにぶっ放してどうだった?」

「楽しかったとね」

「それはよかったな」

 

二人は笑いながら写真館に帰っていったのだった。

 

 

おまけ

 

 

作者「どうもです」

一刀「なんで突然こんなの投稿したんだ?」

作者「前にも言ったが俺はハロウィンネタを投稿しようとしている。

その中にはディケイド一刀編もある。

それよりも前に俺がどのくらいか前にストックとして書いたこれを投稿したのさ。

ディケイド一刀編のハロウィンネタはあと少しで完成だ。

だけどその前になるこの戦国乙女たちの拠点的な話を書いたというわけだ」

一刀「つうことは後の二人も…」

作者「もう書いてある。

とりあえず後の二人の分はいつも投稿している『そらおと』シリーズの代わりにしようと思っている。書くネタとかの関係上温存したいからな。

それでは!」


 
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